ホグワーツの錬金術士   作:THE・藻

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どう藻、賢者の石の時のホグワーツ2年生のデータが少なすぎてつらい藻です。


賢者の石
生き残った男の子


「君も1年生?」

 

それは俺がダイアゴン横丁の書店で今年の教科書を買っている時だった。

額に稲妻のような傷の走った、丸メガネの男子が話しかけてきた。 どうやらホグワーツの新入生らしい。

 

「あー、まあそういったところか? マックスだ、マックス・ブラッドフォード。」

 

「あ、ああ! 僕はハリー・ポッター。 よろしく!」

 

差し出された手をとって握手したところで気づいた。

 

ああ、ハリー・ポッターか。

彼は赤子の時に最強の闇の魔法使い、ヴォルデモートを倒したことから生き残った男の子と呼ばれ、魔法界では英雄視されている。

 

ちょっと話していると、ハリーの元に多くの人が集まってきたので、俺は退散することにした。

 

 

[9月1日]

 

 

揺れる電車の中、俺は足を組んで寝ていたが、コンパートメントの戸が開く音で目覚めた。

 

「ここのコンパートメントは空いて… マックス先生じゃないか。」

 

入ってきたのは金髪をオールバックにした小柄な少年… ドラコ・マルフォイだ。 後ろには取り巻きのグラップとゴイルを連れている。

 

マルフォイと俺が知り合っているのは、彼の父親であるルシウスと何度か会う機会があり、その中で一度彼と会った事があるからだ。

 

「ああ、マルフォイか、空いてるぞ。 それと先生(Mr.)はいらねえ。」

 

「そうか? ならマックス。 ここのコンパートメントは空いてるか?」

 

「見ての通り満席だ。 座ってくといい。」

 

「ありがとう。」

 

マルフォイはグラップとゴイルに荷物を上げさせ、席に座った。

 

「お菓子はいかが?」

 

車内販売の魔女が沢山のお菓子を持ってやって来た。

 

「カエルチョコ3つと… そうだな、酸飴を2つくれ。」

 

魔女に代金を支払い、お菓子を買う。

おい待てグラップゴイル。 その量は晩飯キツイぞ。

 

いくらデブで馬鹿でも名家の生まれなので、お菓子を買いまくるグラップとゴイルを傍目に、カエルチョコを口に運ぶ。

 

「ねえ! ネビルの蛙をしらない?」

 

「その蛙がチョコのことなら今食ってるな。 それ以外のことは知らん。」

 

「そう…」

 

「あー、いや待て。 そのカエルの名前は知ってるか?」

 

コンパートメントの中に茶色の毛をした女の子が入ってきた。 どうやら友達のペットでも探しているようだ。

 

「え? トレバーだけど…」

 

「そうか… アクシオ、トレバー。」

 

俺が杖を出して唱えると、俺の手の中に1匹の蛙が飛んできた。

 

「はいよ。 早く渡してやりな。」

 

「ありがとう! それにしてもすごい魔法ね。 私も教科書は全部暗記したけどそんなのは出てこなかったわ。」

 

「アクシオ。 魔法界だとメジャーな魔法だな、魔法を唱えた後に物の名前を呼べばそれを呼び寄せられる。 知らないってことはマグル生まれか? 名前は?」

 

「私はハーマイオニー・グレンジャー。 あなたは?」

 

「ああ、俺の名前は」

 

と、そこまで言ったところで1人の男の子がコンパートメントの前に来た。

 

「あ、ネビル! トレバー見つかったわよ、この人が見つけてくれたの!」

 

「あ、ありがとう。」

 

「はいよ、ペットは大切にしろな。」

 

どうやらネビルだったようだ。 これ以上話しているとマルフォイ達が口を挟んできそうなので2人を帰らせ、コンパートメントの中に戻る。

 

「あんな奴らのために魔法を使う必要があったか?」

 

「いやいや、先生としてな。 それに俺だって純血だが俺の両親は例のあいつに逆らっただろう?」

 

「いいや、それでもだ。 僕と同じ年でそこまでとは本当に凄いよ。」

 

「へいへい。」

 

俺たちが雑談をしていると、おそらくマルフォイの知り合いと思われる男の子がハリー・ポッターがいると知らせてきた。

 

「僕は行くけど君はどうする?」

 

「行くとしよう。」

 

席から立ち上がり、体をほぐしてマルフォイについていく。

 

「ここのコンパートメントにハリー・ポッターがいると列車中で話題になってるけど… 誰かな?」

 

コンパートメントに着くなりマルフォイはそう言い、コンパートメントの中の面々を見回した。

 

「僕がハリー・ポッターだ。」

 

「そうか。 ならポッター君。そのうち家柄のいい魔法族とそうでないのとがわかってくるよ。間違ったのとはつき合わないことだね。例えば、そこにいるウィーズリーとか。そのへんは僕が教えてあげよう」

 

待ってちょっと、前にいるグラップとゴイルのせいでコンパートメントの中が見えないんだどいてくれ。

 

「まちがったのかどうかを見分けるのは自分でもできると思うよ。どうもご親切さま」

 

怒っテーラ。 マルフォイ対人スキルねえなぁ。

 

何て事を考えていると、憤慨したマルフォイがコンパートメントから出てきた。

 

「よう、ポッター。」

 

「君は… マックス!?」

 

ポッターがこちらをみて驚いた表情をする。 そらそうだろうな。 俺がこっちにいるんだから。

 

「ホグワーツで会おうぜ、楽しみにしてるよ。」

 

そう言い残してマルフォイ達についていく。

 

だが元のコンパートメントに戻る途中でジョージ、フレッド、ジョーダン(デルタフォース)のいるコンパートメントを見つけた。

 

「マルフォイ、俺はちょっとここのコンパートメント寄ってくから先行っててくれ。」

 

「ん? ああ、わかったよ。」

 

マルフォイがグラップとゴイルを引き連れ、元のコンパートメントに戻って行った。

 

「よう、三馬鹿。 元気してたか?」

 

俺が戸を開けながら声をかけると、三人がこちらを向いた。

 

「「おお! マックス!」」

 

「やあマックス。 久しぶり。」

 

「おう、久しぶりだな。 頼むから今年は大人しくしてくれや。」

 

「そんなことより新しい悪戯グッズ作ったんだよ!」

 

「試してみてくれ!」

 

フレッドとジョージに言われて、差し出された箱を受け取ると、中からかなりリアルなゾンビの顔が出てきた。

 

「で、これが?」

 

「あー、だめか。 驚いて取り落とすと爆発するんだけど…」

 

「破棄しろ今すぐに。」

 

びっくり箱をウィーズリーツインズに叩き返し、腕時計を見る。

 

「っと、もうこんな時間か、早めに制服に着替えとけよ。 じゃあな。」

 

三人に別れを告げ、元のコンパートメントに戻る。

 

「戻ったぞ。 そろそろ俺も仕事開始だな。」

 

「ああ、そうだね。 錬金学の授業が楽しみだ。」

 

「よせやい、緊張するだろ?」

 

そこから十数分雑談しているとホグワーツについた。

 

「ホグワーツ到着っと。 じゃあ俺はこっちだから。」

 

「ああ、あとで会おう。」

 

マルフォイ達と別れて、上級生達に混じって食堂へ行く。

 

「よう、ダンブルドア。」

 

「おお、マックス。 ハリーとは会ったかの?」

 

「ああ、会った。まあセンスはそれなりにありそうだな。」

 

と、そこまで話したところで新入生達が入ってきた。

 

「そうらおいでなすった。」

 

俺の隣に座っているセブルスは… ポッターを見てなんか、こう凄い微妙な表情をしていた。

 

「私は綺麗じゃないけれど

人は見かけによらぬもの

私をしのぐ賢い帽子

あるなら私は身を引こう

山高帽は真っ黒で

シルクハットはすらりと高い

私は彼らの上をいく

ホグワーツ校の組分け帽子

君の頭に隠れたものを

組分け帽子はお見通し

かぶれば君に教えよう

君が行くべき寮の名を

 

グリフィンドールに行くならば

勇気ある者が住すまう寮

勇猛果敢な騎士道で

ほかとはちがうグリフィンドール

 

ハッフルパフに行くならば

君は正しく忠実で

忍耐強く真実で

苦労を苦労と思わない

 

古き賢きレイブンクロー

君に意欲があるならば

機知と学びの友人を

ここで必ず得るだろう

 

スリザリンではもしかして

君はまことの友を得る

どんな手段を使っても

目的遂げる狡猾さ

 

かぶってごらん!恐れずに!

おろおろせずに、お任せを!

君を私の手にゆだね(私に手なんかないけれど)

だって私は考える帽子!」

 

ミネルバの運んできた組み分けの帽子がそれぞれの寮を紹介する歌を歌った。

 

「にしても我がスリザリンだけ狡猾ってのはどうなのかね? セブ。」

 

「さあな。」

 

あ、ちなみに俺はスリザリンの先生だ。

 

「アボット・ハンナ。」

 

ミネルバが生徒の名を呼び、組み分けの帽子が組み分けを行う。

さて、ポッターはどこへ行くか。

 

組み分けの儀は滞りなく進み、ポッターの番となった。

 

「マr「スリザリン!!」

 

早い!! 決めるのがとてつもなく早い!!

 

「ポッター・ハリー」

 

ミネルバがその名を呼んだ瞬間、食堂中が静まり返った。

誰もが息を飲みその組み分けを待っている。

 

シンと静まり返った時間が続き、帽子が声を上げた。

 

「グリフィンッ!ドール!!」

 

グリフィンドールの生徒達が沸き、ポッターは嬉しそうな表情でグリフィンドールの席へ向かった。

 

「おめでとう!ホグワーツの新入生、おめでとう!歓迎会を始める前に、二言、三言、言わせていただきたい。では、いきますぞ。そーれ!わっしょい!こらしょい!どっこらしょい!以上!」

 

「アホか。」

 

ダンブルドアが馬鹿みてえな事を言うと、例年どうり皿に料理が現れる。

 

新入生たちは俺の話もしてるが、上級生たちが答えてくれるから楽だな。

 

「エヘンーー全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。一年生に注意しておくが、構内にある禁じられた森には立ち入らぬよう。上級生も、何人かの生徒たちには、同じことを特に注意しておきますぞ。いいかね?ウィーズリーツインズ」

 

まさかの名指し。 そして笑ってんじゃねえよデルタフォース、どんだけお前らが問題起こしてると思ってんだ。

 

「管理人のフィルチさんから、授業の合間に廊下で魔法を使わぬようにという注意がありました。今学期は、二週目にクィディッチ選手の選抜があるので、寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡するよう。原則、一年生は参加できませんがな。最後にじゃが、とても痛い死に方をしたくない者は、今年いっぱい四階の右側の廊下には入らぬことじゃ」

 

賢者の石の警護には当たり前だが全ての教師が駆り出される。 当然俺もその1人だ。

 

「では、寝る前に校歌を歌いましょうぞ!」

 

((((((ッ!!!))))))

 

周りの先生方の顔がこわばる。 多分俺のも。

なんたって… ホグワーツの校歌は地獄だ。 音程どころかリズムもバラバラ。 果てしなく不快な音がずっと続く。

 

「セブ、耳栓いるか?」

 

「ありがたく頂戴しよう。」

 

セブルスに耳栓を渡し、俺もすぐさま耳にはめる。

 

「みんな自分の好きなメロディーで。では、さん、し、はい!」

 

頼むからメロディーだけでも統一しろ!!

 

『ホグワーツ ホグワーツ

ホグホグ ワツワツ ホグワーツ

教えて どうぞ 僕たちに

老いても ハゲても 青二才でも

頭にゃなんとか詰め込める

おもしろいものを詰め込める

今はからっぽ 空気詰め

死んだハエやら ガラクタ詰め

教えて 価値のあるものを

教えて 忘れてしまったものを

ベストをつくせば あとはお任せ

学べよ脳みそ 腐るまで』

 

… ホグホグワツワツホグワーツ…

 

「脳みその前に耳が腐るわ。」

 

「同意する。」

 

ああ…クィレルが…死んでる…

 

ウィーズリーツインズ! 遅えんだよてめえら!! お前らが遅いせいで長引いてんだよフザケンナ!!




手元に… ハリー・ポッターが欲しい…
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