ファンブルで体が人形となった翠星石はぶつぶつと目の前にいる医者をも気にしないで独り言を呟いていた。
「翠星石が初代ガンダム見た感じ全体的に勝利後のプランがあまりにも戦争という博打に釣り合ってあってねーです。ジオン独立だけでは国民が大暴動をおこしてザビ家終結まであるですぅ。」
「・・・。」
「ただ、コロニーの食料生産能力をいじって食料自給率200%くらいしてーですぅ。」
「・・・。」
「緑の革命宇宙世紀版をしてやるですぅ!!」
ガタ
「あ・・・。」
「あ・・・。」
ドクは恐怖を感じて声が出せなかった。
翠星石もヤバイことをしたと直感で感じた。
(こ、この空気を打開する画期的な方法が思い付けですぅ!!)
《10:10 熱烈大歓迎》
「話は聞かせてもらった。火星送りだ。」
いきなり現れたデギン・ザビは化け物を見るかのような目で私を見ていた。
脚は震えている。
後ろから母親であるナリスも恐怖を感じているのだろう。
ボソ
「なんで赤ん坊がこんなにはやく喋れるんだよ。」
実際問題自分の子供が奇形児でいきなり喋り出したら恐怖以外のなにものでもない。
公式記録として翠星石は身体障害にて特別治療所で絶対安置という風になる。
宇宙世紀38年のことである・・・。
火星の衛星フォボス・・・直径20キロメートルの小さな星である。
内部は旧アメリカ合衆国がかけてくり貫き、火星の探査基地として利用され、現在は無名の町であった。
まずデギン・ザビはまだ一般的なエリートのスペースノイドであり、私をここに送りつけたのは純粋な恐怖以外のなにものでもない。
・・・で、デギンを様付けで呼ぶドクという医者はデギンが出資していた病院の1医者である。
宇宙世紀の初期のこの時期・・・医者であってもスポンサーがいなければ生活が厳しいため病院側がドクを病院から解雇したのだ。
そのまま私の世話役としてこんな辺境まで同行していた。
「ドクすまねーですぅ。産まれた体が奇形児だったのと場を考えねーで喋って・・・。」
「い、いや。・・・スイセはいったい何なんですか?」
「スイセ・・・翠星石はスイセ・ザビがこの世界の名前ですぅ?・・・まぁいいですぅ。翠星石は転成してこの宇宙世紀に緑の革命を起こしに来たですぅ。頭が逝ってる訳じゃねーですよ!!」
「100歩譲って転成してきたことは受け入れましょう。前世はなんだんたんですか?」
「たぶん知らないと思うですが北方共和国の農業省長官、農林水産大臣、農林水産改革研究所所長、北方共和国議長、北方共和国首相、第11代北方共和国大統領、第18第北方共和国大統領ですぅ。」
「・・・まぁ長い付き合いになると思うのでよろしくお願いしますよ。」
ドクは考えるのをやめた。