ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第117話:開催!暗雲渦巻く学園祭!!

 

 パン!パン!パパン!!

 

 花火が上がるIS学園…

 今日は2学期最初の行事『学園祭』の開催日だった

 学園が招待した人々は開幕と同時に学園へ雪崩れ込んで来た

 彼等が真っ先に向かったのは…

 

アグモン

「いらっしゃいませ~♪」

 

 世界で唯一、人間の味方をするデジモン…アグモンを直に見る為だった

 その為、1組のメイド喫茶は開店早々満員となっていた

 ただし、アグモンを見に来るだけと言うのは冷やかしと同じなのでお客もその辺りはキチンと理解しているのでちゃんと注文はしていた

 そして、アグモンが給仕でメニューを持ってきたときはそのお客は少しではあるがアグモンと話せるので大喜びしていた

 そんな感じで進む中…

 

一夏

「………チッ!!」

 

 現在裏方作業をしている一夏は不満そうに舌打ちをしていたが、一緒に作業をしているクラスメイトの誰もその事に気付いていなかった…

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

アグモン

「あ~…疲れた~…」

 

太一

「お疲れ。」

 

 あれから交代の時間となった太一とアグモンは休憩がてら他のクラスを見て回っていた

 尤も、アグモンが抜けると同時に客足も引いたので現在1組の喫茶店は割と暇になっているのだが、入れ替わりで給仕をしている一夏は自分目当てに来ている人が少ない事に不満そうな顔をしていた

 それはさておき、休憩中の2人はまずは鈴のいる2組に顔を出すと…

 

「いらっしゃ~い♪」

 

 チャイナ服姿の鈴が出迎えてくれた

 鈴のいる2組も1組と同じ喫茶店をやっているがメイド喫茶ではなくチャイナ喫茶だった

 2人は鈴のおすすめを注文すると料理を持ってきた鈴と軽く雑談を躱した後、校内の散策を再開した

 しかし…

 

アグモン

「…視線が痛い…」

 

 廊下を歩いているだけですれ違う度にお客からガン見されていた

 その為、周りの視線を受け続けたせいで流石のアグモンも少し疲れて来ていた

 

太一

「【デジヴァイス】の中で少し休むか?」

 

アグモン

「そうする…」

 

 それに気付いた太一はアグモンを休ませようと【デジヴァイス】を取り出したのだが…

 

 ピンポンパンポ~ン!!

 

楯無

『ご来場の皆様~♪私、生徒会長の更識楯無で~す♪』

 

太一&アグモン

「…ん?」

 

 楯無の放送が流れて来た

 

楯無

『本日は皆様に更に楽しんで頂けるように私達生徒会で『イベント』を企画致しました~♪』

 

太一

「イベント?」

 

アグモン

「凄く嫌な予感がする…」

 

 だが、太一とアグモンは楯無の放送に不安しか感じなかった

 そしてそれは…

 

楯無

『このIS学園には男の生徒が2人います♪その2人との『相部屋』の権利をかけて簡単なゲームを行おうと思いま~す♪』

 

太一&アグモン

「は?」

 

 見事に的中した…

 

楯無

『それでは参加を希望される生徒の皆さんは体育館裏に集まって下さ~い♪』

 

 




 <予告>

 遂に楯無が動き出した

 楯無を止めようとする千冬だがもはや止める事は出来なかった

 一体、楯無は何をしようとしているのか



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 楯無の悪企み

 今、冒険が進化する!


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