これからもよろしくお願いします!
あれから結局恭介は帰って来なかったし僕は自分の部屋に戻ることにした。
「鍵閉めて来なかったけど大丈夫かな?」
いつの間にかもうすぐ約束の時間になりそうだった。
もう30分もないじゃないか。
やっぱりこういうのは約束の時間より早めに行っておいた方がいいんだろうか?
とりあえず謙吾と真人に連絡しておこう。
「「そろそろ約束の時間だから僕は行くよ。
恭介には今回頼れないと思うから二人とも頼むよ。」」
今回の作戦で僕には小型インカムが恭介から渡されていた。
これを耳に付けておいて謙吾たちからの指示を聞くんだ。
正直頼りにはしてないけど一人と比べたら全然心強い。
「よしっ!」
準備を終えた僕は食堂に向かった。
食堂にもういた来ヶ谷さんを見つけた僕は少し小走りになりながら来ヶ谷さんの方へ行った。
「ごめん来ヶ谷さん。待たせちゃった?」
「いいや、私も今来たところだから気にすることはないよ」
なんて漫画なんかでよく見るような会話をした僕たちの会話はそこで終了してしまった。
「…」
「…」
どうしよう?
普段は割と自然に話せてると思うんだけどデートとなると少し緊張してしまう。
こういうのは一度話し始めると大丈夫だと思うんだけど…
話題がないっ!
そうだ!こんな時のために謙吾たちがいるんじゃないか。
いくらあの二人でもまともな話題の一つや二つぐらいなら思いついてくれるはずだ。
「こほん」
この咳は協力を求める時の合図だ。
この咳をすれば二人がその時に取るべきと思われる最高の行動を考え出してくれるらしい。
流石にそんなに期待はしてないけどこれから僕たち二人がどうなるかは二人がどんな話題を考え出すかに掛かってる。
頼むよ、二人とも。
僕は二人に微かな希望を抱いていると二人から返事が帰ってきた。
「「デートと言えば決まっているだろう。服装を褒めるんだ、理樹。」」
これが謙吾。
「「ついでに筋肉も褒めとけ」」
これは真人。もちろん却下だ。
それに比べて謙吾の意見はまともじゃないだろうか?
というかこんなの基本じゃないか。なんで僕は思いつかなかったんだろう?
「いや〜来ヶ谷さん、とても素敵な格好だね。似合ってるよ」
「む…」
何故だか褒めたはずなのに来ヶ谷さんの顔は曇ってしまった。
僕もすぐにその理由に気付いたんだけど…
「制服なんだが、理樹君?」
「あっ、」
僕はバカだ!
「「すまん理樹…」」
「お姉さんは傷ついてしまったよ。理樹君は適当に女の子の服装を褒めるような奴だったんだな」
「違うんだ来ヶ谷さん!いつも見てる制服も来ヶ谷さんが着ると何倍も素敵だなって思ったのさ!」
「どうだかな…」
「信じてよ来ヶ谷さんっ!」
来ヶ谷さんの機嫌を損ねてしまった。
最初からこんなんじゃ先が思いやられる。
なんとしても機嫌を直してもらわないと。
「こほん」
また合図を送る。
「「やってしまった事は仕方が無い。ここはさっきの言葉が本心だということを来ヶ谷に証明するほかないだろう」」
これが謙吾。
「「理樹!筋肉だ、筋肉を褒めればとりあえず間違いはない!」
これが真人。真人はもう必要ないんじゃないかな?
「謙吾、どうやって証明すればいいの?」
「理樹君、どうしたんだ?」
流石来ヶ谷さん。早速僕の異変に勘付いて来た。
「な、なんでもないよ」
「…そうか」
絶対怪しんでるよ。
「「来ヶ谷は押しに弱い。多少強引でもいいからとにかく褒めるんだ、理樹。」」
褒めるっていってもどうすれば…
落ち着け僕‼︎
さっきは焦り過ぎたんだ。
落ち着いて周りを観察するんだ。
大体来ヶ谷さんの良いところなんて探さなくてもたくさん出てくるじゃないか。
そう、簡単なことさ…
「…」
「なんだ?」
「いや〜来ヶ谷さんってすごく大人っぽいよねー」
「ッ⁉︎」
よし!この調子でどんどん褒めて行こう‼︎
「頭も良いし、運動神経抜群だし、スタイルも良くてすっごい美人だし、色っぽくてまさに理想の女の子!!、て感じだよねっ!」
「な、なっ⁉︎」
顔が赤い。
照れてるのかな?
「な、な、なななななっ!」
なんだかよく分からないけど来ヶ谷さんのバイブレーションモードが発動してしまったようだ。
「…」
バイブレーション来ヶ谷さんは黙って先に行ってしまった。
あれ、僕何か間違ったかな?
最近俺の妹がこんなに可愛いわけがない、を読みました。
僕は櫻井秋美がお気に入りです!
なので櫻井秋美と恭介が結ばれるお話を書こうかなと思ってます!