仮面ライダースナイプIS   作:カズミン

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2017 09/30:一部改変しました。



第1話

2年前、灰色の戦士、仮面ライダースナイプとして戦った放射線科医の青年、立花大河は完全体のバグスター、グラファイトとの戦いに敗れて瀕死の重傷を負い、ISの開発者篠ノ之束により助け出された後、半年間の入院生活を余儀なくされた。

 

そして、グラファイトが完全体となったことにより、患者を死なせたことと、グラファイトを倒し損ねた責任を問われ、医師免許の剥奪・変身に使用していたゲーマドライバーとプロトバンバンシューティングガシャットを没収されてしまった。

 

タイガは退院後、自宅を引き払い、消息不明となっていた。

 

 

 

 

 

 

それから1年半。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガは今、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全国IS適性検査、か。」

日本で、世界初の男性操縦者、織斑一夏が発見されたことで始まった全国IS適性検査の会場を訪れていた。

 

 

「ありがとうございました。・・・次の、立花・・・大河さん、立花大河さん来て下さい。」

 

 

「ハァ。時間の無駄だろう。」

タイガはため息をつきながら、待合室から出て、検査室に向かった。

 

 

 

タイガが検査室に入ると、日本純国産の第2世代型IS『打鉄』が置かれていた。

 

「立花さんですね、ではこのISに触れてください。」

「はいはい。」

タイガは担当の女性の指示に従い、メンドくさそうに打鉄に触れた。

 

すると、タイガは眩い光に包まれ、光が晴れた瞬間、

 

 

 

 

 

 

「なん・・・だと!?」

タイガが困惑した顔で打鉄を纏った状態で立っていた。

 

 

 

 

 

 

面倒事を嫌ったタイガはその後、ISを素早く解除すると検査室から逃げ出し、こっそり隠れながら会場からの脱出を図ろうとした。

 

 

しかし、運悪く見つかってしまい、IS関係者や騒動を聞きつけて集まったマスコミから追われていた。

 

 

 

「ちっ!」

流石に多勢に無勢で、タイガは遂に取り囲まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、突如としてクラクションの音が鳴り響き、タイガを取り囲む人々に向かって黒塗りのリムジンが突っ込んできて、タイガを取り囲んでいた人々は車に轢かれることを恐れ、タイガから急いで離れた。

 

そして、リムジンはタイガの真横に停車すると、後部座席が開き、一人の男が顔を出した。

「早く乗るんだ。」

 

タイガはその男の言葉を聞き終わる前に素早くリムジンに乗り込むと、リムジンは制限速度すれすれのスピードで急発進し、会場を立ち去った。

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

その後、タイガはリムジンの男と近くの地下駐車場で、黒塗りのリムジンからシルバーのバンに乗り換えて移動していた。

 

 

タイガは後部座席で自分の真正面に座るリムジンの男を睨みつけていた。

「どうやって俺の居場所を見つけ...いや、それより俺に今更何の用だ。

 幻夢コーポレーション社長、影宮玄斗。」

タイガに睨みつけられているリムジンの男こと、幻夢コーポレーション社長、クロトは睨まれていることを気にせず爽やかな笑顔を大河に向け、口を開いた。

「久しぶりですね、立花先生。先にどうやって居場所を見つけたかという疑問に答えましょう。

 全国にある適性検査会場に我が社の人間を張りつけました。勿論私もさっきの会場に。」

「俺があの会場に来ることが分かっていたのか?」

「いえ、場所までは分かりませんでしたが、貴方は面倒事は嫌いですが、関わらない、ではなく、

 とっとと済ませる性格ですからね。初日に必ず行くと思ってました。場所に関しては直感です。

 私の直感は結構当たるんです。」

「そうか......。」

「それで、用件でしたね。・・・・・・これを貴方に。」

クロトは自分の横に置いてあった黒いアタッシュケースを開いてタイガに中身を見せた。

 

 

アタッシュケースの中身はかつてタイガが使用していたゲーマドライバーだった。

「ゲーマドライバー、だと?」

タイガはゲーマドライバーを手に取ると、怪訝な表情でクロトを見た。

「それとこれを。」

クロトは空になったアタッシュケースを閉じて再び自分の横に置くと、懐から紺色のガシャットを取り出し、タイガに手渡した。

「こいつは。」

「それは君が2年前に使用していたプロトガシャットの正規版、バンバンシューティングガシャッ

 トです。」

「何故今更俺にこれを?」

「君に仮面ライダーとして、復帰してもらいたい。」

クロトは真剣な表情になり、タイガの目を見つめた。

「俺は医師免許を剥奪された身だぞ。」

「我が社は貴方の医師免許剥奪を不当な処分だと判断し、日本政府に抗議しました。」

「だが、俺は患者を死なせた。」

「君は2年前、ただ一人で大量のバグスターと戦った。それ故に連戦に次ぐ連戦で貴方達の身体は

 限界だった。そんな状態の貴方が4人チームプレイを基本とするハンティングゲーム<ドラゴナ

 イトハンターZ>のキャラクターを基にしたバグスターでしかも完全体となったグラファイト

 を相手にして勝て、という方が無理な話です。」

「・・・。」

「バグスターウイルス切除手術は、ドクターが自らの命を懸けて行う手術です。2年前の件につい

 ては貴方に非は無い。我々幻夢に非があります。ゲーマドライバーの量産に時間がかかってし

 まったことで、貴方に多大な負担をかけてしまった。」

そういうと、クロトは咳払いした。

「医道審議会と衛生省の協議の結果超法規的措置として特例で貴方の医師免許剥奪の取り消しを決

 定しました。」

タイガは顔を俯かせため息をつくと顔を上げた。

「ふん。」

顔を上げたタイガは不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか、ありがとうございます。

 それと貴方にはIS学園で保険医をしてもらいます。勿論、授業も受けてもらいますが。」

「何?」

「実をいうと、IS学園をバグスターが狙っている可能性があるという情報が入りましてね、その対

 抗策として貴方に行って貰いたいんですよ。それに調整中のガシャットの制作が終わり次第、

 増援のライダーを送ります。」

「必要ない。仮面ライダーは俺一人で十分だ。ガシャットだけよこせばいい。」

「そういうわけにもいきません。不測の事態が起きる可能性がありますからね。」

「・・・勝手にしろ。」

そういうとタイガはシートに身を任せ目をつぶって眠りだした。




クロトに言わせたことは自分は思ってたことです。
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