束
「う、嘘…アレってまさか………エンシェントグレイモン!?」
千冬
「エンシェント…グレイモン!?」
指令室ではアグモンがエンシェントグレイモンに進化した事に騒然となっていた
だが驚き方は千冬と束達で分かれていた
千冬
「束!!あのデジモンは一体なんだ!!」
束とクロエ、スコールの3人はエンシェントグレイモンを知っているからこそ…
一方の千冬は何も知らない事から混乱していた
スコール
「あのデジモンはエンシェントグレイモン…【十闘士】の1体よ…でもまさか…この目で伝説のデジモンを見る事が出来るなんて…」
千冬の問いに束に変わってスコールが答えた
千冬
「伝説のデジモン…【十闘士】だと!?」
クロエ
「はい!太一様から窺った話によると、太古の昔…【古代デジタルワールド】と呼ばれた時代に存在した10体の究極体デジモンの事です。彼ら10体は『始まりの究極体』と呼ばれる全てのデジモン達の始祖と言われています。」
千冬
「始まりの究極体!?そんなデジモンがいたのか!?」
スコール
「ええ、彼らは当時の【古代デジタルワールド】を支配しようとした【ルーチェモン】に戦いを挑み封印したと伝えられているわ。」
千冬
「【ルーチェモン】を!?」
束
「そうだよ!その偉業を称えられて彼らは【十闘士】と呼ばれるようになったんだよ。」
千冬
「その一体がエンシェントグレイモン…だから伝説のデジモンなのか…だが何故アグモンがそのデジモンに?」
束
「そこまでは分かんない…エンシェントグレイモンはアッくんを始めとした竜型デジモンの始祖に当たるらしいけど…」
クロエ
「もしかしたらアグモン様がBウォーグレイモン様のデータを取り込んだのが原因かもしれません。」
スコール
「確かにそれが一番可能性が高いわね…」
束
「うん、それで進化って言う形で先祖返りをしたのかも…」
千冬
「先祖返りか…そう言えばエンシェントグレイモンはどれだけの力があるんだ?ウォーグレイモンよりも強いのか?」
束
「あ!そうだね!ちょっと待ってて…」
そして束はデジモン図鑑からエンシェントグレイモンの情報を探し始めた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[BGM:The Last Element]
太一
「《デジタルセレクト》!!【モード:デュナスモン】!!!」
三度【デュナスモン】を展開する太一
だが太一は更に…
太一
「モードチェンジ!!【デュナスモンXモ―――ド】!!!」
【デュナスモン】をXモードへとチェンジさせた
X体となった【デュナスモン】はその外見がより禍々しくなり聖騎士ではなく竜としても面が強く出ていた
太一
「行くぞ!!エンシェントグレイモン!!!」
エンシェントグレイモン
「オオウ!!!」
太一がエンシェントグレイモンの背に飛び乗るとエンシェントグレイモンは【ルーチェモン】に向かって巨大な翼を羽ばたかせ飛び立った
ルーチェモンSM
『グラアアアアアアァァァァァァァァッ!!!』
《ブレス・オブ・ワイバーン》の拘束を振り解いた【ルーチェモン】も向かって来るエンシェントグレイモンを迎え撃とうとした
しかし…
ドゴォォォンッ!!
ルーチェモンSM
『ゴガアッ!?』
【ルーチェモン】が迎撃するよりも早くエンシェントグレイモンが体当たりで弾き飛ばした
その後も…
バキッバキッバキィィィンッ!!!
ルーチェモンSM
『ゴッ!?ガッ!?ゲハッ!?』
エンシェントグレイモンの圧倒的なスピードに追い付けず翻弄されていた
ルーチェモンSM
『グガアアアァァァッ!!!』
?
『《パーガトリアルフレイム!!!》』
【ルーチェモン】は《パーガトリアルフレイム》を撃って来たが苦し紛れに撃った攻撃が当たる筈も無くアッサリ躱された
エンシェントグレイモン
「《ルードリー・タルパナ!!》発射っ!!!」
《パーガトリアルフレイム》を躱すとエンシェントグレイモンは背中に装備されている武装…超兵器《ルードリー・タルパナ》の高出力レーザーによる連射を仕掛けた
ドカァンッ!ドカァンッ!ドカァンッ!ドカァンッ!
ルーチェモンSM
『グギャアアアアアアアァァァァァァァッ!!!』
《ルードリー・タルパナ》の砲撃は1発でウォーグレイモンの《ガイアフォース》の数倍の威力があり、それを何発も受けた【ルーチェモン】は今まで以上の苦悶の悲鳴を上げた
更にすれ違いざまに…
太一
「《ドラゴンズガスト!!!》」
太一が2本の角で突撃する技…《ドラゴンズガスト》で突っ込んで来た
ボゴォォォンッ!!
ルーチェモンSM
『ゴハアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!!』
《ドラゴンズガスト》が【ルーチェモン】の腹を貫通するとそのまま海に墜落した
ルーチェモンSM
『ガアアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!』
だが、すぐに海から飛び出すと再生を始めた
しかし…
太一
「《ドラゴンズロア!!!》」
エンシェントグレイモン
「《ルードリー・タルパナ!!!》」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォンッ!!!
太一とエンシェントグレイモンが間髪入れず攻撃を仕掛けた
ルーチェモンSM
『ゴギャアアアアアアァァァァァァァッ!!!』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スコール
「す、凄いわ…コレが…」
千冬
「伝説の炎の竜…エンシェントグレイモンの力なのか…」
クロエ
「何て圧倒的な力なんでしょう…」
指令室ではエンシェントグレイモンの圧倒的なまでの力に千冬達は半分放心状態となってしまっていた
束
「確かに凄いけど…アレはまだエンシェントグレイモンの力の一端でしかないよ…」
千冬&クロエ&スコール
「えっ!?」
束の一言に3人は目を見開いた
そんな3人に束はエンシェントグレイモンのデータを見ながら説明した
束
「だってエンシェントグレイモンはまだ《ルードリー・タルパナ》って言う武器しか使って無いんだよ。必殺技はまだ一度も使って無いんだ。」
千冬&クロエ&スコール
「あっ!?」
束の話を聞いて3人も気づいた
束の言う通りエンシェントグレイモンはまだ必殺技を使ってはいなかった
にも拘らず太一との連携だけですでに【ルーチェモン】を追い詰めていた
千冬
「確かに…だがこれなら【ルーチェモン】を今度こそ倒せるぞ!!」
束
「うん!!それは束さんも同じ考えだよ!余程のイレギュラーが起きない限りたっくんとアッくんの勝ちだよ!!!」
2人は太一とエンシェントグレイモンの戦いを見て勝利をほぼ確信していた
スコール
「落ち着いて2人とも!私も同じ意見だけど束が言った通りイレギュラーが起こる可能性もまだ残ってるんだから気を抜いたら駄目よ!!」
そんな2人をスコールが窘めた
千冬
「…そうだな…スマン…」
束
「ちょっと浮かれてたよ…束さんらしくないね…」
すると2人も気を取り直した
束達がそんなやり取りをしていると…
オータム
「お前等ぁぁぁっ!!!」
パニックを抑えに出ていたオータムが突然戻って来た
その後ろには真耶とセシリア達4人も一緒だった
千冬
「ん?どうしたお前達?」
オータム
「どうしたじゃねえ!一体向こうで何が起こってんだ!!」
束&千冬&クロエ&スコール
「え?」
4人はオータムが何を言っているのか分からなかった
真耶
「外を見たら赤い光が見えたんですよ…それで何かあったのかと思ったんですけど何も連絡が来ないから気になって来たんです…」
束&千冬&クロエ&スコール
「あ!?」
だが、真耶が事情を話すと千冬達は思い出した
千冬はさっきオータム達に戦況に変化が起きれば知らせると言っていた
だが千冬達はアグモンが進化したエンシェントグレイモンの姿にその事を忘れてしまっていた
その為、状況の変化が起きたのにも拘らず何も連絡が来ないのでオータムと真耶は指令室に戻って来たのだ
それはセシリア達も同じ理由だった
千冬
「スマン…」
オータム
「それで何かあったのか?」
千冬
「ああ、だがそうだな…戻って来たなら見た方が早いな…束!」
束
「うん!皆、これ見て!」
そう言って束は全員に現在の戦闘映像…即ちエンシェントグレイモンを見せた
すると…
代表候補生達&オータム&真耶
「!?」
案の定、エンシェントグレイモンの姿に驚きを隠せないでいた
セシリア
「な、何ですのあのデジモン!?」
オータム
「オ、オイ!!ありゃもしかして…エンシェントグレイモンじゃねえのか!?」
セシリア達が驚く中、オータムは束達同様エンシェントグレイモンを知っている事から更に驚いていた
代表候補生達&真耶
「エンシェントグレイモン!?」
真耶
「あのデジモンの事知ってるんですか?」
そしてオータムはエンシェントグレイモンと【十闘士】について説明した
セシリア
「伝説の【十闘士】の一体…エンシェントグレイモン…」
シャルロット
「同じ竜でも…【ルーチェモン】と全然違う…」
ラウラ
「ああ、映像越しでも分かる…何て雄々しい姿なんだ…」
鈴
「カッコいい…」
エンシェントグレイモンの事を知りセシリア達にも束達同様、少しだが心に余裕が出来て来た
そのままオータム達も指令室に残り、戦いを見守る事にしたのだった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルーチェモンSM
『ガアアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!』
太一とエンシェントグレイモンによって追い詰められていった【ルーチェモン】は再生速度もかなり落ち、ボロボロになっていた
すると【ルーチェモン】は今まで以上に大きく吠えると…
カッ!!
太一&エンシェントグレイモン
「!?」
頭上に浮かぶ【七大魔王】の紋章が輝きだした
追い詰められた【ルーチェモン】は2人を倒す為最後の奥の手を使おうとしていたのだ
そして…
?
『《ディバインアトーンメント!!!》』
7つの紋章から凄まじい光が放たれた
コレが【ルーチェモンSM】最強の必殺技…7つの紋章から放つ消滅の光《ディバインアトーンメント》だった
この光が1発でも地表に命中すれば地球は壊滅的な被害が出る程の威力があった
だが、《ディバインアトーンメント》の光は全て太一とエンシェントグレイモンに向かって行った
向かって来る《ディバインアトーンメント》に対して太一は…
太一
「はぁぁぁぁぁっ!!《ドラゴンコライダ―――――ッ》!!!」
【ロイヤルナイツ・デュナスモン】最大の奥義《ドラゴンコライダー》で迎え撃った
全身から放出したオーラが無数の飛竜となって《ディバインアトーンメント》に向かって行った
ドガガガガガガガッ!!!
《ドラゴンコライダー》と《ディバインアトーンメント》が激突し互いに押し合っていた
だが…
太一
「グググッ…オオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!」
ルーチェモンSM
『グガッ!?』
太一の《ドラゴンコライダー》が《ディバインアトーンメント》を押し出した
そのまま《ディバインアトーンメント》が消し飛ばされると…
ガッガッガッガッガッガッガッ!!!
《ドラゴンコライダー》の飛竜が【ルーチェモン】の四肢を抑え込んだ
ルーチェモンSM
『グガアアアァァァッ!!!』
【ルーチェモン】は抜け出そうともがくが《ブレス・オブ・ワイバーン》の時と違い、全身をまんべんなく抑え込まれているので抜け出す事が出来なかった
その瞬間…
太一
「今だ!!!」
エンシェントグレイモン
「オウッ!!!」
太一の合図と共にエンシェントグレイモンは口を大きく開いた
そして…
エンシェントグレイモン
「《オメガ―――ッバ―――――ストッ!!!》」
ドコォォォォォォォンッ!!!
エンシェントグレイモンの必殺技…凄まじい閃光と炎で超爆発を引き起こす爆炎…《オメガバースト》を撃った
ルーチェモンSM
『ガアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』
チュドオオオオオオォォォォォォォンッ!!!!!
《オメガバースト》が【ルーチェモン】を呑み込み巨大な爆発が起きた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
全員
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
指令室ではモニターを見ていた全員がエンシェントグレイモンの一撃で【ルーチェモン】が倒された事に喜びの声をあげた
だがその時…
束
「って
全員(束以外)
「あっ!?」
取り込まれた箒の事を思い出した
千冬
「………あの爆発では…」
スコール
「ええ…どう考えても無事とは…」
千冬やスコールは言葉を濁しているが誰がどう見てもコレは箒が無事とは言えない状況だった
しかも今回は、セシリアと鈴の時のように事前に助け出した訳でも無く、ラウラの時の様に技を喰らっても無事な状況でも無く、シャルロットの時の様に技を放つと同時に助け出した訳でも無かった
オータム
「だがあの太一がこんなヘマするのか?」
オータムの言う通りだった
太一なら多少の賭けになっても依り代になった人間を助け出す方法を取る筈なのだが今回はそう言った事を何もしていなかった
すると全員がその場で考え始めるのだが…
鈴
「アレ?」
千冬
「ん?どうした鈴?」
モニターを見た鈴が何かに気付いた
鈴
「太一とエンシェントグレイモン…何かおかしくありません?」
全員(鈴以外)
「え?」
シャルロット
「何処が?」
鈴
「なんて言うかあの2人…【ルーチェモン】を倒したのに警戒を解いてないみたいに見えるんだけど…」
全員(鈴以外)
「!?」
鈴がそう言うと全員がモニターに視線を向けた
鈴の言う通りモニターに映っている太一もエンシェントグレイモンも【ルーチェモン】が爆発した場所を睨み続けていた
それはどう見ても戦いに勝利した雰囲気ではなかった
クロエ
「…まさか!?」
するとクロエは映像を調べ始めた
そして…
クロエ
「コ、コレは…ま、まだ終わってません!!!」
全員(クロエ以外)
「!?」
クロエの一言に全員が目を見開いた
千冬
「終わって無いとはどう言う事だ!?まさか【ルーチェモン】は…」
クロエ
「それは分かりません!ですが
全員(クロエ以外)
「!?」
クロエがそう言うと全員が【ルーチェモン】が爆発した場所を目を凝らして見ていた
すると次第に煙が晴れて来たのか何かが朧気ながら見えて来た
ラウラ
「何だアレ?」
セシリア
「何と言いますか…『蛹』?」
セシリアの言う通りそこに映っていたのは複数の羽が生えた白い蛹の様なデジモンだった
このデジモンこそが【サタンモード】を操っていた【ルーチェモン】の本体…【ルーチェモン:ラルバ】だった
束
「もしかして…箒ちゃんはあの中に…だから【サタンモード】を吹き飛ばしたの…」
【ラルバ】を見て束はあの中に依り代になった箒がいるのだと気付いたのだった…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
太一&エンシェントグレイモン
「………」
《オメガバースト》の爆発の煙が晴れて来ると中から【ルーチェモン:ラルバ】の姿が露わとなった
太一
「やはりいたか…」
エンシェントグレイモン
「今迄必殺技を撃たせていたのはコイツか!」
2人は今迄の戦いから【サタンモード】を操っている本体がいるという事を見抜いており、その本体のいる場所が【サタンモード】が抱えていた暗黒球体《
だが、【ラルバ】を《
だからこそ2人は【サタンモード】の動きを止め、《オメガバースト》で《
そして姿を現した【ルーチェモン:ラルバ】は…
ルーチェモン:ラルバ
『おのれ!!我の事に気付いていたのか!!』
【サタンモード】と違い言葉を話していた
しかもその声は…
太一
「この声…『篠ノ之の声』か…」
そう、箒の声だった
今迄も【サタンモード】の放った必殺技の声もこの【ラルバ】の声だったのだが籠っていたので太一もエンシェントグレイモンも上手く判別出来なかった
と言うより戦闘中なので声が誰の物かなど気にする余裕が無かっただけだった
太一
「(まあどうでもいい事か)…後はお前を倒せばこの戦いも終わる…」
声が誰の物かなど今更どうでもいい事なので太一もエンシェントグレイモンもその事をすぐに忘れて目の前の【ラルバ】に意識を集中した
ルーチェモン:ラルバ
『クッ!そうは行くか!!このままおめおめとやられてなるものか!!』
【ラルバ】はそう言って体の先端からエネルギー弾を撃って来た
だが…
ドゴンッ!
【サタンモード】の攻撃に比べれば微々たる威力だった
しかも…
太一&エンシェントグレイモン
「逃げた!?」
太一とエンシェントグレイモンが攻撃を受けた隙を狙って【ラルバ】は2人に背中を向けその場から離脱しようとした
全速力で逃げる【ラルバ】は…
ルーチェモン:ラルバ
『まだだ…この依り代さえ残っていればまだ再起を図れる!!』
この期に及んでまだ諦めていなかった
太一とエンシェントグレイモンから逃げ切り、身を隠して、今回の戦いで失った力を依り代の箒を使って取り戻そうと企んでいた
だがそんな【ラルバ】の思惑など…
太一&エンシェントグレイモン
「何処へ行く?」
ルーチェモン:ラルバ
『!?』
この2人の前には全くの意味をなさなかった
2人は【ラルバ】を挟む形で回り込んでいた
太一
「いい加減お前に付き合うのも疲れた…」
エンシェントグレイモン
「ああ、今度こそ終わりだ!!」
ルーチェモン:ラルバ
『!?』
【ラルバ】を倒す為、2人は最後の一撃を放とうとしていた
エンシェントグレイモンは翼を広げ、周囲のエネルギーを集め出した
そして…
エンシェントグレイモン
「《ガイアトルネ――――ドッ!!!》」
ゴオオオオオオオオォォォォォォォォォォォッ!!!
翼を羽ばたかせ、巨大な竜巻…《ガイアトルネード》を作り出した
ルーチェモン:ラルバ
『ぐあああああぁぁぁぁぁっ!!』
《ガイアトルネード》に巻き込まれた【ラルバ】は動きを封じられた
そしてそこに…
太一
「《ブレス・オブ・ワイバ―――――ンッ!!!》」
太一は全身からエネルギーを放出し、巨大な飛竜となる必殺技…《ブレス・オブ・ワイバーン》を発動した
太一
「ウオオオオオオオォォォォォォォォッ!!!」
《ブレス・オブ・ワイバーン》で巨大な飛竜となった太一はそのまま《ガイアトルネード》に捕らわれた【ラルバ】に向かって突撃した
太一
「コレで終わりだあああああぁぁぁぁぁっ!!!」
ルーチェモン:ラルバ
『うわあああああぁぁぁぁぁっ!!!』
ドゴオオオオオォォォォォンッ!!!
ルーチェモン:ラルバ
『この我が!?【傲慢の魔王】たる我があああああぁぁぁぁぁっ!!!』
《ブレス・オブ・ワイバーン》に飲み込まれた【ラルバ】は断末魔の叫びを残し今度こそ完全に消滅した
そして…
太一
「………」
《ブレス・オブ・ワイバーン》の中から現れた太一は意識を失った箒を抱えていた…
<予告>
ルーチェモンとの長い戦いが遂に終わった
皆の待つ旅館に帰還した太一とエンシェントグレイモンを迎えるIS学園一同
戦いが終わった事を皆が喜んでいた
そんな中、ルーチェモンに瞬殺され、未だ目を覚まさない一夏は夢の中で一人の女性と出会う
次回!!
ISアドベンチャー 聖騎士伝説
騎士の問い掛け
今、冒険が進化する!