世界巡りをする少年の話   作:春月 望

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暇じゃあ!ってなりました。
一話は書くことなくてこんな短いですが、今後は長くなると思います。多分。


樹は自由きままに過ごす。
一話 僕の世界は『樹の世界』


僕、【中野原 樹】はイレギュラーな存在だ。

住んでいるのは幻想郷の人里。肉親はもういなくて、保護者は八雲紫っていうもう完璧なイレギュラーだった。

 

「やほー霊夢ー」

「んー?あー、樹か」

 

鳥居を無視して境内に入ると、僕はそこから幻想郷全体を眺める。

ここから見える幻想郷が、最近は一番イメージがしやすかった。最新の僕の幻想郷を(この幻想郷はそんなしょっちゅうかわらないけど)インプットした。

 

「今日も何処か行くの?」

「いや、別に。来ちゃいけなかった?」

「そういうわけじゃないけど……なんだ、それじゃ客なわけ?お賽銭箱はあっちよ」

「今日は財布ないから無理」

 

ポケットの中身を見せる。普段から僕は財布持ち歩かないんだよね。藍が大体買って来てくれるし、人里歩くなんてそうそうないし。

 

「じゃああんたの分のお茶もお茶菓子も無しね」

「それはひどくない?」

「いやならどっか他の幻想郷にでも行って集ってくればいいじゃない。その『世界を渡り歩く程度の能力』で」

 

僕は思わず苦笑いする。

 

「けど今日は紫になにも言われてないから」

 

それが僕の能力だった。『世界を渡り歩く』っていう夢見たいなやつ。

そういうことで、僕は八雲紫に気に入られているのだ。

つまり僕は、この幻想郷以外の幻想郷に出入りすることができる。

外の世界にも出入り出来るし、幻想郷以外の魔法の世界や、科学の世界、海の世界など色んな世界への出入りが可能なのだ。

そんな世界は、星の数ほどある。

それに出入りするのが__________僕の趣味で、僕の仕事。

八雲紫から任されてる、仕事だった。紫がいけない世界ってのもあったりするから、僕の能力は案外重宝されてたり。

 

「いいじゃん、これでも僕は自分の世界を一番愛してるんだからね」

 

幻想郷も、まあ多い。

紫に任されるのは色々だが、時々幻想郷巡りもする。紫が一つの幻想郷に二人いるのは問題なので、オープンに動けないらしいのだ。

冒頭で僕はイレギュラーだと語ったが、この能力が故に僕はそのことを知っていた。

僕はこの世界を、『樹の幻想郷』と勝手に紹介している。『基本の幻想郷』、つまり基礎となる幻想郷か存在し、そこから枝分かれのようにたくさんの幻想郷がある。『基本の幻想郷』にいる人物しか出てこないのもあれば、その『基本の幻想郷』には出てこない僕みたいな人間がいる世界もある。

つまり僕は、唯一無二の存在。ここ以外のどこの幻想郷にもいない。

だから僕は__________僕しかいない。

 

ちなみに霊夢は、大体の幻想郷にいる。『基本の幻想郷』の主人公らしいからいて当たり前なんだけどね。

 

「じゃあ、私からリクエスト」

「なに?」

「この前買って来てくれた水羊羹。あの美味しい外の世界のやつ。あれ、買って来てよ」

「ええー?」

「それでお茶しましょ」

「まあ、暇だしいっか」

 

そんなこんなで『樹の世界』での時間は過ぎて行った。




2個目の連載とかいう綺麗なもんじゃないです笑
完結しない系作品の始まり始まり〜〜
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