マドカ
「…そろそろか…」
こちらはアリーナ上空…
そこには千冬から連絡を受けたマドカ達5人が太一によって投げ飛ばされた一夏を捕縛する為に待ち構えていた
鈴
「にしてもアイツ…馬鹿だ馬鹿だとは思ったけど…まさかここまでとは思わなかったわね。もう『馬鹿』の一言を通り越してるわよ。」
ラウラ
「ああ…あの男は本当に学習せん。無断出撃した挙句【リリスモン】の操り人形になるとは笑い話にしかならんな。」
シャルロット
「仕方無いよ…だって彼は自分の考えこそが正しいと思ってるんだからさ。」
セシリア
「そう考えるのは自由ですがそこにわたくし達を巻き込まないで欲しいですわ…巻き込まれるこちらはいい迷惑ですわ!!」
マドカ
「本当にスマン…私の兄さんが…」
セシリア
「マドカさんが謝る事はありませんわ。悪いのは学習しない織斑さんなのですから。」
その間、マドカ以外の4人は一夏の仕出かした事に愚痴っていた
そんな4人の愚痴にマドカは謝るしかなかった
そして…
ラウラ
「!?…来たぞ!!!」
太一に投げ飛ばされた一夏が飛んできた
だが…
一夏
「…リ………リ………ス………モ………ン………さ~~~ま~~~!!!」
【リリスモンX】の名前を呼んでである…
全員
「………」
そんな一夏に5人は再び意識を失いかけるが何とか踏ん張って持ち直した
しかし…
一夏
「【リ~~~リスモン】さ…まぁぁぁぁぁっ!!!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!
全員
「…あ…」
そのせいで飛んできた一夏に誰も反応出来ず、一夏はアリーナ地面にそのまま突っ込んでいってしまった
マドカ
「に、兄さん!?」
慌てて5人は一夏が墜落したアリーナに向かった
全員
「………」
そして、マドカ達は倒れている一夏を取り囲むと一夏をどうするかを話し始めた
セシリア
「…気を失ってますわね?」
シャルロット
「今のショックで元に戻れば楽なんだけど…」
鈴
「どっちでも構わないわ。コイツが傍迷惑な奴な事に変わりは無いんだから。」
ラウラ
「確かにな…なら目を覚ます前に拘束しておくか。」
マドカ
「そうだな…鈴、《アサルトバランサー》で縛り上げてくれるか?」
鈴
「え~…私がやるの~…」
ラウラ
「そんなに嫌そうにするな…」
鈴
「だって本当に嫌なんだもん!はぁ~…しょうが無いわね…コイツ本当に碌な事しないわね!!」
その結果、鈴の《アサルトバランサー》で縛る事になったが、肝心の鈴は凄く嫌そうな顔をしていた
それでも自分に与えられた目的を考え嫌々ながらも《アサルトバランサー》で倒れている一夏を縛り上げた
その後、捕縛した一夏をどうするか千冬達に連絡を入れようとすると…
一夏
「う…」
一夏が目を覚ました
全員
「………」
それを見て、マドカ達は一夏がどうなったのかを見守っていたが…
一夏
「…【リリスモン】様…」
全員
「駄目か…」
目を覚ました第一声を聞いた瞬間、一夏が元に戻っていないと察した
そして再び千冬に連絡を入れようとしたところ…
一夏
「………離せてめえら!!!」
全員
「!?」
自分が身動き出来なくされている事に気付いた一夏が暴れ始めた
それも今まで見た事も無い形相で叫ぶ一夏にマドカ達の方が怯む程だった
一夏
「俺はあのいけすかねえ太一をぶっ倒さねえといけねえんだ!!早く俺を離しやがれ!!さもねえとお前等を先にぶっ殺すぞ!!!」
全員
「………」
暴言を喚き散らしながら暴れる一夏に全員言葉を失った
だが、どれだけ一夏が暴れても一夏と量産型の【打鉄】では鈴の【メガロ・ドラグナー】の《アサルトバランサー》による拘束を解く事は出来なかった
そんな一夏を見て…
鈴
「…まさかここまで酷くなるなんてね…」
セシリア
「わたくし達も【リリスモン】に支配されるとこうなってしまうのですね…」
シャルロット
「【リリスモン】…正しく『魔性の女』だね………女じゃないけど…」
ラウラ
「ああ…太一には奴をさっさと倒して貰わないとな…」
改めて【リリスモンX】の持つ【色欲】の力の強さに恐れおののいていた
だが…
一夏
「…てめえら…俺を解放しないどころか【リリスモン】様に死ねだと…もう許さねえええっ!!!」
ギギギギギギギギギギギッ…
完全に【リリスモンX】の傀儡と成り果てている一夏は鈴達の会話を聞いて完璧にキレてしまった
凄まじい殺気を放ちながら《アサルトバランサー》から逃れようと更に力を込めると《アサルトバランサー》が軋み始めた
鈴
「…え?」
マドカ
「ま、まさか!?」
一夏
「グルオオオオオオオオオォォォォォォォォォッ!!!」
バキィィィンッ!!!
その結果、《アサルトバランサー》が引き千切られてしまった
鈴
「嘘っ!?《アサルトバランサー》がっ!?」
一夏
「死ねやメスガキイイイイィィィィッ!!!」
鈴
「!?」
《アサルトバランサー》の拘束から抜け出した一夏はブレードを展開するとそのまま鈴に向かって斬りかかった
だが…
ラウラ
「カイザーネイルッ!!!」
ベキィンッ!!
一夏
「何ぃっ!?」
ラウラが間に入り、《カイザーネイル》の一撃でブレードを砕いた
さらにそこに…
シャルロット
「シャドーウイングッ!!!」
セシリア
「サイバーギガンティックランチャーッ!!!」
ズガガガアアアアアァァァァァンッ!!!
一夏
「グアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!!」
セシリアの《サイバーギガンティックランチャー》とシャルロットの《シャドーウイング》が炸裂した
しかし…
一夏
「グギギ…キサマラ…オレノ…ジャマ…」
驚くべき事に一夏は立ち上がった
いつもの一夏ならこれだけの攻撃を受ければとっくに気絶している筈なのだが【リリスモンX】の支配下にあるせいか異常なしぶとさを見せていた
だが…
マドカ
「ソリッドストライクッ!!!」
ラウラ
「円月蹴りっ!!!」
ボガァァァンッ!!!
一夏
「ブベラッ!?」
マドカとラウラの一撃で壁にたたきつけられた
鈴
「いい加減くたばれっ!!ダブルエッジッ!!!」
ドゴォォォンッ!!
一夏
「ゲギャアアアアアアァァァァァァァァッ!!!」
そこにトドメとして鈴の《ダブルエッジ》が叩き込まれた
一夏
「ガ…ガ…」
そして、遂に一夏は再び気絶した
それと同時に【打鉄】も機能が停止した
ラウラ
「ハァ…ハァ…や、やっと大人しくなったか…」
鈴
「何なのよコイツ…いつもはこんなにしぶとくないのに…」
シャルロット
「【リリスモン】の影響だと思うけど…それでもしぶとすぎるね…」
セシリア
「恐らく【打鉄】も同様ですわね…本来ならわたくしとシャルロットさんの攻撃を受けた時点で機能が停止している筈ですもの…」
マドカ
「このしぶとさが普段発揮できればな~…」
一夏を倒した5人はいつもと全く違う一夏のしぶとさに驚いていた
特にマドカはこのしぶとさが普段から出ていればもっと成長できただろうと嘆く程だった
鈴
「それでコイツどうする?《アサルトバランサー》が千切られたから私には拘束出来ないわよ?」
ラウラ
「そうだな…私のワイヤーを使ってもいいが…《アサルトバランサー》を引き千切る様な奴だからな…」
その後、一夏をどうやって拘束し直すか話し始めた
ISは停止したが鈴の《アサルトバランサー》を引き千切る様な今の一夏をラウラのワイヤーでは縛っても不安があった
その時…
束
『聞こえる皆~?』
全員
「博士!?」
束から通信が入った
束
『いっくんは抑えたね?』
マドカ
「抑える事は出来たが…目を覚ますとまた暴れ始めるぞ?」
束
『分かってる。だからいっくんが今使ってる【打鉄】を即席の『拘束具』にするよ。』
全員
「拘束具?」
一夏を抑える為に【打鉄】を拘束具にすると言う束にマドカ達はどうやるのか分からなかった
だが…
シャルロット
「って考えて見たらISって篠ノ之博士が造ったものだから…」
マドカ
「そのくらい出来て当然か…」
束がどう言う人間か思い出すとすぐにその疑問を捨て去った
『ISの生みの親』…それが束の代名詞であるのでISをいじるくらい朝飯前なのだ
束
『そゆ事!【打鉄】のプログラムを一時的に書き換えて操縦者の身体から外れなくするよ。後はいっくんからの操作も全部キャンセルする様にすればいっくんは身動き一つ出来なくなるよ。』
セシリア
「ISの平均重量は500k以上…」
鈴
「それならこいつは動けなくなるわね…」
シャルロット
「うん、でも念には念を入れて僕の《グレートスピリット》で身体を固定しておくよ。」
ラウラ
「そうだな、後は口に布でも突っ込んどくか…あの罵詈雑言は聞くに堪えん。」
こうして【七大魔王】との戦いに乱入しようとした挙句、【リリスモンX】の道具と成り果てた男は全員に袋叩きにされた末に身動き一つ出来ないように拘束された
更にこの男には元に戻った後に姉達からの盛大な説教が待っているのだがその事をまだこの男は知らない…
<予告>
一夏を排除した太一とウォーグレイモンは改めてリリスモンとの戦いを再開した
更なる乱入者が現れる前に決着を付けようと果敢に攻める二人
だが、追い詰められたリリスモンは進化した色欲の力を解放する
そして、始まるのは悪夢の劇だった
次回!!
ISアドベンチャー 聖騎士伝説
開幕!リリスモンの人形劇!!
今、冒険が進化する!