デッドプールが幻想入り   作:西正

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第一話:フリーの傭兵

薄暗い路地を一人の男?が歩いている。

《何言ってんだよ、ちゃんと俺ちゃん男だぜ?》

まるで忍者を誤解したような赤と黒の服そうで背には二本の刀剣をさしている。

《描写の仕方が下手ってんだ、最初のところとかはもっと頑張れよ。》

…………もうやだ、この主人公

 

 

△▽▲▼△▽▲▼

 

 

深夜帯に入る都市、まだ喧騒は鳴り止まず、人の行き交う音、喋る声、車や流れているCMの音からは一歩引いた薄暗い路地、文明の声がどこか遠く聞こえる場所を一人の男が歩いていた。

靴がアスファルトを叩く音が路地に響く、赤をベースに体の側面の黒が映えたコスチュームにそのコスチュームと同じようなマスクを着けた、確かな変人。

《何言ってんだよ!イカシテんだろ!》

背には二本の刀剣。

変態、不審者、変人、どれを取っても当てはまるフリーの傭兵デッドプール《待って!俺ちゃんの訴えを聞き入れて。》

…………デッドプールは目的の場所に行き着く、廃墟と形容するに相応しい、その古びた鉄筋コンクリートの建物にデッドプールは躊躇い無く、足を踏み入れる。

階を一階、二階、と上がり、アサルトライフルをある扉の前で構える、引き金に指を掛け、引く。

そして銃撃音が鳴り響き、薬莢が次々と床に落ちカランカランと音を立てる。

全てを撃ち終わりデッドプールの足下に広がる薬莢、辺りに立ち込める硝煙の匂い、穴だらけになった木の扉は蝶番が外れかけ今にも崩れ落ちそうだ。

デッドプールはそれを見て何処からか、取り出した一枚の写真を見る、写真に写っているのは横顔だけだが確かに美しいと分かる顔立ちに紫色のドレスを身に纏った写真の女を見てデッドプールは呟く。

 

「先っぽだけでも、いれときゃよかったぜ…………」

 

アホのような呟きは誰にも届くことはなく、虚空に消えて行った。

そしてデッドプールの足下のコンクリートが裂け、無数の目玉がギョロギョロと覗く、否、無数の目玉に覗かれている空間にデッドプールは落ちていった。

 

 

裂けたコンクリートが戻ると同時に木の扉が崩れ落ちた、そこには無傷のまま佇み、金髪で紫のドレスを着た妖艶に笑う女がデッドプールの落ちた場所を見つめていた。

暫しの間その場所を見つめていた女の横の空間が裂け、先程と同じ無数の目玉が見える。

生理的嫌悪を抱かせ、入ることさえ躊躇うような空間に女は進んでいった。

これから起こるだろうことに胸を弾ませながら。

 

 

△▽▲▼△▽▲▼

 

 

幻想郷、そこは人ならざる者の楽園。

一癖も二癖もあるここの住民達はこの日、一人のアホが空から降った日、皆同様に同じことを心の中で言った。

聞こえた言葉に恨み言を。

 

「おっっっっっっっぱぁぁぁぁぁい!?」

 

アホはそのまま落ちていき、その言葉を聞いた巫女が、魔法使いが、妖精が、宵闇が、門番が、メイドが、吸血鬼が、雪女が、猫又が、狐が、蟲の妖怪が、夜雀が、半獣が、兎が、姫が、薬師が、不死者が、兎が、鬼が、自律人形が、天狗が、花妖怪が、死神が、豊穣神が、厄神が、河童が、現人神が、軍神が、土着神が、竜宮の遣いが、天人が、無意識が、賢将が、からかさお化けが、尼が、船幽霊が、妖獣が、僧が、正体不明が、山彦が、キョンシーが、邪仙が、亡霊が、尸解仙が、聖人が、化け狸が、面霊気が、人魚が、ろくろ首が、狼女が、つくも神が、天邪鬼が、小人が、玉兎が、獏が、神霊が、全ての住民が、妖怪の賢者に対しての恨み言を心の中でそっと言った。

 

 

 




デップーさん 皆に疎まれ 村八分


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