爆炎と氷河の姉弟   作:Mr.エメト

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幕間 聖魔人会議

巨大な歯車がゆっくりと回る円卓の会議室。

その六つの椅子に座る者たちがいた。

彼・彼女たちはMr.Eとは古くから付き合っている聖魔人。

紅と炎を司る聖魔人が一人ダンテは資料を手に、読み上げる。

 

「―――以上が、Mr.Eがこれまで調べた事だ。

 別の世界では悪意を持った転生者が集まり出し組織化している」

 

「ヴィルゴと交戦したジョーカーだっけ?

 神獄神のことはともかく……Mr.Eを知っているのは不思議だよね」

 

様々な装飾を身に着けたローブに学者帽子を被り、薄青色のボサボサ髪、左目にモノクルを付けた少年。

彼の名は水聖魔人のヨハン。

蒼と水を司り科学、魔法、錬金と精通している。

 

「世界が違うとはいえど、Mr.Eと処刑人を知っているのは明らかにこちらの世界に来ているという可能性がある。

 だが、Mr.Eは大きな動きがあるまでは監視を知ろとい指令が下された」

 

「余計な動きをすればかえって危険というわけか」

 

静かに語るは緑色の軍服を身に纏う女性は風聖魔人イージス。

緑と風を司り、その堅牢では六の聖魔人ではトップクラスである。

 

「………私は動こうが動かないが、どちらであってもいいけど」

 

黒髪に紅い瞳で気怠そうな雰囲気がある少女は闇聖魔人シオン

黒と闇を司る竜の少女、主に暗器系や右手に鉄鉤(三本のかぎ爪)を使う。

 

「……ちょっと、シオン。真面目に回答しなさいよ」

 

白い短髪、金色のラインが入った白のマーチングバンドを身に纏った女性は光聖魔人ジャンヌ。

黄と光を司り、槍を獲物としており結界術と治癒術が得意のパラディンである。

 

「いいじゃない。私たちは監視して異変が起きたら赴く。何が不満なのかしら?」

 

「どうせ、はやく会議が終わってゲームやアニメとか趣味に没頭するんでしょ?」

 

「あら?それの何が悪いのかしら?

 貴女だって、真面目にしている割には……お菓子作りをしているじゃない」

 

シオンの言葉にジャンヌは驚き顔を赤くする。

 

「ちょっ!?あんた!!いつ見たのよ!!」

 

「大方、Mr.Eにプレゼントしようと―――――」

 

「言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ジャンヌは大声を上げて、他の者たちは両耳を抑えている。

辺りを見渡すジャンヌはせき払いして、席に座る。

 

「……ニコラス、貴様はどうなんだ?」

 

ダンテの視線は灰色の男に向ける。

 

「……ボスのご命令ならそうしようじゃないか」

 

灰色のコートを身に纏い帽子を被っているのは無聖魔人ニコラス。

白と無を司り、対多数との戦闘が得意で幾つものの武器を隠し持っているとのことだ。

イージスは両目を瞑り、ため息をつく。

 

「我々にまともな会議と言うのはできんだろう。今日だって全員揃ったのは奇跡に近いようなものだ」

 

「……それもそうだねー」

 

ヨハンはクスクスと笑う。

そもそも、聖魔人という肩書を持つが、それは使命に生きるか自由に生きるかという事だ。

勿論、Mr.Eはそんな六人に束縛なんかはしない。

その理由としては信頼しているし理解をしているからだ。

 

だからこそ―――"裏切る"行為はしないのだ。

 

「では、今後の行動としては……異世界で同じ志を持つ者たちと会合、という事でMr.Eに提出する」

 

「「「「「異議無し」」」」」

 

ダンテの結論に他の者たちは異論はない。

会議はこれにて終わり、六人は会議を後にして立ち去る。

 

 

◆◆◆◆

 

 

「なるほど。ヴィルゴと同じように交流というわけか」

 

「……ヴィルゴと接触した者たちにも興味がありますので」

 

「連絡はつけておきましょう。ああ、その時は……六人とも全員、出席するようにね」

 

ダンテは頭を下げて、部屋から退室する。

Mr.Eはヴィルゴと友達と会うのを楽しみにしている。

 

「ふふ、そういえば……ヴィルゴとキスして一誠君にどんな"おもてなし"をしようかな?」

 

―――楽しみにしているのである!!




今回は"伯爵の贖罪"にて引き続き登場したダンテと残りの聖魔人が登場。

その実力はSSS(トリプルエス)クラスほど(Mr.Eの場合は不明だが弱くはない)。

神崎姉弟や他の処刑人たちにとっては上司にあたります。
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