ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第122話:妖艶なる魔女!色欲の罪リリスモン!!

 

 

千冬

「また馬鹿な事を企んだな~?更識生徒会長?」

 

楯無

「グッ!?」

 

 虚と共に現れた千冬に楯無は冷や汗を流した

 一方の千冬は目を細めながら呆れた目を向けていた

 

千冬

「こんな下らんゲームを仕掛けてまで八神に近づくとは思わなかったぞ?」

 

楯無

「………」

 

千冬

「私は教えたよな?お前が傍に居ても八神の邪魔にしかならないと理由も合わせて説明したよな?命が惜しかったら下らない事をするなと釘を刺したよな?」

 

楯無

「クッ!」

 

千冬

「そもそもお前は『下らない事で纏わりつくな』と八神と約束したよな?それは私を含めたあの試合を見た全員が証人だ。にも拘らずこれは何だ?あれから一月もしないで約束を破るのか?お前は約束1つ満足に守れないのか?」

 

楯無

「…コ、コレは…学園祭を盛り上げようと…」

 

 千冬に糾弾され何も言えずにいた楯無が何とか反論の言葉を絞り出した

 だが…

 

千冬

「ほぉ?それなら何故この企画を当事者の2人に話さなかった?お前の手配した生徒に連行されたと聞いたが?」

 

楯無

「そ、それは…その方が盛り上がると…」

 

千冬

「フンッ!何が盛り上がるだ?とっくに終わってるじゃないか。こんな短時間で終わっておいて何処に盛り上がる所があったんだ?」

 

楯無

「グッ!?」

 

 千冬は楯無の反論を悉く潰していった

 何気に千冬も太一の影響を受けているせいか説教が上手くなっていた

 

千冬

「いいか楯無?この学園にいる全員がアグモンの存在を認めている。だから八神と同室になれない事も全員が知っているんだ。知らなかったのは2学期から登校してきたお前くらいだ。」

 

楯無

「!?(しまった!?だから誰も参加しなかったのか!?)」

 

 この時、楯無は客席から自分を見ていたマドカ達の表情の意味を理解した

 傍迷惑な事を仕出かしておいて完全に空回りしている自分の姿に呆れていたのだ

 

千冬

「コレで分かったか?八神に近づこうと画策する奴は腹に一物を抱えた胡散臭い奴しかいないんだ。今のお前のようにな?」

 

楯無

「クッ!」

 

千冬

「分かったら集まった客に謝罪してこんな下らん遊びはさっさとお開きにしろ!!片付けはお前が一人でやれよ!!」

 

楯無

「グッ!?…ううっ…」

 

 自分の目論見が実は初めから失敗していたと知らされ楯無は顔を歪めた

 すると…

 

太一

「…もう行っていいか?」

 

アグモン

「そろそろ仕事に戻らないといけないからね~…」

 

 今迄蚊帳の外にいた太一とアグモンが教室に戻ってもいいか聞いて来た

 しかし…

 

楯無

「………何でよ…」

 

太一&アグモン&千冬

「ん?」

 

楯無

「…何で私に目もくれないのよ!!!」

 

太一&アグモン&千冬

「はい?」

 

 楯無は行き成り癇癪を起した

 

楯無

「女に迫られたら普通は喜ぶものなのよ!!なのに無反応って何よ!!一体どんな神経してるのよ!!!」

 

 その言葉に客席に集まっていた男性陣が一斉に頷いた

 楯無は性格を差し引けば誰もが美人と呼べるくらいには顔が整っているし、スタイルもかなりいい

 その為、ドレス姿の楯無を見て喜ばない男は『一人を除いて』この場にいなかった…

 

太一

「そう言われてもな?お前の『第一印象』が酷過ぎたからどんな格好をしても胡散臭いとしか言いようが無いんだがな?」

 

楯無

「うぐっ!?」

 

千冬

(確かに…人の部屋に勝手に入り込んで水着エプロンのドッキリを仕掛ける様な奴を信用しろと言う方が無理だよな…)

 

 そもそも実年齢95歳の太一には色仕掛けの類は一切通用しないのだ

 更に言えば楯無は最初から太一に真面な印象が持たれていなかった

 千冬の思う通り人の部屋に無断で入り込み驚かそうとする人間を信用しろと言う方が無理だった

 だが…

 

楯無

「………どう…してよ…」

 

太一

「ん?」

 

 楯無は顔を俯かせながら呟いた

 その瞬間…

 

楯無

「…何で…私を見ないのよ…」

 

全員

「!?」

 

 楯無の雰囲気が変わった

 楯無から放たれるプレッシャーに集まっている全員が冷や汗を流していた

 一方で…

 

太一

(コレは…『当たり』か!?)

 

 太一は自分の予想が当たっていたのだと確信した

 すなわち…

 

楯無

「私を…見ろおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!

 

 楯無が【七大魔王】を宿す6人目の人間であるという事だった

 その証拠に…

 

 カッ!!!

 

千冬

「!?…ア、アレは!?」

 

太一

「ああ!【色欲】の紋章だ!!!」

 

「お嬢様!?」

 

 楯無の額に緑色の紋章が浮かび上がった

 それこそ【色欲】の魔王の紋章だった

 

楯無

「アアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

 雄叫びを上げる楯無…

 それを見て…

 

千冬

「マズい!?ココで復活する気か!?全員!!早く避難しろ!!【七大魔王】が現れるぞ!!!」

 

全員

「…え!?」

 

 館内にいる全員に避難勧告を出した

 更に…

 

千冬

「私だ!!【魔王】が復活する!!緊急避難を発令させろ!!!」

 

 学園にも連絡を入れた

 

 ヴィィィィッ!!ヴィィィィッ!!ヴィィィィッ!!

 

 千冬が連絡を入れるとすぐに学園中を警報が鳴り響いた

 

アナウンス

『緊急事態発生!!【七大魔王】が出現しました!!全校生徒、ならびにご来場の皆様は近くのシェルターに至急避難して下さい!!繰り返します………』

 

 更に避難勧告も流れると…

 

全員

「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

 館内に集まった生徒やお客が一斉に逃げ出した

 何しろ今から復活しようとしている【七大魔王】の出現場所が自分達のいる場所なのだから当然の行動だった

 その一方で…

 

楯無

「アアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

 楯無の額に現れた紋章から黒と緑の光が溢れ出し、楯無を包みこむと、これまでと同じように【デジタマ】へと変化した

 そしてそのまま…

 

 ピシッ!!

 

千冬

「!?」

 

 【デジタマ】にひびが入った

 そして…

 

 バリィィィィィンッ!!!

 

 【デジタマ】が割れた

 そこに現れたのは…

 

『フ~…やっと出てこれたわぁ♪』

 

太一&アグモン

「………」

 

「お、お嬢様…」

 

千冬

「コイツが…」

 

 花魁の様な着崩した黒い着物と黒い髪の美女だった

 彼女こそ…

 

リリスモン

『初めましてぇ♪私は【リリスモン】…【色欲】を司る【七大魔王】…【リリスモン】よぉ♪』

 

 




 <予告>

 6体目の魔王リリスモン

 復活したリリスモンはこれまでの魔王とは違う行動を取り始める

 リリスモンを止める為、太一は新たな聖騎士で挑む



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 英知の牙!ドゥフトモン見参!!

 今、冒険が進化する!

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