ポケットモンスターspecial~心をかよわせる者   作:渚砂

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第14話更新


第14話 「イエローvsワタル、トキワの森の力」

「今度はボクが相手だワタル!」

 

そう言うと、イエローは自身のポケモンをすべて出した。

 

「!? そのチームでこのワタルに挑むと・・・

それにいつも一緒にいるレイがいないようだがお前一人で戦えるのか」

 

「そうだ!それにレイがいなくてもボクは戦う」

 

「そうかだが見たところ・・・お前のポケモンは全く進化してないようだが!?」

 

「ああ、毎回キャンセルしてきたんだ!」

 

そうイエローのポケモンはラッタを除きすべてのポケモンが進化していない状態だった。

それもそのはず、

グリーンとの訓練以来レッドのポケモン図鑑を使い進化をキャンセルしてきていたのだった、

どうにも進化して姿が変わるのがイヤなのが理由らしい。

 

「フハハハハハ!! 面白いやつだ! よかろう! だが手加減はしない!!」

 

「待て!」

 

「フン!オレと戦うというならついてこい!」

 

すると、ワタルはカイリューに乗りどこかへ飛んでいこうとしていた。

どうやら舞台を変えるつもりのようだ・・・。

 

「カツラさん少しそこで待っていてください、いくぞみんな!」

 

そういうと、ミュウツーの入ったボールを懐にいれ、走ってワタルを追いかけた。

 

「うおおおおおおおお! 」

 

「ついて来るがいいイエローこの先がお前の墓場となるだろ! 

おっと、その前にミュウツーとの戦いで疲労したプテラとハクリューたちを回復してやらねばな

フフフ・・・」

 

ワタルは手を前に出すとプテラとハクリューたちに近づけたすると傷ついていた

ポケモンたちの傷が治っていった。

 

「ええっ!? あ・・・あれは!」

 

それを見ていたイエローは驚いたそれもそのはずなんてたって

それはイエロー自身もよく知っている力だったから

 

「その力はボクと同じトキワの・・・やっぱりあの話は本当だったんだ!」

 

すると、懐に入れていたミュウツーのボールがわずかに揺れていた。

 

「そうなんだ、ワタルもボクと同じくポケモンの思いを読み取り傷を癒すことができる

トレーナーなんだ!!」

 

そう言っていると、どうやらワタルのポケモンの傷が治ってしまった。

 

「そうか、ブルーさんはこのことを知っていたんだ、だから同じ力を持つボクを選んだ」

 

「トキワの森、そこは緑、永遠の色・・と言われている大きく豊かな森、

そしてその森には不思議な力があり、

その力を受け継いだ子供が何年かに1度生まれると言われている・・・

そうボクは・・・その力を持つ一人だ!」

 

「でも・・・トキワ出身だというだけであのワタルに対抗できるのだろうか、

あの強大な力に・・・」

 

そう弱気になっているとミュウツーが自身ポケモンたちががんばれというように励ましてきた。

 

「ミュウツー、みんな・・・

そうだねボクがやるしかないんだ弱気になっていたら勝てないよね・・・

ありがとうみんな!よおし!いくぞみんな!」

 

ポケモンたちから元気をもらいやる気になったイエローは再びワタルをおいかけた。

 

しばらく追いかけているとワタルが突如止まった。

 

「ここは!」

 

「フフフ、島の中央の火口だ、グレン島のようなさびついた休火山ではないぞ」

 

そうそこは、火山の頂上、そしてそこはマグマが見えていた。

 

「ギャラドスとカイリューが地下に潜り、地殻を活性化してくれたおかげで

今にも噴火せんという状態・・・この最終決戦そしてお前の最後には相応しい場所だ・・・

いくぞ!カイリュー“かいりき”だ!」

 

ワタルのカイリューの“かいりき”がイエローに襲いかかる、

だがイエローはそれをなんとかよけた、だがあまりの力に周りの地面が砕ける

そして砕けたところからマグマが吹き出した。

 

「うわあ! 溶岩が・・・あち!あちあちあちあち」

 

その溶岩がイエローに襲いかかるがオムスターの水でなんとか消化した。

 

「見たか!このパワーを!・・・お前も知っているだろう、ドラゴンは聖なる伝説の生き物だ、

捕まえるのは難しいがうまく育てれば強さは天下一品! フフフフフ!」

 

「す・・すごい!」

 

「(カツラさんはミュウツーと火球をはねかえす特訓をしていた。

こういう戦いになることを予想していたんだ! 

そういえばグリーンさんも似たようなトレーニングをしていた・・・

それにくらべてボクは・・・・ええい!弱気になっちゃダメだ!)」

 

「ドドすけ“つつく”ラッちゃん“いかりのまえば”」

 

再び弱気になりかけたがなんとか踏みとどまりワタルのカイリューに攻撃をしかけたが

全く効いているようには見えず跳ね返されてしまった。

 

「・・・くそう、だったらゴロすけ”とっしん”! オムすけ”みずてっぽう”   

ピーすけ“いとをはく”」

 

今度は別のポケモンで攻撃を仕掛けるがこれもまた効いておらず跳ね返されてしまった。

そのあまりの強さにイエローの攻撃は全く効かなかった。

 

「ああ!みんな!」

 

「わるあがきはよせ!ドラゴンの、この厚く堅い鎧のような皮膚に

そのような小手先の技が通用するか! さあ!まだ続けるか? 

それとも、今からしっぽをまいて帰るか?イエロー!!」

 

「・・・逃げたりはしない! だって、このままほうっておいたら、

カントー中の町まちは滅ぼされてしまうもの!!」

 

「ああ、そうだ、だが、ただ滅ぼすのではない、造りかえるのだ、このワタルがな! 

身勝手な人間たちを全て排除して、ポケモンたちの住みやすい世界を作るのだ!」

 

「違う!そんなのは違うよ!間違っている! 」

 

「確かに人間が勝手なことをしてポケモンが住処をなくしてしまったり・・・

食料を失ってしまったり・・・                     

そういう場所をボクはこの旅の中でたくさん見てきた!」

 

「でも!だからといってどうして人間を滅ぼしていいの? 町を破壊していいの!? 

ポケモンとともに生きているトレーナーだっているんだ!」

 

「ポケモンは人殺しの道具じゃないんだ! 

そしてこの戦いの中でもたくさんの人やポケモンが傷ついているんだ! 

そんなのがポケモンにとって理想の世界なのか!」

 

「だまれ!」

 

「だまらないよ!ボクは戦うことが・・・本当は嫌いだ!

自分のポケモンも相手のポケモンも傷つくのが本当に哀しい・・・

でもさっき傷ついたハクリューたちを回復させていたよね・・・

どうしてその力を何かを壊すために使うの?どうして悪いことのために使うの?」

 

「このワタルに説教しようというのか!?」

 

「ボクに・・・はじめてポケモンのことを教えてくれた人が言っていた!

 

『正しい、優しい気持ちで育てればいつまでも友達』だって!」

 

「そしてレイは教えてくれた

『ポケモンを信頼すればお互い助け合える友達いや家族のような関係になれると』・・・

あなたにとってもポケモンは友達で家族のようなものんなんでしょ!」

 

「・・・う、うるさいっ! これ以上生意気な口をきけないようにしてやる!」

 

「カイリュー“だいもんじ”!!」

 

イエローの説教にキレたのか再びイエローに攻撃を仕掛けた。

 

「うわああ!」

 

「それはただの“だいもんじ”ではない!エネルギー源は溶岩だからな!」

 

そして、“だいもんじ”により周りが壊れ! 

イエローの周りが火山に飲み込まれようとしていた。

 

「このまま火山に飲み込まれてしまえ!」

 

「う・・うわあああああああ!」

 

徐徐にイエローの周りがマグマに侵食されていく。

 

「終わりだ!」

 

そして、ついにマグマがイエローに襲いかかった。

だがぎりぎりのところでピカのみがわりのサーフボードがすべり込み

なんとかマグマに落ちることを食い止めた。

 

「ピカ!!」

 

「間一髪サーフボードの助け船というわけかやるな! 

だが火山に飲み込まれる時間が一瞬のびただけのこと!」

 

「下は溶岩だ!お前はそこから動けぬ!・・・さあ、どうするイエロー!」

 

そういくらサーフボードに乗ってマグマに飲み込まれるのを防いだとしてもこのままでは

またマグマに飲み込まれるのは時間の問題だ!

 

「(ここまで来んだ!負けられない!!)いくぞ!」

 

するとイエローはマグマの上をまるで海をわたるかのように進んでいった。

 

「むっ!溶岩を“なみのり”でわたるとはさすがだな!・・・だがムダだ!」

 

すると再びワタルがカイリューに乗りイエローに近づく!

 

「な、何をする!」

 

そして、そばまで近づくとピカに向けて手を近づけた。

 

「!? まさかピカの思考を読み取っている!?」

 

そう、ワタルはトキワの力を使いピカの思考を読み取ったのだ。

 

「フハハハハハ!そうか!お前もイエローもトキワの森で育ったか!」

 

『ピィカァ!』

 

ピカも勝手に読まれて怒ったのかワタルに攻撃をしかけるが

 

「効くか!“はかいこうせん”」

 

「うわああ!!」

 

カイリューの“はかいこうせん”によりそれは防がれてしまいその余派がイエローたちを襲った。

 

「くやしいか、そうだろうなピカチュウ!同じ森で育った者でもおまえのご主人様とオレとでは、

 力がここまで違うのだからな!」

 

「な、なんだって!?」

 

「そう!このオレもトキワの森のトレーナー!!           

イエロー、お前と同じこの力は森から授かったものだ!」

 

「やっぱり!!」

 

「フ!喰らえ!」「応戦だピカ!」

 

「“はかいこうせん”」「“10万ボルト”」

 

そして再びカイリューとピカの攻撃が拮抗する。

 

「押し返すんだ!ピカ!」

 

「・・・イエローよ、お前はいままで戦ってきた中では強い奴だったと認めてやろう、

まさかハクリューの4つの能力をすべて使おうとは」

 

「4つの能力?」

 

「そうだ! 一つ海だけでなく空もかける力、二つエネルギー波を操る力  

 三つ気象を支配する力、四つ、2匹による連携攻撃で相手を翻弄する力」

 

「一つ目と二つ目の能力は小回りがきく敵に対して、

三つ目と四つ目は強い敵に対して使うものとしているが・・・

お前にはどっちも使わざるを得なかった。」

「オレ自身、心の奥で無意識におまえのことを“強い敵”と認めていたのかもしれない・・・

だが!! ハクリューのみを攻略したところでまだ始まりにすぎない、

それに俺のポケモンすべて合わせたらいくつ特殊能力があると思うか!」

 

さきほどまでいい感じに拮抗していたがやはりカイリューのほうがパワーが強いのか

ピカの攻撃は押し切られてしまい、また余波がイエローを襲う

 

「まあ、しかしお前がそれを知る必要はもうなさそうだな、なぜなら・・・ 」

 

「ここで命を襲うのだからな!」

 

そういい、ワタルは本気でイエローをマグマへと沈めようとしていた。

イエローもイエローで必死に逃げていた。

だが、イエローはただ逃げていたのではなく回転することによりマグマの波を引き起こした。

 

「なに!こ、これは回転する勢いを利用したもの!」

 

「さっきミュウツーが作った蟻地獄を今度はマグマで作る!」

 

「いけえええええええ!」

 

そうイエローが作ったマグマの波がうずとなりワタルに襲いかかる。

 

「ぐお!バカな!溶岩が渦となり引き込まれていく」

 

「さあ、降参してください!これ以上あなたに町を人びとを攻撃させたくないんです」

 

「ぐう・・・これで、これで勝ったつもりか!イエロー!このワタルを・・なめるなぁー!」

 

ワタルも負けずとまだ攻撃をしかけようとしていた。

 

「!? うずを突き破って突っ込んでくる!」

 

そして、ワタルはイエローに突っ込んだ!それにより激しいマグマが

イエローとワタルに襲いかかるがイエローはかろうじて無事だったようだ!

そしてワタルはというと、姿が見えずにいた。

 

「ワタル・・・隠れる場所なんてないこの場所・・・           

それにもし溶岩の中に沈んだとしたら・・・とても生きているなんてできないはず・・・」

 

「でもこのままじゃボクもあぶない!早くラッちゃんたちに合流しなと」

 

すると、崖の上から糸が垂れてきた。

 

「・・・みんな!」

 

そうやらイエローのポケモンたちがいてピーすけの糸がイエローを上へと引き上げてくれたようだ。

 

「ありがとうみんな、それと無事でよかった」

 

「よし、とにかく、カツラさんが倒れているところに戻ろう!」

 

そういい、戻ろうとしたが後ろのマグマが動いたように見えた。

 

『?』

 

「どうしたんだい、ピカ?」

 

するとイエローの後ろから先ほどマグマに沈んだと思われたワタルが

自らのギャラドスのあわのなかに入り現れたのだった!

 

「ウソ!ワ、ワタル!」

 

イエローが叫ぶとワタルのギャラドスのあわがイエローに襲いかかる。

イエローも避けようとするが突然あわが目の前から消えた。

 

「あわが消えた!」

 

そして消えた泡がイエローに襲い掛かり吹き飛ばされてしまい

その勢いで右腕の骨を折ってしまう。

 

「うあああ!!う、腕の骨が・・・ピーすけギブスを頼む!

まさかあわの中で溶岩から身を守っていたなんて!」

 

ピーすけの糸を使い腕にギブスを付けるがそのすきに

また見えないあわがイエローのポケモンに襲いかかる

 

「みんな! 相手の技が見えない」

 

「見えない泡をつくりだしているのはギャラドスとハクリュー・・!?

 

そうか3引匹はそれぞれ赤、青、緑のあわをはいていた、つまり光の三原色、

まさか3色のあわが交差して無色になり見えなくするなんて!」

 

そして襲いかかるあわをかいくぐり逃げていくイエローだが徐徐に追い込まれていく。

 

「あの見えないあわ攻撃をなんとかしないと・・・

こうなったらみんなよく聞いて作戦があるんだ」

 

どうやら、逃げ回っている間にイエローは見えないほどの細い糸をピーすけにはかせていたようだ

それを利用して攻撃を仕掛けるつもりのようだ

 

「逃がすか!」

 

そして再び見えないあわが襲いかかるが

 

「今だ!」

 

そして

 

「これがボク達の全員攻撃だ!」

 

ワタルの隙を突いた攻撃はなんとか届いた。

 

「“ドリルくちばし”・・・・・・・・・!?」

 

でも

 

「技が効かない!?そ、そんな!!」

 

「・・・・・・・・・よく考えた」

 

「・・・あ」

 

「糸のトラップそのものが、俺の隙を作り出す為の「囮」だったとはな。作戦は良かった。

・・・・・・だが」

 

まずい、早くここから逃げなきゃ!

 

「悲しいかな、パワー不足だな!!」

 

「うわああ!!」

 

泡による全体攻撃!

 

まずい、よけきれない・・・!

 

そう、イエローの渾身の攻撃はパワーが足りず効き目がなかった。

それに同様しそのスキに再び強力なみえないあわがイエローに襲い掛かり

イエローはそれによけられずもう当たる覚悟をしていたが

 

「おっと!おぶねぇ!」

 

覚悟を決めたボクはピジョットに乗った男に助けられた。

 

「はあ・・・少し離れるといつもお前はピンチにおちいっているなイエロー不幸の星にでも生まれたか?、

まあいいか、とりあえず無事でよかったよ!」

 

「・・・・・レイ!」

 

そう、そいつはイエローたちの囮となりヤドランたちに挑んだレイだった

 

「さて、ここからは俺が相手だ!ワタル!」

 

 

 

 

 

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