Vengeance For Pain   作:てんぞー

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一時の休息
英霊 - 1


 ―――目が覚めた。

 

 柔らかいベッドの感触に心地よさを感じながら、ゆっくりと体を持ち上げた。気づけば妖精が抱き着くような形で眠っていたが、此方の覚醒に合わせて目を覚ましたようで、姿をベッドの上へと転げた。それを見届けてからもう一度装飾のない自室の姿を確認し、そして思い出す。

 

「―――冬木から生きて帰ったんだったんだな、俺は」

 

 レフ・ライノールは裏切り者だった。オルガマリー・アニムスフィアは死んだ。カルデアの爆破事故はレフの仕組んだテロだった。人理は焼却されて、カルデアといくつかの特異点を除いて人類は絶滅した。カルデアはテロの影響によって二十数名の職員以外は全滅している。

 

 それが冬木の聖杯戦争を―――特異点を潰した結果得られた成果だった。聖杯によって願いをかなえ、それによって時代を歪ませて変質させ、ありえない時代を生み出す―――つまりは特異点の形成。それがダ・ヴィンチが推測した相手のやり方だった。それが有効であるかどうかは既に炎上都市と化した冬木が証明していた。

 

 本当に……色々疲れるファースト・オーダーだった。

 

『ま、生き残れただけ僥倖じゃないかしら? そもそもマリスビリーの設計によれば貴方は使()()()()()()()()()()でしょ?』

 

 ベッドの上に転がっていた妖精が膝の上に座ってくる。それを退かす気にもなれなく、そのまま彼女を膝に乗せたまま自分に関する情報をアクセスする。それらは全て≪虚ろの英知≫に記録されている。自分は―――検体171号は量産型の英霊兵士、そのプロトタイプの一つとして生み出されている。

 

 マシュ・キリエライトがデミサーヴァントを成功させるための人造生物であり、本質的にホムンクルスに近いのはマシュのように1から調整して無垢な素質がなければ英霊を憑依させるという行いをする事ができない点にある。だがこれは非常に時間がかかる上にコストもかかる上、最終的に憑依されたサーヴァントの意識によって成功が決定する為、非常に効率が悪いと判断された。故にサブプランとして存在していた英霊兵が生み出された。

 

 つまりは無記名霊基を使った人造的な英霊の作成である。

 

 肉体を強化し、知識を与え、そして武器を与える。最終的にサーヴァントと戦えるように霊基を与えて補正を得る事によって最低限のサーヴァントと同等の能力を得る事が出来る。≪虚ろの英知≫はそのためにどんな状況、どんな環境でも100%の状態で有利をとって戦う為の技術プログラムと考えていい。マリスビリーが俺をその改造の素体の一つとして利用したのは聖人体質という珍しい体質をしており、その結果実験の失敗が概念的なアプローチから減る可能性が高まる、という理由からだった。

 

 そうすればもっとデータが取れ、次の成功率を大幅に上げる事ができる。

 

 ―――その前に死んでしまったのだが。

 

 結局、デミサーヴァントも量産サーヴァントも失敗した。だがこうやって実際に特異点Fで自分もマシュもその役割を果たしたことを考えると、結果として自分達の存在は正しかったのだ、というのが理解できてしまう。悔しい話ではあるが、マリスビリーの先見は正しかった―――過剰にも見えるカルデアの暗部と実験、それは人理を最後の一線で保つ事に成功させている。マシュと自分、どちらがいなくてもおそらくはファースト・オーダーの達成は叶わなかっただろう。それぐらいには過酷な戦いだった。

 

『怖くなっちゃった?』

 

「―――まさか」

 

 それはありえない。どうせ、何時尽きるかさえ解らない命だ。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だろう。自分はそんなもんだとカルデアへと帰還し、グランドオーダーを所長代理としてロマニが発令した時点で覚悟した。だからあとは少しずつ命を削り、英霊を迎え入れて戦力増強するまでの時間を作るのが己の役割だろう。或いは規格外の存在に対して対英霊の最大出力によるカミカゼだろうか。どちらにしろ、消耗品として設計されているのだ―――そういう使い方が一番だろう。

 

 まぁ、自分はそんなものだ。あまり期待する様なものじゃない。そもそも体を弄り回しすぎている。改造されてない箇所などないだろう、それで長生きを望むのは少々理不尽に過ぎるだろう。

 

 ―――どうでもいい話だ。

 

 そんな事よりも今は、

 

「……活動開始しよう。カルデアに残された職員は全部で二十数人余り……カルデアの破壊を見れば手が足りないのは目に見えている。ロマニに無理やり寝るように言われて休息をとったが……俺も修復作業に戻ろう」

 

『あらら、真面目ねー。ま、いいんじゃないかしら』

 

 朝の活動を始める為にもベッドから起き上がる―――冬木から帰還した次の日の朝のことである。

 

 

 

 

「―――おはよう、アヴェンジャー。その様子を見るとしっかり眠れたみたいだね」

 

 システム・フェイト管理室へと向かえばそこにはロマニとダ・ヴィンチの姿のほかに、数人カルデアのスタッフの姿が見えた。何らかの作業を進めていたロマニは手を止めながらやあ、と気軽に声をかけながら片手をあげて挨拶をしてきた。それに挨拶を返すように軽く頷くが、

 

「……顔は見せていない筈だが」

 

 格好は何時も通り全身ローブ、姿を完全に隠したスタイルだ。これでは状態の確認なんてできない筈なのだが、なんて思うのだが、

 

「君とマシュと立香くんのバイタルに関しては定期的にチェックしているからね。ダヴィンチちゃんは色々と仕事があって今はカルデアを離れられないし、そうなってくるとグランドオーダーで動けるのは君達なんだからこれでも気を使ってモニタリングしてるんだぞー?」

 

「世話をかける」

 

「そこはありがとう、でいいんだよ。というかもう少し寝ていてもいいんだよ?」

 

「いや、手伝おう。メンテナンス関連の知識もある」

 

 そう言ってシステム・フェイトの修復を手伝う。人理の守護者たる英霊を召還するためのこのシステムをレフは脅威とみなしたのか、結構丁寧に破壊し、いたるところに破壊の痕跡が存在する。しかしダ・ヴィンチを殺さなかったのは失敗としか言いようがない。すでにシステム・フェイトは九割が彼女の手によって修復されており、現在は細かい所の調整と修復作業中だったらしい。もう少し早く起きればよかったかもしれない、なんてことを考えながら修復作業に入る。カルデアに設置してある重要機器の修復方法やメンテナンス方法は()()()()()()()()()()()()この脳内には記録されている。

 

 本当に、マリスビリーはいったい何を過去に見たのだろうか。その悩みは尽きないが、

 

「あぁ、そうだ、アヴェンジャー。特異点Fでの話を聞きたいんだけど……マシュと立香くん、この先も生きていけると思うかい?」

 

 作業の合間に、そんな質問をロマニが投げてくる。それに答える。

 

「―――無理だろうな。どちらもまだ未熟が過ぎるだろうし、俺が守って動いて解決するわけでもない。本人自身が成長する必要があるだろうな、このグランドオーダーの間に。そのためにも、英霊が必要だろう」

 

「やっぱりか……」

 

「まぁ、冬木の特異点攻略には驚かされたけど、アレは運の他にも英霊という明確な助けがあったからこそ達成できた事だからねぇ。楽観できる状況ではないよね……っと、こっちの調整はこれで終わりかな? 何とも張り合いがないものだ。もうちょっと仕組みを複雑にしていてもよかったんだよ?」

 

「やめろ」

 

 ダ・ヴィンチの言葉に総員で一斉に告げると、冗談だよ、と籠手に包まれた手をふるいながらダ・ヴィンチが言ってくる。天才という領域の存在はどれも正気ではないという話は聞いていたが、彼女もまさにそういう類の存在なのだろうとは解る。ただ、自重するときはしておいてほしい。おそらくは冗談なのだが、解りづらいのだ。

 

 それはそれとして、コフィンやレイシフト回り同様、最優先で修復されたシステム・フェイトは順調に修理が完了する。これからのカルデアの目的、そのグランドオーダーを考えるとやはり最優先は英霊戦力の補充であると考えられる。これがないとまず、戦えない。それにコフィンをはじめとしたレイシフト関連の施設も修理しなくてはグランドオーダーの遂行ができないので困る。

 

 食料などに関してはまだ無事な部分がある為、そこまでの問題ではない。

 

 重要なのはグランドオーダーを遂行し、人類史を守れるか否か、というところにある。

 

「とりあえずシステム・フェイトの修復はこれで完了かな? 施設電力を前ほど回せないから触媒に聖晶石を必要にしちゃいそうだけどね。保管庫に幾つかあったはずだからこれを触媒に立香君に英霊を召還してもらおうか」

 

 高密度の魔力結晶体―――聖晶石。英霊を召喚する触媒として最上位のものであり、カルデア爆破以前であれば一つでもあれば英霊の召喚には十分だっただろうが、現在の施設稼働率の低下を考えると()()あれば英霊を一回召喚できる、というところだろうか。

 

「冬木で縁を結んだサーヴァントがいる……きっと……いや、確実に応えてくれるだろう」

 

「なんにせよ、我らが主役の登場を待たないとダメだねぇ」

 

 作業を終わらせて一息をつくために室内のスタッフたちを含めて全員が休みに入る。一息つきながらこれからの予定をどうするかを話し始めようとすると、通信を告げる音が鳴る。ロマニがそれに応えるとマシュのホログラムが浮かび上がる―――どうやらマシュと立香が起きたらしい。時間を確認すれば自分が起きた時間からすでに数時間が経過していた。もうこんなに時間が経過していたのか、と軽く確認しながら保管庫へと向かう為に足を進める。

 

「聖晶石を回収してくる」

 

「あぁ、立香君たちを此方へと呼ぶから頼んだよ」

 

 

 

 

 保管庫に残された聖晶石を12個だけ回収してくると、マシュと立香の姿があった。立香達は此方を見ると軽くおはよう、と挨拶をしてくる。もはや朝か昼か、或いは夜かさえ解らないのに、そうやってマイペースでいられるのは一つの才能だった。自分のように空っぽだから己を保っているのではなく、この立香という少年は本当の意味で心が強いのだろう、と思えた。羨ましさを感じつつ、運んできた聖晶石を立香へと手渡す。

 

「えーと、これは……」

 

「それは聖晶石だよ、立香君。このカルデアにおいて英霊を召喚する為に必要な触媒だ。本来の英霊召喚であるなら必要はないんだけどね? カルデアでの英霊召喚はちょっと変わっていて、英霊を座から強制的に呼びおろすんじゃなくて、英霊の座にいる英霊に()()()()()()()()んだ。つまりは君をマスターとして認めた英霊、或いは人理焼却という行いを認めず力を貸すことに意味を見出した英霊のみが力を貸してくれるんだ」

 

「認められる……」

 

 聖晶石を立香に渡し終わり、

 

「……あまり深く考える必要はない。仲間が増えると思えばいい」

 

『ガチャみたいにね』

 

「ガチャみたいにな……ん?」

 

 足元を見れば妖精が笑顔を浮かべていた。こいつ、狙って話に割り込んだな、と思って弁明しようと立香へと視線を向ければ、少しだけ聖晶石とシステム・フェイトへと向ける視線が怪しかった。

 

「ガチャ……ガチャ……回す……10連……」

 

「立香くん? まるでソシャゲの闇に飲まれた課金兵の様な表情を浮かべてるけど。当カルデアはホワイトでクリーン、NもRも存在しない一級の英霊しか召喚しないシステムだから大丈夫だよ? はは、冬木で出会ったサーヴァントが応えてくれそうだし今は冬木ピック、なんてね!」

 

「やめてくれドクター、その言葉は俺に効く」

 

 胸を押さえながら立香の足がぷるぷると震えていた。ソーシャルゲーム、手を出したことはない、というか興味を抱いた事すらないのだが、そこまで酷いものなのだろうか。後学の為に手を出してみようか、何て事を考えている間に立香が持ち直した。

 

「ふぅ……ふぅ……英霊召喚ガチャとかグランドオーダーよりも酷い試練があっただなんて……!」

 

「先輩、その、今回さなくてもいいんですよ?」

 

「いや、課金兵はガチャから逃げないから」

 

「おぉ、もう……」

 

 何だろうか、この茶番は。いや、肝心の立香が元気ならばそれはいいことなのだろうが。

 

 ―――ともあれ、わずかな茶番を挟んでから、立香がマスターとして英霊召喚を行う事が決定した。回数は全部で三回。冬木で出会ったサーヴァントの事を考えれば、誰が英霊の召喚に応じるのかは大体予測できた。しかしそれに黙り、聖晶石をシステム・フェイトに捧げ、英霊召喚を行う立香を見届ける事にした。

 

 立香が聖晶石を空間に捧げれば、それに反応するようにシステム・フェイトが起動する。聖晶石は即座に溶けて力場を形成する。光輪を生み出して空間にエネルギーを満たし、サーヴァントを召喚するための環境と状況を形成させる。三つに分かれた光輪はそのまま限界まで輝きを生み出してから一瞬の閃光とともに一つの人影を作った。

 

 全身を青いタイツの様な恰好に覆われた一人の男の姿だった。

 

 男は笑みを浮かべ、

 

「―――よう。サーヴァント・ランサー、召喚に応じ参上した。ま、気楽にやろうやマスター」

 

 ニヒルな笑みを浮かべた。

 

「つかランサーで召喚するとは解ってるじゃねぇか。やっぱ手元に槍がねぇと安心しねぇわ……ん? なんで俺はそんな事を考えてんだ? ま、いいわ。それよりもよろしく頼むぜ」

 

「此方こそよろしくランサー!」

 

 冬木で出会ったキャスターのクー・フーリン、その別クラスの姿であるランサーの姿での召喚だった。本人自身がランサーのクラスを切望していたし、これは味方としてはかなり頼もしい。その実力に関してはすでに冬木で良く知っている上に、アイルランドの光の御子の槍に関する逸話は有名だ。

 

 戦力としては実にありがたい話だ。

 

「と、まだ召喚途中だったか? 俺に気にせず遠慮なくつづけな。戦争ってのは何事も数から始めるもんだからな」

 

「あ、うん。それじゃあ遠慮なくガチャ続行する」

 

「英霊召喚の事をガチャって言うの止めない?」

 

 ロマニの言葉を無視して立香が見事なフォームで聖晶石をシステム・フェイトの中へと投擲、聖晶石を捧げてシステムを起動させる。再び光が発生し、英霊召喚の為の環境が形成される。ランサーがそうであるように、召喚直後に英霊達はマスターのパスを立香と形成しつつ、カルデアの電力によって存在を維持される。そのための準備も同時に整い、そして光が部屋の中に満ち始める。

 

 直後、光が弾けてその中から一つの姿が出現する。

 

 その姿を見たランサーがげぇ、って声を零した。

 

「―――サーヴァント・アーチャー。召喚に応じ参上した」

 

 召喚に応じて参上したアーチャーのサーヴァントはあの大空洞の途中で立ちはだかった褐色のアーチャーだった。宝具を投影し、固有結界を展開するというステータスでは測れないハチャメチャっぷりを発揮するサーヴァントであり、まさに英霊と呼ぶのにふさわしい相手だった。敵であったが、しかし召喚に応じてくれた以上、アレが彼の本意ではなかった、ということなのだろう。

 

 ただアーチャーはランサーを見つけるとおや、と声を漏らした。

 

「また貴様か」

 

「なんだよまた貴様かってのは。むしろそれは俺のセリフだっての。なんで行く先々でテメェとブッキングするかねぇ……」

 

「それは此方のセリフだ。毎度の様に人の前に立ちはだかって恥ずかしさを覚えないのかね?」

 

「あ? 何言ってんだ。いつだって先に召喚されてるのは俺の方なんだから悪いのはそっちだろうが。あーあ……折角いい戦場に来れたと思ったんだがなぁ、お前が来て台無しだよ」

 

「言いがかりはやめたまえ。何より最終的に勝利を掴んでいるのは私なのだから正しいのは私の方ではないかね?」

 

「言ったなテメェ……!」

 

「空気が最悪ですが、石がある以上はガチャを継続します!!」

 

 一歩引いたところで物の成り行きを見ているが、アーチャーとランサーはまさに犬猿と呼べる仲の悪さを見せていた。ただどちらも戦闘に関してはプロフェッショナルな部分を感じる。必要な時は割り切って戦えるだろう。そう思っている間に立香が聖晶石を捧げていた。それを見るとランサーもアーチャーも口論を止め、そしてシステム・フェイトのほうへと視線を移した。

 

「ま、この流れなんだ、最後に来るのはアイツだろうな」

 

「この状況で彼女が召喚されない理由がないからな」

 

 アーチャーとランサーはどうやら誰が召喚されるのか、大体予想がついているらしい。とはいえ、ロマニの話によれば立香とマシュは大聖杯の前でアーサー・ペンドラゴンと戦ったらしい。その事を考えると汚染されていない騎士王が召喚されるものだろう、と予想はつけるものだった。そう思っている間にシステム・フェイトの光は通常のものから七色の光へと変化した。それを見ながらロマニが驚愕の声を漏らした。

 

「この感触……最上級の霊基反応が来たぞ! 次のサーヴァントは期待できるぞ!」

 

 ロマニの言葉の直後、光が室内に満たされ、そして、その姿が出現した。

 

 白いジャージの下からでもしっかりと見える成熟した大人の女の体を持ち、白い帽子をかぶり、赤いマフラーを口元を隠すように巻いた、金髪の女の姿がそこには出現した。彼女は腕を組みながら、

 

「―――少々というかかなりというかだいぶ超フライング気味ですが、もはや増えに増えたセイバーというかついにはクラスを超えてアーチャーやランサーにまで増えてしまったアルトリア種許すまじ、というところ許してもらいましょう! えぇ、昨今の増えすぎたピクト人ですらビックリの奴らを銀河の闇へと葬る為に、今、コードネーム・ヒロインZとして召喚されました。よろしくおねがいします―――えぇ、アルトリアとかアーサーとか円卓とかと全く関係ない銀河の戦士で謎のヒロインZです。謎のヒロインZ……一体何者なんでしょうか……え? 私が一人目? じゃあこの後登場するアルトリア殺し放題じゃないですかヤッター!」

 

 言葉とともにヒロインZの帽子を貫通して伸びるアホ毛がピコピコと動いている。まるでそれ自体が意思を持っているかのようであった。そんな、召喚されてしまったヒロインZの登場に妖精が大爆笑している中で、

 

「―――あぁ、アーチャーがとてもじゃないけど人に見せられない顔をしてる……! しっかりしろ! しっかりするんだアーチャー!」

 

「おい、どうした、おい! しっかりしろアーチャー! アーチャー―――!」

 

 人理修復、これ無理かもしれないと心の底から思ってしまった。




 謎のヒロインZ……いったい誰上なんだ……。つまりはXに対して中の人を大きい方に入れ替えたアレ。アーチャーは死ぬ。精神的に。あとランサーは勝手に死ぬ。なおアーチャーは今後カルデアに増えるであろう家族の存在で追撃で死ぬ。そのためだけのアーチャー召喚であった。抑止力、グッジョブ。

 冬木最後まで描写してもどうせ「ゲームで確認しろ」で終わるので、同じところはサクサクカットして、こういう感じに変更入れて進めたい感じで。チート……? 最強……? ハーレム……?

 ウチは品切れだよ……。

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