魔理沙のタイムトラベル   作:MMLL

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多くの最高評価及び高評価ありがとうございます。
完結に向けて頑張って行きます。



2023年10月24日追記

文章が一部欠けていたので修正しました
申し訳ありません。


第91話 歴史の終焉 閉ざされた未来

 ――西暦300X年5月7日正午――

 

 

 

「――っ!」

 

 脳を直接シェイクされたような強い違和感の後、私の意識は現在に戻る。何かとてつもない幻を見たような気がして、心臓が早鐘を打ち、息苦しい。

 

(夢か……)

 

 ふう、と大きく息を吐いて呼吸を整えつつ、目の焦点を正面に合わせる。無機質な銀色の床が目前に見えることから、私は膝に手をつきながら俯いていたようだ。

 

「大丈夫?」

 

 すぐに顔を上げると、心配そうな表情で私を見る妹紅の姿があった。

 

「ちょっと眩暈がしただけだから大丈夫。それより妹紅、お前……私が分かるのか? てか、今の状況を普通に覚えているのか?」

 

 口にしてからちょっと日本語がおかしいなと思ったが、妹紅にはちゃんと私の言いたかった事が伝わったようで。

 

「え? あ、そう言われてみれば変ね。今まで魔理沙と時間移動しながら色んなことをやってきた体験や記憶はちゃんと残ってるけど、自分に身に覚えのない記憶となると……んー?」

 

 彼女は少し落ち着かない感じで考え込んでいた。

 

(これはどういうことなんだ?)

 

 てっきり二つの記憶を持ったまま再構成されるものだとばっかり思っていたが、実際は違うのだろうか。または私と共にタイムトラベルした妹紅の記憶が、元々の妹紅を侵食した……?

 

「ねえ、それよりも外を見て! 私達、宇宙にいるみたい!」

「なんだって?」

 

 にとりの冷静な指摘を受け、すぐさま窓の外を覗いてみると、上も、下も、全部真っ暗な闇に散りばめられた星ばかり。私達はいつの間にか宇宙に出てしまっていた。

 

「あれーおっかしいな。私のタイムジャンプは空間座標の指定はできないんだが」

 

 そのせいでビルの屋上から自由落下するはめになり、危うくトラウマになりかけた苦い記憶もある。ここまで完璧だった私の魔法に、今更異常が起こるとも思えない。

 

「それに随分と閑散としてるみたいだな。西暦215X年では宇宙船が沢山飛んでいたのに」

 

 妹紅の言う通り、少し見渡す限りでも地球域には宇宙船らしき残骸が多数浮かんでおり、宇宙の辛気臭さをより強調している。それに何か大切なモノが無くなってしまっているような……。

 

「まあとりあえずさ、にとり。地球に戻ってくれないか?」

「……その事なんだけどね、さっきからずっと探してるんだけど、地球が見つからないんだよ」

「へ? そんな馬鹿な」

 

 改めて窓の外を注意深く観察したが、目を皿のようにして探しても見つからない。そもそも、地球は太陽系の中でも一線を画す美しい水の惑星だ。有象無象の星々に埋もれる筈がないのに。

 

「……本当だ。え、なんで見つからないの? おかしくない?」

「跳ぶ時間が間違った可能性はないの? 例えば地球が誕生する前の時間とか」

「いや、ちゃんと西暦300X年5月7日への時間移動は成功してるんだ。それは間違いない」

 

 それを裏付けるように、脳内時計は『AD300X/05/07 12:14:54』と現在時間を叩き出している。

 

「じゃあまさかとは思うけど、魔理沙のタイムジャンプに異常があって別の銀河に飛ばされた……とか?」

「こ、怖いこと言うなよ」

「う~んでもね、星の位置的にちょうどこの辺りに地球がある筈なんだよね。だってほら、あっちに月が浮かんでるでしょ?」

 

 にとりの指差す先に視線を向ければ、宇宙に浮かぶ有象無象の星々よりも強い輝きを放つ円状の巨大な星が浮かんでいる。少し違和感を覚えるものの、それはまぎれもなく地球の衛星、月だった。

 これが意味することはすなわち――。

 

「それってつまり、地球が消えた……ってことになるのか?」

 

 状況的にそうとしか思えない。だがしかし、そんな突拍子もないことがありえるのだろうか。

 

「いやいや、ちょっと待ってよ。未来が変わる前までは確かにあったんだし、地球が消えるなんて、そんな非現実的なことが起こるわけないでしょ」

「もしかしたら公転軌道がずれて明後日の方向に飛んで行っちゃったんじゃないの?」

「それこそあり得ないだろう。公転軌道が大きくズレたら全ての動物が死滅する、って本で読んだことあるし、そんな大きな災害があったら月も無事じゃ済まないはずだ」

「んーじゃあなんで地球はなくなっちゃったんだろうね?」

「「「…………」」」

 

 にとりの疑問に誰も答えようがなく、沈黙の時間が流れる。

 

「……よし。こうなったら月に行ってさ、依姫たちに事情を聞きに行こう」

 

 地球の消失――これは緊急事態と断言していいだろう。この時間に来る時に見たあの悪夢が頭をよぎり、私の中で嫌な胸騒ぎがしていた。

 

「そうだね!」

 

 停滞していた宇宙飛行機は、月へ向かって動き始めた。

 

 

 

 

 ――西暦300X年5月8日 午前0時30分(協定世界時)――

 

 

 

 半日にわたる長い移動時間を経て、私達は再び月に戻って来た。

 時間移動した場所からは遠くて分からなかったけれど、だんだんと目的地に近づくにつれて異常を感じ、こうしてすぐ傍まで月を俯瞰できる位置に宇宙飛行機をつけたことで、違和感の正体が判明した。

 

 まず月と言えば、殆どの人が『兎が餅つきをしているように見える影模様』を連想すると思う。しかし今はその面影はまるでなく、大きな隕石が衝突したかのように地表の凹凸がより激しくなっており、まん丸だった月の外周部分の一部が欠けてしまっている。

 

「クレーターが増えてるみたいだな。本当に何があったんだろう?」

「地球が消えたのと何か関係があるのかな」

 

 ここに来るまでの間、ずっと探し続けていたけれど、結局発見できずに終わった。

 

「月の都が無事だといいんだが……」

 

 月の裏側へ回り込もうと、にとりが舵を切った時、突然機内のスピーカーから警告が発せられた。

 

『そこの不審な宇宙船に告げます。今すぐその場に止まりなさい! これ以上近づくようであれば撃墜しますよ!』

「わぁっ!」

 

 機内に響き渡る甲高い声に、にとりはすぐに急ブレーキを掛けて、その場に急停止。

 

「なんだ!?」

『現在、月は銀河連邦と条約を締結し、永世中立地帯となっています。早急に立ち去りなさい!』

 

 続いて響くは、先程とは打って変わって冷徹さすら感じさせるような女性の声。

 

「この声は月から来てるのか?」

「発信源的にそうみたいだね。なんか知らないけど勝手に通信機器のスイッチがONになってるし」

「それに銀河連邦ってなんだ?」

「名前の響き的に国家を持つ惑星の集合体みたいな組織じゃないか? 外の世界に住んでた時もそれをスケールダウンさせたような組織があったし、人類が宇宙進出に成功して1000年近く経ってる今、そんなのがあってもおかしくない」

「う~ん、でも月の都は外の世界に干渉しないんじゃなかったっけ?」

「そんなの私に聞かれても困る」

「はぁ……、また未来が訳分からないことになってるじゃん」

 

 時間移動はとても便利だけど、時代の変化に取り残される弊害が大きすぎると私は思う。

 

「ねえそれよりもさ、早く相手に返事しないとまずいんじゃない? 本当に攻撃されたらヤバいよ」

「そうだったそうだった。ちょっとマイクを貸してくれ」

 

 にとりからスタンドマイクを受け取り、スピーカーの向こう側に居る女性に話しかける。

 

「私達は綿月姉妹に会いに来たんだ。この時代に来てから分からない事が多すぎて事情を聞きたい。通してくれないか?」

『…………』

 

 月の中でも重要なポストに就いているであろう二人の名前を出したところ、通信相手は何やら考え込み、そして。

 

『……失礼ですが、あなたのお名前をお聞きしてもよろしいですか?』

「霧雨魔理沙だ」

『まぁ、魔理沙様でしたか! 大変失礼いたしました。依姫様から事情は伺っております。私達は貴女方をお待ちしておりました! どうぞお通りください!』

 

 今までのようなとげとげしい態度から180度変わって、歓迎するような雰囲気のまま通信は切れた。

 

「依姫から話を聞いている? こりゃまた一波乱ありそうだな……」

「それに『待っていた』ってのも気になるね」

 

 その後ゆっくりと月の裏側へと回り込み、月の表と裏側を分けている不可視の結界を通り抜ける。

 

「んん~?」

 

 月の表側も目に見えて地形が変わっていたが、月の裏側もまたかなり景観が変化していた。

 

 1000年前に訪れた時は、月の都に海と砂浜、時折生えている桃の木くらいしか目立つものはなかった。しかし現在は海が完全に埋め立てられ、その土地に巨大な要塞が都を囲むように建ち並んでいる。綺麗に舗装された地面にはシャープなデザインの宇宙船が数十台も駐機しており、そこを出入りしている玉兎たちの険しい顔つきとも相まって、物々しい雰囲気が漂っていた。

 

 さらに、至る所に20m以上ある砲台のようなモノが設置されており、宇宙飛行機の飛行に合わせて照準が自動的に動いていることから、ホーミング機能的な何かが働いてるのだろう。……撃ち落とされたりしないよな?

 

 そして一番目立つのは、四方に突き刺さっている100m以上はありそうな巨大な銀色の金属棒で、先端部分から放射されている透明な膜のような何かが月全体を覆っていた。何か大規模な術式のようにも思えるが、私の頭の中にはそれに類似した知識がないので分からない。

 

「まるで軍事拠点みたいだな。月の科学力はここまで凄かったのか」

「うん、すごく様変わりしちゃってるねぇ。着陸できそうな場所あるかな」

『此方で駐機場まで誘導します。我々オペレーターの指示に従ってください』

 

 にとりは細かな指示に上手に答えつつ、月の都の入り口からおよそ20~30m程度離れた小さな滑走路に着陸した。操縦とかやったことないので詳しいことは分からないけれど、どんな条件の場所でも難なく着陸を成功させるにとりは、かなり操縦技術が高いのではないか? と何となく思ったりする。

 

 にとりは月の都の大きな変化に興味を持っていたが、やはりまだ依姫への恐怖感が拭えないのか、宇宙飛行機に残ると言って操縦席から離れない。仕方なく私と妹紅だけで機体から降りて、周囲の劇的な変化を眺めつつ月の都入り口まで歩いていくと、綿月姉妹の姿を発見する。

 

 彼女達は1000年経っても全く外見が変化しておらず、見目麗しい姿のままだった。

 

「あなたと顔を合わせるのも1000年ぶりですね、魔理沙」

「よく来てくれたわ~! あなたが現れなければどうしようかと思ってたところなのよ~」

「私にとっては、ほんの一日程度しか経ってないけどな」

 

 前回会った時のような高圧的な態度ではなく、どちらかと言えば困りきっているような、私を見て安堵しているかのような、そんな第一印象を受ける。

 

「それに〝別の未来の″妹紅さん。貴女も歓迎しますよ。この世界の貴女にはお世話になってます」

「あの時は冷たい態度をとってごめんなさいね」

「え? その言い方……もしかして今、月の都に〝私″がいるの?」

「それはまた後ほど詳しく話しますよ。貴女方は聞きたいことがあってここに来たのではないのですか?」

「そうなんだよ! ここに来るまでずっと地球を探していたんだけど全く見当たらないんだ。何か知らないか? それになんか物騒なもんが建ってるけど、この1000年間で一体何があったんだ?」

 

 後ろに広がる巨大な要塞を指差しながら訊ねると、綿月姉妹は暗い顔になり、一瞬間を置いてから依姫が口を開いた。

 

「……これまでの経緯を語るには長い話になります。私の家に来てください。歓迎しますよ」

「分かった」

 

 奇しくも前回来た時とは逆のシチュエーションになってしまった。

 

「それと、今回はにとりさんにもぜひ聞いてもらいたいお話なので、呼んできてもらえますか」

「にとりが?」

「じゃー私が呼んでくるね」

 

 妹紅は駆け足で宇宙飛行機に向かい、数分後にとりを伴って戻って来た。

 依姫を見て顔を引き攣らせているにとりに、彼女は微笑みながら口を開く。

 

「お久しぶりですね、にとりさん。元気そうで何よりです」

「わ、私にも聞いて欲しい話があるらしいけど……」

 

 妹紅の後ろに半分隠れながら、おずおずと口を開くにとり。

 

「それをこれから私達の自宅で話す予定です。……もうあの時のように脅したりしませんから、そんなに怯えないでください。私もやりすぎてしまったとあの後反省したのですから」

「う、うん」

 

 優しく諭すように話したことで、にとりも少し警戒心が解けたようだ。

 

「それではついてきてくださいね」

「ああ」

 

 私達は月の都の中へと歩を進めて行った。

 

 

 

 

 現在時刻は西暦300X年5月8日午前10時。私達は綿月姉妹の先導の元、月の都の表通りを歩いている。

 

(…………)

 

 しかし私達の間に会話はない。

 なぜなら、前を歩く綿月姉妹のピリピリとした空気が伝染して呑気に雑談できるようなムードではないからだ。加えて、都の中も辛気臭い雰囲気に包まれている。

 1000年前に訪れた時は玉兎達の談笑の声がそこかしこから聞こえ、生を謳歌している玉兎ばかりだったが、現在、町を歩くのは銃器で武装した玉兎ばかり。彼らの表情は険しく、常に何かを警戒しているような印象を受ける。

 月の都のオリエンタルな町並みも、屋根が剝がれたり壁にヒビが入っていたりと、都のあちこちが破損してしまっている。表通りなのにビニールテープで閉鎖された区画まで存在していて、奥には爆発でもあったのか原形を留めていない民家も見える。

 

(どうやら深刻な未来に来ちまったみたいだな……)

 

 活気を失った月の都に、過剰なまでに防衛されている都の外。そして消失した地球。間違いなく、これまで以上の難題が私の元に降りかかる予感がしていた。

 そんなことを考えているうちに私達は綿月姉妹の宮殿に到着し、案内された部屋は前回と同じ客室だった。

 扉を開いた先には既に先客がおり、その人物は依姫たちの姿を見て開口一番。

 

「おかえりなさ~い。どうだった?」

「きちんとここへ連れて来ましたよ。輝夜様」

 

 依姫が丁寧に応対する人物、それはこの月の都に深い縁を持ち、ここに居る筈のない人物だった。

 

「貴女とこうして顔を合わせるのも久しぶりね、魔理沙。と言っても、貴女の主観では対して時間が経っていないのかもしれないけど」

「久しぶりね魔理沙、妹紅♪ 会えて嬉しいわ!」

「永琳に輝夜! それにあの時の……!」

 

 テーブルの前のソファーに隣同士で腰かける輝夜と永琳。そして奥にちょこんと着席したまま手を上げたサグメ。彼女達もまた、800年以上経っても何も変わっていなかった。

 

「お、お前らなんでこんな所にいるんだよ? 月とは絶縁したんじゃなかったのか?」

 

 特に一番驚いているのは妹紅のようで、永琳と輝夜をそれぞれ指差しながら訊ねていた。

 

「あら? まだ依姫と豊姫から事情を聞いてないの?」

「ええ。落ち着ける場所で話そうと思いまして。まだ何も」

「まだ月との因縁は残ってるけれど、地球があんなことになってしまっては……ね。もうそんな悠長なことも言っていられなくなってしまったわ」

 

 輝夜は呆気らかんと、永琳は憂いた表情で答えていた。

 

「その辺りの事情もひっくるめて全てお話しするわ。ささ、座って座って」

 

 豊姫に勧められ、私達はそれぞれ空いてる座席に着席した。

 私を挟むように両隣に妹紅とにとりが座り、上座にサグメ、対面に永琳、輝夜、依姫、豊姫の順に座っている。その後配膳車を押したメイドの玉兎が2人入ってきて、紅茶とお茶菓子を人数分用意した後、一礼してから立ち去って行った。

 依姫は紅茶を飲んで一息ついてから話を切り出した。

 

「1000年前にあなた達が帰った後、他の賢者様方と長い協議の末、外の世界への妨害を止める方向で決定しました。その間にオカルトボールが発生したり、とある神霊がこの都で異変を起こし、解決の為に博麗の巫女が訪れた出来事もありましたが、大局的には計画に何も影響はありませんでした」

 

 依姫の語りにサグメが無言で頷いた。彼女も何か関係していたのだろうか?

 

「あの時、霊夢と一緒に魔理沙がいたからとてもびっくりしたわぁ~。まあ雰囲気の違いですぐに人間の方の魔理沙だって分かったけどね」

「直接会ったのか?」

「いいえ、解決した後でサグメ様から伺ったのよ。その時の私達は、月の中枢で件の神霊と手下の妖精が発生させた穢れが原初の石に何か影響がないか調べていたからねぇ」

「ふ~ん」

「話を戻しますね。私達が外の世界への妨害を止めた後、当初の予想通り人類はどんどん科学を発展させて宇宙に進出していき、2070年に光速航行、216X年に超光速航法――ワープ航法を確立しました」

 

 私は西暦215X年の宇宙で見た、宇宙船の数々を思い出す。

 

「ですがそれは間違いでした。完全な結果論ですが、やはり人類は地球に籠るべきだったのでしょう。結局私達の行動の如何を問わず、幻想郷は滅びる運命だったのかもしれません」

「……どういう意味だ?」

 

 全てを諦めきった依姫の言葉に、私は静かに怒りを覚えていた。

 

「外の世界には『最大多数の最大幸福』という理論がありました。簡単に意味を説明しますと、大多数の人々を救う為ならば少数の困っている人々を切り捨てるという考え方です。今回のケースではその〝少数″が偶然にも幻想郷に当てはまってしまい、少数を守ったことで人類にとって、そして我々月にとっても致命的な損失を被ることになってしまいました」

「……さっきから妙に回りくどい物言いだな。結局何が言いたいんだよ? さっさと結論を話してくれ」

 

 軽い苛立ちを覚えつつ催促すると、依姫は少し逡巡した様子を見せた末に語り出す。

 

「今から840年前の西暦216X年11月11日。地球に侵略してきた敵性宇宙人との宇宙戦争に敗北し、彼らが用いた対星破壊兵器によって地球は跡形もなく消滅。連綿と続いた46億年の歴史は閉ざされてしまいました」

 

 それは私にとってあまりにも衝撃的な現実だった。

 




読んでくれてありがとうございました。







※ここから下は本編とは関係ないので興味ない人は読まなくていいです。

87話タイトル『咲夜の助言』で咲夜が宇宙飛行機に乗るよう言わなかった場合こうする予定でした

タイムジャンプした先の時間で地球がなくなっていて、宇宙に生身で放り出された魔理沙と妹紅。周囲の状況を確認する余裕も殆どなく、死にそうになりながらもなんとか、タイムジャンプで元の時代へ避難する。 
    
                    ↓

生身で宇宙に出た影響で目や全身に重傷を負って意識を失い、リザレクションした妹紅に永遠亭へと運び込まれる。(ここで強力な宇宙線にやられて細胞や遺伝子が傷ついたみたいな描写いれる)         

                  ↓

(永琳が治療するのに苦労してる一方で、魔理沙は夢の中で時間の女神(咲夜)に出会い、体内時間を巻き戻してもらうことで九死に一生を得る。
               ↓
 魔理沙は回復する。(僅か一晩で治ったことに永琳に奇跡みたいなことを言われ、事情を説明したら驚くような描写を入れる)
           
            ↓

妖怪の山に戻ってにとりに頼み込み、宇宙飛行機で浮かび上がり、そこから改めて西暦300X年へ向かい、今回の話に繋がる。



しかしこれだと魔理沙が可哀想すぎるので、この未来を見た咲夜が宇宙飛行機に乗るよう事前に忠告した、という形をとりました。


没にするのも勿体ないので後書きで公開させてもらいます。











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