降旗くんのヴァンガード   作:ねぎさだ

3 / 4
※黒子は全て淡々と喋っています
※黒子はネット上のキャラを作っています
※赤司くんも毒されて大層残念な事になってます
※というか、みんな廃人な時点でお察しください
※アニヴァンネタが出てきたりします


3:日本語でおk

 

 

『なるほど。テツヤがノヴァの完ガを提供すると言ってくれたのか』

『光ちゃんがノヴァ嫌じゃなければ甘えればいいんじゃない?』

「嫌ってわけじゃないんだけど……」

 

 歯切れの悪い言葉を返して、降旗は小さく呻った。

 黒子の好意が嫌なわけでは決してない。ただお膳立てされるだけなのが嫌なのだが、それをどう伝えていいのかわからない。

 

『光樹が何が納得できないのか分からないな。直接テツヤも交えて話すべきだと思うんだが、和成はどう思う?』

『俺もそっちのが早いと思う。征ちゃんてっちゃん呼んでよ』

『了解』

 

 降旗が少し悩みこんだ隙に、黒子が召喚されることは決定されたようだ。

 

『でもさ光ちゃん。てっちゃんがそう言ってくれるなら甘えるのもありだと思うよ。最初のデッキがあるのとないのじゃモチベーションも変わってくるしさ。それにどこのクランでもシングルだと完ガ結構するし』

 

 財布に凄く優しい提案なんだぜと割と真面目な口調で言う高尾に、降旗は少し以外そうな声を上げる。

 

「そうなの?」

『そうなの。完ガとか高いクランだと千五百円とかするし』

「……いちまい?」

『一枚』

 

 言われた言葉を理解出来ずにつたない口調で問いかければ、肯定とばかりに繰り返される。

 

「……まじ?」

『マジ』

 

 カードゲームだと舐めていたと認めざるを得ない。そんなに高いものだとは、降旗の予想から大分外れている。

 

『呼ばれて飛び出てあなたの隣の黒子テツヤです。どうも』

『ぶはっwwwwwてっちゃんwwwww相変わらずネット上だとキャラ変わるねwwwwww』

 

 唐突に会話に参加した黒子は相変わらず平坦な声で言ってみせた。赤司がチャットで話をつけて呼んだのだろう。

 

『それで、まあ今僕の手元にある完ガの話ですね。ネックなのは絶対そこですから』

『あ、征ちゃんそこまで話したの?』

『君たちの話を聞いていたからね』

『僕の手元には今たちかぜ、メガコロ、ノヴァ、むらくも、スパブラが大体1~2枚程度余っています』

『なるほ。それなら確かにノヴァが有力かなあ』

 

 降旗を置いてけぼりに、三人は話を進めていく。

 

「ごめんさっぱり分からない」

『ああ、すみません。そうですね……分かり易く言えば、恐竜か虫かロボか妖怪かアメフトかって話ですね』

 

 謝って貰ったのはいいとしてもさっぱり話が見えない。

 

『ああ、まあ間違っていないがそれは』

『というか、今日の降旗くんのプレイングを見させて貰った感想なんですけどね。多分ネオネクむらくもアクフォは向いてないと思います。降旗くん、どちらかと言えばカッチリ守りたい派っぽいです』

 

 そう言って、黒子は今日のファイトの流れを話した。

 

『てっちゃんって割とスパルタだよな、知ってたけど』

『褒めても何も出ないんだからね』

『ちょwwwww平坦なwwwwww声でwwwwwwやめwwwwwwww』

 

 棒読みの黒子の台詞に、高尾が爆笑する声が遠ざかっていく。多分マイクを遠ざけたのだろう。

 

『しかしいきなりガードの仕方まで教えたのかい、テツヤ』

『折角なので。でも全部バニラ扱いでプレイして貰ったのでそんなに厳しくはないでしょう?』

 

 言われるほどスパルタではないと、そう黒子は主張する。

 

『ラインとかはまだ教えてませんし』

『それこそはえぇよてっちゃん』

 

 俺ライン覚えたの初めてそれなりに経ってからだしとは高尾の主張である。

 

『守り易さの点から見ても、僕はノヴァを薦めます。無限結構買ったので完ガもキララもアズにゃんも余ってますしおすし。まあパフェライがいいと言うなら一式投げますけど、今のところデッキはシュテルンを予定しています』

『まあ11kはなんだかんだ言って強いしなあ』

 

 何箱買ったのと四箱ですと高尾と黒子が会話するのを聞きながら、降旗は赤司に尋ねる。

 

「11k?」

『ああ、11000のことだね。1000=1kになる』

「なるほど。で、11k?だと守り易いの?」

『そうだね。10000のVだと20000のアタックを受けたら15000のガード値が必要だろう?』

「うん」

『Vが11000だと同じ攻撃を受けても10000のガード値で済む。その分手札も温存できる。そういう意味で11kVは硬いし、守り易いと言えるな』

「なるほど……!」

 

 セーくん凄いという幻聴が聞こえた気がしたが気のせいだろう。実際降旗のなるほどという言葉には隠しきれない赤司への尊敬が感じられたのだが。

 

『他に良さそうなのはネオネクのアルボロス軸とかですかね。幾らかかるのか考えたくないですが。この前シングルで完ガ見てきたんですがまだ千越えとか』

『易く見積もっても七、八千いきそうだもんな……セフィロトもうちょっと落ちてくれよー』

 

 もう二人が嘆く声がバックミュージックになっている。

 

『本当は自分の好きなクランでデッキを組むのがいいんだけどね』

「セーくんが使ってるのって?」

 

 自分がよくヴァンガードを知らないのは全員が知るところである。降旗はふと思いついて参考になるかなと、赤司に尋ねてみた。

 

『赤司くんの組んでるクランは全部高いので止めておいた方がいいです本気で』

『てっちゃんに同意だわ。一番高い完ガに値段の落ちない必須カード多数とかな。レアリティも高いし』

『聞いていたのかい、お前たち……まあ、否定はしない。シャドウパラディンとゴールドパラディン、それからオラクルシンクタンクだよ』

 

 ボロクソに言われても否定できないとか、赤司ってやっぱり凄いのだなあと降旗は妙な認識を改める。

 

『オラクルとか初心者向きとは言いがたいですよ、どう控えめに見ても玄人好みのクランじゃないですかやだー』

『シャパラもなんだかんだ言ってアドの積み重ね重視のやや上級者向けのクランだしなあ。ゴルパラは強いけどエイゼルは計算めんどくさい割にそこそこって感じだし』

『おい僕のデッキをディスるのはそこまでだ』

『え、ディスるってのはですね』

『値段の割に未来に生きてるクランですよねー!』

『こういうのを言うんですよ?』

 

 二人掛りでおちょくられている赤司に、よく分からないなりに少し同情しそうになる。

 

「とりあえずセーくんのデッキは参考にはならなさそうってのは分かったかな」

 

 そんな納得はされたくなかったと赤司は少しばかり落ち込んだ。

 

『僕らの周りで人気のあるクランって何がありますかね? グレネ、ペイル、かげろうがやや多めですかね。やだーどれもしゅしゅしゅには扱いづらい動きしかしないじゃないですかー』

「? そうなの?」

 

 棒読みで初心者には扱いづらいといわれてしまって、降旗は思わず尋ねてしまった。それに面倒さを欠片も感じさせずに黒子は答えた。

 

『そうなんです。かげろうは主人公のライバルが使っていたクランなんですが、これも小さいアドバンテージを積み重ねていくコントロールデッキの性質が強くてですね』

『パワーも上げ辛いし相手との読み合いの要素も強いよね』

『ペイルはテクニカルすぎて頭痛くなるよ。考えること多すぎて初心者には薦め辛いな。グレネは単純だぜ?』

『単純ですがクローズステップとかいろいろ考えることが多いです。それにCB管理も結構シビアですよ』

 

 使いこなせれば強いし面白い動きをするのですが。そう締めた黒子に、降旗は黒子は本当にこのゲームが好きなんだなと思う。多分長所も短所も認めた上でそれが楽しいと感じているのだろう。

 

『いっそスパブラとかメガコロでも使ってみますか? どっちもそれなりに楽しいですよ。周りに本格的に使ってる人いませんけど』

『あ、でもオラクルいいんじゃね? 戦乙女出たし、しょこら俺1枚余ってるぜ!』

『僕もしょこらなら余っているな、確か』

『僕も一応交換保留中のものがあるといえばありますが。ココ軸とか作ってみるのも面白いのでは?』

 

 少しばかり降旗が口を挟まないだけで、三人はコアな方へと盛り上がっていく。話はよくわからないけれど、降旗はそんな三人の会話は嫌いではなかった。

 

『というわけで、光樹。現在オラクルシンクタンクのアマテラスかココ、ノヴァグラップラーのパーフェクトライザーかシュテルンブラウクリューガーなら僕らのカンパでどうにかなりそうなんだがどうする? みなやぶさかではないから、光樹の負担は二つ作っても2000円くらいで済むと思う』

「え、いつの間に話そこまで進んでたの」

 

 ぎょっとしてそう尋ねれば、少し間が空いてから。

 

『友達が始めるなら全力でバックアップしなければ友達の名が廃るというものでしょう』

『光ちゃんにヴァンガ好きになって貰いたいし』

『二人に同じく、かな』

 

 無表情ながらも優しい声と、楽しそうな声、少し笑ったようなそんな声が一斉に答える。そんな三人の素直な優しさに、降旗も段々嬉しくなってくる。

 

「二つ作るのもやぶさかじゃないけど、それぞれどんなデッキになるのかくわしく!」

 

 少しくらい乗り気になるのだって、きっと不可抗力なのだ。

 

『アマテラスはデッキトップを操作してトリガーの確率を高めるデッキです。特色はソウルが貯まりやすい事でしょうか』

『ココはソウルを空にして、そこからアドバンテージを取りに行くデッキだね』

『どっちも割と考えるデッキだぜ。クランの特色としてはドローソースが豊富な事かな』

 

 代わる代わる説明してくれる三人に、俺は決定打を尋ねる。

 

「オススメなのは?」

『僕は断然アマテラス派だな』

『ココたんこそ至福』

『ふろまーじゅちゃんだろjk』

 

 三者三様というか、さっき聞かなかった名前も入ってきた。

 

『ふろまーじゅたんはお高いじゃないですか。出たばっかりですし』

『高いと言えばトムもなかなかするよね、相変わらず』

『でもオラクルと言えばトムじゃね? トムのいないオラクルなんて真ちゃんのいない秀徳と同じだろ』

『トムは居なくても問題なさそうですね』

『真ちゃんがディスられた!』

『君のことは忘れないよ真太郎』

「ふろまーじゅってカード高いの?」

 

 何故か不在の緑間弄りの流れになっていたので、降旗はそれとなく話題にあったカードの話を振ってみた。

 

『最新のカードなのでシングル千円越えしてた気がしますが。というか、バトルシスターという括りなので必須カード込みこみで見積もり七千円くらいな気がします。完ガ抜きで。僕は戦乙女パックでしか買ってませんので、それで出たしょこらたんしか持ってませんね』

『俺も同じくだなあ。パックでしか買ってねえや』

『ごめん、僕は使ってる分しか。でもトムとしょこらの余りなら出るよ』

「結構掛かるんだね……強いカードなの?」

 

 高い=強いのイメージで尋ねてみれば。

 

『アマテラス+ココ÷2って感じですか?』

『値段程は強くないんじゃない?』

「……そうなの? なら何で高いの……?」

『可愛いからだろう。あと最新だし』

「可愛いとかそんなのもあるの?!」

 

 赤司から飛び出した予想外の台詞に、思わず降旗は面食らった。

 

『ありますよ。ある程度強いカードで女の子のイラストのカードは人気がありますからね』

『オラクルなんか実際イラストアドで値段が上がってるところもあると思うんだけどどーよ?』

『少しは同感かな。後、ふろまーじゅに関しては、オラクル初のリミットブレイク(LB)もちというのも大きいのかな』

「リミットブレイク?」

 

 ツクヨミとかと言い出した高尾に赤司が同意した。それから初めて聞いた単語に降旗はそのまま尋ね返す。

 

『ルール上で「ダメージ4点から効果を発揮する効果を持つカード」の能力です。まあ今度5点からのも出ますが、概ね理解は同じかと』

『強い能力持ちとか攻撃力が単純に上がるとか、強力な効果のカードが多いからな。クリティカル乗せられたら終わるけど、やっぱり強力ではあるよな』

『3点止めという戦術も一応出てきたしな。マジェの相手にこれをやられると地味にウザい事この上ない』

『誰のことです。まあ僕ではないですね』

『てっちゃんの事に決まってるじゃないですかやだー』

『てへぺろ』

 

 黒子が赤司相手に地味にウザい戦法を取っているらしい事は分かった。しらばっくれている台詞が全部棒読みなのも地味にウザいが。

 

「そのマジェっての?はどうウザいの?」

『ウザくなんてありませんよ。立派な戦略ですし』

 

 降旗の認識を黒子が否定するが、そこに赤司と高尾が反論する。どうにもどちらも被害者らしいということはその台詞から分かった。

 

 『テツヤの使うマジェスティロードブラスターというカードなんだがな、条件を満たすと単騎で常時12kクリティカル+1になるんだ』

『それでてっちゃんは3点止めのリア潰ししてくるんだよ』

「リア潰しって、サイドのカードを攻撃してくるって事?」

『そうそう。状況としてはこっちは4点目が欲しいんだけど、マジェでしか攻撃してこないから受けるなら2点+トリガーで受けなきゃいけない。且つ執拗にリアを狙ってくるもんだからそのうちこっちも息切れしてくるワケだ』

『テツヤは地味に嫌な戦法を取ってくるよな』

『お褒め頂き恐悦至極です』

 

 語尾にキリッとでも付きそうな声で黒子が返したが、多分誰も褒めていない。一度軽く遊んだ降旗でも分かる程度には嫌な戦術ではある。

 

『ダメージブーストが配られて3点止めが有効ではないと言われるようになったが、テツヤがこれに固執するとどこかで腹を括るしかない。ダブルクリティカルが乗らないとリアでVを殴ってこない徹底振りだからな……』

『ラブコール受けると燃えちゃいまして』

『ウザがってるだけだから。嫌がってるだけだから!』

『知ってますよそれくらい(ドヤァ』

『てっちゃんこの前真ちゃんのアクフォのリア、嬉々として壊滅させてたもんな。知ってたわー』

 

 ヴァンガードに片足を突っ込んで、黒子の知らなくていい面ばかり知った気がしてならない。意外とドSだったとは。いや、片鱗は見えていたのだろうか。

 

「……あれ、なんの話してたんだっけ?」

 

 ふと気づいたが最初から黒子がドSという話だった訳ではないのだが、降旗はどこで話が飛んだのかを思い出せなかった。

 

『オラクルのオススメG3談義ですかね。ツクヨミさんなんていなかったんや』

『僕のデッキをディスるとはいい度胸だテツヤ』

『初心者には向かないデッキでしょ明らかに。玄人向けもいいとこじゃないですか』

 

 冷静にディスってはいませんと反論する黒子に、初心者には向かないというのは赤司にも反論する気はないようだった。

 

「そのツクヨミってのはどんなカードなの?」

『端的に言いますと合法積み込みをするデッキです』

「えっ?」

 

 カードの効果を答えたのだろう黒子に、降旗はその効果をいまいち理解できなかった。

 

『てっちゃんそれじゃ分かんないって。連携ライドしてデッキトップ5枚を確認、その中から指定されたカードがあったらそれにライドできるってシステムのカード郡なんだ。けど真価はその残りのカードを好きな順に並び替えてデッキの下に置くことができることなんだよ』

『グレード3までに最大計15枚のカードの順を操作して、デッキをそこまで掘り進めることによって自分は確実にトリガーの出る場所を把握することができる』

 

 高尾と赤司に説明されて、降旗もその効果と効果的な戦い方は解った。解ったが

 

「確かに強いけど、そんなに覚えてられるもんなの? 実際問題さ」

 

余りにも現実的な戦い方ではないと思ってしまった。

 

『今君が話している相手はやってのけますよ、降旗くん』

『征ちゃんは当たり前みたいに覚えるよな……デッキ枚数数え始めたらノーガードとか怖くてできねーわ俺』

『気合でどうとでもなるよ』

 

 だがそれを全面否定されてもう何に驚けばいいのか解らない。

 

「セーくんがすごいって事でいいのかな」

『光ちゃんが考えることを放棄した!』

『まあ間違ってないんじゃないんでしょうか。僕はそんなの面倒すぎて嫌ですが』

 

 投げやり気味な降旗に黒子が適当に返す。それに赤司が満足そうに鼻を鳴らしたのが聞こえる。

 

『うん……? 赤司くん戦乙女箱で買ったんです?』

『ああ、六箱程』

『じゃあアマテ余ってませんか?』

『…………あ。余ってるね』

 

 そういえば……と本気で忘れていたらしい赤司に場が沈黙する。

 

『じゃあもうココサクヤかアマテブレイクを赤司君が提供すればいいじゃないですかやだー』

『なんでそんだけ買っててしょこら余り1なの征ちゃん?!』

『アマテラスの余りは2枚だね』

 

 ある種阿鼻叫喚の中で一人ペースが崩れていない赤司が妙にシュールだ。

 

『高尾くん。赤司くんは完ガで完ガを切る人です』

『ああ、4枚積んでるのね把握』

 

 納得している高尾とは裏腹に、実はずっと言い出せなかった人がいる。

 

「今更感半端ないんだけど、完ガってどんな効果なの?」

『すまない光樹、テツヤが説明している前提で話していた』

『ごめん光ちゃん、征ちゃんに同じく』

『すみません降旗くん。流れから二人が説明したのかと思ってました』

 

 怒涛の謝罪に、謝られた降旗も思わず言葉に詰まった。

 

『完全ガードというのは同名クランのカードを一枚手札から捨ててユニットに対するアタックをヒットさせない効果を持つカードです。但し単体ではガードする事が出来ません』

「攻撃を無効にするってこと?」

『それだと厳密には違うんだが、イメージ的にはそんな感じだな』

『しかしてっちゃんマジ櫂君』

 

 丁寧にカード効果を解説する黒子を受けて、高尾がそっと感想を漏らす。

 

『僕は彼女の前でもテンパりませんよ、不名誉です』

「え、黒子彼女いるの?!」

 

 本気でうろたえた降旗に、黒子が冷静に対処する。

 

『ネタです。彼女どころか彼氏もいませんからご安心を』

『所で光樹のデッキはどっちにするんだ? 光樹もどっちのカードがいいかちょっとwikiで見てくれ』

 

 そう言って赤司が張ったのはヴァンガードwikiのCEOアマテラスとスカーレットウィッチココのページで、こんなWikiがあるのかと降旗は少し驚いた。

 

「あ、かわいい」

 

 貼られたページに載っていたサンプルカードの画像に降旗が思わず呟くと、

 

『でしょう? ココたんかわいいよココたん』

『いや今回の新規イラストアマテラスもいい』

『だからふろまーじゅちゃんだろ』

 

 自ら話を脱線させる奴らしかいなかった。味方とは名ばかりの敵ばかりである。




Q.高尾の草がウザイです。小説にこれはどうなの?
A.仕様です。奴がスカチャする時にこう打ち込むであろうものをそのまま起こしています。自分なりの習作も兼ねているのでご了承ください
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