ポケットモンスターspecial~心をかよわせる者 作:渚砂
さあ読むがよい
そのころイエローはというと・・・
レッドを見つけたのはいいが、見えない壁により会うことができず、
その後、地下水の水が決壊したことによる激流に巻き込まれてしまった。
だが、なんとか耐え抜き、現在カツラとともに洞窟をさまよっていた。
「出口がない! ということは四天王を倒さない限り出られないということですか? 」
「ああ、あのレッドたちの戦いを見てしまった今となっては、なおさらだ」
「というわけで、急ごう、早くしなければハナダやニビが壊滅してしまう」
といい、カツラはガーディの炎を使い明かりを作り先を急ごうとした。
しかし突如なぞの笑い声が聞こえてきた。
「ハハハハハハハハハ! 」
「ニビ、ハナダ、タマムシはもう壊滅から逃れることなどできない」
「「誰だ!?」」
「フッ! いや、その3都市だけでなく、ヤマブキ、セキチク、クチバ、トキワも今、
第4の軍が攻撃中・・・
すべての町のすべての人類が無に帰す! このオレの野望実現のために! 」
どうやら、近くに誰かがいるようだが、イエローたちは周りが真っ暗なため、
その正体が確認できないようだ。
「暗すぎて見えない、こうなったら、ピカ! ”フラッシュ”だ! 」
そこで、イエローはレッドのピカを使い、“フラッシュ”により暗い洞窟を明るくさせた。
「「!?」」
「お前は! 」 「やはり、生きていたか!」
「「ワタル!! 」」
そう、辺りを照らすと岩の上に腰をかけ、後ろにはプテラが陣取っている、四天王ワタルがいた。
そしてワタルにイエローが出ようとしたがそれを止めるものがいた。
「私が行く」
「ええっ!?」
「やつを、ワタルを倒すには、われわれ2人が力を合わせる必要がある・・・
イエローくん、キミの力は不可欠だ、だが・・・
まず様子を見なければならない、第一撃で2人ともやられてしまうことを防ぐためにな!
やつの戦いをよく観察しておくんだ!」
「カツラさんっ!」
どうやら、ジムリーダーカツラがワタルの戦い方を見るために先陣をきろうとした。
「おお? 1人で来るのか? こちらはかまわないぞ!2人でも3人でも・・・!
プテラッ! くらえー“はかいこうせん”!」
しかし、ワタルのプテラの“はかいこうせん”がカツラに襲いかかった。
「グオオオオ!」「カツラさん!」
だが、なぞのポケモンによりそれは防がれていた・・・
「なに!? エネルギー波を受け止めた・・・そいつは・・・ミュウツー!」
そう!ワタルの攻撃を受け止めたのは、
かつて人間によりミュウの遺伝子をもとに作られたポケモンミュウツーだった。
「フハハハハハ! 聞いたことがある、人間がこざかしい知恵で作り出した、
いでんしポケモンのことを! 」
「面白い! その力を試してやろう! 」
そうワタルがいうと、イエローたちがいる洞窟が突如揺れ始め崩れてしまった。
「フハハハ! そいつ(ミュウツー)を倒すには狭すぎるのでな洞窟を破壊させてもらった・・・
そしてここからがオレの攻撃だいくぞ!プテラ“ちょうおんぱ”!」
「“バリア”だミュウツー!」
洞窟が崩れたことにより空が丸見えになりその空からワタルはプテラにより
攻撃を食らわせようとしたが、カツラのミュウツーの“バリア”が
周囲を円形状に包み込み攻撃を防いだ。
「カツラさん!」 「大丈夫だイエローくん」
「攻撃はまだだ、まずは防御にまわりやつの能力を見極めなくては!」
「・・・・・・」
「(しかし、それまで私の体がもてばいいがな・・・それでも!)」
「ミュウツー!」
すると、バリアを展開したミュウツーが浮き始めそのままプテラに突撃した。
「浮いた!?」「フッ!」
「ムウ!」
そして、プテラとそれに乗っていたワタルは吹き飛ばされた。
だがなんなくワタルは地面に着地する。
「おのれ! はくりゅー!」
「かえてきたか」
「風を呼べ! 雷雲を呼べ!そして“こうそくいどう”」
そう言うと、ワタルの2体のハクリューの角が光だすと、空に黒い雲が発生し強い風が、
激しい雷雲が発生した。
そしてその激しい風にのりハクリューたちのすばやい攻撃がミュウツーに襲い掛かり
今度はこっちが吹き飛ばされてしまう。
「あれはまるで風神と雷神だ!」
「フッ! ハクリューはもともと天気を変える力があるというが、
オレのハクリューは風と雷雲と一体化して攻撃を高めているのだ!」
「そろそろ攻撃に移るとしよう」
そういい、先程まで展開していたミュウツーのバリアを解除した。
「フッ! せっかくのバリアを解いていいのか!? ならやれ!お前たち!」
そして、再び風と雷雲を取り込んだハクリューたちがイエローたちに襲いかかるが
それに対しミュウツーがたつまきを発生させ対抗する。
「・・・、こちらは豪雨と雷雲そちらは竜巻! 《気象対決》というわけか!」
「さらに攻め込む! “サイコウェ-ブ”」
さらに、ミュウツーは“サイコウェ-ブ”により自身のたつまきを操りハクリューたちを
中央まで引きずり込もうとしていた。
「さあ来い! たつまきに巻き込まれてこの中央部分までな!」
「なるほど、よくできた技だ、蟻地獄というわけか、だが・・・
引き込もうとかまわんこちらには逆に攻撃のチャンスだ! 」
「なに!? 」
なんとワタルのハクリューたちは巻き込まれた勢いを利用し2体で円形に絡まり回転しながら
突っ込んできた。そしてミュウツーに襲いかかるが、ぎりぎりのところでかわした。
「?トレーナーを気を使って退いたか、フフン! 甘いな、ならば接近戦で料理してやろう!
プテラ!」
そういい、プテラがミュウツーたちに突っ込んでくる。
「接近戦で来るか!」
「これはただの“とっしん”ではないぞ・・・
このワタルのプテラの翼は鋭い刃だからな!」
プテラの鋭い刃の翼が襲いかかるが、ミュウツーがスプーンのようなものをだし、
それを受け止めた。
「ム!?」
「念のエネルギーでつくりだしたミュウツーの武器“スプーン”だ!」
そして、ミュウツーとプテラの激しい打ち合いが始まるがその余派により
カツラが傷ついていっていた。
「このままではカツラさんの体が持ちません、もっと離れて指示をだしたほうが!」
「・・・できないのだよ、私とミュウツーは離れて戦うことができないのだ!」
「え・・・」
「このミュウツーには完全体にするために私の細胞を移植している」
「・・・・・!」
「そして私の体にも暴走したミュウツーの細胞が入り込んでいる、
私がこの“きかん坊”を自在に操れるのはそのおかげだ、
逆に離れるとミュウツーの体に負担をかけてしまう、私はミュウツーから離れられないのだ」
どうやら、暴走したミュウツーの細胞を助けるためカツラ自身の細胞を組み合わせて
完全体へと作り出したそして暴走したその細胞をカツラ自身にも入れ込んだらしい
そのためミュウツーとカツラは常に一緒にいる必要があるらしい。
「だから、普段は特殊な水溶液の中で暮らしている、
運ぶ時も同じ効力をもつ特殊なボールを使っている、
そのため離れられないだけでなく、外で戦える時間にも制限がつく・・・
まあ、あと3分ってところだろう・・・」
「3分!」
「それを超えると私の体がイかれてしまう、
2年前まではひじまでだったが今では肩近くまで侵食が広がってしまった。
お互い命を守るため離れて戦うことも長く戦うこともできない奇妙な関係だがな私たちは・・・」
「・・・・・・」
「さあ、そろそろ終わらせろう!
イエローくんやつは勝利を確信しているこのスキにやつを・・」
「ポケモンじゃなくてワタル本人を狙うのですか!?」
「イヤ、違う!」
「狙うのは奴の腰に付いているボールだけ、残りのボールの開閉スイッチを破壊し
次のポケモンを出せなくする」
「開閉スイッチ!!」
「プテラやハクリューをたおしたところで奴が他のポケモンをだせば時間のない私たちが負ける」
「でも、そんなことできるんですか?」
「できる! この自在に変化するエネルギー体、ミュウツーの“スプーン”なら・・・
キミはプテラの相手を頼む! いくぞ!」
「ハ・・・ハイッ!いけピカ!」
そういい、ピカの攻撃によりワタルにわずかなスキができる。
「今だ!?」
「ム!!?」
そして、スキができたところにミュウツーのスプーンがフォーク型に形を変えそれをのばし、
見事ワタルの腰にあるボールに命中し開閉スイッチの破壊に成功した。
「やっ・・た!」
そういうとカツラは倒れミュウツーは膝ついていた。
「カツラさん! ミュウツー!」
「(気を失っている! 3分間を超えてしまったのか)」
「でも・・・、でも・・勝ったんだ!」
「ミュウツー! 念のエネルギーで“スプーン”を作り出す攻撃、
そしてその前の“サイコウェ-ブ”でも相当の力を使ってしまった」
「でも、そのおかげでワタルのポケモンにかなりのダメージを与え、
残りのボールも開けなくすることに成功した」
「勝ったんだ! 四天王ワタルに勝ったんだ!」
そういい、イエローとピカは四天王ワタルを倒したと喜んでいた・・・
しかし、まだなにかあるようだ・・・
「フフハハハハ!」
「凄まじい力だなそいつは、モンスターボール各種の中でも抜群の強度を誇る
ハイパーボールにこれだけの傷をはどこすとは!」
突然のワタルの叫びにイエローは思わず身構える。
どうやら倒したと思っていたがまだ何かあるようだ・・・。
「だが・・・あいにくだったな」
「なに?」
「やはり負けるのはおまえたちだ!!」
「な、なんだって!?」
出ているポケモンはダメージが大きく残りのポケモンは封じられたはずなのに
まだワタルには余裕の表情が見られた。
「たしかに“サイコウェ-ブ”に“スプーン”によりハクリューとプテラはかなりのHPを消費して
しまった。さらに残りのポケモンを出すこともできなくなったとなれば、敗北は確実だが・・・」
すると、ワタルは先ほど破壊されたハイパーボールを投げるとプテラの翼でそれを叩き割った、
そして、そこには本来いるはずのポケモンはおらず、空の状態だった。
「中身が空!? そんな!?」
「おまえたちがボールの中に閉じ込めようとしていた残りの“竜たち”は・・・」
「ここだ!?」
そういい、ワタルが指を鳴らすと地面から2体のポケモンがでてきた。
「地下から! まさかさっきの地鳴りは!!」
「そうだ、あの時地面からこの洞窟を破壊したのはこいつらだ!」
「この2体は、地殻に振動を与えるためにすでにボールから出し、
そして地面に沈ませていたのだ!」
「つまり、お前たちは死にものぐるいでこの空のボールを狙っていたわけだ!」
「白竜(ハクリュー)、海竜(カイリュー)、凶竜(ギャラドス)、翼竜(プテラ)」
「これが・・四天王ワタルの竜軍団(ドラゴン軍団)!! さあ、どう戦う!」
そういわれ、あまりの気迫にイエローはどう戦おうか悩んでいると
突然ミュウツーが最後の力を搾り出して動き出し攻撃を仕掛けようとしたが、
ギャラドスにより防がれてしまった。
「ミュウツー!」
「死力を振り絞って戦うのは構わんが・・・ミュウツーいいのかご主人様は・・・」
「カツラとお前のつながりに気づかんとでもおもったか、お前単独で戦うつもりだろうが・・・
しかしその時・・・カツラの体は耐え切らない、そうだな!」
そう言われ、図星なのかミュウツーは手を出すことができず、
カツラの身を守るため自らボールに戻った。
「ミュウ・・ツ・・」
「これ以上カツラさんを傷つけるわけにはいかないというんだね!?」
そうイエローが問いかけるとボールの中で頷くミュウツーが見られた。
そして、その心を読みとったのかイエロー自身も戦う覚悟をした。
「今度はボクが相手だワタル!」
こうして、イエローとワタルの戦いが始まった。
いかがだったかな?
いよいよカントー編終焉に近ずいてきたよだ
そろそろストックが切れそうだが・・・
では、また次回お会いしましょう!