Angel Beats! 一風変わった戦線行進曲   作:俺俺

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む、難しいですね、この小説書くの・・・。
大変お待たせしました、第3話です


与えられた役割

 

 

 

 

 

 

午前8時、俺は昨日言われたとおりに校長室の前まで来ていた。何でも身体測定だとか言っていたが、やっぱり抗争ともなると体力が必要なんだろうか?

 

「おーい、来たぞー!」

 

校長室のドアをノックするが、中からは返事が無い。もしかして留守なのか?でも一応指定された時間に来たんだから、中を覗く位ならしても良いよな?

 

「お邪魔しまーす」

 

一言声を掛けて、校長室のドアを開いた。

 

ゴアッ!

 

その瞬間、天井から何やら黒くて巨大な塊が現れて、まるで振り子の様に俺に――――

 

「って、危なぁぁぁ!!?」

 

直撃する前に何とか受け止める!あ、危なかった!これの直撃食らってたら吹き飛ばされて突き当りの窓からダイブして地面に真っ赤な花を咲かせてる所だったぞ!?

 

「へぇ、その対天使用のトラップを受け止めるなんて凄い怪力ね」

 

そんな声から校長室から聞こえた。見てみると、そこには机に足を置いて踏ん反り返っているゆりっぺさんと、その傍らに立つ遊佐ちゃんの姿が。

 

「ちょっと何これ!?対天使用トラップって!?」

「そのままの意味よ。天使がここに入ってきたら、それで吹き飛ばすのよ」

「これ他の奴が掛ったらどうすんの!?」

「大丈夫よ。死なないから」

「あんたは暴君か!?」

「ちなみに、戦線メンバーの殆どがそのトラップに餌食になっています」

「もう巻き込まれてた!?」

 

もうヤダ!なんなのこの部屋!?

 

「それでは改めて、ようこそ戦線へ!これは戦線メンバーの制服よ、受け取って」

 

何事も無かったかのように話を進めるゆりっぺさん。トラップを押し退けて校長室に入って来た俺に渡してきたのは、黄土色のブレザーだ。とりあえずそれを受け取っておく。

 

「それじゃあ遊佐さん、これから内海君の身体テストを開始して」

「了解しました。鉄ちゃんさん、こちらへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆりっぺさん、鉄ちゃんさんの身体データを取り終えました」

「御苦労さま、それでどれ程のものだった?」

「50m走は7秒32と平均値、100m走は14秒53とこれも平均値です」

「それで、肝心と筋力はどうだったの?」

「握力は左103k、右は106k。ベンチプレス210㎏。松下さんの記録を大きく上回り、戦線最強の筋力です」

「彼、結構細いのに何処からそんな力が出てくるのかしら?」

「高松さんと同じ人種なのでは?」

「そうかも知れないわね。・・・・・さて、彼の所属はどこにしましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ウィッキシッ!!」

「汚ねぇ!こっちに向けてクシャミすんなよ!!」

「あー、悪い悪い」

 

身体測定の後、俺は遊佐ちゃんと別れて途中で合流した日向と一緒に食堂に来ていた。ここの学生の殆どは何時もここで飯を食っているらしく、俺もその恩恵に預かりに来ていたのだが――――

 

「親子丼一杯480円!カツ丼500円!唐揚げ定食630円!どれも俺の1日分の食費じゃねぇか・・・!これが一食で無くなるなんて、何て恐ろしい場所だ・・・!」

「これでも安い方だと思うぜ?お前今までどんなの食ってきたんだよ?」

「知ってるか?ザリガニって食えるんだぜ?」

「もう良い!分かった!お前が今まで大変な思いをしてきたのは良く分かった!!」

 

しかし、ここに来たのはいいものの俺は今金を持っていない。当たり前っちゃー当たり前なんだけど、そこんとこ考えとくんだった。

 

「ほら、やるよ」

 

そう言って日向が差し出してきたのは、何と食券だった。

 

「え?いいのかよ?」

「良いって。困った時はお互い様だろ?」

「じゃあ遠慮なく」

 

そして日向の手からカツ丼の食券を受け取り、食堂のおばちゃんに渡す。生前でも肉を自腹切って食うなんて滅多に無いから、必然的に肉を食う機会も無かったのでちょっと心が躍る。

 

「しかし、こんなに生徒が居たんだな。これ全員死人なのか?」

 

周りを見渡してみると、今は昼時なのも相まって大勢の生徒がこの食堂に押し掛けて来た。初めはこの食堂のデカさに驚いたものだが、今なら納得できる。見渡すだけでも1000人は下らないだろう。

 

「いや、こいつらの殆どはNPCだ」

「NPC?何だそりゃ?」

「元々この世界にいた奴らの事さ。一人一人に個性や自我があって、俺達人間とは見分けが付かないんだけど、でも人間でも無いんだと」

「要は、この学園生活を彩る人間みたいな人形ってことか」

「そう言うこと」

 

ピンポンパンポーン!

 

そんな事を話していると、食堂に放送を知らせる音色が鳴り響いた。

 

『死んだ世界戦線メンバー、内海君。今すぐ校長室に来なさい。5分以内に来ないと、死よりも恐ろしい罰ゲームが待っているわよ』

 

「ぶーーーーーーーっ!!?」

「あ~あ、行ってらっしゃい」

「俺まだカツ丼食ってね~んだけど!?」

「ゆりっぺの罰ゲームは誇張が無いからな、早く行かないととんでもない目に遭うぞ」

「クソッタレがぁぁぁぁぁ!!」

 

俺は泣く泣くカツ丼を諦め、校長室へと走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「腹減った」

「何か食べてくれば良かったのに」

「あんたが5分以内に来いとか言うからでしょうが!!」

 

この学園はかなり広い。

食堂でカツ丼食ってから校長室に行ってたら、確実に間に合わなかっただろう。

 

「それで、何の用だよ?」

「あなたの配属が決まったから、それを伝えようと思ってね」

「早いな、もう決まったのか?」

「えぇ、あなたには遊佐さんに着いて行ってもらって、遊佐さん経由で私が指示を出すから、あなたはそれに従ってもらうわ」

「えーと、つまりどういう事?」

「簡単にいえば雑用です」

「雑用!?あんな身体テストまでさせといて雑用!?」

「遊佐さんはオペレーターであるという事は、内海君も知ってるわよね?」

「おう」

「作戦行動中のメンバーの様子を私に伝えて、私が下した判断を各班に伝える作戦には欠かせない役割を担っているのだけど、それだと間に合わない場合があるのよ。現にそれで作戦が失敗した事も何度かあったわ。そこであなたの出番よ!」

「私と共に行動をし、その場に応じた対応を速やかにこなす役割です」

「つまり、遊佐ちゃんは常に戦線メンバーの行動を監視しているから、そこで力仕事なり戦闘なりが起これば俺が助っ人で出てくるって訳だな?」

「そう。内海君は理解が速くて助かるわ」

「おいおい、それじゃあ他のメンバーがアホの集まりみたいに聞こえるぞ?」

「「・・・・・・・・・・」」

 

え?何この沈黙?

 

「とにかく!内海君の仕事は想像以上に多くなるはずだから、今から仕事の内容を遊佐さんに付いて行って覚えるのよ!」

「お、おう!」

「それでは早速仕事を始めます。付いて来てください」

 

 

こうして、俺の戦線初日の活動は仕事の内容を覚えて終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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