ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第010話:悪魔獣咆哮!嫉妬の罪リヴァイアモン!!

 

千冬

「全身装甲のISだと!?」

 

真耶

「な、何ですか…この威圧感は…」

 

 管制室に移動した千冬は【ロイヤルナイツ】の姿に驚き、真耶は【オメガモン】が放つプレッシャーに気圧されていた

 

オータム

「(…まずは【オメガモン】で出たか…)アレが太一の専用機【ロイヤルナイツ】だ。」

 

千冬

「【ロイヤルナイツ】…聖騎士だと!?」

 

オータム

「だから聖騎士って言ったろ?」

 

千冬

(聖騎士の名を持つIS…誰があんな機体を造ったんだ…使い手だけではなくISまで謎に包まれているとは…)

 

 千冬の太一に対する疑惑はさらに深まっていった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

セシリア

(な、何ですのこの機体は!?)

 

太一

「これが俺のIS【ロイヤルナイツ・オメガモン】だ。」

 

 アリーナでは真耶同様、セシリアも太一の【オメガモン】の放つプレッシャーに気圧されていた

 そんな中、遂に試合開始のアナウンスが流れ始めた

 

セシリア

「しょ、所詮は見せかけだけですわ!!」

 

アナウンス

『それではこれより、八神太一VSセシリア・オルコットの試合を始めます。………試合開始!』

 

セシリア

「喰らいなさい!!」

 

 セシリアは試合開始の合図と同時に大型ライフル【スターライトmkⅢ】からレーザーを放つが、太一は微動だにせずその攻撃を受けた

 

セシリア

「避ける暇もなかったようですわね!」

 

 セシリアは自分の射撃を太一が避けられなかったと思ったが…

 

太一

「…この程度か…」

 

 太一は避けなかっただけである

 セシリアのライフルの威力を確かめるためワザと攻撃を受けたのだ

 

セシリア

「な、何ですって!!」

 

太一

(30分避け続けるのも面倒だな…それに、この程度の威力なら【オメガモン】の装甲に傷一つつける事は出来ないな………よし!)

 

セシリア

「ば、馬鹿にして!!」

 

 セシリアは【スターライトmkⅢ】で連射攻撃をするが太一は腕を組んだまま全く動かず攻撃を受け続けていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一方管制室では千冬達は太一の行動が分からずにいた

 

千冬

「何故、攻撃も回避もしないんだ!あれでは30分経つ前にSEが尽きてしまうぞ!」

 

真耶

「…コレは…織斑先生!!」

 

千冬

「何だ?」

 

真耶

「八神君はISの絶対防御を解除してます!!」

 

千冬

「何だと!?では今のアイツは機体の装甲だけでオルコットの攻撃を受けているのか!!」

 

オータム

「なるほど。確かに絶対防御を解除すればSEが減る事は無い。動かずに時間稼ぎをするにはうってつけだな。」

 

千冬

「何を呑気な事を言ってるんだ!絶対防御を解除したら下手をすれば死んでしまうぞ!」

 

真耶

「………いえ…織斑先生…八神君の機体…あれだけレーザーを受けているのに傷一つ付いていません…」

 

千冬

「何!!」

 

 千冬達は太一の【オメガモン】の強度に驚愕していた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 場所は戻ってアリーナではセシリアがレーザーを撃ち続けていたが…

 

セシリア

「はぁ~はぁ~…(どういう事ですの?あれだけの攻撃を受ければ既にSEが0になっている筈ですのに!)」

 

太一

「もう終わりか?」

 

 太一の【オメガモン】は傷一つ付かずピンピンしていた

 

セシリア

「クッ!ならこれはどうです!!」

 

太一

「ん?」

 

 セシリアは背部に搭載されているパーツを4基切り離した

 

太一

「何だこれ?」

 

セシリア

「これがわたくしの切り札!自立機動兵器【ブルー・ティアーズ】ですわ!さあ踊りなさい!【ブルーティアーズ】の奏でる円舞曲を!!!」

 

太一

「勝手に躍ってろ。」

 

 セシリアが4基のビットで攻撃を仕掛けたが、太一は微動だにせず全方位から攻撃を受けていた

 

セシリア

「何故、何故倒れないのですか!!」

 

 セシリアは太一が絶対防御を解除しているとも知らず攻撃を続けていた

 そして、試合が始まってからもうすぐ30分が経とうとしていた

 

太一

「(そろそろいいか。)遊びは終わりだ。」

 

セシリア

「え?」

 

 太一はそう言うと左腕を右腰に持ってくると勢いよく左斜め上に振り上げた

 

 ジャキンッ!

 

 すると左腕の竜の口から巨大な剣《グレイソード》が出て来た

 

セシリア

「け、剣!!で、ですがそんな物!!」

 

 セシリアはビットで攻撃するが…

 

太一

《グレイソード!!!》

 

 太一はそう叫びながら左腕を振りぬいた

 

 ドドドドッ!

 

セシリア

「キャアアアアアァァァァァ―――――ッ」

 

 《グレイソード》の剣圧によってビットのレーザーは弾き飛ばされ、4基のビットが全て破壊された

 そしてセシリア自身もその剣圧で吹き飛ばされた

 

セシリア

「そ、そんな…ビットが一瞬で…」

 

 呆然とするセシリアに対し、太一は今度は右腕を左肩に持ってくると、今度は右下に振り下ろした

 

 ガキョンッ!

 

 右腕の狼の口から今度は巨大な大砲《ガルルキャノン》が出て来た

 

セシリア

「こ、今度は大砲!?」

 

 太一は照準をセシリアに合わせると…

 

太一

《ガルルキャノン!!!》

 

 ドギュゥン!

 

 《ガルルキャノン》を発射したが…

 

セシリア

「はっ!?」

 

 ドガアアアァァァンッ!!

 

 砲弾はセシリアのすぐ横を通り過ぎ、後ろのバリアに命中した

 《ガルルキャノン》の命中したバリアは消滅寸前の状態になっていた

 

セシリア

「…バリアが…何て威力ですの…」

 

太一

「…2割で撃ったが…威力が強すぎたか?…それともバリアが脆いのか?」

 

セシリア

「あ、あれで2割ですって!」

 

太一

「この程度なら1割で十分だな。」

 

セシリア

「1割ですって!!…何処まで…何処までわたくしを馬鹿にすれば………喰らいなさああぁぁ――い!!!」

 

 セシリアは腰に装備された2機のミサイルを発射した

 

 ドガアアァァ――ンッ!!

 

 このミサイルに対しても太一は避けずに喰らった

 【オメガモン】は爆発の煙に包まれていた

 

セシリア

「どうです!!レーザーは効かなくても実体弾なら…」

 

 ダメージを受ける筈…そう言おうとしたが…

 

セシリア

「!?」

 

 煙が晴れるとそこには無傷の【オメガモン】が立っていた

 

セシリア

「そ、そんな…ミサイルの直撃を受けて無傷何て…」

 

太一

「…もう終わりか?」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

生徒達

「………」

 

 場所は変わって観客席では太一の【オメガモン】の力に生徒達は声が出なかった

 彼女達は試合が始まった時、セシリアが太一を完膚なきまでに倒すと思っていた

 一週間前、自分達を馬鹿にした男が無様に負ける姿を見て笑ってやろうと思っていた…

 だが、実際は違っていた

 セシリアは太一にダメージ一つ与えられず、【オメガモン】の圧倒的な力に成す術もなくなっていた

 そんな彼女達をマドカは内心ほくそ笑んでいた

 

マドカ

「流石は太一兄さんだな。」

 

「ね~ね~…マドマド~?」

 

マドカ

「ん?…何だ本音?」

 

 マドカに話しかけてきたのは彼女のルームメイト…布仏本音だった

 相手に対して変わったあだ名を付ける、不思議っ子である

 

本音

「マドマド~あのIS何なの~?凄く強いね~!」

 

マドカ

「何を言ってる?太一兄さんはまだ性能も実力も半分も出していないぞ?あんな雑魚相手に本気になるほど兄さんはバカじゃないからな。」

 

本音

「そ、そうなんだ~…」

 

 マドカのその言葉に本音だけでなく周りの生徒達も驚いていた…

 代表候補生をマドカは雑魚と呼び、太一は本気で相手をしていないと言っているからだ

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 アリーナではセシリアは太一の剣の一振りと大砲一発で追い詰められていたが…

 

セシリア

「くっ…くうぅぅ………ま…しい…」

 

太一

「ん?」

 

 セシリアの様子が突然変わった

 

セシリア

「…妬ましい………その力が…」

 

太一

「オルコット?」

 

セシリア

「…羨ましい………その機体が…」

 

太一

「どうした?」

 

セシリア

「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――っ!!!!!!!」

 

 突然、叫び声を上げるセシリア

 すると彼女の額に謎の紋章が浮かび上がった

 

太一

「あれは!?」

 

 そして紋章から黒と水色の光が溢れ出し、セシリアを包み込んでいった

 セシリアを包み込むとそれは卵の形に姿を変えた

 

太一

「…【デジタマ】だと…」

 

 セシリアを包み込んだ【デジタマ】は、今度は膨らんでいくように巨大化していった

 そして、その大きさはアリーナのバリアを圧迫し破壊するほど大きさへと膨らんだ

 観客席にいた生徒達は何が起きたのかも分からず自分達の頭上にある巨大な【デジタマ】を見続けていた

 

 ピシッ!

 

 ひび割れる音がすると、【デジタマ】全体にヒビが入っていき…そして…

 

 バリイイイィィィ―――ン!!!

 

 【デジタマ】が割れ、中から出て来たのは…

 

『グワアアアアアァァァァァァ―――――ッ!!!!!』

 

 それは巨大なワニ…

 全身を覆う赤い鱗と青い背びれ…二本に分かれた長い尻尾…そして、一番の特徴が体の3分の1を占める程の巨大で長い口だった

 

太一

「くっ!そうか!?オルコットの中にいたのか!!!」

 

『…ソウダ…コノオンナハオレノヨリシロ…コノ…【リヴァイアモン】ノナアアアァァァ―――ッ!!!』

 

 突如として現れた巨大なワニ…

 その正体は【七大魔王】の1体、嫉妬を司る魔王…【リヴァイアモン】だった

 

観客達

「キャアアアアアァァァァァ―――――ッ!!!」

 

 【リヴァイアモン】の姿に観客席にいた生徒達は恐怖し、悲鳴を上げて逃げ始めた

 アリーナ中に悲鳴が木霊する中、太一は目の前に現れた【リヴァイアモン】を見上げていた

 

太一

「…嫉妬の魔王…【リヴァイアモン】………ようやく現れたか!!!」

 

リヴァイアモン

『キサマ…ナニモノダ?』

 

太一

「…俺は八神太一…貴様達【七大魔王】を倒す【ロイヤルナイツ】だ!!!」

 

 




 <予告>

 遂に姿を現した、嫉妬の魔王リヴァイアモン

 ウォーグレイモンと共にリヴァイアモンに挑む太一

 セシリアを救い出す為、太一はオメガモンの新たな力を発動する

 果たして太一はリヴァイアモンを倒せるのか



 次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》

 聖騎士VS魔王 発動!Xモード!!

 今、冒険が進化する!


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