ソードアート・オンライン Killiter Cards 作:A-アリシー’s
一日一話ペースなんてできないことは言いません。2~3日に一度のペースで更新できればいいなぁ、なんて思ってます。
アルヴヘイム・オンラインに突如新パッケージが導入されることになった。
その名は「プロジェクト:シャドウバース」
キリトは、そんな公式の情報を何度も熟読していた。
やがて、ふむふむ、と頷きながらそのページから移動し、まとめサイトを開いた。
その中に、『シャドウバースについての考察』というスレッドがあるのを見つける。
基本情報として、公式ページに書いてあったことが書いてある。
・現在実施中のメンテナンスと同時に新パッケージが導入される。
・メンテナンス終了時刻は明日の午後1時。
・グランドクエストのため、ユーザー全員で挑むものである。
この情報は公式に行けばわかる。ただ、ここから下の欄にはガチゲーマー達の考察が書かれている。
急遽告知されたイベントなだけに、考察しがいがあるのかものすごい勢いでコメントが更新されていく。
中には、シャドウ=影、この世界の影が関わってくるんじゃないか。つまり神話上でいうところのムスプルヘイムなどからの防衛クエストだとか色々な意見がある。
「どう?何かそれっぽいこと書いてある?」
情報を見ながら食べ終えていたキリトの食器を洗い終わった直葉が声をかける。それに対してキリトは、
「いや、所詮予想だしな。一通り目を通してそんなのもあるか、程度だな。固定観念を持ってもいけないけど想定外っていうのもまずい」
そう言いながらタブレットのブラウザを閉じ、電源を落とした。
「俺は明日に備えて寝るけどスグはどうする?」
「んー、私も寝る。明日はもちろんログインするんだよね?」
「しないわけにはいかないからな」
俺とスグはすぐに寝る仕度を整え、各自、自分の部屋に入っていった。
そして、俺は部屋にある端末からアスナ達に向けてメッセージを送った。
内容は主に明日の13時にログインできるかどうか、だ。
グランドクエストでもあるため、なるべく人数は多めで参加したいしその方がやっぱり盛り上がりもある。
返事は明日の朝起きたら確認する、とも書いておいたのでこれで俺は快く寝れるわけである。
翌朝、目覚ましの音に叩き起される。
端末に届いているメールを確認する。
アスナ、シリカ、リズ、シノン、ユウキ、がすでにオッケーの返事をくれていた。エギルはどうなるかわからないそうで、クラインからは音沙汰がない。
時刻は、朝の8時。食卓にはすでに朝食が用意されていて、母さんは仕事に行っているためスグと二人での食事だ。
食事を終え、クラインから遅れてオッケーの返事が来ているのを確認し、メンテナンス終了時刻まで待つ。
そして、13時なり、メンテナンス終了の情報が公式ホームページに更新された。
「リンクスタート!」
そう言って、俺とリーファ、そして恐らく他の皆と数多のALOプレイヤーが一斉にログインした。
今回はチュートリアル的な感じになってしまい申し訳ありません。
次話からちゃんとお話書きます