ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ
<< 前の話 次の話 >>

99 / 108
新年最初の更新です

まさか3年目に突入するとは思ってもみませんでした…

これからも完結目指して頑張っていきます!!!


第095話:出現!2体の突然変異(ミュータント)型デジモン!!

千冬(平行)

「奴が【パラレルモン】!?」

 

真耶(平行)

「い、行き成り現れましたよ!?」

 

 何の前触れもなく目の前に現れた【パラレルモン】に平行世界の面々は混乱していた

 そんな中…

 

束(平行)

「コイツがデジモン…生け捕りだあああああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

全員

「ええっ!?」

 

 平行世界の束は正気に戻るどころか何をトチ狂ったのか【パラレルモン】を捕獲すると叫び声を上げた

 すると、束(平行)の声に反応する様に10機のISが飛来した

 

千冬(平行)

「コイツ等は!?」

 

 現れたISに千冬(平行)は見覚えがあった

 それは平行世界の一夏や箒、セシリア、鈴も同じだった

 太一達のいた世界では知られていないが鈴と一夏が戦い【デーモン】が復活したクラス代表戦

 この平行世界ではあの試合の最中に正体不明の謎の無人ISが乱入していたのだ

 その無人ISは一夏(平行)と鈴(平行)の協力で倒されたのだが、束が呼び出したISはその時の無人ISと全く同じだったのだ

 

「ゲッ!?アレって【ゴーレム】じゃん!?」

 

千冬(平行)

「【ゴーレム】だと!?(向こうの束が知っているという事はやはりアレを送り込んだ犯人は…お前だったのか束(平行)!!!)」

 

 こちら側の束が一目でISの正体を看破したのを見て千冬(平行)は犯人が分かったのだが、今はそう言う状況ではなかった

 

束(平行)

「行け!!!アイツを捕まえろ!!!」

 

 無人IS【ゴーレム】に指示を出す束(平行)だが…

 

「止めた方がいいよ…」

 

 結果の分かっている束は平行世界の自分を止めようとしたが、すでに目の前の【パラレルモン】の事しか頭にない束(平行)には聞こえていなかった

 その結果、【パラレルモン】を捕獲しようと動く無人IS部隊だったが…

 

パラレルモン

『ジジ…』

 

 グシャッ!

 

束(平行)

「…え?」

 

千冬(平行)

「何!?」

 

 【パラレルモン】は一番近くのISを掴むとそのまま力任せに握りつぶしてした

 その後も向かっているISを全て返り討ちにし、一分もかからず束の呼んだ無人ISは全てが完全に破壊された

 バラバラに破壊されたISの残骸を見て…

 

「あ~あ…だから止めた方がいいって言ったのに…」

 

束(平行)

「そ、そんな…う、嘘だ…ISが…束さん(平行)の造ったISが…こんなに呆気なく…」

 

「だから言ったじゃん…デジモンの前じゃIS何て何の役にも立たないって…目の前にあるものが真実だよ。」

 

束(平行)

「う…ぐっ…」

 

 自分が造ったISが手も足も出せずに全て破壊されと事を束(平行)は中々信じられずにいたが、こちらの束の言葉で目の前の光景が真実だと思い知らされた

 だが、この光景は太一達からすれば当然の結果だった

 【パラレルモン】は究極体…ISでは何体束になろうと勝てる相手ではなかった

 ましてや、【Dシリーズ】でも無いただのISではこの結果は自明の理であった

 そして、平行世界の他の面々も目の前に散らばっている残骸を見て少しではあるがデジモンと言う生物の力を思い知ったのだった

 だが、束(平行)が先走ったお陰で平行世界の一夏達も無闇に【パラレルモン】に突っ込んでいかなくなったので…

 

太一

「さて…行くか?」

 

アグモン

「うん!!」

 

 本命の2人が前に出た

 最初はすぐにでも太一とアグモンが出ようとしたのだがそれよりも早く束(平行)が仕掛けたのでこのまま【パラレルモン】に返り討ちに会った方が後から邪魔が入らないと考えた太一は束(平行)の好きにさせていた

 太一は【デジヴァイス】を取り出し、アグモンに向けると…

 

太一

「よし!!エンシェントグレイモンで一気に決めるぞ!!!」

 

アグモン

「うん!!!」

 

 太一は短期決戦で勝負を決めようとエンシェントグレイモンに進化させようとした

 だが、その時…

 

『破壊!破壊!』

 

全員

「!?」

 

 【パラレルモン】とは違う別の声が聞こえて来た

 全員が声のした方を向くと…

 

『破壊!破壊!破壊!』

 

 上空から顔の無い幽霊のような体型の別のデジモンが現れた

 そのデジモンを見て…

 

太一

「まさか奴は!?クッ!アグモン!!ウォーグレイモンに変更するぞ!!!」

 

アグモン

「分かった!!!」

 

束達

「え?」

 

 太一はアグモンの進化を何故か超究極体のエンシェントグレイモンから究極体のウォーグレイモンに変更すると言い出した

 その太一の突然の行動に束達は首を傾げた

 何故そんな事をするのか分からなかったからだ

 

 [BGM:brave heart]

 

アグモン

「アグモン!!ワープ進化ぁぁぁっ!!ウォ――グレイモ――ンッ!!!

 

全員(平行)

「!?」

 

 そして、太一はアグモンをウォーグレイモンに進化させた

 目の前でデジモンの進化を見て平行世界の一夏達は驚きに言葉を失っていた

 そして…

 

太一

「《デジタルセレクト》!!【モード:ジエスモン】!!!

 

 太一は新しい聖騎士を展開した

 フードの付いた赤いマントに白い竜の姿…

 両手両足、そして尻尾に剣を装備していた…

 この聖騎士こそかつて、太一の世界で【ホメオスタシス】の使いとして太一達とも戦った聖騎士…【ロイヤルナイツ・ジエスモン】だった

 

千冬

「【ジエスモン】だと!?」

 

「アレが新しい聖騎士!?」

 

全員(平行)

「………」

 

 【ジエスモン】の姿に千冬達は勿論、平行世界の面々も驚きのあまり固まってしまっていた

 千冬達はある程度慣れて来たが初めて【ロイヤルナイツ】をじかに見た平行世界の一夏達はその圧倒的な威圧感に気圧されていたのだ

 

太一

「行くぞ!!!」

 

ウォーグレイモン

「オウ!!!」

 

 そして2人は上空へと飛び上がった

 2人の後を追うように【パラレルモン】ともう1体も飛び上がった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

ウォーグレイモン

「どう戦う?」

 

太一

「そうだな…ウォーグレイモンは【パラレルモン】の相手を頼む!俺は奴の相手をする!」

 

ウォーグレイモン

「いいのか?奴の力はかなり厄介だぞ?」

 

太一

「分かっている…だが、奴がデータ通りのデジモンなら相手を出来るのは恐らく『俺』だけだ…奴の前ではどんなデジモンでも無力だからな…」

 

ウォーグレイモン

「確かにな…ならそっちは任せたぞ!!!」

 

太一

「オウヨ!!!」

 

 こうして互いに戦う相手を決めた2人はそれぞれの相手に向かって行った

 【パラレルモン】の側も2人を迎え撃つ為に飛び出した

 そして、遂に平行世界でデジモンとの戦いが始まった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「…千冬さん…どう思います?」

 

千冬

「ああ、私も同じだ…八神のあの判断が分からん…」

 

 地上にいる千冬達は太一がアグモンをウォーグレイモンに進化させた事に疑問を持っていた

 

千冬(平行)

「何の事だ?」

 

 だが、平行世界の千冬達は鈴や千冬が一体何に困惑しているのか分からなかった

 その為…

 

千冬

「仕方ない…なら簡単に説明するぞ。デジモンには『進化の段階』と言う物がある。アグモンは成長期と言う段階だ。そこから成熟期、完全体、究極体へと上がっていく。ウォーグレイモンや【パラレルモン】は進化の到達点と言われる究極体にあたる。」

 

千冬(平行)

「…つまりその究極体とやらにはISでは絶対に勝てないと言いたいのか?」

 

千冬

「そうだ、現にそっちの束(平行)の呼んだISは【パラレルモン】1体にアッサリ全滅させられただろ?」

 

束(平行)

「グッ…」

 

 千冬のその言葉に束(平行)は顔をしかめるだけだった

 反論しようにも目の前で瞬殺されたので言い返せなかった

 

千冬

「…これはこちらの束が言っていた事だが、ISで勝てるのは成熟期でギリギリだそうだ。それも専用機の様な特化型の機体でなければ無理だそうだ。但し、束の造った【Dシリーズ】…あれだけは同じ様に進化をすれば完全体とも何とか戦う事が出来る。」

 

一夏達(平行)

「………」

 

 そしてデジモンとISの力の差を改めて教えると一夏達(平行)は顔を俯かせた

 束(平行)と同じように反論しようにもこちらも先程、鈴に圧勝されてしまったので何も言い返せなかった

 

千冬(平行)

「…確かにお前の言う通りだな…それで話を戻すが…あの男の判断とデジモンの進化がどう関係するんだ?」

 

千冬

「…さっき究極体が進化の到達点と言ったが、実はその上に超究極体と言われる段階がある。」

 

千冬(平行)

「超究極体!?…まさかアイツは!?」

 

千冬

「アグモンは先日の【ルーチェモン】との戦いで超究極体エンシェントグレイモンへの進化を獲得した。」

 

「そのエンシェントグレイモンへの進化を止めてワンランク下のウォーグレイモンに進化させた事に私達は疑問に思ってるんですよ。」

 

千冬(平行)

「そう言う事か…」

 

 千冬と鈴の説明を受け平行世界の面々は千冬達の疑問に納得した

 

スコール

「太一がウォーグレイモンに変更したのってあの2体目が現れた時よね?」

 

オータム

「ああ、アイツを見た途端目の色を変えやがったぞ?」

 

マドカ

「一体何なんだあのデジモンは?」

 

 太一が進化先を変更した理由を全員が考えていた

 その時…

 

「な、何なのコイツ!?」

 

全員

「!?」

 

 今まで黙っていた束が大声を上げた

 

千冬

「どうした束!?」

 

 全員が束の方へ視線を向けるが、束の顔は青褪め、体は震えていた

 平行世界組は始めて見る束のそんな姿に驚きくと同時に緊張が走った

 

「…あのデジモンの正体が分かったよ…」

 

オータム

「本当か!?」

 

「うん…たっくんのあの判断は正しいよ…あのデジモンを相手にエンシェントグレイモンで戦う事は出来ない!!」

 

全員

「え?」

 

 エンシェントグレイモンでは戦えない…

 束のその言葉に全員が首を傾げた

 

千冬

「それはどう言う意味だ?」

 

「…あのデジモンの名前は【メタモルモン】…【パラレルモン】と同じウイルス種の突然変異(ミュータント)型、究極体デジモンだよ…」

 

千冬

「【メタモルモン】…それが奴の名…一体どんな力を持ってるんだ?」

 

「…見てればすぐに分かるよ…」

 

 束はそう言って太一と対峙している【メタモルモン】に視線を向けた…

 そして、釣られて【メタモルモン】に視線を向けた千冬達はすぐに【メタモルモン】の恐るべき力を目にするのだった…

 

 




 <予告>

 太一と戦う謎のデジモン…メタモルモン

 メタモルモンは突然変異により生まれたその真の力を解き放った

 その力は全てのデジモンにとって最悪と呼べるものだった



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 変幻自在!デジモンキラーメタモルモン!!

 今、冒険が進化する!


感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。