「これからどうしよう…」
僕たちはパーキングエリアのベンチに腰掛けていた。
携帯はバスに置いてきたし、財布にも無駄遣いできるほどの額は入ってない。
辺りは真っ暗で、それは今の僕たち表しているかのようだった。
「ノープロブレムだよっ!理樹君!」
いつだって彼女はこの明るさでみんなを明るくさせてくれる。
例え今以上に最悪な出来事が起きたって、彼女は笑ってくれるだろう。
「でも…」
「そんな暗い顔しちゃダメだよっ!きっと私たちは助かるよっ!」
急に立ち上がって言う彼女。
「うん、そうだよねっ!」
自然と声が大きくなってしまった。
でも何か奇跡でも起きるような、そんな気がした。
そんなとき、一台のトラックが僕たちの横に停車した。
トラックの運転席からおじさんが顔を出して僕たちに声をかけた。
「そんなところで何やってんだ?」
いきなり声をかけられて少し驚いたけど、僕は答えた。
「実はバス旅行に来ていたんですけど、バスに置いて行かれてしまって…」
「そいつは災難だったなぁ」
せっかくこんな貧乏旅行について来てくれた小毬さんに、いきなり大変思いをさせちゃったなぁ。
あのときに僕が集合時間をちゃんと覚えていたら…
運転席から顔を出したおじさんは僕たちに一つの提案をした。
「ちょうど俺がこれから通る道に古い旅館があるんだが、そこまで乗せてってやろうか?」
「良いんですか?」
奇跡起こっちゃったよ!
「困ったときはお互い様だ」
「本当に助かったね。小毬さん!」
「うんっ!」
本当に嬉しそうな顔してるなぁ。
とにかくこれで寝泊まりする場所は確保出来そうだった。
女の子に野宿なんてさせられないしね。
「「ありがとうございますっ‼︎」
僕たちはおじさんの言葉に甘えてトラックへと乗り込んだ。
「着いたぞ」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました」
「今度はちゃんと気をつけるんだぞー!」
おじさんは僕たちを目的地へと連れて行くと、そのまま走り去って行った。
「なんか暗いねぇー」
「うん…」
僕たちが降ろしてもらった場所はまさに森の奥深くといったところで、辺りは引くほど暗い。
あのおじさんが言うには、この先を真っ直ぐ進んでいけば、古びた旅館が見つかるらしい。
よくもまぁこんなところで旅館をやろうと思うよね。
もっとマシなところもあっただろうに。
「とにかく進もうか」
「うっ、うん…」
少し怯えながら、小毬さんが頷く。
この暗さのせいで彼女の表情を見ることは出来なかったけれど、小毬さんに絶対に似合わない顔だろう。
「大丈夫だからね」
「うん…」
僕は必死に目を凝らして、暗闇に包まれた道を慎重に進んで行った。
なんかそういえば杉並さんのこと全く救えてなかったなー…なんて今更思い出したカフェモカです!
気がついたら来ヶ谷編も終わって杉並さん放ったらかしにしてました( ゚д゚)
なので今どうやって杉並さんと理樹を仲良くさせることが出来るか考え中です!
いっそのこと杉並編も書いてみようかなってのが今のところの考えですっ!♪( ´θ`)ノ