爆炎と氷河の姉弟   作:Mr.エメト

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今回で原作の二巻目の終盤。

いつもと違う展開になってますが……強化されたグレモリー眷属をご堪能ください

(3/7 修正)


ライザーチームVSリアスチーム

ライザーチームVSリアスチーム

 

 

決戦の日がやってきた。

あの特訓で、成長を遂げ立派な表情をしているグレモリーたち。

その様子を別から観戦していたサーゼクスとグレイフィアも少しばかり驚いていた。

 

「リアスもだが、妹の眷属たちも戦士の顔になっているね」

 

「ええ、一体どのような特訓をしたのでしょうか?」

 

勿論、神崎姉弟が関わっているが、二人が知るのはもう少し後だ。

 

 

◆◆◆◆

 

 

部室で待機しているリアスたちは作戦の最終チェックだ。

 

「まずは、小猫とイッセーは体育館に向かうように。

 祐斗と朱乃はトラップを仕掛けをお願いね。

 アーシアは私と共に行動して頂戴」

 

メンバーは強く頷き、リアスは目を瞑る。

 

「相手は不死身のフェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックス。

 全力で挑み、勝利を掴みましょう。行くわよ!!」

 

《はいっ!!》

 

学校の鐘の音が響き渡り、レーティングゲームが始まる。

まずは一誠と小猫は体育館の裏口から侵入し、忍び足で進むが……足を止める二人。

 

「そこにいるのは分かっているわよ、グレモリーの下僕さん達!

 あなた達がここへ入り込むのを監視していたんだから」

 

ばれている様なので、姿を現す一誠と小猫。

兵士はミラ、イル、ネル。戦車は雪蘭(シュエラン)の計4人だ。

一誠と小猫は散開し、それぞれの相手をする。

一誠は"兵士"のチェーンソーを持つイルとネルの姉妹、棍使いのミラだ。

赤龍帝の籠手を顕現させて、深呼吸をし、構えて相手の動きを見る。

 

「「バラバラー!!」」

 

イルとネルがチェーンソーで振りかざすが、一誠は相手を跳び越して下蹴りでイルとネルを転ばす。

 

「あいた!!」

 

「ぷぎゅ!!」

 

『Boost!!』

 

倍加し、右手に炎が集まりだし、それを叩きつけると―――火炎の衝撃波が起きてイルとネルに追い討ちする。

 

「「きゃあああああああ!!」」

 

威力も上がっているので、立ち上がることはできないだろう。

次にミラが棍を振りかざすが、一誠は籠手を顕現させて、受け止めて右パンチで相手を吹き飛ばす。

ホムラとの訓練が役立っているようだ。

 

「くっ!?前よりも強くなっている!?」

 

「これで……決める!!」

 

右手に炎が燃え盛り、一気に駆け出し水平チョップ二連撃をミラに喰らわす。

吹き飛ばされたミラは壁に叩き付けられて、起き上がることができない。

これはヨハンが魔力の底上げ訓練をして、ホムラから火炎を伝授させた成果だ。

 

(今は弱いけど、伸ばして見せる!!)

 

「はっ!!せいっ!!」

 

小猫は掌打、空手チョップ、回し蹴りし猛攻を繰り出す。

自分と同じ役割である雪蘭(シュエラン)を押していた。

 

「くっ!!調子に……」

 

距離をとって反撃をとろうとするが、小猫は跳躍し―――。

 

「やああああああああっ!!」

 

空中を飛びながら何十発もの蹴りを打ち込んだのである。

腕をクロスにしてガードしようとするが間に合わず、全て直撃し、雪蘭(シュエラン)はグラリッと倒れた。

これぞファーリーが小猫に伝授した技の一つ"無影脚"。

ちなみに神秘化されており、本来は形が無く技の使い方にあるのだ。

 

「小猫ちゃん!!無事か?」

 

「はい、イッセー先輩も無事のようですね」

 

「と、言っても……やり過ぎたかな?」

 

本来だったら敵を動けなくしてから、朱乃の雷魔力で一網打尽。

しかし、相手はリタイアされるまでにしてしまった。

 

【ライザー眷属。兵士3、戦車1、リタイア】

 

アナウンスがリタイアを発表。

二人は祐斗の方へと合流するため次のエリアへと移動する。

 

 

◆◆◆◆

 

 

ヴィルゴの魔力を使い試合中継を見ている神崎たち。

冥界の魔王たちでも感知されないほどの技術だ。

 

「ふむ、頑張っているようだね」

 

「小猫ちゃんが私が教えた技をキッチリとマスターしているネ!!」

 

特訓の成果が出ていることに喜んでいるファーリー。

 

「……けど、不死身のフェニックスをどう攻略するのかしら?」

 

それこそ神クラスの一撃を叩きこまなければ倒すのは難しい。

しかし、ホムラはもうひとつの方法がある

 

「例え、神クラスの一撃が無くてもフェニックスは倒す術はある」

 

アオイの言葉にホムラはそう返す。

一同は試合の観戦をじっくりと見る。

 

 

◆◆◆◆

 

 

場面は朱乃とユーベルーナの女王同士の対決が始まっていた。

 

「どうしたのですか?私はまだ、本気ではありませんわよ」

 

「く……一体どこまで、強くなったのというのだ!?」

 

ヨハンから魔力について教えてもらった朱乃は威力はもちろん、技術も学んだのだ。

そのまま撃ちだすよりも、ボール状+操作して死角による攻撃でユーベルーナを追い詰めていた。

 

「では……ここで終わらせますわ!!」

 

雷のボールを作りだし、スパイクさせると無数に分裂しユーベルーナに放つ。

だが、爆発で防ぎきるが、叩かれると同時に痺れが起きる。

見ると、朱乃の手には雷の鞭が握られていた、目を光らせて。

 

「ハアアアアアッ!!」

 

目にも止まらぬ鞭捌きでユーベルーナを叩きのめした。

ボロボロにされたユーベルーナは落ちるがリタイアの光に包まれていく。

 

【ライザー眷属。女王リタイア】

 

新校舎の屋上で戦っているライザーとリアス。

ライザー側の女王が撃破された放送を聞いていた。

 

「まさか、ユーベルーナが!?……一体どんな修行をしたんだよ」

 

「そこは私たちの協力者のおかげでね。私たちの意地を見せて上げるわ!!」

 

リアスは魔力弾を連続で撃ちまくる。

全弾、ライザーに当てるが、大したダメージは無い。

次に滅びの魔力の塊を生み出すがリアスは撃つような感じはしない。

 

「喰らいなさい!!」

 

滅びの魔力の塊を光線状にして放つ技、滅光魔線(ルイン・スパーク)

アオイとヨハンから教えてもらい、凝縮した一撃である。

最も、消費する魔力が半端じゃないので、短時間決着用のだ。

これならば、仕留められるかと思いきや……。

 

「っ!!」

 

熱線がリアスの右腕を掠め、火傷のダメージを負う。

 

「部長さん!!」

 

アーシアは治療をしようとしたが、ライザーは結界を張り巡らせて閉じ込めた。

 

「まさか、そんな隠し玉を持っていたとは……驚きだったぜ。

 だが、耐えきったぞ……!!」

 

ライザーはズタズタになっているが、再生していた。

もう一度放とうとしても、手のうちを知られてしまっては、使えない。

しかし、諦めるというのはダメだ。ここまで頑張った皆に顔を合わせられない。

 

「最後の最後まで……抗うわ!!」

 

 

◆◆◆◆

 

 

朱乃がユーベルーナと戦っている丁度、残ったライザー眷属が一誠、祐斗、小猫と襲い掛かってきた。

 

「兵藤くんは部長とアーシアさんの所へ。僕たちが抑えておくから」

 

「解った、二人とも気を付けろよ!!」

 

一誠は急いで新校舎の方へと駆け出す。

祐斗は両手に魔剣を持ち、小猫も拳を握り構える

相手の騎士が一歩前に出て、名乗りだす

 

「我が名はカーラマイン。グレモリー眷属の騎士よ、いざ正々堂々と手合わせ願おう!」

 

「グレモリー眷属の騎士、木場祐斗。その決闘を受けよう!!」

 

火花を散らして、剣と剣がぶつかり合う。

祐斗は一旦距離を開いて……剣をブーメランのように投擲した。

 

「なっ!?ちっ!!」

 

カーラマインは投擲した剣を弾くが、祐斗は四つも剣を投擲して―――かぶとわりをしてカーラマインを叩き斬る。

 

「……まさか、剣を投擲した倒すという戦法を行うとはな……」

 

「ある人から教わったからね、敵の意表を突き斬り伏せるのを」

 

「……見事だ」

 

カーラマインはゆっくりと倒れてリタイアしていく。

小猫は戦車のイザベラと対決している、体格の差はあれど互角に渡り合っている。

 

「やるな!!正直に言えば、この戦い、楽しいぞ!!」

 

「……それはどうもです。しかし、負けません」

 

小猫の眼が光り、バック転してから、地を蹴ってからのスピンキックを繰り出しイザベラを吹き飛ばす。

 

「ぐっ……!?」

 

ガードしたにも関わらず、腕が痺れた。

更に小猫はイザベラを掴み、巴投げを繰り出して決めた。

この光景にただ、驚くレイヴェル。

 

「こんなに強いなんて……!!なんとしてでも、倒しますわよ!!」

 

だが、祐斗と小猫は絶対に通す気はない。

まだまだ、二人の力はこんなものではないのだ。

 

 

◆◆◆◆

 

 

一誠は急いでリアスとアーシアの所へと向かう。

屋上に辿り着くとリアスの息が上がっており、ライザーは炎に包まれながらも再生していた。

 

「ここまで、戦い抜いたのは褒めてやる。だが……そこまでだ!!」

 

ライザーは火炎弾をリアスに放つが、一誠が前に出て腕をクロスガードして火炎弾を防ぐ。

 

「一誠!!」

 

「遅れてすみません、部長。ここから交代です」

 

リアスは頷き、後ろへと下がる。

一誠はライザーと対峙するが、ライザーはフンッと鼻息を鳴らす。

 

「俺の眷属を倒し、ここまでたどり着いたことは褒めてやる。だが……最後に勝つのは俺だ!!」

 

力を解放し、炎の翼を展開するライザー。

物凄い熱量だが、一誠は怯まない。

あんな炎……ホムラの火炎に比べれば、大したことないからだ。

今こそ、あの力を使う時――――。

 

「ドライグ、俺に……力を貸してくれ!!」

 

『よかろう、兵藤一誠。我が力を振るえ!!』

 

≪禁手-バランスブレイク-≫

 

一誠は全身に赤き鎧を身に纏う。

これぞ、"赤龍帝の籠手"の禁手化―――"赤龍帝の鎧"である。

勿論、ホムラと戦いを得て、制限時間は伸びているのだ。

 

「まさか、禁手化だと!?……認識を改めようじゃないか、リアスも眷属も、一番の驚異はお前のようだと!!」

 

ライザーは炎の刃を連続で投擲するが、一誠は臆することなく拳や蹴りで全て叩き落とした。

その場で動かない理由、それは後ろにいるリアスとアーシアに当たらないようにだ。

一誠は赤い闘気で創りだした剣を生みだし、倍加させて―――。

 

「ヒートウェイブ!!」

 

地面に思いっきり叩くと赤い衝撃波が巻き起こりライザーを吹き飛ばした。

更に、右左と大きく振りかざし攻撃をして追撃する。

 

「調子に……乗るな!!」

 

ライザーは更に火力を上げて、火炎の竜巻を放つが……一誠はものともせず、両手で掴み握り潰して破壊した。

 

「な、なにい!?」

 

ライザーは恐怖し、後ろに後退したのだ。

不死身の特性を持つフェニックスのもう一つの弱点……精神面である。

相手が臆することなく立ち向かう意志があれば、揺らぎ再生が追い付かなくなる。

不死身の特性と魔力を頼りにしていたライザーはまさにそうなっていったのだ。

 

「部長は、リアスは俺の命を救ってくれた。

 その恩人を何も知らないお前に連れていかせない!!

 悲しませるような事をさせない!!

 ……俺が、護ってやる!!」

 

言葉と共に一誠は駆け出し、右手を大きく後ろに引き、ライザーの腹部目掛けて渾身の一撃を叩きつけた。

再生がしなく、ライザーはヨロヨロとして、後ろに倒れた。

 

――――勝負は着いた。

 

【ライザー・フェニックス、リタイア。よってこの試合は……グレモリー眷属の勝利です】

 

まさかの大番狂わせだが、試合を見ていた者たちは大きく歓喜したのだ。

サーゼクスは両目を閉じて、静かに拍手をしていた。

 

「ごめんなさい、イッセー。結局、私は……」

 

「いいえ、部長の一撃と俺の一撃でライザーを倒せました。

 だから、部長の一撃が無ければ……倒せなかったかもしれません。

 その、自信を持ってください。俺も、支えますから」

 

その言葉にリアスは一誠を強く抱きしめて、涙を流していた。

一誠は顔を赤くして、ドギマギしたが……そっとリアスを抱きしめて背中を撫でる。

 

 

◆◆◆◆

 

 

「ようやく、入口に立ったというべきか」

 

「ええ、私たちの所まで来るには……時間はかかるでしょうけどね」

 

「今はこの勝利を喜ぶネ」

 

「ああ、次の修練方法を考えねばな」

 

ライザーとフェニックス眷属を相手に勝利し、ホムラたちも喜んでいた。

次なる、戦いも……迫ろうとしていた。




次回、エクスカリバー編へ!!
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