頭文字Fです。二次では「ラブライブ!」「ラブライブ!サンシャイン!!」の小説を投稿しています。
初めに言っておきます。
出来事や人物は全てフィクションです。その上、出来事をネタにするつもりはありません。
...ではどうぞ。
...今思えば、俺はずっと逃げてばっかりな人生だった。
何をするにも粘る以前に諦め、という考えが湧き出る。
面倒くさいことには首を突っ込まない。
...我ながら正に "屑" の人生を歩んでいた。
少し前だってそうだった。俺は今はそれこそ仕事などしているが、大学には行っていたが就職したくない、という思いから就職活動をしなかった。
それが親父の導火線に火をつけ、来る日も来る日も口喧嘩。
...なんのために大学へ行かせたと思っているんだ。
...なんで就職しないんだ。
ずっと、そんな言葉を放たれ続けた。
それらの言葉は俺の心にグサリと突き刺さり、ついには家を出てしまった。
...まあ就職しなかったのには理由がある。
俺は写真が趣味だった。そして、もう一つ。
...小さい頃に見たヒーローに、憧れたのだ。
「もう大丈夫!」
...当時いじめに遭っていた俺に、救いの手が差し伸べられた。
何時ものように腹を。顔を。足を。背中を。
...身体の全てという全てに、硬い拳が捻じ込まれる。そんな生活に、嫌気がさしていた。
両親には心配をかけたくない。そんな思いから相談もせず。そして反撃をすると倍になって返ってくる。そう考えると、ただただずっと、耐え続けることしか出来なかった。
...そんな時に、現れたのだ。
「もうやめろよ!!」
...俺にとっての、 "伝説のヒーロー" が。
彼は俺をいじめていた奴らを蹴散らし、俺を助けてくれた。
"強い" というのはかっこいい。子供心ながらにそんな事を覚えさせられた。彼は光一と言うのだが、俺は "ヒーロー" と言っては仲良く接していた。...当の彼は物凄く照れていたが。
そして後々、こんな俺に "憧れ" を抱く女の子が出現。
その子を助けた...なんてことはないが、何故か親しく接してくれるのだ。
...まあそれは別の話だ。
...まぁそんな経験から、 "俺も人を助けたい" 。そう感じたのだ。
そして趣味の写真と合わせると...。
...色んな国の悲惨な現状を伝える。そんなカメラマンがいつしか夢となった。
そして両親に夢を追う、とだけ言って家を出た。
...俺自身の "夢" を叶えるために。
...俺は今、海外で悲惨な現実をフィルムに収めては、日本へ転送。そしてその "リアル" を皆に認識してもらっている...筈。
今日も何百枚...ほど撮ったか。...英語は当然、日本語しか話せない俺がこんな事出来るのか...と一時期心配になったが、ボディランゲージでも良く理解してくれる。
...現地の人々の心温かさに自然と笑顔が綻ぶ時も、凄惨さに顔を歪める時も。全てがいい思い出である。
そしていつも通り、自分のノートパソコンを開き、写真を転送しようとしたその時。
[新着メール 一着]
...?
偶然、同タイミングで入ってきたメール。
クリックして開封し、文章をじっくり吟味しよう、と思ったのだが。
『すぐに連絡を。』
...それだけ。
差出人の欄を見てみると光一の名前が。
頭にクエスチョンマークを浮かべつつも、彼の携帯へと電話をかける。
プルルル...プルルル...
無機質なコール音が耳の奥を劈く。
...そして何故か、無性に嫌な予感がする。
カチャ!
「光一か?あのメール、いきなりどうしたんだよ?」
「おい...今お前どこにいる...?」
「...どこって...まあ...海の向こうと言うかなんと言うか...」
「今すぐ戻ってこい!!」
「街が...壊れた...!」
「...は...?」
いかがでしたでしょうか。
次回をお楽しみに!