進撃の獣化兵~獣の咆哮~   作:たぬえもんⅡ

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またも遅れてすいません!!

今回の話は以前短編で投稿した話を加筆修正した物です。

今回も見て貰えたら幸いです!!


第5話 シガンシナ区脱出支援 ①

ウォール・マリア南端に位置する町シガンシナ区。

 

そこは今、「巨人達」によって地獄と化していた。

 

100年もの間、人類を守ってきた城壁が突如として現れた「超大型巨人」によって破壊され、多数の巨人が市街地に侵入。

悲鳴を上げながら逃げ惑う人々を次々と捕らえ、口に放り込み無残に食い殺していく光景はまさに地獄だった。

 

そんな中、三人の家族がウォール・マリアに向かって必死に走っていた。

 

 

「こっちにはまだ巨人が居ない!!急ぐんだ!!!」

「頑張って!ルミ!!」

「うん!!」

 

 

父親が安全を確認しながら進み、また母親も娘を励ましながら進むが・・。

 

 

「「「!?」」」

 

 

前方の道に3メートル級が姿を現す。

 

 

「引き返すぞ!?」

 

 

来た道を引き返そうとするが。

 

 

「こっちにも!?」

 

 

引き返そうした道からも4メートル級が迫って来ていた。

 

 

「お、お父さん」

「アナタ・・」

 

 

娘が震えながら母親に抱きつく、母親も娘を抱きながら夫を見る。

 

 

「くっ!!」

 

 

父親は必死にこの状況をどうするか考えるが、巨人が待ってくれる筈も無く三人に近づいていく。

 

 

(せめて二人だけでも!?)

 

 

父親は妻と娘だけでも逃がそうと考え、懐に入れていた護身用のナイフを取り出す。

 

 

「私が何とか逃げ道を作る、お前はルミを連れて逃げろ」

「そんな無茶よ!?」

 

 

妻は悲鳴に近い声を出すが父親はその声を無視し、前方の道を塞いでいる巨人に向かっていこうとした瞬間・・・巨人の首が飛んだ。

その光景に家族は唖然とする。

 

首と共にうなじを破壊された巨人は体を揺らしながら前のめりに倒れる。

そして三人の目に、巨人とは違う『鳥の様な頭を持った化け物』の姿が映る。

 

 

「ひっ!」

 

 

その姿に娘が小さな悲鳴を洩らし、母の服をさらに強く握り締める。

化け物は爪に付いた血を振り払うと家族達に近づいていく。

 

 

「っ!!」

 

 

父親は咄嗟にナイフを構えるが。

 

 

「此方は其方に危害を加えるつもりは無い」

 

 

怪物の発した『声』に動きが止まる。

怪物は家族の横を通ると瞬時に4メートル級に近づき、手刀で巨人の首を貫きうなじを破壊してしまった。

2体の巨人を瞬く間に葬り去った怪物は振り向くと。

 

 

「我々は君達の脱出を手助けするために来た」

 

 

ゾアノイド・ジアットは家族達にそう告げるのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

シガンシナ区に入ったゾアノイド達は直ちに行動に移る。

 

 

「お前達二人はここで巨人達の進行を遅らしてくれ」

 

 

グレゴールがガルバランとヴァモアの一体にそう命令する。

 

 

「方法は?」

 

 

ガルバランがグレゴールに尋ねる。

 

 

「どんな方法でも構わん」

「了解」

「他に聞く事は?」

「ありません」

 

 

会話を終えるとグレゴールは他のゾアノイド達を見渡し。

 

 

「これより!住人の脱出支援を開始する!!」

 

 

そう宣言した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

少年エレンは幼馴染の少女ミカサと共に家の下敷きになった母カルラを助けるために柱をどけようとするが、子供二人の力では精々柱が少し浮くだけであった。

カルラは必死に二人に逃げるように言うが、エレンは母を見捨てる事が出来ず、その声を無視し何度も柱をどかそうとする。

そしてそれはカルラを母同然に慕うミカサも一緒であった。

しかし二人がどう頑張ろうと結果は変わることはなかった。

そうしている間にも巨人が迫ってくる。

 

 

「このままじゃ・・三人とも」

 

 

カルラがそう呟いた時。

 

駐屯部隊兵士のハンネスが立体機動装置を使い駆けつけてくる。

 

 

「ハンネス!子供達を連れて逃げて!!」

 

 

カルラはハンネスにエレン達を連れて逃げるように頼む。

ハンネスは無理にでも笑顔を作ると。

 

 

「見くびってもらっちゃあ困るぜ、カルラ。俺は巨人をぶっ殺してきっちり三人とも助ける!!」

 

 

ハンネスはそう言うと、巨人に立ち向かおうとした瞬間。

 

ドッン!!という衝撃音と共に15メートル級の巨人の体が宙に浮く。

 

 

「なっ!?」

 

 

余りに非常識な光景にハンネスの顔が驚愕に変わる。

そしてそれはエレンやミカサも一緒であった。

カルラもエレン達の様子から何かが起こったことを感じた。

 

ハンネスは宙に舞った巨人を良く見ると、右足の膝から下が拉げていた。

巨人は二、三数秒ほど宙を舞うと、そのまま仰向けの状態で地面に叩き付けられ、その衝撃が辺りに突風と砂煙を撒き散らす。

 

 

「ぐっ!!」

 

 

ハンネスは腕で突風から顔を守ると、倒れた巨人を見ると。

 

 

「!!!?」

 

 

ハンネスは目の前の光景に驚愕する、それはエレンやミカサも同じであった。

そこで繰り広げられてた光景は、見たこともない「怪物」が巨人の喉を手刀で貫いている光景だった。

巨人は体を一回激しく痙攣させると、そのまま動かなくなり気化するように朽ちて消滅していった。

どうやら巨人の弱点である、うなじを破壊したようだ。

 

誰もが唖然とするなか怪物が此方を見る。

 

 

「く!?」

 

 

ハンネスは咄嗟に剣を引き抜き構える。

それを見た怪物は肩を竦めると。

 

 

「そんな物騒なもんを向けないでほしいな」

 

 

言葉を喋った。

 

ハンネスはもう何回目の驚愕をするが、必死に頭を落ち着かせると。

 

 

「お前は一体何者だ?言葉が分かるのか?」

 

 

剣を構えたままハンネスが問いかける。

怪物はその問いに。

 

 

「言葉?分かるぞ。私が誰か・・それを答える前に」

 

 

怪物はそう言うと、その体格から想像出来ない跳躍でエレン達の前に降り立つ。

 

 

「か、怪物!!」

「母さんに何をするつもりだ!!」

「来るな!!」

「カルラ!エレン!ミカサ!」

 

 

カルラが怪物を見て声を上げる、エレンとミカサは怪物の前に立ちふさがり、ハンネスはエレン達の下に走り出すが。

 

 

「危害を加える気は無い」

 

 

怪物はエレン達にそう言うと柱を掴み。

 

 

「フン!」

 

 

大人数人でないと持ち上げれなさそうな柱を簡単に退かしてしまう。

怪物は瞬く間に他の瓦礫を退けると。

 

 

「私が誰か教えよう」

 

 

怪物は驚く四人を見つめると。

 

 

「私はゾアノイド、グレゴールだ」

 

 

怪物いやグレゴールはニヤリと笑いながらエレン達にそう言うのだった。

 

 

 

845年

超大型巨人によってウォール・マリア南端の突出区画シガンシナ区の城壁が破られ巨人進行。それと同時に人類はゾアノイドと遭遇した。




それでは次回も遅れるかも知れませんが見て貰えたら幸いです!!
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