第1話 気付いたら上空4000mだそうですよ?
どこにでも、あるようなアパートの一つの部屋、そこには、数々の優勝トロフィーや賞状が、飾られていた。いや、この扱いは、適当にそこらへんに置いたといった感じだ。家具も生活に必要な最低限の物しかなくて、あまりスペースをとらない物を選んでいるため、部屋の約3分の1を、トロフィーがしめているという、常人から見たらあり得ないであろう、奇妙な部屋。その部屋のベットの上にこの部屋の住人はいた。
[はぁ 毎日が退屈すぎて、つまんねぇ。]
彼の名前は、
剣道や弓道、空手に柔道など、いわゆる武術と呼ばれるありとあらゆる競技の大会で、優勝をおさめてきた武術の天才。産まれてから、今だに、無敗で、年上やプロの選手関係無しに勝利を掴んできた。そんな、素晴らしい道を歩んできた悠真は、この世界に退屈を覚えていた。
自分に勝てる人がいないという現状を退屈に思うが、それ以上にいまいる世界がつまらないと感じる。
何故か? と問われても、明確な理由をいえる自信はないのだが。
[いいや 昼寝でもしてよう。]
そう思い、目を閉じて数秒で、悠真は、眠りについた······
一人の少年がそこに、立っていた。
周りを、見渡しても瓦礫ばかりで、あちこちで火事が起こっている。人は、少年以外、誰も見つからない。
ここが、数分前まで、大勢の人が暮らしていた街だったといっても、誰も信じる者は、いないだろう。
そこは、まさに地獄だった。
[お父さん お母さん お姉ちゃん どこ?]
[返事してよ]
[一人は、嫌だよ]
[お父さん お母さん]
[お姉ちゃん]
[·····どこにいるの]
少年が、いくら呼んでも、叫んでも、願っても
誰の声も聞こえない
優しかった母の声も
頼もしかった父の声も
そして
いつも、自分を気にかけてくれていた姉の声も
誰の声も聞こえずに、ただ少年の声だけが世界に、響く····
なんで
みんないなくなったの
なんで
こんなことになったの
なんで
俺を、一人にするの····
ガバッ
ハァ ハァ ハァ ハァ
目を覚ました悠真は、汗だくで息が荒い
[くそっ また、この夢か]
悠真は、汗だくの服を、着替えて、飲み物を探していると·····
[······なんだこれ]
そこには、一通の手紙が置いてあって、天宮悠真様と書かれていた。
[(寝るまえに、こんな手はななっかったし、勝手に部屋に入り込んで手紙を置いていく奴なんているか? 第一、ドアや窓の鍵は全部閉めてあるし、仮に誰か、侵入してきたら、気配で起きる筈だ。 ·········謎だな。でも、久しぶりに面白そうな予感がするな·······)]
そう思い、手紙を開けると、
【悩み多し異才を持つ 少年 少女 に告げる。その才能を試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを、投げ捨て、我ら"箱庭"に来られたし】
[(箱庭?なんだそれ)]
その時、視界が光に包まれ悠真は、目を瞑った。
次に、目を開けたら そこは、上空4000mだった。って上空4000m!!
そして、当然なことに、悠真は、重力に従って地面に落ちて行く。
[(おい 何の冗談だよこれ このままだと死ぬぞ!!)]
視線の先に、広がっている地平線には、世界の果てを思わせる、断崖絶壁
眼下に見えるのは、巨大な天幕に覆われた未知の都市
そう、目の前にあるのは、間違いなく、完全無欠の異世界だ。
[(すげぇぇぇ って関心してる場合じゃないな)]
初めは、戸惑っていたが、なんだかんだいって、人間 すぐに冷静になることができる。
······たぶん
[ニャァァァァァァァァァァァ]
[(········何で、猫がいるんだ。 まぁいいや)]
[おい 三毛猫にこっちこい!!]
俺は、目毛猫を捕まえて、抱き抱える。
[(よし 下が、湖なら助かりそうだ)]
俺は、しっかりと三毛猫を抱いて、他の誰かも知らない3人と湖に飛び込んだ。
次回は、黒ウサギが、でてきます。
私、問題児達と黒ウサギのやりとりが好きなので、今から2話目を書くのが楽しみです。
今は、悠真を問題児にするか、常識人にするか、悩んでます。
感想、誤字などの指摘、 アドバイス等お待ちしております。
また、私は、磨き抜かれた豆腐メンタルの持ち主なので、なるべく優しくお願いします。
早めに投稿出来るように、頑張ります。では、また次回に
さよなら~