ダンジョンに潜り魔法の効果を確認する。
「おい。」ヴェルフがジト目でリリを睨む。
「唯一の男なんですから文句言わないでください。命様お願いします。」
虎鉄を振るい傷をつける。「痛てぇ」
「命様ゴブリンは?」
「前方左のルームに一匹、動いていません。」
「ではヴェルフ様、攻撃を受けないようにお願いします。当然攻撃するのも駄目です。」
「分かってる。」と言ってヴェルフはルームへ走り込む。
「春姫さん用意してください。命様は念のため待機してください。
ヴェルフがゴブリンと対峙する。リリは春姫の前に立ってタイミングを見計らう。
「今です。」春姫が魔法を発動させる。
「効いてる、だが完治じゃねえ。」
「春姫さん連続で発動してください。ヴェルフ様、完治したら教えてください。終わったら倒してかまいません。」
「「分かりました」った」
「3回ですか。春姫さんマインドはどうですか?」とりり。
「ほとんど疲弊していません。何回でも唱えられそうです。」
「間隔はどうですか。?」
「今のがほぼ最速のタイミングです。」
「一分超と言ったところですか。命様、春姫さん体調はどうですか。消耗してませんか?」
「「ありません」」
春姫の位置からヴェルフの位置まで歩数を数えながら歩く。
「詠唱の短さから予想していましたが、ベル様と同じタイプの様ですね。」小声でささやいた。
ヴェルフの傷跡と、ゴブリンの状態を確認してから命を呼んで言った。
「命様、同じことをお願いします、その後もとの位置に戻ってください。春姫さんはそこを動かないで。」
リリはヴェルフと春姫の中間に立ち言った。
「手を挙げたらヴェルフに魔法をかけてください。」
徐々に近づきながら効果を確認する。「範囲は2M弱て所ですか。」
「春姫さん壁際まで下がってください。それから近づきながら同じことを、今度は手を上げたらやめてください。」
「射程は10M強手所ですか。」とリリがつぶやく。
ヴェルフと命は難しい顔をしている。それを見てリリが声を上げる。
「春姫さん、マインドの消費はどうですか?」
「消費している感じは全然しません。」
「では積極的に使うようにしてください。練度が上がれば効果も増します。」「はい。」
ヴェルフと命は感心しながらリリを見た。
ヴェルフの傍のゴブリンから魔石を取り出しリリが言った。
「さあ19階層へ行きますよ。これからが本番です、気を引き締めて行きましょう。」
それを見ていたヴェルフはリリに言った。
「おいリリスケ口を開けろ。」リリは何かを言おうとしたが、口に何か突っ込まれてもがもがしか言えない。
「ポーションだ早く飲め。」さらに何か言おうとしたが諦めて飲み干す。
「いきなり何するんですか、ポーション代が勿体無いじゃないですか。」
「リリスケ無理するな。」と言って頭をぽんぽんと軽くたたいた。
「リリはサポータです、多少の怪我は問題ありません。でもなんで気が付いたんですか。」
「お前は魔法の効果を俺に聞かなかったからな。」リリは黙った。
命と春姫はそれをこっそりと眺めて微笑んだ。
18階層の検問は、フェルズの手回し通りクエスト依頼書を見せると通ることができた。
ただ人数や行く階層、帰還予定などを書かされたが。
19階層奥、パンドリーにほど近く一つのルームに着いた。
そこは細長い部屋だが、蛇行している為奥から入口は直接見えない。
この奥は、この階層では比較的珍しい岩肌が見えている。
入口監視に命と春姫、奥で採掘にヴェルフとリリの組み分けになった。
チート魔法だとう、どこにそんなもんが…
バランスブレーカーだめ、
人生こんなもんです。