機動六課解散前の話です
第一回「目が覚めたら別世界って」
『第三ロストロギア保管庫より異常な魔力反応を確認直ちに調査せよ』
つい先ほど機動六課に出された命令である
駆けつけた私達が見たものは
崩壊と再生を繰り返す氷柱だった
ただ、高い魔力があり、溶けることがないだけの不透明な氷柱
かつて存在していた文明が滅びた世界で発見されたもの
「ッ!!」
「なのは?」
「今、隙間から光が」
なのはに駆け寄り隙間を見る
紅い眼光がこちらを見詰める
「ーーーーー」
かすれた声が聞こえる
刹那、氷柱は砕けた
「なっ!!」
氷柱があった場所、その中心にいたのは少年
そして、少年は力なく崩れた
駆け寄り首に手をあてる
「よかった、生きてる」
その後、少年は病院に運ばれたが
いきなり上半身を起こし
「本体の破損状況を確認・・・・・・異常なし」
「本体の記憶を確認・・・・・・破損を確認」
「修復作業開始・・・・・・完了」
「記憶を知識に変換・・・・・・完了」
「魔力回路の状況を確認・・・・・・完了」
「最終チェック・・・・・・完了」
「データのバックアップ・・・・・・完了」
「全工程完了を確認・・・・・・完了」
無機質な声が続き、最後には眠りについた
「知らない天井だ」
思わずそうつぶやいてしまった
周りを見渡して
「ここはどこだ?」
とつぶやく
あの時、システムを使った後の記憶がない
見た感じ病室の様だが
「双月はっと」
服の中に手を突っ込み存在を確認する
「あるね、よかった」
重なった三日月のネックレスを握る
「半月もあるし、黑もあるし」
双月を探しているとき他の魔装も見つかったので安堵する
部屋を出ようと扉に手をかけるが開かない
まあ、当たり前だけど
(さて、どうせそろそろ人が来るだろうし)
そう思いベットに戻り座る
するとすぐにドアが開いた
「起きたみたいね」
パツキンの女の人が入ってくる
「えーと、こんにちは?」
時間がわからないので挨拶は一番守備範囲の広いもので
「こんばんは、私はフェイト・T・ハラオウンって言うのあなたは?」
「守堂 雨夜だ」
「えっと、何歳?」
えっ?なんでそんなこと聞くんだ?
まあ、いいや
「十八歳」
「えっ?」
「えっ?」
違和感に気付き自分の体を見る
「縮んでる」
「うん?」
「縮んでるぅ⁉」
見た目は・・・ギリギリ二桁行くか行かないか
それが完全年上にあんな態度取ったら歳聞かれるな
これがシステムの代償なのか
二度と使うかあんなもの
「ここはどこです?」
「ミッドチルダの首都クラナガンよ」
「はっ?ミッドチルダ?」
うそだよね、ミッドチルダなんて
「俺、そんな国聞いたことないぞ」
「国じゃなくて世界だよ、第一管理世界ミッドチルダ」
「えっ?扶桑じゃないの?」
「えぇ、扶桑じゃないわ」
「えぇ!」
~魔装~
アームドデバイスに近いもの
扶桑では高級品だった
双月は銃剣付二丁拳銃
半月は魔導弓
黑は刀
~守堂 雨夜(もりどう あまや)~
十八歳(体は九歳)、男
黒髪黒目で魔法を使うと左目が紅く光る
魔力光は茜色、変換資質は凍結
魔装を作れて使えて戦える
現在開放可能な情報は以上
何で六課なんだよって?
他がいなかったんだよ、都合よくなぁ!