学舎の園に、佐倉は潜入捜査に来ていた。………常盤台の制服を着て女装して。
『相手は常盤台の生徒を狙う傾向があるから、よろしくね♪』
との事で、女装して潜入捜査である。
「ったく、あの眼鏡巨乳ババァ……だったらテメーが行きゃいいだろ」
『聞こえてるわよ?通信機があるの忘れてるんじゃないでしょうね』
「はい、すみませんでした」
『安心しなさい、ちゃんと可愛いわよ』
「……それは、安心していい事なのか?」
『いい?おさらいしておくけど、犯人はおそらく光学系能力者。過去の被害者は全員、犯人の顔が見えていないからね。手口は自分の姿を消して後ろからスタンガンで気絶させ、眉毛に落書きをして帰るというもの』
「いやぁ、あの眉毛マジでロック・リーでめっちゃ笑ったわ」
『笑わないの。それと、犯人の能力は被害者には姿は見えないけど、監視カメラには何故か映るって事も覚えておいてね。捕まえる時は、なるべく周りの人を巻き込まないで、一人になれる所でね』
「了解です」
佐倉はとりあえず学舎の園のケーキ屋に入った。学舎の園の地図を見る。とりあえず、狙われてるのが常盤台の生徒であることから、常盤台中学から離れた地域をカットした。
「………それでも広いんだけど……」
ため息をつきながら、とりあえずケーキを食べた。その直後、どっかで見たことある集団が入って来た。前から、花の初春、セミロングの女の子、電撃の御坂、ですのの白井である。
直後、慌てて佐倉は机に伏せた。
『? どうしたの?佐倉くん』
「なんであいつらがいんだ!なんであいつらがいんだ!」
『あいつら?テロリストでもいたの?』
「白井達っス!こんな格好の所見られたら俺の人生終わる!」
『なら早く店出なさいよ』
「わーってるよ!……でも、せっかく学舎の園のケーキだから食べ終わってから行きます」
『勝手にしなさい』
と、いうわけで、ケーキを食べてから出た。
*
とりあえず、常盤台中学付近の路地裏を歩き回ることにした。なるべく隙を作る為に、ながらスマホをしながら歩いた。
自分の背後にも前にも気配はない。どこから覗かれてるような感じもなかった。
もう少し隙を見せる必要があるのか、或いは他の誰かが狙われてるのか………。
「後者だな」
急いで、現時点で一人になっている常盤台の生徒を探しに行った。
顔に眉毛を描いて行く以上、人が大勢いる場所で犯行はしないはずだ。ならば、路地裏をしらみ潰しに探すしかない。
『佐倉くん?』
「あ、固法さん。どうしました?」
『新たな被害者よ』
「………マジ?」
『それも、白井さんや初春さんの知り合いの子』
「チッ、やっぱ俺は狙われてなかったか……。けど、獲物を捕らえたということは、必ず次の獲物を狙ってこの辺りを徘徊しているはず」
『あなたを狙う可能性もあるわ。注意してね』
「ういっす。犯行現場は?」
『あなたがさっきまでいたケーキ屋さんよ。今、白井さん達も応援に向かってるから』
「了解」
そう返しながら、人気の少ない道に入った。のんびりとスマホをいじりながら歩く事数分、後ろから気配がした。
「ー!」
来たか?と思い、スマホを自撮りモードにして自分の後ろを、追跡者にスマホを見られないように映した。ガッツリ後ろにいた。
直後、佐倉はスマホを落とした。それを拾おうとした直後、その女は迫って来る。
それをスマホを拾いながら後ろを映し、画面を見ながらスタンガンを回避した。
「なっ……⁉︎」
「相手が悪かったな」
腕を掴んだまま、足をパンっと払って転ばせると、手錠を掛けた。
「っし、これで任務完了」
「お、男の人……⁉︎」
「風紀委員だよバカヤロー。ったくお前はくだらねーことやりやがって……」
女の子スタンガンを踏み潰すと、手錠した手を引っ張って持ち上げた。
「お前は警備員行きだ。300字以内に反省文を書いて提出しろバーロー」
言いながら、女のポケットからマジックペンを取り出す。その直後、自分の後ろに白井と御坂と佐天がテレポートしてきた。
「………あ?」
「風紀委員ですの、そこまでになさい。落書き魔さん?」
「うわやっべ!」
女装してる自分の姿を見られまいと、慌てて走り出す佐倉。まぁ、そんな事をすれば犯人に見えるのは確実なわけで。
「逃がしませんわよ‼︎」
「私の眉毛の仇ぃ!」
「私の友達に手を出して、許さないわよ‼︎」
またまた鬼ごっこになった。