実は一週間前、自転車に乗っていたら氷で滑って転んでしまいました。しかしそんな痛い思いを乗り越えて書きました!
それではどうぞ!
side 三人称
BRS「ん…………」
彼女が目を覚ますと部屋に光が差し込み、小鳥のさえずりが聞こえた。
BRS「……」
彼女は身体を起こし、部屋を見渡した。横を見るとこころはいない……おそらく先に起きたのだろう。彼女はコートを手に取り、居間に向かって廊下を歩いた。
阿求「おはようございます。クロさん」
こころ「おはよう。クロ」
BRS「……
居間に来るとこころと阿求がいた。朝食はもう用意されていた。
そして2人は彼女に向かって《おはよう》と言ってきたので、彼女も《おはよう》と言い返した。
阿求「さぁ、早く座ってください。朝食が冷めてしまいます」
BRS「……うん」
BRSはこころの隣に座り朝食をとった。
朝食を食べ終え、BRSとこころは縁側に座っている。阿求は机で日課である白紙の巻物に文字を書いている。そんなことを彼女が考えているとこころが話し掛けてきた。
こころ「今日はどうする?」
BRS「……どうしようか?」
こころ「え⁉︎考えてなかったの?」大飛出の面
BRS「……うん」
こころ「…あ!じゃあ、人里を見て回る?」
BRS「(……確かに、昨日の騒ぎでよく見て回れなかったから人里を見た方がいいかもしれない)…そうだね。行こう」
こころ「決まりだね」火男の面
人里を見て回ることになり、2人が立ち上がったその時…
「阿求〜〜〜!」
BRS・こころ「?」
突然玄関から女の子の声が聞こえ、こちらの部屋に向かって廊下を走ってきている。そしてバンッ!と襖の戸が勢いよく開かれた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
その女の子は、飴色の短い髪を鈴の髪留めでツインテールをしており、スカートは若草色で、紅色と薄紅色の着物を着ていた。クロは一体誰だろうと思っていたら、阿求がその女の子を見て言った。
阿求「あら小鈴じゃない。どうしたの?そんなに息を切らすまで走ってきて?」
BRS「(小鈴っていうんだ。何かあったのかな?)」
小鈴「あ、阿求!実は貴女に聞きたいことが!……ん?」
小鈴がBRSに気づき彼女の方を見た。
BRS「(?……なんか身体がプルプルしている。どうしたん…………)」
小鈴「あー‼︎
BRS「⁈」ビクッ
突然、小鈴が大声を上げたので、彼女は驚いてしまった。そして小鈴ちゃんは彼女の側まで寄ってきた。
小鈴「やっぱりここにいた!貴女!今朝の新聞に載ってた人ですよね⁉︎」
BRS「?……?……?(……この子の目がキラキラしている。あれ?でも、なんでこの子は
阿求「落ち着きない。小鈴」
小鈴「痛!」
阿求が興奮する小鈴の頭にチョップを繰り出した。
小鈴が自分の頭を抑えている。よっぽど痛かったらしい。
阿求「とりあえず落ち着きない。それで?新聞の人ってクロさんのことよね?なんであんたが知っているの?」
小鈴「やっぱり今日の新聞見ていないのね。阿求」
阿求「
BRS「(……確か、マトも時々細かい字が書いてある紙の束を見ていた。もしかしたらあれが《新聞》というものかもしれない)」
そう思っていると小鈴はまた興奮し出してこちらを向いた。
小鈴「そうなの!今朝の新聞を見たら昨日の事件のことと貴女のことが書いてあったんですよ!」
小鈴はそう言いながら持っていた一枚の新聞を彼女達に見せてきた。
BRS「
こころ「それ天狗が書いた新聞だよ。クロ」女の面
BRS「天狗が?」
こころ「うん」
BRS「(……そういえば幻想郷縁起に書いてあった。確か空を飛ぶことができる妖怪だったはず…)」
とりあえず彼女は新聞の内容を読んで見た。
【昨日、凶暴な妖怪が人里を襲撃した。妖怪は近くにいた女の子を卑怯にも後ろから攻撃し、その子を食べようとしていた。
そこに駆けつけた博麗の巫女、命蓮寺の僧、仙界の太子だったが、今にも妖怪が女の子に喰らいつこうとしていた。
もう間に合わないと誰もが思ったその時!博麗の巫女達の間を何者かが通り、妖怪を斬った。
妖怪が絶叫とともに崩れ落ち、そこには、背中に大きな星の付いた服をなびかせ、左右対象の長さが異なるツインテール。そして……左目には青い炎が灯した不思議な少女が立っていた。彼女は一体何者なのか?私はこの少女の正体を探っていきたいと思っている。
ーーーーーー文々。新聞記者:射命丸文】
BRS「(……まさかあの現場の一部始終を見られていたとは…)」
阿求「もうクロさんのことが書かれている……」
こころ「……どこで見てたんだろう?」
BRS「空から?」
こころ「あぁ…なるほど」猿の面
阿求「それで小鈴。なんでクロさんがここにいるって知ったの?」
小鈴「私の店に霊夢さんが来て、新聞を見せたらここにいるって聞いたのよ!」
阿求「なるほどね。だから走って来たのね」
BRS「店?」
BRSは小鈴の口から出た《私の店》という言葉に反応した。すると小鈴は彼女の方に向き、ニッコリ笑って答えた。
小鈴「はい!私、鈴奈庵というお店で本の貸し出しをしているんです♪」
BRS「本の貸し出し?」
小鈴「はい!私の店は外来の本を扱っているんです♪」
BRS「(……外来の本ということは、マトのいる世界の本ということだろう。もしかしたら外の世界のことも少しはわかるかもしれない……)」
BRS「こころ」
こころ「なに?」猿の面
BRS「最初にその
こころ「うん。別にいいよ」火男の面
小鈴「え⁉︎来てくれるんですか⁉︎」
BRS「うん。外の世界のことが知られるかもしれないから……」
小鈴「やったー!じゃあ早く行きましょう!」
小鈴ちゃんは嬉しそうに玄関へ走って行った。BRSも行こうとこころの方に顔を向けると、こころは阿求さんにお礼を言っていた。
こころ「それでは、色々とお世話になりました。」女の面
阿求「いえいえ。何かあったらいつでも来てください」
こころ「はい」
BRS「(……そういえばマトもお世話になった人に向かってお礼を言っていたっけ)」
そう思い彼女も阿求に身体を向けた。
BRS「阿求さん」
阿求「なんですか?」
BRS「………
彼女も阿求さんにお礼を言った。阿求は少し驚いたがニッコリ笑った。
阿求「はい。クロさんも困ったらいつでも来てください♪」
BRS「……はい」
彼女達は阿求にお礼を言い、BRSはフードを被り、阿求の屋敷を後にした。
〜〜少女達移動中〜〜
side ブラック★ロックシューター
私達は小鈴ちゃんの案内で鈴奈庵に来た。そこは他よりも小さな建物だった。しかし、小鈴ちゃんの話によれば来る人は少なくはないそうだ。中は本が積み重なっているところはあるが、他はしっかりと本棚に並べられていた。
こころ「わぁ……」大飛出の面
「これ……全部?」
小鈴「はい!外の世界の本です!」
……まさかこんなにあったなんて……確かに、図鑑・絵本・料理の本・世界の歴史の本、本当に色々ある。
「ん?」
私はまだ整理されていない積み重なっている本の所に近づきある本を手に取った。
「……これは」
こころ「?どうしたの?クロ…………ん?それは………絵本?」
小鈴「あ!それは2日前に入荷したばかりの絵本なんですよ!えーと確かタイトルは…………」
「
こころ・小鈴「え?」
私は手に取った絵本を見てそう言った。
こころ「知っているの?クロ」猿の面
「うん……これはマトが大好きな絵本なの」
こころ「へぇ……そうなんだ」
……この絵本はマトが大好きな絵本だ。マトがヨミ達と出会って友達になったのはこの絵本が切っ掛けだった。
そして、これがマト達の心を変えるものでもあった。
私とこころが話をしているところに小鈴ちゃんが質問をしてきた。
小鈴「あの……マトって誰ですか?」
「マトは私を生み出した女の子……」
小鈴「え?生み出した?」
こころ「実はクロは斯く斯く然々で……」
小鈴「なるほど……」
え?何?今の?なんで今の言葉で全部わかったの?
…………いや、気にしないでおこう……
「あの……小鈴ちゃん」
小鈴「はい?何ですか?」
「これ……貰っても……」
小鈴「はい!いいですよ♪」
「……ありがとうございます」
……絵本の内容はマトを通して見て知っていたが、私も欲しいと思っていた。よかった……貰えて。
こころ「ねぇ、クロ」
「ん?何」
こころ「その絵本。読んでいい?」猿の面
「うん。いいよ」
そう言って私は、こころに絵本を渡した。
小鈴「私もまだ読んでいませんでしたので、読みたいです!」
こころと小鈴ちゃんは絵本を読み始めた。私は二人が読み終わるまで、他の本を探し始めた。
side 三人称
ここは人里から離れたとある場所。そこには建物が建っており、その部屋の中には二人の女性の影があった。
「……この娘が?」
「えぇ。人里に現れた妖怪を倒した子よ」
その二人は椅子に座っており、テーブルでお茶をしていた。そのテーブルの上には今日配られた新聞が置いてあった。
「確かに……小型なら普通に倒せるけど、大型を簡単に倒すなんて……確かに興味深いわ」
「そうでしょ?」
二人は、新聞に載っている大型の妖怪を倒したクロの写真を興味深そうに見ていた。
「それで?何で私の所に来たの?」
「あら?私がここに来たってことは、目的は一つでしょ?」
「……はぁ……また
「大丈夫よ。きっとこの子が霊夢を説得するはずだから♪」
「はぁ……どこからくるのよその自信……」
一人はクスクスと笑い、もう一人は彼女の言葉に呆れていた。
「……わかったわ。準備をするからちょっと待ってて」
「えぇ。わかったわ」
そう言うと一人は何かの準備を始め、もう一人はその部屋から出て行った。……部屋から出て行った彼女は不敵に笑っていた。
「ククク…………さぁ……来るといいわ……星と黒を纏いし少女よ……」
今日はここまで!
こころだと分かりやすいように、お面を入れて見ました。
次回もお楽しみに!