「ド、ドク博士・・・彼女は?」
「スイセ・ザビ・・・政治家のデギン・ザビの長女です。」
「な!!それならばまだ・・・」
「2歳になったばかりのハズと言いたげですね、そうですぅ。私は2歳ですぅ。」
「いや、それではなぜこんな辺境に・・・デギン氏ならスキャンダルになるようなことは絶対にしないはず。」
「その可能性を捨ててでも私の才能を恐怖したですぅ。」
翠星石は町長にゆっくり近づき
「ドクのしたことは私が全て立案、設計、開発したことですぅ。その事を町長は知っていてほしいですぅ。」
「ドク博士!?」
「事実です。」
「まぁ、そんなことは些細なことですぅ。ここからが本題ですぅ。・・・宇宙船の所有許可を立ち上げる会社に欲しいんですぅ。大型の。」
数ヵ月前だが、宇宙船を作るのは自由だが、所有するには許可がいる。
個人の所有ではせいぜい小型が限界だが、会社となると大型の輸送船も1機なら許可が降りれば可能である。
しかもまだ大型の限界の規定が無いのだ。
「出せないことは無いですが・・・税金はそれだけとられますよ?」
「いや、申請審議の状態にしてほしいのですぅ。」
「しかし・・・」
「真面目な人と聞いているのでこれを渡しておくですぅ。」
「・・・なるほど、下手な賄賂よりありがたい物だ。良いでしょう。ただしドク博士が代表ですよ。スイセさん。」
「翠星石と呼んで欲しいです。」
「では翠星石さん。末長い関係を。」
「翠星石様、何を渡したのですか?」
「収支報告書等諸々ですぅ。政治家・・・いや、ほとんど官僚と変わらない人なら税収の減額を心配するですぅ。収支報告書等の書類を先に書いて提出すれば手続きも楽ですぅ。忙しくてひいひい悲鳴をあげている相手からすればそれだけでも助かるですぅ。」
「そ、そうなのですか。」
書類にもうひとつ細工していたが、それは町長だけが知っていれば良いことなのでドクには言わなかった。
これも翠星石の政治力のたまものである。
(本当は根回しをしっかりしたかったですが、時間がなにぶん無かったですぅ。・・・忙しくなるですぅ。)
半年後、潰れた工場を買収し、農工学研究所という名前の研究所が出来上がった。
「こんなに細々とした部品で大丈夫なのですか?」
「細々してるからいいですぅ。細々したのは翠星石が組み立てるですからドクは雇った社員に設計図を見せて組み立ててもらうですぅ。困ったら奥の部屋にいるから聞くですぅ。」
私はハロを持って奥の部屋に消えていった。