今回の話は・・・・?
幕間 絶無ノ竜、奈落ノ鷲、銃王ノ鯱
雨が降り注ぐ、廃墟磨ビルが並び立つゴーストタウン。
三人の人物は傘をささずにある場所を歩いていた。
廃墟となったホテル……正面のドアを蹴破り、大広間へとたどり着く三人。
はぐれ悪魔たちの群だ、冥界の悪魔たちに奴隷のように扱き使われて耐えられなく逃げ出した者たちだ。
この三人はウィルと同じ、はぐれ悪魔と転生者を葬る任務を任されている
――蒼い目で左目に眼帯しているはジュノ・オルカ
――銀色の短髪にボーイッシュな恰好をしたソフィア・ドラグーン
――血のように赤い忍び装束を身に纏った皇蓮(すめらぎ れん)
散開して、それぞれの得物を狙う。
「あ、あいつら、噂の処刑人じゃあ……!?」
「く、くそ!!たかが三人だ!!やれ!!」
はぐれ悪魔たちはそれぞれ狙いを定めて取り囲む。
ジュノは蒼い目で見据えて、笑みを浮かべて口を開く。
「アタシは怪獣……」
ジュノの周りに黒いオーラが纏わりはじめ、包み込まれる。
姿を現れしたのは黒く、白いラインが入った鎧身に纏い、両手には十字架を模した大型銃を握る。
「全てを屠り、破壊尽くす恐怖の怪獣だ!!」
口と思われる部分が開き、鋭利な歯が見える。
両手に持つ銃を構えて、発射し、頭や心臓を狙い撃つ
正面と背後から攻めようとしたが、地を蹴って鋭利な歯で頭を喰いちぎった。
ペッと喰いちぎった頭を吐き捨て、ギラリッと目を光らせる
「さぁ、アタシの銃と牙の餌食になりたい奴は前に出な」
ソフィアは囲まれながらも、冷静な表情を保っていた。
「それじゃあ……掃除しましょうか」
両手にブラックホールの様な黒く紫色の電撃が奔った球体を生み出し投擲する。
着弾すると、其処にいた者たちは"消滅"したのだ。
「な、なんだ!?一瞬で仲間が……」
―――ボン!!
音ともに悪魔が消滅した。
リアスとサーゼクスが持つ"滅びの力"とは違う能力。
重力によって圧縮されて削り取られて消滅する―――"絶無"
これは竜の因子を持つ彼女だけが持つ力、故にこの強すぎる能力の為に人知れず、生きていたのだ。
(なるほど、ある意味コイツラは"被害者"ね。だけど……人に害を与えるのなら無に還してあげるのが救いね)
ジュノとソフィアは次々とはぐれ悪魔たちを殺していくが、その光景を見ていた物がいる。
「くそ……!!折角の手駒が……」
隠れて見ていたのは転生者だ。
彼の能力ははぐれ悪魔を洗脳させて、駒として利用して原作の主人公やその組織を叩き潰そうとしていた。
折角の苦労が水の泡となり、また集めなければいけないと思うが――――。
「お主は欲に塗れた者だ」
背後から声が聞こえた、恐る恐る振り返ると―――蓮が立っていた。
「い、何時の間に!?」
「慈悲はない――――!!」
ブォンと風を斬るような鉄拳が炸裂し、吹き飛ばされる。
念動波で吹き飛ばそうとするが、右へ左へと避けて距離を詰める。
「な、なんで!?なんで当たらないんだよ!?」
「邪気に塗れた念では……俺を倒すことはできん!!」
シュッと消えて、転生者の両手両足の骨を砕く
「がああああああああああああ!?」
「イヤーーー!!」
手裏剣とクナイを放ち、背中に突き刺す。
「ぎゃああああああ!?」
風の如く駆け抜けて、必殺の一撃を叩きこむ。
「イィィィヤァァァァーーー!!」
―――ドシュッ!!
擦れ違いざまに右の手刀を横一閃に振りかざすと、転生者の首を斬り飛ばした。
「殺術――火葬刀(かそうとう)」
燃え盛る手刀を軽く振り払うと、火の粉が散る
同時に首の無い遺体は崩れ落ち、首がゴロリッと転がる。
ソフィアは遺体を"消滅"させて、遺された屍の群も消滅させた。
◆◆◆◆
「あー、仕事終わりの飯は楽しみだな~♪」
「ジュノ、この間の健康診断の時、体重が増えてたでしょ?」
「うぐ!!………だ、大丈夫だよ。物食わない様に我慢してたしさ」
「この間、マスターが旅行で買ってきたイチゴ大福を盗み食いしてたでしょ?」
「げ!?見てたのかよ!?……あ、いや……その……」
ソフィアの簡単な尋問にジュノは目を逸らしていた。
蓮はやれやれとため息をついていた。
汚れ仕事をしなければ、恐ろしい能力を持たなければ普通に生活できていたかもしれない。
だが、ここにいる者たちは後悔はしていない。
――――あの人のためならば、命を捨てるという覚悟だって、できていることも。
竜(りゅう)、鯱(しゃち)、鷲(わし)。
今回の三人は切り込み隊長みたいな連中です。
本編進まなく・・・幕間ばかり思いつきますな~。