束からのデジモンに関する説明が終わり、全員が各教室へと戻った
千冬
「さて、お前達もこれで分かったと思うが今この世界は現在【七大魔王】と呼ばれるデジモンの侵略を受けている。今迄の八神の戦いがそれになる訳だ。」
全員
「………」
1年1組ではデジモンと直接の関係のある太一がいるという事で、千冬から念入りに注意が行われていた
千冬
「お前達も色々と知りたい事もあるだろうが八神にデジモンの事を問い質すのは禁止だ!コレはこのクラスだけで無く全てのクラスにも伝えられている!分かったな!!」
全員
「は、はい!!」
生徒達は返事をするがその時一人の生徒が手を挙げた
千冬
「何だ?」
生徒1
「あ、あの、一つだけ教えて欲しい事があるんですが…」
千冬
「内容にもよるな…言ってみろ。」
生徒1
「織斑先生は…八神君の正体を知ってたんですか?」
それは千冬が太一の正体を事前に知っていたかと言う物だった
千冬
「ふむ、まあそれなら答えてやる。私が八神の正体を聞いたのはオルコットに憑りついていた1体目の魔王【リヴァイアモン】との戦いの後だ。当事者のオルコットの他に山田先生と理事長も合わせて聞いていた。」
生徒2
「オルコットさんも知ってたんですか!?」
千冬
「ああ、2体目の魔王の依り代になった2組の凰も後で聞かされていたし、デュノアとボーデヴィッヒもあの戦いの後に私が説明しておいた。」
ザワザワ…
セシリアだけでなく鈴とシャルロット、ラウラも知っているという事に全員が驚いていた
だが、千冬の言う通り当事者だったのなら教えられても不思議ではないと思うのだった
生徒1
「あれ?だったらマドカさんは?八神君と兄妹って事になってるマドカさんはどうなんですか?」
千冬
「むっ…(不味いな…オルコット達なら当事者と言えばそれで済むがマドカの場合は当て嵌まらないな…かといって束の関係者とも言えんし…)」
千冬がどう説明しようか悩んでいると…
マドカ
「簡単だ。私も太一兄さんと最初に接触した人間の1人だ。」
全員
「え!?」
千冬
「マドカ!?」
何とマドカが自分からバラしてしまった
生徒2
「そ、それってマドカさんは篠ノ之博士の所にいたって事なの!?」
マドカ
「そうだ。まあ本当なら隠しておく事だがココまで色々バラしてしまった以上隠していても仕方ないからな…」
生徒1
「じゃあもしかしてオータム先生も…」
勘の良い生徒はココまで聞けばマドカだけでなく太一と一緒に来たオータムも束と関係があるという事に気付いていた
オータム
「そう言う事だ。言っとくが俺もマドカも束の事を教える気はねえぞ…分かったな!!!」
全員
「!?」
オータム
「篠ノ之!織斑!お前達もそれは同じだ!!」
一夏&箒
「!?」
箒
「な、何で私まで教えないんですか!!私は実の妹ですよ!!」
何も教える気が無いと一夏と箒に念を押したのだが、それに箒が反発した
だが…
マドカ
「お前は束と関係無いんだろ?なら教える必要は無いだろ?」
箒
「ぐっ!?」
今迄散々束と関係無いと言い続けた箒ではそもそも教えて貰えるわけなかった
最後に…
オータム
「そして織斑!束の知り合いだからって教えて貰えると思うなよ!!俺からすればお前達の関係はどうでもいいんだからな!!!」
一夏
「………」
オータムからは何も教えないと言われた一夏は視線を自分の妹に向けた
だが…
千冬
「八神妹に束の事を聞くのは禁止だ!!」
一夏
「!?」
一夏の視線に気づいた千冬がマドカに聞く事を禁止した
一夏だけでなく他の生徒達もマドカが一番聞きやすそうだと考え始めていたのだがそれを千冬によって出来なくされてしまった
さらに…
千冬
「特に織斑!兄だからと言って聞きだせると思うな!八神妹!お前も兄なら教えてもいいとは考えるなよ!!」
一夏
「うっ…」
マドカ
「分かった。」
一夏がマドカと兄妹なのを理由に聞きだす事も考え先手を打っておいた
マドカもそれを分かっているので素直に頷いた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
追加で禁止事項が増えてしまったがなんとかそれも言い聞かせたのでHRを終わる事にしたのだが…
千冬
「ん?何だボーデヴィッヒ?」
今度はラウラが手を挙げて来た
ラウラ
「…発言の許可を頂きたいのですが…」
千冬
「いいぞ。」
千冬が許可を出すとラウラは席を立ち教壇の前に移動すると…
ラウラ
「…す、すまなかった!!!」
全員
「…へ?」
突然全員に頭を下げ謝罪した
それを見てクラスの生徒達は思考が停止した
今迄のラウラとは明らかに態度が違っていたからだ
ラウラ
「私が悪かった!これからは皆と同じ生徒として接して行きたい!…だから…今までの事を謝らせてくれ!!」
必死に謝るラウラにクラスメイト達は笑って『気にしてないよ♪』『これから仲良くやろうね♪』と言ってラウラの謝罪を受け入れてくれた
そんなクラスメイト達にラウラは心から感謝していた
次にラウラは一夏個人にも謝罪したのだが、当の一夏は状況の速さに着いて行けず生返事をするだけだった
ラウラ
「………その、それとだな…」
するとラウラは太一の前にまで移動すると…
太一
「ん?」
ラウラ
「………」
突然太一の襟元を掴むと目を閉じ顔を近づけて来た
だが…
ガリッ…
ラウラ
「へ?」
ラウラは顔に何かが噛みついたような感触がした
ラウラが目を開けると…
コロモン
「ふぁいちにひゃにふるひだ!!(太一に何する気だ!!)」
コロモンがラウラの顔面にかじりついていた
全員
「………え?」
そんなコロモンの姿に他の生徒達も状況が呑み込めず固まってしまった
だが…
ラウラ
「い…いだだだだだだだだだだだだだだだだだだっ!!!!!」
コロモンに噛みつかれたラウラは痛みから教室の中を走り出した
だがそれでもコロモンは噛みつくのを止めず…
コロモン
「ガジガジガジガジ!!」
ラウラ
「あだだだだだだだだだだだだだだだだっ!!!!!」
ラウラの顔面から頭に噛みつきながら移動しガジガジ噛み続けた
太一
「…はぁ…コロモン!」
コロモン
「ガジガジ…ん?…ぺっ!」
太一が声を掛けるとコロモンはラウラの頭から離れて太一の所に戻ろうとした
しかし…
セシリア
「コロモンさ~~~~~んっ♥」///
コロモン
「…え?わあああああぁぁぁぁぁっ!!!」
途中でセシリアに捕まってしまった
コロモンを捕まえたセシリアはそのまま頬ずりを始めた
セシリア
「やっぱり可愛いですわ~~~♥癒されます~~~♥」///
コロモン
「助けて太一~~~!!!」
太一
「はぁ…」
コキーンッ!
セシリア
「アウッ!!」
コロモンの救援を受け太一がセシリアに拳骨をかました
太一
「何をしてるんだお前は!!」
コロモンを取り返した太一はセシリアを睨みつけたのだが…
セシリア
「だって可愛かったんですもの!もっとコロモンさんをナデナデしたいですわ~♥…という訳で太一様!コロモンさんを貸してください!」///
太一
「………(怒)」ピキッ!
セシリアは全く懲りていなかった
そんなセシリアに…
コキーンッ!!
セシリア
「きゅ~~~…」
太一の拳骨が再び振り下ろされ目を回す事になった
太一
「さて、セシリアは放っておいて…ボーデヴィッヒ、結局お前は俺に何がしたかったんだ?」
気絶しているセシリアを放置し、太一はラウラが何をしたかったのかを聞く事にした
そんなラウラはコロモンから解放されたが散々かじられたのであちこちに歯形が付いていた
ラウラは涙を浮かべながら話し始めたのだが…
ラウラ
「わ、私はただお前に『キス』をしようとしただけで…」
全員
「は?」
それを聞いて全員が首を傾げた
何故あそこで太一にそんな事をする必要があったのか分からなかったからだ
セシリア
「太一様にキスですって!!!」
しかも気絶していたセシリアまでキスと言う単語に反応し目を覚まし、そのままラウラを睨みつけた
太一
「お前は少し落ち着け!」
セシリア
「…はい…」
太一
「で?何で俺にそんな事をするんだ?」
ラウラ
「そ、それはだな…お、お前を私の『嫁』にする事にしたんだ!!」
全員
「嫁ぇぇぇっ?」
ラウラの更なる爆弾発言にクラスの生徒達は更に混乱し始めた
だが、太一だけは伊達に年を食っている訳でなく冷静だった
太一
「おいボーデヴィッヒ…お前『嫁』の意味を分かって言ってるのか?」
ラウラ
「分かってるぞ!夫婦の事だよな!」
太一
「確かにそうだが、『嫁』は女に対する呼び方だ。男の場合は『夫』だ。」
ラウラ
「何!そうなのか?ならお前は私の『夫』だな!」
太一
「何でそうなる?そもそも夫婦って言うのも結婚してから初めて呼び合うものだ。結婚もしてない相手と呼び合う事は無い。」
ラウラ
「…『クラリッサ』から聞いた話と違うな?」
太一が『嫁』と『夫婦』について説明しているとラウラが気になる名前を口にした
太一
「待て、『クラリッサ』と言うのは誰だ?」
ラウラ
「私の部隊の副隊長だ!この間相談に乗って貰ったらお前にキスして嫁にすればいいと教えてくれたんだ!」
太一
「すぐにクビにしろ!!」
明らかに間違った上に変な方向に偏った知識を与えるその副隊長は面倒だと直感で気づいた太一はクビにしろと言った
ラウラ
「いや、クビにしろと言われても私にはそこまでの権限は…」
太一
「ならその女に今後一切プライベートに関する相談をするな!いいな!!」
首に出来ないと言うラウラにそれも当然だと思い至った太一は代わりに相談をするなと言うと…
ラウラ
「わ、分かった…では『嫁』も『夫』もダメなら私は何と呼べばいいんだ?」
戸惑いながらも頷いた
しかし…
太一
「普通に名前で呼べばいいだろ…」
ラウラ
「分かった!では太一!私と結婚してくれ!!」
実際の所ラウラはまだ良く分かっていなかった
太一
「するか!!!」
太一が怒鳴り声をあげるがラウラの暴走は止まる事は無かった
だが、今迄と比べれば危険では無いので他の生徒達は放っておく事にしたのだった…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その後、ラウラを落ち着かせると授業を始めたのだがコロモンはそのまま外に出たままだったので全員の視線、と言うより意識は完全にコロモンに向いていた
そんな状況に千冬達教師陣はコロモンに授業の間は【デジヴァイス】の中にいる様に頼み、コロモンもその通りにするのだった
そして午前中の授業も終わり昼休みになるとコロモンは外に出て来て太一の頭の上に乗るとマドカ、セシリアと一緒に食堂に向かった
その途中で鈴も合流したのだが、鈴はコロモンを見た途端飛びついて来たので太一がアイアンクローで黙らせた
そのまま鈴も連れて食堂に向かっていたのだが、全員の視線が太一に…と言うより頭に乗っているコロモンに向けられていた
しかも全員の顔がほのかに赤くなっていた
そして食堂に着くと…
太一
「コロモン、どれがいい?」
コロモン
「太一と一緒でいいよ♪」
太一
「そうか?なら今日は定食にするか。」
太一はコロモンの分も料理を注文していた
そんな二人の姿に食堂のおばちゃん達も動揺していた
その後、料理を受け取った太一達は空いている席に着いて食事を始めたのだが…
太一&コロモン
「いただきます。」
生徒達
「………」/////////
ご飯を食べているコロモンの姿に食堂に集まった生徒達が食事そっちのけでコロモンを凝視していた
中には携帯で写真を撮る生徒までいる程だった
そしてそれは太一とコロモンと同じ席で食事を取っているマドカ、セシリア、鈴も同様だった
いや…
マドカ&セシリア&鈴
「ふにゃ~~~~~…」///
至近距離にいるせいで他の生徒以上にデレデレになっていた
目が完全に♥マークに変わってしまい、食事に手が付けられない状態になってしまっていた
太一&コロモン
「………はぁ~…」
そんな周囲に二人は溜息を吐く事しか出来なかった
それから暫くして太一とコロモンは食事を終え、食堂を出ようとした
マドカ&セシリア&鈴
「あ!?」
正気に戻ったマドカ達も後を追おうとしたのだが…
太一
「先に教室に戻っているから昼を食べてから来いよ。」
コロモン
「食べないと午後が持たないからね。」
マドカ&セシリア&鈴
「………はい…」
昼を食べてから来いという2人に素直に頷く事しか出来ない3人だった
その後、この3人は物凄い速度で昼食を平らげ2人の後を追ったのは言うまでも無かった…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その後もコロモンによって1組の生徒だけでなく学園全体の女生徒と教師の大半がコロモンの可愛さに骨抜きにされたのは言うまでも無かった
このパニック状態はコロモンがアグモンに進化するまで続くのだった
<予告>
コロモンの登場で学園がパニックになっている中、太一は束や千冬達に新たに生まれた疑問を口にした
それを聞き一緒になって考える束達
果たして答えは見出せるのか?
それとも真実は未だ闇の中なのか?
次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》
IS学園と七大魔王
今、冒険が進化する!