沙織お嬢様の優雅なる武勇伝   作:銀の鈴

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第17話「沙織お嬢様の作戦会議」

あっという間に銀河戦争の初日が終わりました。

 

今のところ残っているは、以下の6名です。

 

星矢(ペガサス、羽の生えたお馬さんです。かつての愛馬が羽を生やして帰って来ました)

 

氷河( キグナス、白鳥です。白鳥のオマルを思い浮かべてはいけませんよ)

 

瞬(アンドロメダ、鎖で縛られたオッパイさん。エッチなのはいけないと思います)

 

一輝(フェニックス、鳳凰です。女性タイプならわたしの聖衣(クロス)になるはずでした)

 

邪武(ユニコーン、ツノの生えた駄馬です。忠犬なのに駄馬です。不思議ですね)

 

紫龍(ドラゴン、龍ですね。最強の拳と最強の盾を持っているそうです。わたしの黄金の錫杖と盾に対する挑戦でしょうか? いつか泣かそうと思います)

 

敗者は4人です。

 

檄(ベアー、熊さんです。共食い熊さんです。怖いですね。星矢に吹っ飛ばされて負けました)

 

蛮(ライオネット、子獅子です。赤ちゃんライオンですね。邪武にボコボコにされました)

 

那智(ウルフ、狼です。一輝には手駒候補だから手加減するように言いました。そうしたら暴力は振るわなかったのですが、幻覚で精神を破壊しやがりました。わたしは悪くありません。なので星華のお仕置きは一輝が受けます)

 

市(ヒドラ、海ヘビです。ヘビなので、蛇使い座のシャイナお姉様の手駒に差し上げようかと考えています。それとも毒使いなので、グラード財団の暗殺者に仕立てようかしら?)

 

この10名が、青銅聖闘士となって帰ってきた子供達です。

 

当初、わたしが心配していたような復讐心をもった子供はいませんでした。

 

きっと、麗しく成長したわたしの魅力のお陰だと思います。

 

そして、明日は銀河戦争の2日目です。

 

つまり、瞬攻略作戦の決行日です。

 

わたしに忠誠を誓っている星矢と氷河には、作戦に協力するように命じています。

 

「いや、まあ、俺は別にいいんだけどよ。随分としょうもない事に大金をつぎ込むんだな」

 

今作戦のために、デスクイーン島に突貫工事でアジトを建設した事を説明すると、星矢は呆れた顔になりました。

 

「そう言ってやるな、星矢。兄弟の関係と男女の関係が複雑に絡み合っているのだろう。それを心優しいお嬢様が汲み取ってあげた。そういう事だ。まあ、俺には理解できん世界だがな」

 

「つまり慈悲深いお嬢様が、ブラコンを拗らせた一輝の手助けをしようという事だな。俺にもよく分からない世界だな。だいたいブラコンって何なんだよ。弟離れぐらいしろよな」

 

「確かにそうだな。男のくせにブラコンなど、軟弱にも程があると言えるな」

 

「一輝はガキの頃からブラコンだったもんなあ、まったく、三つ子の魂百までとはよく言ったものだよ」

 

「なるほど。一輝のブラコンは不治の病というやつか」

 

「病気なら仕方ないよな。よし、一輝! 俺達が全力で協力してやるから大船に乗ったつもりで安心してくれよ! 星華姉さんにも良いところを見せたいしな!!」

 

「ああ、俺達に任せてくれ。俺のそばで見守ってくれているマーマに俺の格好いいところを見せたいしな」

 

「喧しいわっ!! このシスコンとマザコン共!! 喰らえ、鳳翼天翔ーーーーっ!!!!」

 

「「うわぁあああああああー!?」」

 

星矢と氷河に言いたい放題に言われた一輝が、二人に対してブチ切れてしまいました。

 

さすがに今のは星矢と氷河が悪いですね。

 

しばらく放っておく事にしましょう。

 

 

***

 

 

「シスコンもブラコンもマザコンも同じなんだ!」

 

「そうだ! 同じ家族だ!」

 

「同じ血が流れる家族を愛することは当然のことだ!」

 

「「「家族愛!! 万歳!!!!」」」

 

数時間後、三人が和解されました。

 

この数時間の争いで城戸邸の一角が崩壊しましたが、理解ある主人であるわたしは、その様な細かい事で目くじらを立てたりはしません。

 

その代わり、激怒している星華が後ほど三人にお仕置きをしてくれると思います。本当に有難い事ですわ。

 

三人へのお仕置きの様子は、後のお楽しみに取っておくとして、瞬攻略作戦の打ち合わせの再開です。

 

「星矢と氷河は、瞬と邪武、それに紫龍を上手く誘導して下さいね」

 

「分かったぜ、沙織お嬢様。ところで、邪武にも協力させればいいと思うんだけど? あいつも沙織お嬢様には忠誠を誓っているよ」

 

「いや、それは俺は反対だな。邪武の奴に演技が出来るとは思えん。絶対に瞬や紫龍に気づかれるぞ」

 

「たしかにな。邪武は演技のできるタイプではない。それよりも熱血漢の邪武が、何も考えずに突っ走ってくれた方が作戦も上手くいきそうだ」

 

「なるほど、瞬や紫龍は頭が切れるからな。考えさせる時間を与えたらヤバいかもな」

 

「ああ、その通りだな。瞬達は、俺と同じで頭が切れる。反射神経で物事を考える邪武には、あいつらのペースを乱す役割を担ってもらおう」

 

「フッ、邪武には似合いの役割だ」

 

「アハハ、そうだな。単純な邪武にはお似合いだぜ」

 

「(星矢も邪武と同じタイプだがな)」

 

「(うむ、星矢にも秘密にするべきだったな。失策だったぜ)」

 

「(ああ、そうだな。提案しなかった俺のミスだ。すまなかった)」

 

「(気にするな、氷河。俺も気付くのが遅れたんだ。お互い様というやつだ)」

 

「(そう言ってもらえると気が楽になる。ありがとう、一輝)」

 

「ん? どうしたんだ二人共、難しい顔をしているけど?」

 

「「いや、何でもない。気にするな」」

 

「アハハ、息がぴったりだな、お前ら。これなら作戦も上手くいきそうだぜ! みんなで力を合わせて頑張ろうぜ!」

 

「「……ああ、そうだな」」

 

朗らかに笑う星矢と微妙な表情の二人。

 

うーん、チームワークも微妙な気がしますわ。

 

せめて、腹黒のシャカが居てくれたら助言を得られたのですが、今月は脳筋のアルデバランの当番月なので不在なのが残念です。

 

とにかく、一輝には明日の試合中に優勝商品の金ピカの聖衣(クロス)っぽい物を強奪後、デスクイーン島に逃亡してもらいます。

 

エスメラルダとアルデバランには、今夜中にデスクイーン島に先行してもらう予定です。

 

一輝の配下役のエキストラも大量に準備できました。

 

あとは臨機応変に現場で対応するとしましょう。

 

そういえば、シャイナお姉様の来日が遅れています。おそらく明日には到着するとは思いますけど。

 

本当は、シャイナお姉様にも瞬攻略作戦に協力して欲しかったのですが、このままだと作戦を説明する時間をとれそうにありません。

 

今回は残念ですが、シャイナお姉様には日本でお留守番をしてもらいましょう。

 

わたしはデスクイーン島での現場監督をしなくてはいけませんが、星華が日本に残るのでシャイナお姉様も寂しくはないと思います。

 

さて、明日は忙しくなるでしょうから、今夜は早めに寝るとしましょう。

 

お休みなさい。すやすやー。

 

 

 

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