俺達に鏡をくれ   作:ハナのTV

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二人と故郷

暗い意識の淵でイストは祖母の教えを思い出していた。龍と魔女は救いを求める全ての人に手を差し出してくれる。お空の上からいつも見守ってくれている。イストはその言葉を聞いて「なら龍と魔女はお日様かお月様なの」と訊いた。

 

祖母は「違う」と優しく応えた。魔女と龍はヒトの心にいるのよ、と言った。イストにはその意味が未だに分かっていない。いや、今の彼女には信じられなかった。心の中にいるのなら、こんなにも苦しい私をいつまで見ているだけで過ごしているのか。

 

魔女と龍は相当に意地悪な性格なのか。はたまた、この疑いが信心深くないとして救わないのか、いずれにせよ長い苦行にイストは慢性的な疲れを感じていた。

 

夜が明けない。イストには月も太陽も照らさない闇を独り歩かなくてはならなかった。やがて暗い洞穴を抜けるように彼女は内側の意識から覚醒して目を開く。

 

聞こえたのは荒い息遣いと大地を踏みしめる音。大きく自分の身体が揺れていて、下を見れば自分の手足がぶらりと垂れ下っている。背負われていることに半秒遅れて気付いたが、疲れと痛みで思うように動けなかった。

 

「あれだけ動きを読んだ割に一発も当たらなかったな」

「クソ! クソ! 一人もやれなかった! メイズリー国が来ているなんて! これも魔女と龍様のお導き?! それとも試練ってやつなの?!」

「怒鳴るなよ。叫べば状況が好転する訳じゃないんだから」

「アンタみたいに冷静になれってか? 是非聞きたいね! 足りない頭にわかるようにアタクシに連中とコイツをどうするか教えていただけますか?!」

「ああ、わかったよ。好きなだけ吠えなさいよ」

「バウ! バウ! 畜生! ツイていない!」

 

ハッキリとしてきた意識にエッカートの疲れ切った声とラーナの金切り声が飛び込んで来た。イストは言葉を発しようとしたが咳き込んでしまい、さらに胸が焼けつくような気持ち悪さに喘ぐ。

 

「お、起きた?」

「貴女達……」

「アンタのファンときたらトンデモナイ奴らなのね。ありゃメイズリーの竜騎士団よ。愛国心旺盛で鋼の肉体の変態どもだよ。おまけに探知しにくいホギーの擬態部隊と来た。これに関しては早く話してほしかったね」

「助けてあげたんだから、疑いの目はやめとけよ? 特にコイツにはな。褒められたくて仕方ない駄犬で狼だからな」

 

台詞こそ軽薄だがイストの目にはとても彼らが気楽そうに見えなかった。野戦服は所々破れ、口元には血を拭った跡。ラーナの方を見ればガントレットに拳銃弾が二発めり込んでいる。

 

「ニンゲンの兵器の残骸から作った硬芯弾か……ガントレットがボコボコだよ」

「ああ。竜の鱗片を裏側に仕込んでなきゃ、お前の腕は今頃あそこだな」

「竜様バンザイ」

「龍は?」

「クソくらえ。ついで魔女も」

 

軌跡の使い手が何という言い草だろう。イストは憤慨しかけた。彼らから信仰や尊敬の念は全く感じられず、罰当たりな同胞に今すぐにでも制裁を与えたかった。

 

だが、それも長続きしなかった。

 

肌に刺すような冷たい風が吹き、そして周囲の暗闇がさらに深まっているのに気付いた。そして言い様のない孤独感と震えが彼女を襲う。

 

夜の森は昼とは何もかもが違う。癒しを与える緑葉、新鮮な空気に土の香り、どれもが夜になると全ては暗闇に溶けてしまう。木の葉は僅かな月の光をさえぎり、草木は命を刈り取りに来る獣を覆い隠してしまう。

 

それは幾他の襲撃を経験した彼女の恐怖心を煽った。イストはエッカートの背中から降りて木の根の影に入った。

 

「どうしたの? 礼ぐらい……」

「言えません」

「何で?」

「何でって……怖いからに決まってるからです。結局貴方方も追手の一つに変わりないんでしょう? 貴女達は同胞でも何でもない! 唯の! 外のヒトだ! 野蛮な外の世界の住人なんです!」

 

そして目に確かに映る二人もまた恐れの対象に違いなかった。彼らも同じだ。銃を持ち、同じヒト同士で殺し合う獣。まだ未熟だが魔女のイストは理解していた。彼らの瞳の奥を覗けば良心を都合よく使い分けるあの兵士達と同じであった。

 

野蛮な外のヒトの典型例。イストは憎しみと恐怖の目をラーナとエッカートに向けた。外のヒトは何もかもを奪い尽くし、それでも尚欲しがる獣畜生と変わらない。しかも、ヘソの地で育った魔女の卵である彼らがソレに染まりきっていることが許せなかった。

 

同時に魔女の強さを知っているイストはその彼らが何の為に自分を追うのかが余計に怖くなった。

 

「怖い?」

「貴方たちは何故私を欲するのですか? 何故ヘソの地を踏み荒らし、命を簡単に奪えるのですか?」

「知らないね。アンタを必要としてるのは俺達じゃない、ウチの雇い主でね。心配はわかるけどメイズリーよりかはマシだと思うよ」

「ヒト殺しが言うことですか?」

「ヒト殺しに助けられたこと忘れてない? 第一こっちだってヘソの地はあまり来たくなかったし、アンタの為にメイズリー共の相手もしたんだ。お礼くらい言いな」

 

ラーナの言にイストは目を鋭くした。小さな身体で精一杯睨み付けたがラーナは意に介さない。

 

「同じ魔女のアタシは言うんだよ? 少なくとも悪くない生活はできるよ。ここで暮らすよりかね」

「森に、砂漠に、この鏡の空の下で生きるのが私の故郷の習わしです。魔女はそれが掟のはず、その点で貴女方は魔女ではない。私と一緒にしないでください! 貴女は破戒者でしかない!」

 

そこへ小ばかにしたような笑いがイストの尖った耳に届いた。イストのことを今度はエッカートが苦笑する。

 

「故郷なんてコロコロ変わるさ。そんな風に震えて泥水すする場所がアンタの故郷かい? ここはヒトが住んでいい場所じゃないのさ」

「何を勝手な事を!」

「“龍と魔女の最初の地”だけど今は三カ国とニンゲンがドンパチ。魔女が居れば探してドッカンドッカン。それにね。此処にいたら自分が何者かって疑問になるぞ」

「どういう意味です?」

「戦争は誰もかも変えるんだ。アンタは戦地を故郷にできるのか」

 

戦争は恐ろしい。それをよくエッカートとラーナは知っていた。戦いの後、二人はいつも感情の波に押しつぶされてきた。悔いや怒り、寂しさ、様々な負の感情が連鎖的に起こっていくのだ。

 

彼女達が魔女の軌跡を得た後でもそれは変わらなかった。どこへ行っても血生臭い場所に遭遇しては逃げて、を繰り返して、ようやくたどり着いた先が大佐の場所で、そこが現在の二人の故郷であった。

 

正確に言えば、それは故郷と言うより寝床と言えた。ただ仕事から帰って、屋根の下で寝る。それだけの場所でしかない。しかし、それこそが幸せ。いつも誰かと明日を迎えることが出来ることこそ、戦場に勝る最高の場と言えよう。

 

ラーナとエッカートの共通の哲学の一つである。

 

「故郷ってのは拠り所だ。そいつは場所じゃなくて友人だとか、家族のいる場所じゃないのか? この地に拘って何になる?」

 

彼女達は捨てた故郷に対する愛などない。自分達が安らかに生きられる場所でなければ何の価値も無い。それを完全に分からないイストではなかったが、彼女にはこの地に馳せる想いがあった。

 

「魔女の聖地を故郷とする誇りはないのですか?」

「俺達が安らげる場所が故郷だ。ただそれだけ……聖地に住んで自分を偉いと勘違いするのは此処の住人の悪い癖だよ」

 

それがどうした、と言わんばかりにラーナが吐き捨てるように言う。下らない思い上がりを誇りと称することを彼女は嘲笑した。

 

「何て言い草!」

「文句ばかりね。一緒に来るの? 来ないの? 箒の折れた魔女に出来ることには限りがあると思うけど、アンタの意志は尊重するよ。 さあ、教えて魔女様」

 

イストはチラリと自分のガントレットの方を見やった。あるべき杖はへし折られており、革ベルトに差していた予備も残らず没収されている。もちろん杖に頼らずとも力を使えたが相手は二人でどちらも魔女としての力を持っていることから抵抗は難しく思えた。

 

イストは奥歯を噛みしめた。軌跡の使いが聖地を貶し、あまつさえ同胞である自分を、魔女を見下す彼らに従わざるを得ない。屈辱的だ。魔女が外の世界の住人にいいようにされるなど耐えがたい精神的苦痛だった。

 

だがイストは生きねばならなかった。彼女には使命があり、自分の命は自分だけの物ではなかった。だから彼女は決断しなくてはならない。従順と言う屈辱的な選択を、である。

 

「……行きます」

「その答えが聞きたかった。いやぁ、時間をかけた説得だった」

「こういうのを時間の無駄って言うんだよ。急ぐぞ。何だか知らんが魔女を欲しがってる奴は多いらしい。ホントにこの地は地獄だぜ」

「この世は、でしょ」

 

エッカートのぼやきにラーナはそう付け加えた。

 

「そうだな……なにがドラゴニアにニンゲン、魔女。住みにくい世の中だよ 本当に」

 

そのエッカートの言葉をイストは違和感を感じた。軽薄な言葉とは裏腹に隠しきれない思いが見え隠れしている。彼女は不安に手を固く握った。ヒト殺しで魔女、敵か味方かも判断できない。背中に走る悪寒が自分に警告しているような気がした。

 

夜は何もかも覆い隠す。三人の夜の行進は始まった。

 

 

 

結晶技術。それはこの世界を構成している重要な技術である。様々な電化製品に使われ、特に通信技術の中心的存在である。波長を合わせることで通信をするのはニンゲンの通信機と変わらないが、電波とは違うためか傍受ができなかった。

 

それはあの戦争の勝利の一因として数えられるほどである。長距離通信を行うための高い結晶塔を介してロクスウェル大佐は解読済みの暗号文をデスクで読み、その内容にほくそ笑んでいた。

 

「失礼します」

 

大佐は鼻を利かせてから「入れ」と入室を許可した。ドアが開くと彼の副官メリメが乗馬靴を鳴らして入った。オズ革命軍の深緑の0制服を着こなし、傷一つない端正な顔と白い肌によく映える真っ赤な口紅が魅惑的な女性だった。

 

「暗号文はもうお読みに?」

「ああ。早速接触したらしいな。流石は同じ魔女、仲間を見つけるのは早いな」

 

大佐は意地の悪い笑みを浮かべて言い放った。自分の上官に慣れ切ったメリメは内心呆れつつ、文章を大佐に手渡す。

 

「新しい情報です。どうやら接触したのは魔女だけではないそうですよ」

「ほう」

 

メリメはこの文章を読んで大佐がどういった反応を見せるか興味があった。単純な好奇心からあの魔女二人がメイズリーの精鋭と会敵したと知った時、どんな顔をするのか知りたかった。いっそ、慌てたり狼狽えてくれたら、面白いに違いないと期待さえしていた。

 

「相手は何だ? メイズリーの愛国者か? ニンゲンの敗残兵か? それとも西のクルップ帝国の親衛隊か?」

「メイズリーです。予想していたので?」

「当然だ。私の様な賢い狼は意外と多いからな」

 

くつくつ笑い、文章を読み「メイズリーか」と感嘆の声を漏らす。驚くどころか子供のようにはしゃぐ彼にメリメは期待を裏切られ失望さえ感じた。メイズリーの第一竜騎士師団と言えば、軍事関係者なら知らない者はいない精鋭部隊であり、流石に何らかの反応を伺えるだろうと思っていたが、その予想は大きく外れた。表情には出さなかったが、大佐はメリメの表情の変化を見た後に鼻を鳴らした。

 

「残念だが予想はしていたよ。奴らは不幸の星の元で生まれたのだからな。これからトラブルをもっと大きくしていくぞ」

「それでは大佐にご迷惑がかかるのでは?」

「馬鹿な。これは私の正しさを証明するのだ」

 

正しさ、とメリメは聞き耳を疑う。何が正しいものか――彼女は大佐の証明しようとすることがとても馬鹿馬鹿しいものでしかないと見ていない。魔女の有用性など夢物語もいい所だ。酔っぱらいの妄言にすら劣る。

 

だが大佐は素面でそれを信じているようであり、メリメにとって頭痛の種であった。一応は尊敬すべき上司であり、戦場で最も頼りになった男が狂言を振りまくとあってはいち早く現実へと帰還して欲しいと願う物である。

 

「お水をお持ちしましょう。貴方は酔っています」

「せめて茶を淹れてほしいな。 恐縮だがお気を利かせてもらえんかね、メリメ?」

 

メリメは鼻を一つ鳴らした。

 

「魔女の有用性。そんな物を証明するためにドラゴニアが右往左往するなど、私には冗談のように思えます。貴方も含めて」

「軌跡は君も見ただろう。あれが実用化できれば兵士一人が竜に相当する戦力になるやもしれん。そうした夢を追うのはヒトの性ではないか」

「アレを」

 

メリメは一拍置く。躊躇いだけが彼女の言葉を区切らせたわけではなく、知らずがメリメは自分の瞳を無意識に揺らす。

 

「実用化すると? 何を使っているのかもわからない。信頼性のない兵器を求めるのは軍人としての考えに反します」

「そんな考えは銃を使い始めた時にも議論されただろうよ。ヒトは銅から鉄へ、弓から銃へと進化して来た。それが今来ただけに過ぎん」

「原理すら分からないのですよ?」

「だから今解明しようとしているのだろう」

 

現実主義と理想主義。男は夢を語り、女は現実を語る。どこにでもありふれた構図だがスケールが違う。これは世界の未来や命運を左右する議題であった。そして両者は大戦を知っている、つまり戦場の現実と大戦の過去を共有し、その上で異なる結論を得た二人の論争であるのだ。

 

「あの大戦で学んだことはいくつかあるが、基本的に我々の科学技術はニンゲンに遥かに劣っている。それはニンゲンがこの世界の外から来たことからも明らかではないか」

「だからこそ技術の底上げを重点に置くべきでしょう。魔女に踊らされ、寄り道をすれば私達の魂は知らない間に持っていかれます」

「あの技術の開きを一体何年かけて埋める気だ? 下手をすれば数世紀は離れた技術に我々はいつ追いつけるのかね? 楽観的すぎるな」

 

現実を見ることも夢見るのもどちらも対応策としては正解であり不正解である。歴史上、非現実的な巨大兵器を作り劣勢を跳ね返そうとした国は数知れない。その結末はその分の時間と資源を現実に使うべきであったと歴史家に評されて終わりであった。

 

だが、現実を見過ぎて決戦に敗れた国も同じ数だけ存在する。なら我々は何をするのか。ニンゲンに勝利し、敵がいないこの時間に何をすべきかと言う分岐点にこの世界は立っていた。

 

「メリメよ。少なくとも世界の半分は私と同意見だ。メイズリーが動いていれば遅かれ早かれ我が国も本腰を入れる。魔女を夢見る……いや、魔女を見た君も分かるだろう? あれは敵を圧倒できる力なのだ」

 

完全な機械の兵士を創造するニンゲンに次は何を以って勝利するのか。現状維持で勝てると思うほど、二人は楽観的ではない。ヒトもニンゲンも過去から教訓を得る高等な種族なのだ。

 

対抗するための新たな力を手に入れる為に冒険にでるか、あるいは地道な努力を行うのか。だが世界は、少なくともメイズリー国と痩せ狼の大佐はとりあえず冒険を始めようとしているようである。

 

その理由をあの戦場を生き延びた者なら理解できる。少なくとも少年少女が機械兵士を相手に出来ることは確かなのだ。新兵より遥かに射撃の精度が高く、命令に忠実に動く機械兵士はベテラン兵士も悪態を吐く相手であり、あの二人の年齢で圧倒できることは殆ど有り得ない。

 

だが、メリメは大佐がそれを主目標にしていないことを知っていた。大佐が目指しているのは兵士の強化ではない。勿論それも含まれているのは事実だがあくまで副産物でしかない。彼が目指しているのは一撃で相手を殲滅する戦略級の兵器であった。

 

この世界には戦略的な兵器が存在しない。一撃で国家を沈黙させるほどの強大な兵器は開発が薦められたことはあっても実現しなかった。こういった兵器による抑止力の平和が無かった中、今まで三国が戦争に入らなかったのは互いの主義で他国と同盟を結ぶことが出来なかった事と、攻めれば攻められると言う状態にあったからだ。

 

どの国もヘソを中心に国境を隣接し合っているのがある意味功を奏した。一国を攻めれば他国に攻められる状況が一種の抑止論となり、こうした兵器の開発が積極的には行われなかった。

 

単純な話だが、予算と時間とほんの少しのひらめき、いずれかがいつも不足し、こうした兵器の発想は作られては実現できず、忘れられたのだ。

 

もっと言えば、この世界の軍隊は竜や巨人、兵士などと種族の手によって戦争が行われるのが常だったので、そうした背景で出来た一種の精神論も一因と言えた。この世界では戦争は常に生身のぶつかり合いの延長線上にあり、空中でのドッグファイトですら飛竜同士の追いかけっこでしかないのだ。

 

大きな戦争もなく、ただ冷戦のみが続く中で技術的な冒険は遂に起こることなく、現実的な竜用の装甲の制作や砲の改良のみで終始してしまった。

 

このように一度も戦略的な兵器を見たことが無かったヒト達にその時の光景はあまりに強烈だった。

 

「確かに力はあるでしょう。勝利の風が私達に吹きだしたあの時の光景は私も忘れられま

せん。しかし――」

 

メリメは知らない内に額に汗を流していた。記憶から蘇るあの一条の閃光は心臓を凍った両手で鷲掴みされるような恐怖を彼女に与えた。この本能的な恐ろしさを感じないのか、メリメはロクスウェルに問いたかった。コレを知って尚、アレを手に入れようと言うのなら大佐はいよいよ狂人の仲間入りをしていることだろう、とメリメは考える。

 

「アレを使いこなせるのですか? ニンゲンの門と全戦力の三分の一を消し去ったアレを」

 

その光は何も残さなかった。原子の一欠けらすら残さず、焼き尽くしたと言う力にメリメは背筋を凍らせたものだ。恐怖の向うに心理があると言うのなら、あれが真理なのだろうか。メリメの疑問は膨らみ、やがて魔女の拒絶へと変わった。

 

魔女と龍は創造神であるが、それは力を創造に使ったからそう呼ばれるのであって、破壊に使われれば破壊神へと変わる。あの大きすぎる力を手に掴もうとする大佐と世界は彼女には狂気の沙汰であった。手に負えない兵器程、始末に負えない物はない。そして、それ以上に彼女は恐れていたのだ。

 

神の力は過ぎた物。触れ得ざる力ではないのか、ソレに手を伸ばすことに何故恐れを抱かないのか。

 

「アレを制御できるのですか?」

 

しかし、ロクスウェルは左頬を大きく釣り上げる。彼にとっては魔女も龍も野望のルーツに過ぎないのかもしれない。

 

 

 

 




今回は短めです。

自分なりにいくらか世界観を練りましたが、まだまだ未熟ですね。

感想お待ちしております。
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