ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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更新が遅くなって本当に申し訳ありません




第128話:開幕!リリスモンの人形劇!!

 

 一夏がマドカ達に袋叩きに会って拘束されている頃…

 体育館のあった場所では…

 

リリスモンX

『あ~あ…やっぱり駄目だったわね~…あの役立たずの人間…』

 

 太一に投げ飛ばされた方角を見ながら【リリスモンX】は2人にダメージを与えられなかった一夏にダメ出しをしていた

 

リリスモンX

『まあ、宿主の記憶を見る限り初めから期待出来そうもなかったし精々嫌がらせ程度しか使い道は無いと思ってたからしょうがないか…』

 

 【リリスモンX】自身は初めから一夏には何も期待などしておらず、2人への嫌がらせ目的で洗脳しただけだった

 そんな【リリスモンX】の呟きに…

 

太一&ウォーグレイモン

「………」

 

 2人は何も言えなかった

 一夏が邪魔で戦いずらかったのは事実の為、『嫌がらせ』と言う意味では成功してはいたのだが、それ以上の成果を期待していないと言う呟きには一夏の実力をよく知っている二人には否定する言葉が出てこなかったのだ

 

リリスモンX

『さ~て…お遊びもココまでにしていい加減本気でやりましょうか?』

 

太一&ウォーグレイモン

「!?」

 

 そして、前座が終わった事を告げると…

 

リリスモンX

『ジィヤアアアアアアァァァァァァァッ!!!』

 

 太一とウォーグレイモンに襲い掛かった

 

太一

「やるぞ!!!」

 

ウォーグレイモン

「オウ!!!」

 

 二人も一夏と言う邪魔者が消えた事で【リリスモンX】との戦いを再開した

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

真耶

「戦闘が再開しました!!!」

 

 管制室では一夏を捕縛した事で千冬達は再び【リリスモンX】との戦いをモニターしていた

 

千冬

「真耶!一夏以外にあの近くにいる奴がいないかもう一度確認してくれ!!」

 

真耶

「ハイ!!!」

 

 そして、一夏の他にもあの場所にいる人間がいないかを周辺にあるカメラを使って確認し始めた

 

オータム

「流石にあの馬鹿以外そんな奴はいないと思いてえけど…」

 

スコール

「普段ならそうでしょうけど今日は学園祭よ?外から大勢の人間が入って来てるわ。可能性は捨てきれないわね…」

 

クロエ

「ですよね~…」

 

 これ以上の邪魔が入らないように千冬達は周囲に目を光らせていた

 

「………【リリスモンX】…魔王の…X体…」

 

 ただ一人…

 束だけはX進化した【リリスモンX】の力を調べていた…

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 バキィン!ガギィン!ジャリィン!

 

 太一とウォーグレイモンが【リリスモンX】と戦い始めてからある程度時間が経過していた

 

ウォーグレイモン

ガイアフォォォォォスッ!!!

 

リリスモンX

『チィッ!?』

 

 ドガァァァァァンッ!!!

 

太一

アイネ・ビリオンッ!!!

 

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!

 

リリスモンX

「ギャアアアアアアァァァァァァァァッ!!!」

 

 ウォーグレイモンの放った《ガイアフォース》を避ける【リリスモンX】だったが、避けた先に先回りした太一の超高速の打突《アイネ・ビリオン》を躱す事が出来ず滅多刺しにされた

 本来なら《アイネ・ビリオン》を受けたデジモンは一瞬で消滅してしまう程のダメージを受けるのだが、そこはX進化した【リリスモンX】

 全身を傷だらけにされたが未だ五体満足の状態であった

 

リリスモンX

『グッ…ウウッ…』

 

太一

「しぶといな…」

 

リリスモンX

『貴様等…良くもやってくれたな!?』

 

ウォーグレイモン

「やったからどうした?次でトドメだ!!!」

 

 太一とウォーグレイモンは立ち上がった【リリスモンX】にトドメの一撃を放とうとした

 だが…

 

リリスモンX

『アンタ達…X進化した私の本当の力…まだ分かってない様ね?ヒントはもう見せてるのに。』

 

ウォーグレイモン

「お前の本当の力?」

 

太一

「…ヒント?」

 

 【リリスモンX】の言葉に2人は動きを止めた

 

太一

「………!?…まさか…ヒントって言うのは…一夏か!?」

 

リリスモンX

『クククッ…』

 

 太一は【リリスモンX】の言う『ヒント』が何を指すのか気付いた

 【リリスモンX】はそれが正解と言うように口角を上げて笑っていた

 

ウォーグレイモン

「一夏?アイツはコイツに魅了されて操り人形に…」

 

太一

「人形…まさかお前!?」

 

 そして太一は正解を導き出した

 X進化を果たした【リリスモンX】はその【色欲】の力も増大している

 それは【リリスモンX】を一目見た瞬間墜ちた一夏が証明していた

 つまり、【リリスモンX】の言う本当の力と言うのは…

 

リリスモンX

『クククッ…そう言う事よ!!アンタ達には通じないみたいだけど他の人間はどうかしらね?』

 

太一

「!?…すぐに倒すぞ!!!」

 

ウォーグレイモン

「オウ!!!」

 

 二人はすぐにでも【リリスモンX】に止めを刺そうとしたが…

 

リリスモンX

『もう遅い!!!最終演目の開幕よ!!!』

 

太一&ウォーグレイモン

「!?」

 

 【リリスモンX】の力が発動してしまった

 

リリスモンX

セブンス・ファシネイト!!!

 

 

 




 <予告>

 リリスモンXが発動させたセブンス・ファシネイト

 それは周囲にいる生物を自らの操り人形とする技だった

 リリスモンの人形となって太一とウォーグレイモンに襲い掛かるマドカ達

 ウォーグレイモンはリリスモンの相手を太一に託し、マドカ達を止める為に立ちはだかる



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 ウォーグレイモン決死の防衛劇!!

 今、冒険が進化する!


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