完結するまでどのくらいの時間が掛かるか分かりませんけど必ず完結して見せます!
これからもよろしくお願いします♪
一夏が太一に喧嘩を吹っ掛け決着がついてから数日…
その間に起きた事はと言うと…
まず、束がアジトに帰って行った
その際、今迄と同じようにラウラとシャルロットのISを【Dシリーズ】に改造する為に持って行ってしまった
だが、束は帰る際に妹の箒に挨拶に行ったのだが、その時、箒は自分のISを用意する様に言って来た
それを聞いた束は…
束
「…考えとくよ…」
と、曖昧に答えて帰って行った
それを聞いて箒はこれでISが手に入ると思ったのか大喜びしていた
だが、束は『考える』と言っただけで『造る』とは言っていないのだがその事に箒は気付いていなかった
次に千冬がラウラのISに積まれていた【VTシステム】の事をIS委員会に報告した
千冬からの報告を受けた委員会はすぐにドイツ政府にこの事を問い詰めた
【VTシステム】の存在がバレたドイツ政府は当初は千冬達の予想通りラウラに全ての責任を押し付けようとした
だがその直後、束の脅迫と言う名の伝言を聞いた政府は責任逃れを諦めた
そしてそのまま【VTシステム】の研究機関を自分達の手で摘発、主だった研究員は全て捉えられた
ドイツ政府は下手な隠し立てをして束の不興を買い【VTシステム】以外の事までバラされるくらいならと判断した結果だった
この一件はフランスのデュノア社の事件と並んで世界を彷彿とさせる事件となった
だが、それ以上に世界中を震撼させるニュースがあった
それはデジモンの存在が幾つかの国から公表された事だった
主にイギリスと中国の2国が真っ先に公表し、それに日本を含めた幾つかの国が続く形となった
この国々は束の話から太一と【七大魔王】の戦いがいつ終わるか分からないと考え、先に自分達から公表し、国民の混乱を抑えようとした判断だった
特にイギリスと中国が真っ先に公表したのは自分の国の代表候補生が【七大魔王】の依り代になっていた為、セシリアと鈴の弁護も兼ねた決定だった
ただし、ドイツとフランスに関してはそれぞれデュノア社と【VTシステム】の件でそれどころでは無いのでかなり後からになってしまった
そして最後に一夏だが…
ハッキリ言って太一に言われた事をまるで聞いていなかった
千冬やマドカさえ認めた自分の悪癖を本人が認めていないのだ
更にはあの勝負の千冬の判定にも未だに納得していないと言う有様だった
その為、一夏は太一を見かけると箒と一緒に睨みつけるという事をしているのだが…
太一
「ふぁ~~~…」
太一はまるで気にしていなかった
外交官をしていた太一からすれば一夏と箒の視線など蚊に刺される程度のものでも無かった
だが、そんな太一の態度が2人には癪に障るようだが睨みつける以上の事はしなかった…と言うか出来なかった…
力は勿論のこと口でも太一には勝てないので2人にはそれしか出来なかったのである
これがここ数日で起きた出来事だった
尚、魔王から解放されたラウラとシャルロットを見て太一は大丈夫だと判断し、実年齢の事を2人に話していた
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そして現在、IS学園の1年生達は浮かれていた
その理由はもうじき1年の生徒はISのテストと強化合宿を兼ねた2泊3日の『臨海学校』が始まるからだった
そんなイベント間近の金曜日の放課後…
シャルロット
「ねえ?太一は自分の水着を買いに行かないの?」
シャルロットは太一が臨海学校で着る水着を買いに行かないのかと聞いて来た
実はシャルロットは次の日の土曜にセシリア、鈴、ラウラの3人と水着を買いに行く予定だった
そこに太一も誘おうとしたのだ
ちなみに4人は太一の前にマドカも誘ったのだがマドカは一夏と買い物に行くらしく、一夏がいると面倒が起きそうだと満場一致の意見により諦めた
太一
「水着?今更俺がそんな物着る訳無いだろ?見た目はこれでも95のジジイだぞ?」
シャルロット
「うっ…そう言われると…」
太一は泳ぐ気が無いようで水着を買うつもりが無かった
セシリア
「ですが中身は95歳でも外見は15歳では無いですか?」
それでも諦めず太一を誘おうとするが…
太一
「確かにそうだが興味が無くてな…俺は向こうではのんびり釣りでもしようと思っていたんだ。釣り竿ぐらいなら向こうにもあるだろうからわざわざこっちで買うほどでも無いしな。それに今は入り用の物も無いし、向こうに知り合いがいる訳でも無いし、俺はコロモンとのんびりするつもりだ。」
鈴
「ちぇっ!興味が無いんじゃしょうがないわね。じゃあ私達だけで行きましょ。」
結局諦めて4人で買い物に行く事にした
太一
「久しぶりに羽を伸ばしてこい。」
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そして翌日、セシリア達は大型ショッピングモール【レゾナンス】で早速、目的の水着を買い終わると、他にも入り用の物が無いかと散策していると…
鈴
「ん?アレは…『弾』!」
4人の前に赤い髪の男女が歩いて来た
鈴はその2人に反応した
弾
「お!鈴じゃねえか!」
鈴
「久しぶりね♪『蘭』も元気そうね?」
蘭
「はい!お久しぶりです♪」
2人は鈴の知り合いだった
セシリア
「鈴さん、この方たちは?」
鈴
「この二人は私の『幼馴染』で兄の『五反田弾』と妹の『蘭』よ。」
弾
「五反田弾だ。よろしくな!」
蘭
「妹の五反田蘭です。」
セシリア
「セシリア・オルコットです。イギリスの代表候補生ですわ。」
シャルロット
「僕はシャルロット・デュノア、フランスの代表候補生だよ。」
ラウラ
「ラウラ・ボーデヴィッヒ…ドイツの候補生だ。」
蘭
「全員代表候補生なんですか!?凄いですね~!」
互いの自己紹介を終えるとそのまま雑談を始めたのだが…
蘭
「あの…鈴さん…」
鈴
「何?」
蘭
「…一夏さんは…その…元気ですか?」///
蘭が頬を赤らめながら一夏の事を鈴に聞いて来た
だが、蘭は勿論弾も今の鈴が一夏をどう思っているのか知らなかった
鈴
「さあ?」
弾&蘭
「え?」
鈴
「私が知る訳無いでしょ?あぁでもマドカがアイツと買い物に行くみたいだったからその辺にいるんじゃない?」
弾&蘭
「なっ!?」
その答えがこれであった
2人は再会した鈴の変わりように驚いていた
2人の記憶にある鈴は一夏に恋する少女だったからだ
だが、今の鈴からは一夏に対して好意を持っている所かむしろ嫌っているようにすら感じられた
弾
「どうでもいいって…どうしたんだよお前!?お前アイツの事…」
鈴
「今は何とも思ってないわ。アイツはもう幼馴染でも何でもない赤の他人よ。何処で何していようと知った事じゃないわ。」
蘭
「赤の他人って…あんなに一夏さんの事が好きだったのに…」
鈴
「そうね…今にして思えばそれが間違いだったわ…あんな
鈴はもはや一夏に対して何の興味も持っていなかった
それもただ興味が無くなっただけなら鈴もココまでは言わなかった
鈴は以前、太一から『思い出は大事にしろ』と言われていたので、鈴もその通りにしようと努めていたのだ
だが、最近の一夏の愚行を目の当たりにして自分が一夏に好意を持っていた事に嫌悪感を抱くようになり、もはやその思い出は鈴にとっては記憶から消し去りたい黒歴史となっていた
弾
「一体何があったんだよ!?お前がそこまで言うなんて!!」
鈴
「アイツの鈍感さに嫌気が差したのよ。」
蘭
「嫌気って…本当に何があったんですか!!」
鈴
「…まぁアンタもアイツに惚れてるから教えてあげるわよ。アイツが私に何をしたのかを………」
こうして鈴は五反田兄妹にIS学園での一夏との出来事を話した
鈴
「………という訳。人の気持ちを平然と踏み躙ってその自覚が無いのよ?その上、自分の都合の悪い事はすぐに忘れる…そんな奴に恋心なんて持ち続けられる訳無いでしょ?」
弾&蘭
「………」
鈴の話を聞き終わると弾は頭を抱えた
弾
「…アイツ…そんな事したのか…」
鈴
「そうよ。」
弾
「…あの馬鹿野郎…あれだけ言ったのに…」
鈴
「悪いけどアンタの忠告はアイツの耳には届いてないわよ。アイツは意味が理解出来てないからね。そもそも出来てればあんな事する筈無いでしょ?」
弾
「…そうだよな…」
鈴の話を聞いて弾も認めた
確かに鈴の言う通り一夏が弾や千冬の忠告を聞いて理解していればあそこまで被害者が出る筈は無いからだ
だがそんな鈴の話に…
蘭
「う、嘘です!!」
弾と違い蘭は納得していなかった
弾
「…蘭…」
蘭
「一夏さんは…一夏さんはそんな事をする人じゃありません!!」
鈴の話を聞いても蘭は一夏を信じているのだが…
鈴
「…『恋は盲目』って奴ね…以前の私もアンタみたいな感じだったのね…」
そんな蘭の姿が鈴には以前の自分と被って見えていた
蘭
「り、鈴さん…」
鈴
「蘭…言っとくけど私は本当の事しか言ってないわよ?だからアンタの気持ちを知った上で言ってあげるけど、アイツに惚れても実を結ぶ事は無いわよ?あるのは自分の気持ちを踏み躙られた痛みと後悔だけよ?」
蘭
「そ、そんな事…」
鈴
「それでもアイツを好きだって言うなら私は止めないけど忠告はするわよ。アンタには私みたいな思いをして欲しくないのよ。アンタは弾と同じ私の大事な幼馴染だからね。」
蘭
「!?」
鈴
「…私の言う事が信じられないならアイツ本人に聞くしかないけど、あまりお勧めはしないわね。アイツの事だから自分に都合のいいように話すに決まってるからね。」
蘭
「………」
鈴
「だから千冬さんに聞くといいわ。千冬さんも私がアイツを見限った理由を知ってるから第三者としての意見を言ってくれる筈よ。」
蘭
「…千冬さんに…」
鈴
「それでもアイツ自身に聞きたいって言うなら好きにすればいいわ。でもアイツが何を言うか分からないから先に言っておくわよ。いい蘭?私にとってアイツは『他人』…アイツ自身にもそう伝えてある。それでもアイツは私の事を『幼馴染』って言うかもしれないけどそれだけは絶対に信じないで!」
蘭
「…他人…」
鈴
「そう、他人よアイツは!私は幼馴染何て呼ばれたくないの!」
蘭
「…本当…何ですね?」
鈴がココまで言って漸く蘭も信じ始めた
鈴
「私は嘘何て一言も言ってないわよ!」
蘭
「………」
その後、落ち込む蘭を見て弾もこれ以上は鈴達といるのは不味いと考え鈴達に断りを入れて帰って行った
鈴も蘭に少し言い過ぎたと思い弾に連れられて帰る蘭に謝っていた
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鈴達が五反田兄妹と出会った頃、マドカと買い出しに出かけた一夏は同じ【レゾナンス】内にいたのだが、別の場所で質の悪い女に絡まれていた
一人になっていたところを狙われたのだが、幸いマドカが合流し、見回りをしていた千冬と真耶が現れた事でその女はデパートの警備員に連行されていった
だが…
一夏
「………くっ!!」
その女の身勝手な行動…更にその女に対して何も出来なかった自分に苛立ちを募らせていた
尤も、コレが太一だった場合、そもそも絡まれる事も無かったのだが、残念な事に一夏ではこのような人間からすれば恰好のカモに見られていた
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一方、一夏とマドカと別れ見回りを再開した千冬と真耶だが…
prrrrrr…
千冬
「…私だ…どうした?」
千冬の携帯が鳴りそれに出たのだが…
千冬
「………何だと!!分かった!!すぐに戻る!!!真耶!!見回りはお前の方でやってくれ!!私はすぐに学園に戻る!!!」
話している間に千冬の表情がドンドン険しくなって行き、真耶に後の事を頼むと返事を待たずに学園に大急ぎで戻って行った
真耶
「あ!先輩!!…一体学園で何が?」
真耶は千冬が去っていった方角を見つめる事しか出来なかった
<予告>
マドカ達が街に買い物に出かけている間、太一はコロモンと部屋で休んでいた
先に目覚めたコロモンは何をしようか悩んでいるとそこに一人の少女が現れるのだった
次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》
コロモンののほほんな一日
今、冒険が進化する!