臨海学校を終え、戻って来た1年生一同は今迄の日常へと戻っていた
それから数日の間は…
まず、太一とコロモンは暫くの間は普段通りの日常を過ごしながらゆっくりしていた
その間にコロモンもエネルギーが十分に回復したのでアグモンに進化していた
その後、アグモンの新しい進化、エンシェントグレイモンのデータを見直し、その力の確認を行っていた
次に千冬はまず、大破した一夏の【白式】を開発元である倉持技研に修理に出した
当然、自分達が今している研究がある倉持の職員達は渋ったが、千冬は修理は優先しなくてもいいと言うと彼等は驚きながらもそれならと引き受けた
ただし…
千冬
「後回しでいいとは言いましたが…出来るなら二学期が始まる頃には直してくれるとありがたい…勿論無理強いする気は無いので遅れたからと言って文句を言う気はありません。」
一応そう言っておいた
千冬としてはこれは他意の無い言葉なのだが倉持の職員がどう受け取ったかは不明だった
その後、オータム、真耶の2人と共に臨海学校の時に箒が持ち出し、【ルーチェモン】に箒ごと取り込まれた【打鉄】のコアを取り外し、事前に束から渡された予備のコアと取り替える作業を行っていた
今迄の事からこの【打鉄】のコアも強化されていると思われていたのでその事に誰かが気付く前に普通のコアと交換する事にしたのだった
尚、3人のこの作業に関しては理事長の轡木にも事情を説明し許可を貰っているので問題は無かった
そして、交換したコアはコッソリやって来たクロエに預けて持って行ってもらった
次いで【福音】との戦いで重傷を負ったマドカも束のナノマシンのお陰でこの数日の間に全快し、太一やセシリア達代表候補生達と放課後の訓練に勤しんでいる
尤も、相手は変わらず太一なので全員纏めて毎回ぶっ飛ばされていた
最後に、今回の事で一番色々な問題を起こした一夏は学園に戻ると同時に千冬の手によって懲罰房に放り込まれ、反省文500枚を書く日々を送っている
現在、生徒達も戻っていきなり一夏が懲罰房に入れられた事は知っていた
と言うより学園に2人しかいない男性生徒の片方が臨海学校から戻っていきなりいなくなれば誰だって何かあったのだと気付く
その為、これが原因で騒ぎが起きるかもと考えた千冬は一夏が問題を起こしたので懲罰房に放り込んだと説明し、詳しい内容に関しては箝口令が敷かれたので生徒達は事情を知っていそうな太一達から真相を知る事は誰も出来なくなった
ちなみに【ルーチェモン】に憑りつかれていたとはいえ【打鉄】を無断で持ち出した箒の方も懲罰房で反省文100枚を言い渡されていた
と言った日々が過ぎて行った
そして、一学期の残りも2週間を切ろうかと言う頃、IS学園では一学期最後にして最大のイベントが始まろうとしていた
それは…
千冬
「それでは明日から『期末テスト』に入る!!今日まで教えてきた事をしっかり復習していれば問題無い筈だ!!」
そう…期末テストである
千冬
「赤点を取った奴は夏休みの半分は補習を受けて貰う!!休みを潰されたくなければ死に物狂いでやれ!!!」
全員
「はい!!!」
こうして生徒達は一学期最後の戦いに身を投じるのだった…
尚、懲罰房で未だ謹慎中の一夏と箒も流石にテストの前日は外に出て教室でテストを受ける事になった
だが、クラスの誰も久しぶりに会った2人を余り気にしていなかった
それよりもテストの方が重要なのでせいぜい挨拶をする程度だった
ちなみに一夏が懲罰房に入れられた理由を知る代表候補生達は一夏が挨拶しても全く相手にしていなかった
そしてテスト当日…
千冬
「それでは始め!!!」
遂に期末テストが始まった
太一や代表候補生、他の生徒達がテストに挑む中、尤も必死の形相をしてテストをやっているのが一夏だった
既に一夏は夏休みの半分は補習と決まっており、このテストで赤点を一つでも出せば夏休みの残り半分も補習で潰されてしまうので一番必死だった
尚、テスト中は大丈夫なのは千冬達教師陣も分かっているが念の為という事でテストの期間中はアグモンは【デジヴァイス】の中ではなく千冬達の隣でテストの監督を行っていた…
<予告>
期末テストを乗り越え安心する太一達
テストが終わった生徒達は夏休みの準備を始める
そんな中、お互いが夏休みの予定を話し合う太一達
果たして太一とアグモンはどのように過ごすのだろうか
次回!!
ISアドベンチャー 聖騎士伝説
一学期終了!
今、冒険が進化する!