ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第098話:強敵!インペリアルドラモンを倒せ!!

 

 

千冬(平行)

「きょ、巨大な…ドラゴンだと!?」

 

 【メタモルモン】が新たに変身したデジモン…【インペリアルドラモン】の放つ圧倒的な威圧感に地上にいる全員が押し潰されていた

 中でも初めてデジモンの戦いを見る平行世界の面々はこちらの束達以上に影響を受けていた

 

千冬

「束!?あのデジモンは一体なんだ!?【ゴッドドラモン】以上の迫力があるぞ!?」

 

「あのデジモンの名前は………【インペリアルドラモン】…え!?コ、コイツ…『古代竜型デジモン』なの!?」

 

千冬達

「古代竜!?」

 

 デジモン図鑑で【インペリアルドラモン】の詳細なデータを確認した束は大声を上げた

 それを聞いた千冬達も驚きの声を上げた

 それもその筈【インペリアルドラモン】はエンシェントグレイモンと同じ『古代竜型デジモン』だったからだ

 更に…

 

「な、何このデジモン!?【ロイヤルナイツ】や【七大魔王】に匹敵するデジモンだよ!?」

 

千冬達

「何いいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

 

 【インペリアルドラモン】のスペックを見て更に声を荒げた

 それも当然だった…

 【インペリアルドラモン】は『無敵の皇帝竜』の二つ名を持つ強力なデジモンだからだ

 

スコール

「ちょっと待って!?アレってそんなに強力なデジモンなの!?」

 

「うん…【インペリアルドラモン】…『無敵の皇帝竜』って言う二つ名を持ってるデジモンだよ…」

 

「『無敵の皇帝竜』…凄い名前ですね…」

 

 【インペリアルドラモン】の二つ名に全員が騒然となった

 大袈裟な二つ名ではあるが上空にいるデジモンから発せられる迫力は正しく『無敵の皇帝竜』と呼ぶに相応しかった

 そもそも数あるデジモン達の中で『二つ名』を持つデジモンは極少数しか存在しなかった

 しかも、二つ名が付けられるデジモンは例外なく超が付くほど強力なデジモンばかりだった

 【インペリアルドラモン】もその中の1体だったのだ

 

一夏(平行)

「…お、俺は…俺は…」

 

 一方で【インペリアルドラモン】を見た平行世界の一夏は全身を震わせながら…

 

一夏(平行)

(あんな…あんな化け物を倒すって…息まいてたのか!?出来る筈無い…俺なんかじゃ…何の役にも立たない…俺は…どれだけ馬鹿なんだよ!?)

 

 太一の加勢をすると言った自分がどれだけ馬鹿な事を言ったのかを理解した

 【インペリアルドラモン】の威容の前には一夏(平行)のちっぽけなプライドなど粉々に消し飛んでしまっていた

 コレがこちら側の一夏の場合ならいつもの様に自分の都合のいい様に考えて勝手に突っ込んで返り討ちに会うのが関の山だった

 そして、束達はそんなデジモンに変身した【メタモルモン】と対峙している太一の勝利を願うのだった…

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

太一

「はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

メタモルモン

『破壊!破壊!破壊!』

 

 バキイイイイイィィィィィンッ!!!

 

 太一と【インペリアルドラモン】となった【メタモルモン】の戦いが遂に始まった

 

 ガキィィィンッ!!バギャァンッ!!ドゴォォォンッ!!

 

 互いに激しくぶつかり合う中…

 

太一

(チッ!確かに俺の知る【インペリアルドラモン】よりも強い!!)

 

 改めて【メタモルモン】の能力の非常識さを思い知っていた

 その時…

 

メタモルモン

ポジトロンレーザー!!

 

 ドンッ!!

 

太一

「!?」

 

 【メタモルモン】は背中に装備されている大型砲《ポジトロンレーザー》を撃って来た

 太一はそれを…

 

太一

「オラアアアアアァァァァァッ!!!」

 

 ザシュッ!!

 

 レーザーを剣で斬り裂いた

 太一はそのまま接近しようとしたが…

 

メタモルモン

ポジトロンレーザー!!

 

 ドドドドドドドドドドドドドッ!!

 

 【メタモルモン】は《ポジトロンレーザー》の威力を落として連射して来た

 

太一

「舐めるな!!!」

 

 キキキキキキキキキキキキンッ!!

 

 だが、太一は《アト》《ルネ》《ポル》と共に《ポジトロンレーザー》の弾幕を弾き飛ばしながら突き進んでいった

 そして、【メタモルモン】に接近すると…

 

太一

轍剣成敗!!!

 

 《轍剣成敗》で斬りかかった

 しかし…

 

 ガキィィィィィンッ!!!

 

太一

「何っ!?」

 

 《轍剣成敗》は【メタモルモン】の『両腕』によって止められていた

 

太一

「その姿は…【ファイターモード】か!?」

 

 【メタモルモン】は【インペリアルドラモン】のもう一つの戦闘形態…【ファイターモード】に変形していた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

マドカ

「人型に変形しただと!?」

 

 地上では【ファイターモード】に姿を変えた【メタモルモン】に全員が驚愕していた

 

「アレが【インペリアルドラモン:ファイターモード】…」

 

オータム

「【ファイターモード】だと!?」

 

千冬

「【インペリアルドラモン】も『モードチェンジ』が出来るのか!?」

 

「うん…【ファイターモード】は【ドラゴンモード】に比べて機動力は下がるけど攻撃力と防御力が格段に上がる…【インペリアルドラモン】が力を解放した姿なんだ…」

 

全員

「………」

 

 そして、束からもたらされた新しい情報に全員が言葉を失った

 【ドラゴンモード】でも恐ろしい強さだったのに【ファイターモード】はその上を行くと言われたのだ

 そんな相手と戦う太一を束は心配していた…

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

メタモルモン

ポジトロンレーザー!!

 

 ドンッ!!

 

 【メタモルモン】は太一を弾き飛ばすと背中から右腕に移動した《ポジトロンレーザー》を撃って来た

 

太一

「チィッ!!」

 

 太一は《アト》《ルネ》《ポル》のバリアで防いだ

 そして、そのまま【メタモルモン】に接近戦を仕掛けた

 

 ドガン!ボゴン!ズガン!

 

太一

「クッ!!流石は【インペリアルドラモン】と言うべきか!!敵に回るとこれ程厄介とはな!!」

 

 戦いながら自分が不利なのを太一は感じていた

 その為…

 

メタモルモン

『破壊!破壊!』

 

太一

「…ならば!!!」

 

 太一は【ジエスモン】の真の力を発動させた

 

 [BGM:brave heart]

 

太一

「【ジエスモン】!!モードチェンジ!!【ジエスモンXモ―――ド】!!!

 

 【Xモード】へと進化させた【ジエスモン】は元から装備していた剣が更に巨大化し、全身には無数の剣を装備していた

 更に【Xモード】の進化は《アト》《ルネ》《ポル》にも及んでいた

 独立可動していた3体はそれぞれが巨大な腕とバックパックの姿のタクティカルアームズへと変化していた

 

太一

「行くぞ!!!」

 

 

 




 <予告>

 ジエスモンXとなってメタモルモンとの戦いを再開した太一

 その力で一気に盛り返すがメタモルモンも負けてはいない

 果たして太一はメタモルモンを止める事が出来るのだろうか



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 鉄拳断罪!起死回生の一打!!

 今、冒険が進化する!


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