今度は命様と一緒に採掘を行う。彼が持ってきてくれるものに期待したいが、別物の可能性もある。
そしてさっきの現象も気になるが、おそらく命様も判ってはいないはずだ。
帰ってヘスティア様と相談するしかないだろう。
何個か採取していると彼が帰ってきたようだ、出迎えに行く。
見慣れないゼノス達が鉱石を運んできた。ただ動作がぎこちない。
「ヴェルフっち、すげー切れ味だこの剣。」
「だいぶ酷かったからある意味当たり前だな。」とヴェルフ。
「…随分持って来ましたね。」とリリ。
「あんまり持ってきても持って帰れないだろうから、この辺にしておいた。それよりありがとなヴェルフ。
それとリリっち、ほら。」リリにこぶし大の石を3つ渡した。
「ありがとうございます、私は見た事は無い石ですね。」
「俺もねえな。」とヴェルフ。
「でもきれいな石ですね。」と春姫。
「でも3つしかありませんね。」とリリ。
「私は期間限定ですから、それより仕送りの方が…」と命。
3人は顔を見合わせて頷きあった。
リリとヴェルフはアマンダイト鉱石を調べている。
「問題は無いようだな、こっちこそ助かった。明らかにこっちの方が貰い過ぎだな。」とヴェルフ。
「だったらポーションは有るかい。新人がへばっているんだ。」
「リリスケ。」
「はいはい分かっておりますよ。」とリリはポーションセットを渡した。
「おっ、すまねえ、ほら。」と言ってリドはポーションを鉱石を持ってきた仲間に渡した。
だが渡されたゼノス達は飲まない。
リドは黙ってポーションの一つを取り、一気に飲み言った。「うめえーー」
その言葉を受け次々飲みだす。「うまい」「おいしい」……
「すまねえ、奴らは人間たちの捕まっていたせいで不信感が有るんだ。」ヴェルフに言った。
ヴェルフは頷いた、その時リリの様子が目に入った。リリは荷物を前に考え込んでいた。
「如何したんだ?」
「荷物が多くてドロップアイテムを持ち切れないんです。」
この後、換金率か鍛冶に有用かでもめることに。
「前から不思議に思ってたんだがリリっち、それ如何するんだ?」ドロップアイテムを指差してリドが言った。
「その辺りは武器や防具に使うのが多いですね。私のこれにも使われていますよ。」虎鉄を取り出して命が言った。
「と言う事はそれが有れば武器が出来るのか。」とリド。
「作るとなるとそれなりに時間が掛りますよ。」とリリ。
リドとレイは話し合っている。やがてリドが言った。
「なあ、その爪や牙をもって来れば、武器は防具を作ったり直したり出来るのか?」
「さっきも言ったが、時間がかかるぞ。」とヴェルフ。
「ならば換金して買って来れば良いのではないでしょうか。」と命。
それを聞いてリリは考え込んだ。
「あなたたちは爪や牙が残った時は如何しているのですか?」
「使いようが無いんでそのまま捨ててるぜ。」
「なんと、もったいない…ポーションと交換しましょう。」
「…がめついぞ。」とヴェルフ。
「リヴィラの町と変わらないでしょう?」
「いいさ、どうせ捨てちまう物なんだ、逆にそれが必要なものに替わるんならありがたいぜ。」
話し合いの結果3日後に再度取引しようと言う事になった。
苦労して持ち帰り、ギルドでクエスト完了手続きを行う。
「御苦労さま、要求量は十分満たしています、追加のボーナスは後からね。これは継続できるけれど如何する?
それにしても早いわね。」とミイシャ。
「今回は幸運でした。継続でお願いします。
それと前回見せて戴いたクエストで、珍しい鉱石をと言う物が有ったと思うのですが、それを再度見せて戴けませんか?」
「そう言えば有ったわね、ちょっと待っててね?」と言ってミイシャは奥に引っ込む。
しばらくしてうなだれて帰ってきてミイシャは言った。
「ちょっと見当たらないの、後で探しておくわ。でもどうして必要なの?」
「いえ、今回珍しい物が手に入ったので合わせて受けようかと思いまして。」
「そう言う事なら依頼主に連絡しておくわ。」
ちなみに魔道書の件を、ヘスティア様がフェルズ様に聞いた処
あれはプロテクトの一種で、安易に読まれない様にワザとああなっているそうです。
「それなら解ります。魔道書の値段は豪邸に匹敵します。もし誰かに盗み読みされたなら
それは我が家に放火されたと同じこと。リリなら後ろから刺すかもしれませんね。」
と感想を言った所、へステイア様はなぜか硬直していたのが印象的でしたが。
魔道書にそんな設定が…(オリジナルの解釈です)