ラナークエスト   作:テンパランス

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#090

 act 28 

 

 イビルアイと唸るレメディオスが顔を見合わせる。隙あらば切りかかるのでは、とカルカの警護を担当する聖騎士団達は心配していた。

 ペロロンチーノも正論を言う相手に対して戸惑ってはいたが、きちんと言葉を投げ返すイビルアイに感心していた。

 黙って立っていることに少し経って気付いた彼はメイド達に椅子を持ってくるように命じた。

 施設内には備品が豊富にあり、各部屋に色々と用意されている。

 与えられた仕事に対してメイド達は頬を赤らめて喜ぶ。

 一般メイドが移動できる部屋は多くあり、普段は他の人間との接触を断っている為に利用される事は殆ど無い。それとメイドを守護する施設のメイドも居るので今まで大きな騒動に発展した事は無い。

 静かに用意される椅子にそれぞれ座っていき、話しが再開される。

 ただ、返り血を浴びた状態が多いのが滑稽な風景だが。

 

 どう見ても平和的な会議とは思えない。

 

 それにもまして聖王国の女王が平然としているところは肝が据わっているというか、凄いなと感心するところだ。

 物凄くお近づきになりたい人物だと思った。

 清楚な風貌。サラサラの金髪に少し血がついている。きめ細かい肌で微笑みは美しいが罪人をたった今処刑してきました、と言わんばかりだ。

 実際に彼女たちの足元に死んだモンスターが転がっていたのが、割りとシュールな光景と言える。

 

「……なんかスゲー状況だな……」

 

 いい意味か、悪い意味でスゲーなのか分からないけれど。

 

「それぞれに正義はあるかもしれないが、だからといって一国だけを優遇することは出来ない。……それはきっと原作でも同じ結果だ」

「弱き民が苦しんでいるのに、といういい訳はここでは通じないと?」

 

 カルカの言葉は本来ならば原作で出せば、また違った未来が生まれるきっかけになった筈だ。それこそが二次創作の醍醐味とも言うべきもの。

 そして、平行世界という概念でいえば理想的な流れでもある。

 

「……平行世界ネタを出すと終わりが見えなくなるので指摘したくないが……。言い訳すれば何処だって正義を持ち出します」

「危機的状況に(わら)をも掴む思いはどの国も大差は無いと思われますわ」

 

 愛国心は時に盲目的になるかもしれない。その点で言えばラナーの危機に対し、クライムはきっと何もかも捨てて助けに来てくれる筈だ。

 もちろん、ラナーの勝手な想像だが。

 

「適度に強いでは困る、というのならばお宅の国にマグヌム・オプスのようなものを作ればいい、となってしまう」

そうか! その手があるな

 

 椅子から立ち上がり、拳を突き上げるレメディオスを妹のケラルト・カストディオが無理矢理座らせる。

 

「同じ規模とは言いませんが……。こんな施設を簡単に作れるとは思えません」

 

 と、ケラルトは発言する。それに対して周りは何も反応しない。

 本当に作れるなら秘密裏に作るような機密に該当するので、この事に関する発言は基本的に控えて当然だ。

 と、ずっと無言を貫いていたグスターボ・モンテニェスイサンドロ・サンチェスは頷く。

 

「……無言というか、発言の機会が無かっただけです」

「じゃあ作ろう」

 

 レメディオスの発言に聖王国は驚くが他の国の者は慣れてきたようで驚きは無く、苦笑が漏れるのみだ。

 レメディオス・カストディオという人間の性格がかなり理解されたと思われる。

 イビルアイはペロロンチーノに仮面の顔を向ける。それに対して条件反射的に頷く。

 実際にはどうして自分に顔を向けたのか、実はよく分かっていないけれど話しの流れ的なものかな、と思う程度だ。

 

「秘密裏に作るとしても前提条件がいくつかあります」

「建設資金の調達。土地の選定。工事関係者の収集。……屈強なモンスターを実際に手に入れて来る……。などですね?」

 

 賢い妹のケラルトの言葉にイビルアイは頷いた。

 モンスターといっても雑魚モンスターではなく相当な強さを持つ者が必要だ。

 低位のモンスターは国の歴史の中で長い月日をかけて討伐してきた。それにもかかわらず人間の実力はあまり向上しているとは言えない。

 だからこそ亜人達などと長き戦いを強いられている。

 

「場所は広い空間があれば事足りる。その他には……」

 

 次に出てくる問題はモンスターを量産する方法だ。

 並みの治癒魔法では傷が治る程度で終わってしまう。尚且つ、割りと高い位階魔法をいくつか必要とする。

 国が抱える魔法詠唱者(マジック・キャスター)で第三位階以上ともなると数人か、それ以下だ。

 

「カストディオ殿の発言では王国内で最高まで強くしろ、となってしまいます。そうなると王国としては敵を生む施設として狙われてしまいます」

「だからどうした」

 

 という発言をしたレメディオスに対し、ついに怒りが爆発したのか、ケラルトが拳で姉の頭を殴りつける。だが、石頭だったらしく逆に痛みで涙目になる妹。と、平然としている姉。

 力関係では圧倒的に姉に劣るので仕方が無い。

 

「……すみません。うちの者が失礼を……」

「いいえ。清々しいくらいの莫迦(ばか)で逆に好感が持てます。素敵な人材をお持ちで……」

 

 悩みが無い事は時に心のオアシスになる。

 特に自分が言いたい事を何も考えずに発言する胆力は羨ましいとさえ思える。

 

「……ところでイビルアイ殿。この施設の建造は機密事項だったか? そういえば、と思ったのだが……」

 

 ドラウディロンの疑問に軽く咳払いし、居住まいを正す仮面のイビルアイ。

 

「建造自体は機密ではありません。王国の各地に居る工事関係者を集めて作らせたものです。その全ての口を封じる事はさすがに無理です」

 

 魔導国ならば緘口令(かんこうれい)はきっと課すな、とペロロンチーノは思った。だけれど問題がある。それこそが重要な事だと思えるものだが。

 実質、この施設を十全に活動させる為に必要なものだ。

 モンスターと魔法だけではただの殺戮というか屠殺作業のみで終わる。多少の強化は出来るかもしれないが、それではただの鍛錬所と変わらない。

 大事な事は『経験値』という概念を知り、それを適切に扱う事だ。

 

          

 

 施設だけなら確かにバハルス帝国でもスレイン法国でもある程度の資金を投入すれば作れない事はない。それは工事関係者が証明しているとも言える。

 更に重要なものが必要であり、それこそがイビルアイも安易に口に出せない事だ。

 ペロロンチーノは『ユグドラシル』というゲームをプレイし、ギルドアインズ・ウール・ゴウン』に加入していたからこそ理解しているけれど、現地の人間には窺い知れない秘密が確かにある。

 施設の主はイビルアイに秘密を公開したと思われる。ペロロンチーノとしては自分達の敵を作るような施設は正直に言えば怖いと思っている。

 他人に任せるに辺り、その危険性は充分に議論された事だと思うし、今までイビルアイは適切に運用してきた。だからこそアインズが大人しく彼女に使わせている。そうでなければギルド総出で破壊しに来ていてもおかしくない。

 

「人間が作れる施設なら亜人も作れる……、という理屈ですか?」

 

 と、やっと言葉を発するイサンドロ。

 

「そうじゃないよ」

 

 即座に否定するのはペロロンチーノだった。

 彼の発言で控えているメイド達とナーベラルが慌て始める。もちろん、彼女たちの反応は想定内だ。すぐに手を挙げて黙らせる。

 

「確かに魔導国としては敵を作るような施設の建設には消極的だ。本来ならばこんな施設は破壊対象となる」

「……うむ。亜人どもが作っていたなら私も同じ結論に至る」

 

 腕を組んで頷くドラウディロン。

 いつの間にか身体が大きくなり、頬や腕に黒い鱗状のものが発生していた。

 人間形態は気苦労が絶えないので気を抜くと楽な姿へと戻ろうとしてしまう。その影響が出ていた。

 本来はもう少し年齢が高めの女性体がいいのだが、国内では少女の姿の方が受けがいい、という事で無理をしていた。

 

「だが、必要とあれば作るし、破壊する。その板ばさみは何とも言えないのだが……」

「つまり魔導国が圧力をかけるから聖王国では建設は無理だと?」

「無理ではない。バレなければいいだけ」

 

 と、ペロロンチーノは言う。

 それはそれで真理ではある。

 関知していない部分はどうしても発生する。魔導国とて万能ではない、ということだ。

 

「そうじゃなくてね。この施設は作るだけじゃ駄目ってこと。必要な素材が揃って初めて効果を発揮する。その必要なものっていうのが……。機密事項に当たるわけだ」

「モンスターと魔法以外にもあると?」

 

 カルカの疑問にペロロンチーノは黙って頷く。沈黙という答えではなく、肯定する意味での反応にナーベラル達はそれぞれ手を合わせて心配の眼差しを鳥人間(ペロロンチーノ)に向けていた。

 

 それ以上の秘密事項に触れないで下さい。

 

 と、言わんばかりだ。

 その心配は理解出来るし、うっかりそれ以上の機密などを言いそうになるのはきっと美人の女王の質問だったからだと思う。

 だが許せ、とペロロンチーノは思う。俺は美人と可愛い女の子の味方だから、悲しそうな顔で質問されれば答えなければならない義務が発生する。

 今は懸命に最重要機密は言わないように自制している。これで女性陣が全裸になって質問を投げかけて来た場合は多分、何でも答えてしまうかもしれない。

 

「この施設を建造した存在は何から何まで用意した上で作っている。それは魔導国も驚嘆に値する。そして、なによりもイビルアイが運営しているところも実は驚きだ」

「そ、そうなのですか!?」

 

 説明書の存在はペロロンチーノも知っているけれど、それがあるからといってイビルアイ以外の者が簡単に扱えることにはならない。

 一部のメイドは生態認証のように本人確認しないとすぐに消えてしまう。幻影も通じないし、二重の影(ドッペルゲンガー)ですら看破してくる。

 

「ともかく、簡単な方法で強くなっては兵士達も生き甲斐が無くなるんじゃないかな。簡単に敵が出来る事にもなるし」

 

 ペロロンチーノの言葉にカルカは納得して頷く。

 言っている事はだいたい理解出来る。

 亜人以外にも敵はたくさん居る。それらが施設を悪用すれば自分達になすすべは無い。

 そして、他国も利用すれば結局は争いが絶えなくなるか、対処できない犯罪組織が出現するか、などの未来が待ち受ける事になる。

 施設を作るだけでは運用できない。だが、何らかの方法を得て運用が可能になっては脅威だ。当然、査察や監視が(おこな)われる。

 出来そうで出来ないマグヌム・オプスは改めてみると不思議なところだと思う。

 

「……政治が絡めば何でも難しくなるものだ。その点で言えばこの施設は早い段階から強行的に作り上げて成功した一例とも言える」

 

 まさか、これほどの危険性があるとは想定していないし、裏をかいたともいえる。

 尚且つ、査察を受け入れても平気というところは小憎たらしい。

 製作者の性格が良く(あらわ)れている、ともいえる。

 

「ある意味では存在を許した時点で我々(魔導国)は敗北を喫している」

 

 新たな施設の建設に対し、国は相当な議論を要する事になるし、政治的にも迂闊な許可を降ろせない事態になる。

 更には作ってしまった施設を撤去することも実質、不可能とまでは言わないが難しくなっている。

 

「この施設のおかげで他国の方々と魔導国は対話し易くなっています。一番から二番になった程度なのに……」

 

 もちろん、危険度だ。

 それだけの事で魔導国は随分と動きやすくなった。それは事実だ。反面、世界征服し辛くなったが今となっては交流が盛んになってうちのギルドマスター(アインズ・ウール・ゴウン)にもいい影響が出ているといえる。

 原作が目指していた『ホワイト企業』としての魔導国の理想系。

 新たな敵でも現れない限りは平和的に歴史を歩む事になる。それを多くの読者が望んでいない場合もあると思われるが、それはそれで一つの結果として受け止めてもらうしかない。

 

「……モノローグとしては平和的な形を目指しているようですね。力による圧政も魅力的ですが……」

「それは短絡的ですけど……。ゴウン様が賢いところは皆さんの望むところではないでしょうか?」

「どうなんですかね? 強力な魔法で弱者を完膚なきまでに叩きのめす姿がいい、という読者が多いかもしれませんよ。実際、そういう二次創作の方が評価が高いようです」

「……よその作品の事は知りませんけど……」

「……すみません」

 

 と、謝りつつもペロロンチーノはあえて胸の内で言う。

 

 脱ブラック企業。我々は皆様に愛される国づくりを目指しております。

 

 近頃の魔導国というかギルドアインズ・ウール・ゴウン』は人間社会に悪い影響を振り撒いている気がする、と。

 検問所での人間の怯え方は圧政しています、と言っているようなものだ。もちろん、原作の出来事だが。

 その風評被害が二次創作にも多大に影響する事を忘れてはいけない。

 社会に優しい国づくりならば下の者にも手厚い待遇で望まなければならない。だが、信賞必罰も必要だ。

 その辺りの匙加減はカンストプレイヤーであっても難しい問題ではある。

 

          

 

 戦闘行為を中断し、施設の建設談議をいつまでもしているわけにはいかないけれど、ローブル聖王国という新たな国の出現で随分と脱線はした。しかしながら、それは今更な話しだ。

 行間を埋め、文字数を稼ぐという意味では役に立っている。

 『幕間』が存在しない作品群の中の一時(ひととき)の箸休め程度に思ってくれれば幸いだ。

 というモノローグの気持ちなど物語には毛ほどの役に立つはずもなく。

 

「……むしろ、気持ちなどあったのか?」

「それは一人称の小説でやってくださいな」

 

 ご(もっと)もです。

 

「……そんなものはもう存在しない……。やはり少しパロディ気味の方が無難だ。変な憑衣ものよりはマシだと思うよ」

「程よく話しが逸れたところで、活動を再開するのか?」

 

 全身に黒い鱗を生やしたドラウディロンが言った。

 彼女の変貌に驚くのは当然の如く聖王国の面々。ついで雪音クリス

 シンフォギア装者が現在、雪音しか地下施設に居ないので彼女が頑張らないと誰も居なくなってしまう事態になる。

 既に誰が居たのか覚えている読者は居ないのではないかと。

 

「上の宿舎には居るんだから大丈夫だろう。それともこの施設の中で元の世界に戻るようなイベントでも起きるのかよ」

 

 起きたら身も蓋もないですよね。

 

「うむ。そうなると我々が何しにこの施設に来たのか分からなくなる。……連載が中断するよりは何かしら続けてもらった方がいい」

「今の状態ですと、本来の目的までに……。後、十個……、圧縮しても六個ほどストーリーを続けないとラスボスさんと出会えない気がしますわ」

 

 ラナー・ティエール、後は省略だ。

 彼女の言う通りになる可能性は決してゼロではない、気がする。

 既に余計なエピソードを随分と掲載している気がするので。

 それもこれも12巻が発売されたせいだ。

 

「……とはいえ、次巻まで休載するのも嫌らしい手段と言える。このまま完結まで書け、頑張ってな」

 

 レイナースの言葉はとてもありがたい。

 というか、モノローグは基本的に作者ではありません。あくまで代弁するものです。

 

「いくら『メタタグがあるからといって、今回のエピソードは最初から飛ばしてんな。身内で誰か死んだか?」

「あるいは原作をなぞるだけで赤い評価になる作品()()()多くてうんざりしているとか?」

「……怖い怖い」

「あれですよ。帝国側のキャラを呼び込めなくて困っているんですよ。だから、延々と試行錯誤の為に我々が足止め役になっているんじゃないですか?」

「……確かにわざとらしく敵を急に出すのも芸が無いよな。そんな事をするのは赤い評価文字数が少ない連中がやりそうだが……」

「呼んだらニグンイグヴァルジとかすぐ出てくる、とか。必殺技を言ってるだけで敵を一撃で倒すような、細かい描写を書かない作品とかも」

 

 原作は魔法で一撃で倒す事があるので、もう少し歯ごたえのある敵が欲しくなる。たぶん『漆黒聖典』も魔法一発でまとめて消し飛ぶんじゃないかと。

 まず、転移前ヘロヘロと会話して『ふざけるな』という憤慨のセリフを書き写して『楽しかったんだ』も書き写してから転移。NPC達とお決まりのセリフを交わしつつ忠誠の儀式をして『遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモートビューイング)』を使ってカルネ村に行き、エンリ・エモット達に会ってアインズ・ウール・ゴウンに改名。ガゼフ・ストロノーフニグン・グリッド・ルーインに会って天使召喚の鑑賞会をする。その後はンフィーレア・バレアレハムスケクレマンティーヌと出会う。ここまでで大体十話程度の投稿が終わる。この間のオリジナリティはほぼゼロ。せいぜいオリ主のセリフが追加された程度。

 更にシャルティア・ブラッドフォールンが洗脳され、合間に蜥蜴人(リザードマン)の部族を襲撃。セバス・チャンが王都のスラム街に行ってクライムツアレに出会い、犯罪組織八本指との死闘。

 ここが一番長く投稿される部分で、下手をすれば五十話以上にも長大になる。しかも戦闘描写に差こそあれ、誰と誰が戦うかは原作の書き写しレベル並みに一緒。ほぼ新キャラが出て来ない。何気に六腕の一人不死王デイバーノックの出番が多いが残りは印象に残らないくらいあっさりと退場する。

 ラナーはあまり活躍しない。と、思っていたらモモンもこの辺りから活躍が激減する。

 ここら辺で多くの二次創作原作なぞりに没頭しオリジナリティを発揮しなくなり、次第にエタり気味に陥っていく。

 二次創作から原作のノベライズへとシフトする。それはつまり規約的に『原作の大幅コピー』と大差ない仕様と化す。

 ストーリーを踏襲する事自体は否定しない。けれども大幅な改編が(おこな)われなければ味気ないものと化す、気がする。

 続いて帝国へ。

 請負人(ワーカー)達をナザリック地下大墳墓に招いて『クソがっ!』という部分をそっくりそのまま書き写し、アルシェが死ぬか尻尾が生えるかする。合間にエルヤー・ウズルスが高い確率で死ぬ。それ以降に続く筈だが、大虐殺編がなかなか書かれない。というかそこに至れない作品が何故か多い。

 無い事は無いのだが。足止めを食らっているような感じになっている。

 中断されなければ原作7巻まで、なんとか続いているものがあるくらいだ。

 ここまでが多くの二次創作の終着地点。これより先に進んでいる作品は一気に数を減らす。

 さすがに『夢オチ』という酷い結末は無いと信じたい。

 結末に関して、おそらく強引な終わり方になるケースが多い筈だ。それは原作がまだ続刊状態であり、未公開の至高の四十一人が居るので。それらが出揃えばもう少し進化したストーリーが拝めるかもしれない。

 後は新しいモンスター新しい呪文新しい世界級(ワールド)アイテムなどだろうか。それと新しい都市と地名新しいキャラクター

 そういえばズーラーノーン漆黒聖典を忘れていた。

 

 さて、ここまで書いた事の殆どが()()()()()()()()()怖い事態だ。

 

 当たり前だが勝手な推測と妄想である。実際はそんなことないよ、と言われたい。

 

 そんなふざけた作品()()存在しない。被害妄想が見せる幻覚さ。むしろ、それはマイノリティだと。

 

 どうでもいいが、オリ主の大半が至高の四十一人のメンバー。

 全部かき集めると百人はたぶん超えている気がする。

 お前ら(オリ至高)オリジナル●●ネレーションの物語創った方が受けるんじゃね、と。

 

「……そんなに居るんだ」

 

 ペロロンチーノは呆れ果てる。

 多ければいいというものではないし、人間関係がかなりこじれる結果となるのは火を見るより明らか。対人関係はいつの世も難しい問題だから。

 それと実際に並べたら凄い事になるんだろうな、と。なにせ自意識過剰のオリ主たちだ。それはもう賑やかになることは確実だが、ゲーム時代のキャラ付けが未だに抜けきらない者は特に仲良くしたくないタイプだ。

 社会人が多いギルドメンバーで未だにゲーム感覚でいるのは本当にごく少数。リアルとゲームの区別くらいペロロンチーノでも出来る。

 人間性の消失という部分で大抵は殺戮する話しになる傾向が多い。

 本当はそういう事じゃないのに、どうしてそうなったと『幼女戦記』っぽいセリフが出てしまう事態だ。だが、その辺りを語るキャラが居ないので割愛だ。

 

今作(ラナークエスト)聖王国はやはり『ヤルダバオト』戦をやるのか?」

 

 興味本位でドラウディロンがカルカ達に尋ねた。

 

「そんな()()みたいな名前に聞き覚えは無いな」

 

 ふん、と鼻を鳴らしながらレメディオスが腕を組んだ状態で言った。

 今のセリフでは()()()()()()()()()()()と突っ込みが入るところだが、現場に居る女性陣達は歴戦の(つわもの)のように難しい顔のまま(たたず)んでいた。

 突っ込んだら負け、という意識でもあるのか。

 


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