ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第018話:中国からの転校生

 

 一夏の歓迎会から更に一夜明け…

 

生徒1

「八神君おはよ~♪転校生の噂って聞いた?」

 

 教室に来た太一に生徒の一人が話しかけて来た

 少し前までの太一はクラスの殆どの生徒から目の敵にされていたが、【リヴァイアモン】との戦いと先日の歓迎会の一件から、太一への接し方が柔らかくなっていた

 

太一

「転校生?聞いて無いが?」

 

生徒1

「何でも中国の代表候補生らしいよ?」

 

太一

「中国からだと?何でわざわざこんな時期に来るんだ?」

 

生徒2

「さあ?」

 

 太一の疑問も尤もだった

 入学してからまだ1カ月も経っていないからだ

 そんな時期に転入するなど普通は無いからだ

 

一夏

「おはよう。」

 

 太一が転校生の事を考えていると一夏が箒とやって来た

 

一夏

「…どうかしたのか?」

 

生徒1

「うん!隣の2組に中国からの転校生が来たらしいんだよ。しかも、代表候補生なんだって!」

 

一夏

「…中国か…」

 

「気になるのか?」

 

 転校生が中国から来た転校生と言う話に一夏は反応していた

 

一夏

「あぁ、少しな…」

 

「フンッ!」

 

 それを見て横にいた箒は機嫌が悪くなったが…

 一夏は気づいていなかった

 

「お前にそんな事を気にする余裕はあるのか?もう少しでクラス対抗戦だろう?」

 

一夏

「…そう…だったな………やるだけ頑張ってみるよ…」

 

「頑張ってみるじゃない!優勝出来るに決まってるだろ!この私が教えているんだからな!!」

 

全員

「………」

 

 自信満々に言う箒だが、クラスの全員がそのセリフに不安しか感じなかった

 

一夏

「………」

 

 そしてそれは一夏自身も同じ気持ちだった

 一方、太一はマドカ、セシリアと転校生の事を考えていた

 

太一

「………確かこの学園は編入率がかなり高かった筈だが…」

 

マドカ

「そうだな、普通の高校より難しいらしいぞ?」

 

太一

「………」

 

セシリア

「太一様…何故それほどまでに転校生の方を気にするのですか?」

 

太一

「いや、その転校生…何が目的でココに来たのかと思ってな…」

 

セシリア

「目的ですか?」

 

太一

「ああ…入学が遅れたと言うならまだ分かるんだが…話を聞く限り2組にやって来たのは間違いなく()()()だ。」

 

マドカ

「そう言う事か…入学してまだ一カ月も経ってない…初めからココに入るつもりなら入学試験を受けて入る方が楽な筈…代表候補生ならなおさらだ。」

 

太一

「あぁ、同じ代表候補生でもセシリアは最初からここに入学したから別にいいんだが…」

 

セシリア

「言われてみればそうですわね…」

 

太一

「という事はその転校生は急遽ココに来る事になった、もしくは来る事にしたと言う事だが…」

 

 太一はそう言いながら一夏に視線を向けた

 

マドカ

「(…狙いは一夏兄さんかもしれないという事か?)」

 

セシリア

「(確かに一番あり得そうですわね…)」

 

太一

「(ああ…だが、もしそうなら…また面倒が増えそうだな…)はあぁ~…」

 

 太一は深い溜息をつきながら自分の予想が外れてくれる事を祈った

 だが、そんな太一の思惑に反し一夏の方では…

 

生徒1

「けど、専用機は1組と4組の人しか持ってないらしいから…」

 

 生徒の一人がそう言いかけた時…

 

「その情報古いわよ!」

 

 聞き覚えの無い声がしたので全員が声がした方を向くと…

 

「2組も専用機持ちが代表になったからそう簡単には勝てないわよ!」

 

 小柄なツインテールの少女が入り口の前に立っていた

 そして、その少女を見た一夏は…

 

一夏

「鈴!?お前…鈴か!?」

 

「そうよ!久しぶりね一夏♪中国の代表候補生、凰鈴音!今日は宣戦布告に来たわ!」

 

 どうやら一夏の知り合いだったようだ

 鈴と呼ばれた少女は小さく笑う

 それを見た一夏は…

 

一夏

「何やってんだ?すげぇ似合わないぞ。」

 

「なっ!…何て事言うのよあんたは!?」

 

 似合わないと言われた鈴の雰囲気が変わった

 そんなやり取りを見て太一は、明らかに一夏関係で面倒事が増えたと確信し、心の中で大きな溜息をついていた

 

「おい。」

 

「何よ!?」

 

 スパン!

 

 いつの間にか千冬が来ていたのだ

 そして、いつもは一夏に落とされている出席簿が今回は鈴に落とされた

 

千冬

「凰、クラスに戻れ!それに入口に立つな、邪魔だ!」

 

「ち、千冬さん…」

 

千冬

「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ。それとも…」

 

 千冬は再び出席簿を構える

 それを見た鈴は…

 

「わ、分かりました!じゃあ一夏、後でね!?逃げないでよ!?」

 

 そう言い残して大人しく2組へ戻って行った

 

千冬

「ではHRを始める。織斑、号令!!」

 

 そして今日の授業を始めた

 ちなみに鈴の事が気になるのか箒は授業に集中出来なかった為、千冬達に注意を受けていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 昼休み…

 食事を取りに来た一夏と箒、マドカの3人が食堂に来ると…

 

「待ってたわよ一夏!」

 

 ラーメン片手に鈴が食券販売機の前で仁王立ちしていた

 

一夏

「何が待ってただよ?そこに居ると食券出せないだろ?」

 

「分かってるわよ。あんたが来ないのが行けないのよ!」

 

 鈴が退いたので、3人は食券を購入した

 一夏は食堂を見渡すと、太一がセシリアと食事を取っているのを見つけその席に着いた

 

一夏

「久し振りだなぁ。お前いつの間に日本に帰ってきたんだ?おばさん元気?いつ代表候補生になったんだ?」

 

「質問ばっかしないでよ!あんたこそ何でIS使ってるのよ。ニュース見てびっくりしたじゃない。」

 

一夏

「…まあ…色々あって…」

 

 先に座っていた二人を他所に会話を始める一夏達だった

 

「一夏!そろそろどういう関係か説明しろ!!」

 

「か、関係って…」///

 

「…付き合ってるのか?」

 

「べべべ、別に付き合ってる訳じゃあ…」

 

一夏

「そうだぞ!ただの幼馴染みだよ。」

 

 そう言った瞬間、一夏を睨みつける鈴だった

 

一夏

「何で睨むんだよ?」

 

「ふん!何でも無いわよ!!」

 

 不機嫌になる鈴だが、その理由を一夏はまるで分っていなかった

 

「一夏!お前の幼馴染は私だけだろ!!」

 

一夏

「いや、箒はファースト幼馴染なんだよ。それで…箒が引っ越したのが小4だろ?…鈴は小5の時に来たからセカンド幼馴染になるんだよ。で、中2の頃に中国に帰ったから会うのは大体1年ぶりだな。」

 

「…そうか…私がファーストか…なら…いいか…」///

 

「…私がセカンド…」

 

 自分が最初の幼馴染と言われ喜ぶ箒だが、2番目と言われた鈴は更に不機嫌になっていた

 一夏は二人の心境などまるで気付かず互いの紹介を続ける

 

一夏

「鈴、こっちが箒、前に言ったろ?俺の通ってた道場の娘さんだよ。」

 

「そう…アンタが…凰鈴音よ。これからよろしくね。鈴でいいわ。」

 

「篠ノ之箒だ。こちらこそよろしくな。」

 

 互いに挨拶を交わす箒と鈴…

 それを見た一夏は…

 

一夏

(あれ?二人の後ろで火花が散った様な…幻覚か?…俺疲れてるのかな?)

 

 目を擦っていた…

 一方、箒と鈴が互いに火花を散らす中、太一とセシリア、マドカの3人は完全に我関せずの状態になっていた

 それから二人が暫く睨み合っていると…

 

「…ところでさ…さっきから気になってたんだけど…」

 

 鈴はマドカに視線を向けて聞いてきた

 

マドカ

「………」

 

「千冬さんにそっくりなあんたは誰?」

 

一夏

「この子はマドカ。お前にも話した事があるだろ?昔離れ離れになった俺の双子の妹だよ。」

 

「え!?この子が!!あの行方不明になったって言うあんたの妹!?」

 

マドカ

「………そうだ。私は八神マドカ。訳合って一夏兄さんとは別姓を名乗っている。」

 

「訳って?」

 

一夏

「………マドカは…千冬姉が嫌いみたいなんだ…だから千冬姉と同じ織斑の姓を名乗りたくないらしい…」

 

「何でそこまでするのよ?」

 

マドカ

「お前には関係ない。」

 

「何よその言い方!?」

 

マドカ

「これは家族の問題だ。幼馴染だろうが赤の他人のお前が出しゃばっていい事じゃない。」

 

「ぐっ…」

 

「!?」

 

 流石の鈴も家族の問題と言われてはこれ以上口出しは出来なかった

 そして箒も、マドカが『幼馴染だろうが』と言った為に口出し出来なくなってしまった

 

「…そう言われたら何も言えないわね…ならアンタ達は?」

 

 鈴はマドカへの追求を諦め、今迄会話に入って来なかった太一とセシリアに話を振った

 

太一

「八神太一…人間だ。」

 

セシリア

「セシリア・オルコットですわ。貴方と同じ、イギリスの代表候補生です。」

 

「ふ~ん…アンタが二人目か…変な挨拶の仕方ね?私は凰鈴音…鈴でいいわ。…って八神?」

 

マドカ

「そうだ。私はこの学園では太一兄さんと兄妹と言う事になっている。だから私の苗字は八神なんだ。」

 

「そうなんだ………それにしても…」

 

 鈴は今度はセシリアに視線を向けた

 

セシリア

「何か?」

 

「アンタが謎の化け物になったって言う代表候補生?」

 

セシリア

「!?」

 

一夏

「り、鈴!?いきなり失礼だろ!」

 

「え?…あ!確かにそうね…ゴメン…」

 

 鈴がセシリアを化け物と言った理由…

 それは数日前、束が学園に来て説明した【七大魔王】の事を誤魔化す為に言った【SINウイルス】の事は既に世界各国に伝えられていた

 当然、中国の代表候補生である鈴にもその事が伝えられていた

 その為、鈴はセシリアを化け物と言ってしまったのだ

 一夏と箒、マドカの3人はこの時、鈴の発言から昨日の光景を思い出した

 セシリアに対して同じ様な事を言った先輩がどうなったのかを…

 だが…

 

太一

「凰…一夏の言う通り失礼だぞ。初対面の相手に化け物呼ばわりするのはどうかと思うぞ?」

 

一夏&箒&マドカ

「え?」

 

 以外にも太一は鈴に注意するだけで終わった

 それを見た一夏達は驚いていた

 

「?…どうしたのよ?」

 

一夏

「い、いや…太一がその程度しか言わなかったから…」

 

「その程度って?」

 

マドカ

「昨日…セシリアにお前と同じ様な事を聞いてきた新聞部の先輩がいたんだ。」

 

「そうなの?…その先輩がどうかしたの?」

 

一夏

「太一の怒りを買って、ボロクソに説教されて追い返されたんだ。」

 

「…でも私には注意しただけよ?」

 

 鈴の疑問は一夏達も同じだった

 

太一

「あの先輩と凰では状況が違うからな。」

 

全員

「え?」

 

太一

「凰は今日この学園に来た。あの件の事を知りたがるのは仕方の無い事だ。酷い聞き方だがな。」

 

「うぐっ!?」

 

太一

「だが、あの先輩は束から事情を説明されているにも拘らずセシリアの事を何も考えずに興味本位で聞いて来た。だから追い返した。その違いだ。だから凰…1度目は俺も注意で済ませるが、2度目は内容によっては先輩と同じようにするぞ。」

 

「わ、分かった…それからセシリア…そのゴメン…いくら何でも言い方が悪すぎたわ…」

 

セシリア

「…いえ…」

 

 昨日と同じく落ち込んでしまうセシリアを見て、流石の鈴も自分の発言が悪すぎたと痛感した

 

「それと私の事は鈴でいいって言ったわよ!!」

 

太一

「断る。初対面の相手を化け物呼ばわりする奴を何故名前で呼ぶ必要がある?言っておくが俺から見たお前の第一印象は最悪な物だぞ?」

 

「ううっ…」

 

 太一の言葉に鈴は言い返せなかった

 太一の言う通り鈴がセシリアに言った言葉は第一印象としては最悪と言ってもいい言葉だった

 そんな相手から名前で呼べと言われて呼ぶ者はそうはいない

 

太一

「セシリア気にするな…凰も悪気があって言った訳じゃ無い…」

 

セシリア

「太一様~…」

 

「ぐぐっ…」

 

 慰められるセシリアを見て、自分の発言の悪さに更に居心地が悪くなる鈴だった

 

「何よ!これじゃ私が悪者みたいじゃない…」

 

「実際お前の言い方が悪いんだから間違って無いだろ?初対面の人間をいきなり化け物呼ばわりする奴が何を言ってるんだ?」

 

「ぐっ………ゴメン…」

 

セシリア

「凰さん…もう気にしなくていいですわ♪」

 

 改めて謝る鈴だが、セシリアは先程までと違って上機嫌になっていた

 

「え?」

 

セシリア

「貴方のお陰で太一様に慰めて貰えましたから♪」///

 

太一

「あ~はいはい…そう言う事は人前では言わないようにな~…」

 

セシリア

「ウフフッ♪」///

 

「え?アンタ等もしかして付き合ってんの?」

 

太一

「付き合って無いぞ!」

 

セシリア

「はい♪告白はしましたが訳合って太一様のお返事を持っている状態ですわ♪」

 

箒&鈴

「告白!!!」

 

一夏

「太一!お前告白されたのか!?」

 

太一

「ああ…」

 

一夏

「なら何で返事をしないんだよ!?」

 

太一

「すぐに答えられない事情が俺にはあるんだ。セシリアには事情を説明してあるし納得もして貰っている。」

 

一夏

「そうなのか?」

 

セシリア

「ええ♪わたくしは太一様がお返事をくれるその時まで何時までも待っていますわ♪」

 

一夏

「太一!…どんな事情か知らないけど女の子を待たせるなんて男として最低だぞ!!」

 

箒&鈴

「………(コイツに()()は言われたくない!!)」

 

セシリア

「…織斑さん…今、何て言いました?」

 

一夏

「え?」

 

セシリア

「待つと言ったのはわたくしです!!何も知らない人が余計な口出ししないで下さい!!」

 

一夏

「え!?…す、すまない…(何で俺が文句を言われるんだよ…オルコットの為と思ったのに…)」

 

 一夏はセシリアの為と思って太一を非難したのだが、そのセシリアから余計な事だと言われてしまった

 しかし、太一の事情を知るセシリアからすれば一夏の言う事は余計でしかなかったのだ

 

「………(いいなぁ~…)」

 

「………(羨ましい…)」

 

箒&鈴

(それに引き換えこの朴念仁は!!)

 

 一方で箒と鈴から見ると、返事待ちとは言え太一に自分の気持ちがしっかりと伝わっているセシリアが羨ましく見えていた

 

「…え、え~っと…ね、ねえ一夏…アンタクラス代表なんでしょ?私がISの操縦を見てあげようか?」

 

 とりあえず話題を変える事にした鈴は、一夏のコーチを買って出たが…

 

一夏

「え?お前が?」

 

「必要無い!!一夏に教えるのは私の役目だ!頼まれたのは私だ!!」

 

 箒が黙っている筈無かった

 

「私は一夏に聞いたの!外野は黙ってなさいよ!!」

 

「一夏に頼まれたのは私だ!!」

 

 そんなやり取りを延々と繰り返す二人に…

 

太一

「…お前達…痴話喧嘩がしたいなら他所でやってくれないか?」

 

 太一が口を挟んできた

 

箒&鈴

「何だと(ですって)!!」

 

太一

「一夏…気になっていたんだが、空いてる席なら他にもあるのに何でわざわざ俺達のいる席に来たんだ?何か用でもあるのか?」

 

 太一の言う一夏の用件とは訓練を頼む事だったのだが…

 

一夏

「…え?…それは…その………」

 

 一夏は啖呵を切った事とそこから太一に頼む事へのプライドが邪魔をして中々言い出せずにいた

 

太一

「………何も無いのか?…無いなら俺は席を変えさせて貰うぞ。横で痴話喧嘩なんかされると迷惑なんでな。食事ぐらいゆっくり食べたいんだ。」

 

箒&鈴

「ぐっ…」

 

 太一はそう言うとトレイを持って立ち上がった

 セシリアも太一に着いて行くつもりなのか同じ様に立ち上がった

 

一夏

「あ…」

 

 結局一夏は何も言う事が出来ず太一はそのままセシリアと他の席に行ってしまった

 

マドカ

「一夏兄さん。悪いけど私も向こうで食べさせて貰うぞ。正直こいつ等は五月蝿過ぎるからな。」

 

 そう言うとマドカも太一を追いかけていった

 

「何よあいつ等失礼ね!!」

 

「私達のどこが五月蝿いと言うんだ!!」

 

 二人はこう言うが、実際の所…この二人はかなり五月蝿い

 周りの生徒達も迷惑そうな顔をしていた

 しかし、この二人には自分達が大声で騒いでいると言う自覚がまるで無かった

 

箒&鈴

「そうだろ(でしょ)?一夏?」

 

 その為、二人は一夏に同意を求めるが…

 

一夏

「え!?あ、いや…その…」

 

 一夏も五月蝿いと感じていた

 しかし、それを正直に言えば自分がどうなるか容易に想像出来てしまった

 その為、どう答えるべきか悩んでいた

 どう答えようと碌な事にならないとも気付かずに…

 




 <予告>

 鈴が現れた事で一夏の周辺はより一層騒がしくなった

 そんな中、束の開発したマドカの専用機と共に調査を終えたセシリアの機体が届けられた

 だが、その姿は彼女の知るブルー・ティアーズでは無かった

 2体の完全体デジモンのデータを元に開発された2機のISが起動する



 次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》

 新たなIS Dシリーズ!!

 今、冒険が進化する!

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