私は幼い時に目を無くし、匂いを頼りに生きてきた。だからご主人様の匂いは一番わかるし、一番私が好きな匂いだった。
私を産んだ両親は目がなくなった私を見て、「こんな子供のはうちの娘じゃない!どっかにでていけ!」と言って追い出されちゃった。
滴る雨の中、私はぽつんと1人どこに座っていたのかはわからなかったけど…匂いで誰かが来たんだ、というのは分かっていたの。
皆、目がなくなった私を見て同じことを言うの「あいつみたいに、目がしっかりあってよかった…」って。
だけど、ご主人様は違った。目が無くなった私を見ても笑わないし、それ故に手まで指し伸ばしてくれたの。
この時から私はこの人の側でずっといようと思っていた。どんな苦労なことでもこの人と一緒なら生きていける。そう思ったの。
だけど、現実はやっぱり違った。ご主人様の両親が私を見て「すぐに戻して来なさい!そんな娘をどうして拾ってきたの!」ってご主人様にきつく叱ったらしい。私はそれに耐えているご主人様がとっても、可哀想に思えてきたの。
だから私はご主人様に褒められたくて、その夜、ご主人様の家の台所においてある包丁を取ってご主人様の両親を殺したの。
次の日の朝、ご主人様は酷く悲しんでいたけれど私が「ご主人様のそばにいるよ。」って言ったら私を抱きしめて「これからは2人で過ごそう…」って言ってくれたの。
その言葉がとっても嬉しくてご主人様の力になれたんだ。って思ってしまったの。
それからはご主人様との二人三脚だったわ、どんな事をするにも目が見えない私を支えるようにしてご主人様が手伝ってくれたの。私はとても嬉しかった。だけどやっぱりそんな日々は永遠には続かなかったの。
ご主人様はある日突然、私の前からいなくなってしまったの。
私はショックでショックで途方に暮れていたら…悪魔を名乗る黒い姿の男に出会ったの。そして悪魔は私にこう囁いたの「君は今、とても憎い相手がいるね…そうだなぁ例えば君の両親や君の住んでいる人の両親とかね。」
私は無我夢中で悪魔に聞こうとした「悪魔さん、今言った人達じゃなくてもっと別の人を殺してくれない?」って、
そしたら悪魔が「いいよ、ボクはどんな人でも殺せる…但し代償が必要なんだ。それは頼んだ人の命 ただそれだけだよ…」ってね。
私は「それでも構わない。私のご主人様を殺して」と嘆くように悪魔にお願いしたの、目が見えていないのにね。
そうしたら悪魔が「分かった。その人を殺せばいいんだね?じゃあ、代償はきっちり払ってもらうよ。」
その瞬間に私の意識は闇の中に落ちていったの。
次に目が覚めた時は、私の目はしっかりと見えていて側には私の大好きなご主人様の姿があったの。
ああ、この世界こそ私の望んだ世界だわ。私は心の中でそう思った。そうしたら悪魔が出てきてこう言ったの。
「さあ始めよう…壊れた人形たちよ Garakuta Doll Playを」
ってね。
END
ども、咲みょんです。初めての短編小説を書こうと思った時にふっとこの曲が頭をよぎり、「これを小説にできないかな?」と思い、急遽作ったものです。
僕自身、Garakuta Doll Playは音ゲーの中で難しいと言われ続けていたのでそこまでのチャレンジ精神は無いのですが…
前に1度だけやってみましたが…結果は察しのとおりです。
この曲を聞きながら作ったので多少「ん?」と思う点もあるかと思いますがそれを踏まえて読んでいただければ幸いです。
では〜