キーンコーンカーンコーン
チャイムとともに騒がしくなる教室内
話はまだ終わっていないというのに帰り支度をしだす生徒達に教授も飽きれ顔で話を切り上げる
「来週はグループ発表があるので仕上げて来るように」
そう終わりに告げ足早に教室を出ていく
この教授は授業態度より発表やレポートを重視するので例え口調が軽くても油断できないと、先輩の鬼柳京介は口酸っぱく言っていた。
少しばかり破天荒な先輩の助言を思い出しながら隣でまだ爆睡しているクロウを揺り起こす。
「クロウもう授業は終わったぞ」
「ふぁ~。なんだもうこんな時間か」
漸く起きたクロウはそう言いながら気だるそうに伸びをする。
クロウことクロウ・ホーガンは幼い頃同じ学童保育に預けられていて毎日共に遊んでいた。
中学で皆バラバラになったてしまったがこうして大学で偶然にも再会できとても嬉しく思う。
しかし普段は真面目なのだが興味の無い科目となると途端眠ってしまうのがたまに傷だ。
「来週グループ発表だそうだ」
「え、あの課題来週までだったか?」
「さっき教授が念押ししていたから少しは本腰をいれないとな」
「マジかよ、たりーな。てかジャックの奴また来てねーじゃねーか!そろそろ単位やベーんじゃねーの?」
「ジャックには後で連絡を入れておく」
俺は溜め息を付きながらそうクロウを宥める。
ジャックことジャック・アトラスも大学で再会した仲間の一人だ。デュエルの腕はピカイチなのだがどうもクロウよりも興味の無い事が出来ない性質らしい。
一般教養科目は難しい事は無いが興味が湧きづらい。
1年生の前期だからかマイクロオフィスの基本操作をずっとやっている。
簡単すぎて寝る奴もいればパソコンというだけでアレルギーを起こして寝る奴もいる。
ちなみにジャックは後者で「そう言うものはやれる奴がやれれば良いんだ」というのが奴の弁である。
「それより早くポッポタイム行こうぜ、俺バイトで早く抜けるし」
そうだなと頷きながらサークル室に向かった。
俺たちのサークルはライディングデュエルサークルで3年前に鬼柳が1から立ち上げたらしい。
土地は長年放置去れて寂れた裏山の空き地だったり物置を自慢の行動力でもぎ取ってきたなど噂されている。
真偽はともかく鬼柳の行動力やリーダーシップは他ならぬ俺自信が良く思い知らされた。
新入生を確保する為に昔良く遊んでた俺たちを大学に入学させたなど冗談めかしていたが何処まで嘘か分かったもんじゃない。
改めて鬼柳やジャックの破天荒ぶりに飽きれながらも2人が待っているであろうポッポタイムの扉を開いた。
最初なので説明をいれたらなんだかやり過ぎなかんが否めませんね。
しかしもっと入れたいことあるのであとから設定ページを作るかも。
何かご要望があれば反映させるかは分かりませんがどうぞ。