それでも僕は銃を握る   作:EVIL

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Episode01

扉を抜けると、そこはどこかのホテルのようだった。

 

近くのベッドには大きなアタッシュケースが数個置かれていた。

 

さらに、ふと近くにあった姿見を見ると、切嗣の服装をした自分がそこにいた。

 

現実味がなくって、しばらくボーっとしてるとポケットに振動が走った。

 

ポケットを探ると中にはガラケーが入っており、電話が来たようだったので出ることに

 

「……もしもし」

 

「無事着いたようじゃな」

 

声の主は俺を転生させた神だった

 

「では早速働いてもらうぞ、詳しい相手は後程メールで送るからのう」

 

「……その前に聞きたい。ここは何の世界なんだ?」

 

「そうじゃそうじゃ、確認ついでに言おうと思っとったんじゃ。そこはハイスクールD×Dの世界じゃ。健闘を祈っとるよ」

 

そう言って電話は切れた。するとすぐにメールが届いた。

 

メールを開くと、今回のターゲットの顔写真や名前、転生特典といった情報が書かれていた

 

「転生の特典はオリジナルの神器にニコポ、ナデポか……」

 

俺にはこういった奴の考えが分からない。なぜハーレムなんぞ欲するのか

 

二つしかない腕は脆く、多くを持てぬのに…

 

「まあいい、まずは下見かな」

 

アタッシュケースを開き、ハンドガンとナイフ、予備の弾丸などの最低限身を守る物とブツを持ってターゲットの下見に行く

 

「あいつか…」

 

そこには女子生徒を周りに付かせがら登校する男子学生がいた

 

「あいつ…気に入らないな…」

 

その男子学生は周りの女子生徒を見ているようで見ていなかった

 

そう、あいつは自分のことしか見ていなかった。自分以外はゴミだというような目をしていた

 

「とりあえず、準備が必要だな…」

 

理想としては一人になった時が好ましい

 

それまではこの街にとどまってるしかない

 

「きゃっ」

 

考え事をしていたせいか、誰かにぶつかってしまったらしい

 

「すまない、考え事をしていてね」

 

謝りながら相手に手を差し出す

 

よく見ると相手は外国のシスターのようだ

 

「あー…I'm sorry, is it OK?」

 

日本語を覚えてきているのかどうか分からないため、つたない英語でそう聞く

 

「Yes, it's OK.」

 

よかった、大丈夫なようだ

 

シスターに怪我がないことを確認し立ち去ろうとするものの、シスターに引き留められてしまった

 

「Excuse me, where is a church in this town?」

 

どうやらなにかを探しているようだが、何を探しているのかは分からない

 

俺が困っているとつたない片言の日本語で話してくれた

 

「エット…キョウカイ…ドコ?」

 

境界?…あ、教会か。シスターの格好しているしな

 

しかし、私とて今日この街に来たばかりだ。知るわけがない

 

「I'm sorry, I don't know.」

 

そう言うとシスターは残念そうというか、悲しそうな顔をされた

 

罪悪感が半端ない…

 

一緒に探す、と英語でなんと言うか知らないのでなんとかジェスチャーも使いながら伝え、一緒に探すことにした

 

しばらくうろついていると、公園で子供が転んでいるのを見た

 

やはり痛かったのだろう、子供が泣いているとシスターが子供に駆け寄り、不思議な力によって子供の怪我が治った

 

「やっぱりか…」

 

ある程度は原作を知っていたので、もしやと思ったがこのシスターがアーシア・アルジェントなのだろう

 

こちらに戻ってきたシスターことアーシアは、どこか寂しそうな笑顔をこちらに向けてきた

 

俺は何も言う事ができず、しばらく互いに無言で教会を探す

 

しばらくすると教会を見つけることができた

 

アーシアは英語で何か言っていた。原作から察するにお礼がしたいと言っていると思われる

 

だが、いつまでもターゲットを放っておくわけにはいかない

 

彼女には悪いが、私は教会から立ち去って行った

 

「さて、そろそろ出てきたらどうだ?」

 

教会から少しした場所にある林に入ると、俺を尾行していた奴が出てくる

 

「テメェ、俺のアーシアに近づくなんていい度胸だな」

 

そいつは今回のターゲットだった。途中から俺を尾行してきていたのだ

 

今、周りには誰もいない。消すには好都合だった

 

「つーか、テメェも転生者か?邪魔するんなら消すけど、俺の奴隷になるんなら命だけは助けてやっても」

 

俺は懐からハンドガンを取出し、ターゲットの心臓めがけて撃つ

 

「うおっ、危なっ」

 

かわされたが、弾が切れるまで撃ち続ける

 

「てめぇ、ぶっ殺す」

 

弾をリロードしているとターゲットは右腕に爬虫類の鱗のような籠手を出現させる

 

「見ろ!俺の神器、魔龍の」

 

「Time Alter Second Accel」

 

「なっ!?」

 

俺は固有時制御を発動し、ターゲットに接近する

 

ターゲットが俺の接近に驚いている間に、通常弾を装填したコテンダーを取り出し、心臓めがけて撃った

 

「え…なっ…に…」

 

ターゲットは信じられないという顔をしながら、死んでいった

 

想像以上にコテンダーの威力は高く、腕がしびれっぱなしだ

 

「これは…あまり連続使用はできないな」

 

取り敢えずトレーニングかな、と思いながら薬莢を回収する。下手に証拠は残したくない

 

俺は懐から携帯を取り出し、神に連絡をいれる

 

「ターゲットを始末した。次はどうすればいい?」

 

「ご苦労。初戦闘としては合格じゃ。ではホテルに戻ってくれ。君の異世界間の移動はあのホテルの部屋を使うことになっている」

 

「仮面ライダーディケイドの写真館みたいなものか?」

 

「そうだ。本当に理解が早くて助かるよ」

 

電話を切って、ホテルに向かう

 

転生者が消えたこの世界。果たしてどうなっていくのか

 

原作通りに進むのか。はたまた他の転生者が送られて未来が変わるのか

 

まぁ、どのような未来を行こうと俺には関係ないことだ

 

俺はこの先、殺されるまで銃を握り続けなければならないのだから

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