ヘスティアとその眷属(確かリリだったか)が怒鳴り込んできた。
「ヘルメス!!なんだいあれは!!!!」ヘスティアが会うなりそう怒鳴った。
「おいおい、ずいぶんな挨拶じゃないか。それじゃ何の事だかわからないぜ。」
「とぼけるつもりかい!ククリの事だよ!」
「あああれか、ベル君もさぞや喜んだだろう。」
「!!!!!!」
どうしてヘスティア達は怒鳴り込んできたのか?それにはこんなやり取りがあった。
ベルが帰ってきてしばらくたったある日、バイトから帰ってソファーで寝そべっていたヘスティアにリリが言った事だった。
「ヘスティア様、ちょっと気になることが有るのですが。」
「んんん、なんだい」けだるげに答えた。
「あの娘、ククリの事です。胸がなんだか大きくなったような気が。」
「それがどうかしたのかい。」
「あの子はベル様と一緒に寝ています!その胸が大きくなったって事は!!」
その言葉にヘスティアは飛び起きて考え込んだ。
知っての通りククリの体は仮初の物だ。授乳の必要が無いからマネキンのような体。
その体は恩人でベルの助けになっているリューの体を模して造られている。つまりスレンダーだ。
どちらかと言えばリリ寄りだ。その意味で軋轢は無かった。
その為今では寝る前にナイフ形になって整備、朝起きるとベットで一緒に寝ているというパターンだ。
だから最近はみんなと一緒に風呂には入っていない。
確かめるため風呂になだれ込んだ。
そこでヘスティアとリリは悲鳴を上げた。
「!!!どうしたんだいそれは!!!」
「親切な神様に貰ったんだよ。これで僕もみんなと同じだね。」とククリ。
「でもその大きさじゃなくても良かったんでは?」明らかに自分より大きいそれに文句を言うリリ。
「ああこれ」と言って先を引っ張りまわし始める。アナログ時計のリューズの様だ。
それを見ていた二人は口を開いて言葉も出ない。
回すにしたがってみるみる大きくなる。
ヘスティアより大きくなると今度は反対方向に回す。
すると途端にしぼんで小さくなる。
「ぐぬぬ!」とうなるヘスティア。
ククリはリリの先っぽを回そうとする。
「なにをするんですか!!」とリリ。
「小さすぎるから大きくするの。」とククリ。
「リリのは回しても大きくなりません!」
「そうなの?それは残念。」
「何が残念なんですか!!」と絶叫するリリ。
風呂場で大騒ぎになる。
それをくれた神様の姿を聞き出したヘスティアは叫んだ。
「ヘルメスか!!!」
「いい神様だよ、ケチなどこかの神様は何もくれなかったのに。」
ヘスティアとリリはホームを飛び出しヘルメスのもとへ。
「何であんな事するんだヘルメス!」
「はて、俺はあれが望んでいたからあげただけだぜ。実に神らしい振る舞いじゃないか。」
「僕に断りもなしにするな!」
「何故だい、あれは君の眷属じゃない、それに我々の子でもないよ。
君にとやかく言われる筋合いはないと思うんだが。
それにベル君にはうれしいんじゃないのかな?」
「何でそこにベル君が出てくるんだい。」
「だって彼はあれのご主人様と言える存在だろう。
それよりベル君の好みの大きさはどんなもんだい?
参考に彼の感想も聞きたいんだが。」
それを聞いた二人はこそこそと相談して挨拶もせず飛び出していく。
それを見てヘルメスはニヤリと素晴らしい笑顔を見せた。
いきなり押しかけてきた二人にベルは狼狽えた。
だがその理由を聞いてさらにうろたえる事に。
大きい方、小さい方?とすさまじいプレッシャーを受ける。
嫌な汗をだらだらと掻きながらベルは考える、かんがえる、カンガエル。
そしてついに覚悟を決めてベルはその手を伸ばす。
その結果を伝え聞いたヘルメスはそれをアスフィーに言った結果、殴られる事に。
「何だい、ベル君はアスフィーのが良いって事じゃないか。
作る時あんなに揉んでいた甲斐があったってものじゃないかい。」
と言ってさらに殴られる事に。
そうベル君は無難にセンターに設定したのだった。
その無難な設定にヘスティアとリリはため息をついた。
これが作者の答えになります。
読者の皆さん、当たっていましたか?
それとももっとふさわしい状況を考えていましたでしょうか。