リトルバスターズafter story   作:カフェモカ

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アニメを見て最近ウィクロスにハマった!♪( ´θ`)ノ
高いカードはめちゃくちゃ高い…Σ(゚д゚lll)
財布とよく相談しないとですね…


第15話 心色綺相

放課後を告げるチャイムが響いてた。

 

「よしっ!」

 

真人と謙吾はすでに教室を出ていた。

 

鈴たちも隣のクラスからやって来た葉瑠佳さんたちと話し込んでいた。

 

来ヶ谷さんがこの場にいないのは正直引っかかるが、そんなことを気にしている余裕は僕にはない。

 

あと数10分後には僕はこの一件の黒幕と対峙していることだろう。

 

なにも心配することなんてないけれど、来ヶ谷さんがこの場にいないとまた僕の知らないところで1人で動いてるのかと不安になる。

 

今まで来ヶ谷さんにはばれないようにと隠してきたつもりだったけどきっとばれているんじゃないんだろうか。

 

そんな気がした。

 

けれど来ヶ谷さんはまだ動かない。

 

それは僕にこの件を任せてくれているから…なんて考えても良いよね?

 

まあとにかく何としてでも失敗するわけにはいかない訳で…

 

「…」

 

色々考えているうちに例の教室へと着いた。

 

僕の目の前にあるこの扉を開けば遂に始まる。

 

さぁ行こう!

 

「ほんっと!来ヶ谷ムカつく!何気取ってんのよっ!」

 

「でも…来ヶ谷さんに恨みがあるなら直接言えば良いんじゃないかな?能美さんに当たるのは間違ってるよ…」

 

「あんたは黙ってて!それに能美だけじゃない。来ヶ谷の周りにいるリトルバスターズとかいう集団全員に同じ目に合わせてやるのよ」

 

「ねえ君たちっ!」

 

「あ?」

 

「何よ?」

 

「っ⁉︎」

 

「何であんな酷いことしたの?」

 

「何言ってんの?」

 

「知らないよぉー」

 

「どうしてクドの机にあんな落書きなんてしたの?」

 

「何のこと?」

 

「そんなの私たちがやったって証拠がどこにあるの?」

 

やっぱりか…

 

まあでも杉並さんが前のままで居てくれただけでも良かったのか…

 

「証拠ならあるよ」

 

「は?」

 

「ならその証拠だして見せてみてよー」

 

僕は制服のポケットに隠してあったボイスレコーダーを取り出した。

 

これに証拠は録音されている。

 

ボイスレコーダーのスイッチを押す。

 

「「能美の机に落書きとかどうよ?」」

 

「「良いねそれー」

 

「「何で能美さんにそんなことするの?嫌いなのは来ヶ谷

さんだけなんじゃ…」」

 

「「良いのよ。あいつは何したって動じないんだから」」

 

「「そうよ。あいつの周りの奴らに痛い目にあわせてあいつと仲良くすると痛い目にあうって思い知らせてやるのよ!」」

 

「うぅ…」

 

杉並さんが頭を抱えてうずくまってしまう。

 

泣いていた。

 

今すぐにでも声をかけてあげたかった。

 

君は悪くない。良くやったよ。そう言ってあげたかった。

 

でもそれはやるべきことをやってからだ。

 

「「そして来ヶ谷にはみんな寄り付かなくなってあいつはまた1人だ!」」

 

「「そもそもあんなやつに仲間なんて必要ないんだよ!あんな感情も持ってないロボット野郎なんて孤独がお似合いだよ!」」

 

聞いてるだけで気分が悪くなる。

 

嫉妬とは人をこんなにも醜くしてしまう。

 

もう嫌悪感しか感じない。

 

「これは⁉︎」

 

「期待通りにその証拠というのを提示したわけだけど…何か言うことはある?」

 

「えっ、ちょっ、」

 

「えっ、ちょっ?僕は生憎日本語しか分からないんだ。日本語で頼むよ」

 

「…」

 

「まぁ今ので主犯は2人、1人はその場に居合わせただけだと分かるんだけど…」

 

止めもせずただ見ていた時点で同罪だけど、とは言えなかった。

 

「これを全校放送で流しても良いんだけど?」

 

「盗聴か?この犯罪者!」

 

「悪いけど君たちに保護される人権があるとは思えないけど」

 

「私はあいつが許せない!あいつがいなかったら去年のクラスも 私の思い通りになったのにっ!」

 

もう言葉を返す気にもならなかった。

 

「良いよ!やってみなよっ!全校放送!」

 

この展開は少しまずいな…

 

「そしたら来ヶ谷の仲間全員を潰してやる!これは全員が潰れるまで終わらない!精々仲良くしてれば良いっ!」

 

「分かったならすみませんでした高宮さんって言って見ろよっ!!」

 

来ヶ谷さんはこの状況を暴力による恐怖によって押し切った。

 

当然それは論外だけど、どうする?

 

その時だった。

 

「お前がそうしたいならすれば良い」

 

「お前らみたいな奴らがどうこうしたところで痛くも痒くもないぜっ!」

 

「だがもしお前たちがそのつもりなら、俺たちもそれなりの対応をすることになるぞ」

 

恭介たちだ。

 

3人の怒りは凄まじかった。

 

それは滅多に見ることのない3人の本気の怒りだった。

 

3人の迫力に高宮さんも押されていた。

 

「どうするんだよおい?」

 

「ひっ⁉︎」

 

「謝罪は求めない。これに恐怖を覚えたならもうリトルバスターズに関わるな」

 

「くそっ!」

 

その高宮さんたちは教室を飛び出して行った。

 

「杉並さん?」

 

「す、すみません」

 

しばらくその場に立ち尽くしていた杉並さんも声をかけると何処かへと走り去ってしまった。

 

結局恭介たちに頼るような形になってしまったけど前より良い結果だったんじゃないだろうか?

 

少なくとも僕はそう思う。

 

「これで一件落着だな!」

 

そう言った恭介の顔はまるで少年のように輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の帰り道。

 

「理樹君」

 

僕は来ヶ谷さんに声をかけられた。

 

「やっぱりばれちゃってた?」

 

「お姉さんを甘く見るなよ。君の考えていることなんてお見通しさ」

 

そう言って笑う来ヶ谷さん。

 

なんだかなぁー

 

「理樹君」

 

「何?」

 

「そっ、その、」

 

「どうしたの?」

 

「今日の理樹君は…カッコ良かったぞ」

 

「えっ⁉︎」

 

「なっ、なんだその反応は⁈」

 

いや…だってさぁ。

 

「いきなりそんなこと言われたらびっくりしちゃうよ…」

 

「そ、そうか」

 

そこで訪れる沈黙。

 

「…」

 

「…」

 

何か喋らなくちゃ…

 

あっちは頬を染めてもじもじしてるし。

 

そんなキャラじゃないじゃんっ!

 

名前で呼ぶだけで襲いかかって来るような人がなに照れちゃってるのさっ!

 

こんなことしか思いつかない僕は男らしくないんだろう。

 

けどしょうがないじゃん。

 

こんな来ヶ谷さんはなかなか見れない。

 

「あ、あの…」

 

「はっ、はいっ!」

 

急に来ヶ谷さんが喋りだして驚いてしまった。

 

「君に言おうか迷っていたことがあったんだが、今日言おうと思う」

 

「うん」

 

「君は覚えてないかもしれないが以前、不思議な出来事が私たちに起こったんだ」

 

「…」

 

虚構世界のことだろう。

 

「こことは違う別の世界。そこに私たちにはいた」

 

「うん」

 

「君が覚えていないことを言うのは卑怯かもしれないが、私と君は、その…」

 

来ヶ谷さんはやっぱり虚構世界のことを覚えていたのか。

 

「付き合っていたんだ」

 

「うん」

 

「私は君のことが好きだった。とても大好きだった」

 

「そしてそれは今も変わらない」

 

「うん」

 

これはまさか…

 

「それでだが、もし君が良ければなんだが…私と付き合ってはくれないだろうか?」

 

うぉふ…

 

告白されちゃったよ…

 

いや、そりゃあ嬉しいんだけどね。

 

「来ヶ谷さん」

 

「っ⁉︎」

 

彼女の体が震えた。

 

顔は不安に押し潰されそうで、涙目になっている。

 

返事に怯えているんだろうか。

 

来ヶ谷さんでも振られることを考えたりするんだろうか?

 

来ヶ谷さんも普通の女の子なんだなぁ。

 

「実は僕も虚構世界のことを覚えているんだ」

 

来ヶ谷さんは少し驚いていたが無言で僕の言葉を待った。

 

「そこで僕は来ヶ谷さんだけじゃない…他の子たちとも恋人になった。何人もの子に恋をした」

 

「…」

 

我ながら最低だと自分でも思う。

 

「だから僕は思ったんだ。ちゃんとしっかり僕の答えを出さないとって」

 

「最低だと思うけど、なにもせずに忘れたふりをするのはかつて僕のことを好きと言ってくれた人たちに失礼だと思うんだ」

 

「だからまだこれ以上は進めない。来ヶ谷さんだけじゃなく、他のみんなとも」

 

「僕の言ってることは自分勝手って言うのはわかってる。だから、来ヶ谷さんは僕を責めても良い。僕はそれなりのことをしたんだから」

 

今の自分の気持ちをしっかりと伝えた。

 

僕の言ってることは最低で、相手に嫌われても仕方ない。

 

でも…

 

「はっはっはっ!」

 

来ヶ谷さんは笑っていた。

 

「理樹君は悪くないさ。君の記憶を消していたのは私たちなんだ。仕方ないよ」

 

さっきまでガチガチに緊張していたくせに、今はすっかり元通りになっていた。

 

「私に君を責める気はないよ。もちろんみんなも同じだろう。私は君の気持ちが聞けただけで嬉しいよ」

 

「来ヶ谷さん…」

 

「理樹君はなにも気にせず答えを出せば良い。それが理樹君の答えだと言うなら私はそれを受け入れよう」

 

なんて男らしいんだ。

 

僕も見習いたいよ…

 

「まあもちろん…」

 

「えっ?」

 

来ヶ谷さんがいきなりくっついて来た。

 

「えっ、ちょっ!来ヶ谷さんっ⁉︎」

 

「誰にも譲る気はないがな!」

 

僕の頬に来ヶ谷さんの柔らかい唇が触れる。

 

「なっ、なななっ!」

 

来ヶ谷さんの顔を見ても羞恥の色は全く見当たらない。

 

「何でこれは恥ずかしくないのさっ!」

 

本当びっくりだよっ!

 

「両想いだと分かったらなんか気が楽になってな」

 

「りょっ、両想いって…」

 

なんで全然恥ずかしがらないの⁉︎

 

さっきまでのは何だったのっ⁉︎

 

「なんだ理樹君。私のことを好きなんじゃないのか?」

 

「それは…」

 

「それと理樹君」

 

「今度はなに?」

 

「君に私を名前て呼ぶことを許可しよう!」

 

「いやいやいや」

 

そんなドヤ顔されても…

 

「私の名前は夫しか呼ぶことを許していない。誇っても良いんぞ?」

 

「おっ、夫…」

 

「まあそう照れるな。1度呼んでみると良い」

 

「ま、まあ」

 

すっかり来ヶ谷さんのペースになってしまった…

 

「えっと…」

 

「どうしたどうした?」

 

「ゆ、唯湖?」

 

「うぉふ…」

 

「自分で言わせたくせに照れないでよっ‼︎」

 

でもまぁ、可愛いな…

 

「とっ、とにかく良い返事を期待しているぞっ!」

 

そう言って来ヶ谷さんは逃げ出して行った。

 

まぁ、一件落着…かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本文がだいぶ長くなってしまいましたが、無事来ヶ谷編を終了させることができました!(≧∇≦)
次はコメントにあった小毬ちゃん編です!
みなさんどんどん感想くれると嬉しいです!
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