ガンダムアーキテクトレイヴンズ 自堕落な一個人   作:人類種の天敵

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初めましてこんにちは。
アーマードコア要素のガンダムで細々と書かせてもらいます。
他の方の作品と被らないようにやれたらいいなぁ、と思いますまる






輪廻転生。そうだ、アーキテクトになろう

輪廻転生。

詳しい事は俺もあまり知らない。

昔誰かに聞いた言葉で、確か、死んだ人間の魂とやらが死ぬ前の記憶を持ちながら新しい人生を送る……ようなものだと言っていたはずだ、多分。

ただ、その時はぼんやりと、こんなクソッタレな世界を2度も繰り返すなんて、とても可哀想だなと思ったから、なんとなく覚えていた。

 

輪廻転生。

 

今の俺は、いや、今世の俺は、何故そんな言葉と会話を覚えているのだろう。

 

……答えは簡単、幸か不幸か、俺がその輪廻転生とやらの体験者だからだ、恐らくは。

 

恐らくは……?なんで俺は自分の言葉に確信が持てないのだろう、まあ、すでに理由なんて気付いているのだけれど。

 

多分、アレだ、いや、絶対にそうだ。

 

 

 

「この世界が俺の知っている以前と最も対極にある「良い世界」だからだ。それ以外、理由なんて何一つない」

 

だからこそ、この世界では、

 

「自堕落に怠けて生きて行きたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こらぁ〜!何時まで寝てんの!あんた、今日は学校でしょうが〜!!」

 

「………………と、思っていた時期がさっきまでありました。はぁぁ、うわ、やばい、ネクタイ結ぶのに時間かけ過ぎた……朝飯食う時間ねぇわこれ」

 

時間は既に何時も家を出る時間を5分ほど過ぎている。

そして、何時もはその5分前に家を出てギリギリ遅刻になるか遅刻にならないかの時間帯だった、つまり、

 

「はい、オワタ。遅刻確定でっす〜」

 

「こらっ!聞いてんの!?あんた、遅刻なんかしたらお小遣い没収だからね!」

 

「じゃかーしぃーわババァ!……………オイ、なんだよ………ちょ、やめ、マジに入ってくんなよ!?オイ!」

 

「うっさいわねぇ……さっさと学校行かないんだったらあんたの首に縄つけて連れてくからね!」

 

ババァもとい母親の脅しにゾッと震え上がる。

このババァは自分の言葉に嘘はつかない、と、いうかやると言ったら誰がなんと言おうとやりかねない性格だ。

このまま俺がダラダラと支度を続けていれば本当に縄を持ってきて俺をふん縛った上で学校まで送り届けることだろう。

 

「わ、分かった、分かったから」

 

腰に手を当てて縄を振り回すババァに怯えつつ急いでシャツの上に安物のパーカーを羽織る。

そして今日の専門教科のノートやら教科書やら、工作キットやら生徒手帳やらお財布スマホ弁当ヘッドホンetc……をリュックに詰め込み、最後にガンプラの入ったケースを入れりゃあ、はい、終わり。

 

「………はぁ、行って来ます………はぁ」

 

「これから学校なのにため息をつく奴がいるかい?それも、名門私立校“ガンプラ学園”の生徒、が!」

 

ほっとけババァ。

 

「……ふぅ、まあいいよ。学校、頑張りなさい」

 

「…………………はぁ」

 

親の励ましにため息で応えて家を出る。

オンボロのママチャリに跨って今日だけは立ち漕ぎ全力疾走で学校までの道のりを走っていく。

 

「名門名門名門名門……………、好きで通ってるわけじゃねぇよババァー………仕方なくだ、仕方なく…………………はぁぁぁ」

 

もう一度、深いため息を吐いて“ガンプラ学園”、なんて立派な看板を魅せる私立学校の校門を潜る。

自転車置き場にママチャリを置いて駆け足で自分のクラスへと駆けるが、無情にも遅刻ですよ、を告げるチャイムが学校の廊下内を鳴り響く。

 

「すみません、遅れました」

 

「………というわけで、みんな、今日も製作技術にファイターとしての技術を磨いてくれ、以上!」

 

「起立、礼」

 

「「「「ありがとうございましたー」」」」

 

ボソボソ声で遅刻についての謝罪はしたが、普通に無視された、まあ当然か。

どうせ俺は出来損ないで名門学校一の恥晒しですよ、と開き直り、自分の机に座ってヘッドホンを耳に当てる。

その際に机にデカデカと書かれている「ガンプラ学園の恥晒し」だとか「腰抜け」などの文字がチラチラ見えたが興味は無い、こんなものはただ見えているだけだ、どうでもいい。

 

「おい、お前まだこの学園に在籍してるのかよ?とっとと転校するなり退学してくれないか?なぁ、烏丸ぁ」

 

おっと、音楽をかけ忘れていた、クラスの名も知らぬ生徒が話しかけてくるなんて面倒だ………はぁ、仕方ない、少しからかってやればどっかに行くだろうか。

 

「悪いが、どちら様だ?」

 

「なっ!て、てめぇ!」

 

ダメだ、逆に逆上しやがる。

 

「つ、次の時間!ガンプラファイトで勝負しろ!」

 

「……………はぁ」

 

面倒くさい。

 

「分かった分かった、それで良いから。どっか行けよ………いや、俺の視界から消えろ」

 

「……っ……!!」

 

意味ないのに……どうせ、直ぐに逃げ出すんだろ?

 

「シュミレーションで良かったよな、ホント」

 

………………はぁ、面倒臭い。

 

一言心の中で呟き、開きかけた「DESIGN」ノートをパタッと閉じてうつ伏せに眠った。

 

 

 

 

1時間目「ガンプラバトル」

 

この学校、私立ガンプラ学園の、今日の1時間目はどうやらガンプラバトルらしい。

日本各地から集ったガンプラファイターとしての腕を磨く時間として1日2〜3時間くらい?まあ、この時間でテンションが上がるのはファイター連中だけでガンプラビルダーを目指す技術屋連中は目に見えて憂鬱な顔をしている。

 

理由は簡単、どうせボコボコにされるから。

ガンプラビルダーを目指す、もしくはビルダーとしてのガンプラ製作技術でこのガンプラ学園に来た奴は、総じてガンプラの操縦技術が無いという欠点がある……まあ、例外も一部いるだろうが。

だが、それも当たり前だ、戦うことが苦手なのだからサポート役とも言えるビルダーに特化している。

そんな技術屋連中に戦えと言うのは酷なものだろう、御愁傷様という奴だ、ちーん。

 

「おぉい、烏丸!逃げんじゃねぇよ!」

 

「はいはい、今から準備するから黙れよザコ」

 

「ぐ、ぐぐ……!」

 

目の前の、頭に血が上りすぎて顔が真っ赤な奴と目を合わせずにガンプラバトルのセッティングを開始する。

リュックからケースを取り出し、その中に入れておいた一機のプラモデルを“ガンプラバトルシュミレーションシステム”と呼ばれる台の上に置く。

俺の持ち出した機体に“ヘンなもの”を見ているような面白い顔をしている生徒Aはハッと我に帰り、自分の持ちガンプラである――ガンダムMK-IIをセッティングして気味の悪い笑顔を浮かべた。

 

『プリーズ セットユアーGPベース』

 

シュミレーションシステムからやたらテンションの高いおっさんの声が届き、次いでやたら眩しいホログラムがコックピットを構成、やたら輝く光球状の操縦桿にやたry

 

兎にも角にも、とりあえずガンプラバトルに必要な準備は終わった。

後は操縦桿を操作して持ち機体である『03-AALIYAH』を動かすだけだ。

 

「ヘッ!そんな変な機体に、俺が負けるかよ!」

 

名も知らぬ生徒Aの声を無視してヘッドホンを耳に当てる、音楽はボカロ、選曲は十面相、歌ってるのはGUMI、うん、準備完了だ。

………さあ、茶番を始めようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ、はっ、はっ、は…っ……!くそ!なんなんだ!なんなんだよ………!!あんな、あんな変な機体に……俺のグレゼリアがっ!くそ!」

 

紫色の塗装が施されたガンダムMK-IIカスタムが廃墟群を疾走する。

右腕にはバズーカを、左腕にはビームライフルと盾を持ち、常に背後をチラチラと伺いながら地面を走る。

不意にアラームが鳴る、どうやらビームライフルのエネルギーパック残量が切れたようだ。

舌打ちをしてビームライフルを捨て、空いた手にビームサーベルのグリップを握らせた。

 

ドヒャアッッッッッッ

 

「…………………は」

 

その刹那、空気を切り裂く不思議なブースト音と共に、右腕が消えた。

 

「う、うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

いや、違う、右腕は切り裂かれたのだ。

それを理解した男は右腕と同じく銃身を切られて爆発するバズーカから離れ、円筒状のグリップからビームサーベルを展開した。

ブンとビームサーベルを振り回すが、奴はいない、奴はどこだ、あの、機体は――――

 

「何処を見てる?」

 

上から声が聞こえた。

同時にビームの発射音、アラーム警告、ロックされた、至近距離、躱せるはずが無い。

肩、腕を射抜かれ、フラフラと膝から崩れ落ちる。

 

目の前に見えるのは、漆黒の…………鴉?

 

「終わりだ」

 

ガンダムエクシアが使用するGNソードの、“刀身”の無いGNソードライフルモードを向けた黒い機体が、徐に引き金を引いた。

 

『バトル エンディッド』

 

「ウワァァァァァァァァ!俺の、俺のガンダムMK-IIグレゼリァァァァ!!!」

 

「……やっぱりか、お前ダメージ判定Aにしてただろ。よっぽど自分が勝つと思ってたのか……頭のめでたい野郎め」

 

男子生徒Aはシュミレーションバトルが終わった途端に両腕と切断され、コックピットを抉られた紫色のガンダムMK-IIを握り締め、号哭した。

 

「おい、なんの騒ぎだ……………またお前か、烏丸」

 

「やったのは俺ですが、ダメージ判定をAにしていたのは彼です。自業自得でしょう」

 

「言い訳するな!学園の恥晒しが!」

 

教師は頭ごなしに説教をするとそそくさと別の生徒の所へ逃げて行った。

 

「はぁ、だから嫌なんだよな、ザコと戦うのは」

 

ため息を吐いて教室の目立たない場所に移動して、そこに椅子を置いて座り、ノートの真新しいページを開く。

次にポケットから消しゴムシャーペンを取り出して“頭の中の知識”をほじくる。

サラサラサラサラと書き出して出来上がるのは異形と呼べるタンク型のMS(?)だ。

 

「これは……………有澤……の………………雷電……だったか?」

 

ウンウンと唸って名前を思い出し、機体の設定や名前を書いて終わり、ポンとノートを閉じてガンプラバトルに勤しむ真面目な生徒たちを眺めることにした。

 

「頑張るね〜真面目クン達は」

 

そこには操縦桿を握り締めて精一杯ガンプラを動かす生徒の姿がある。

脇の方ではボロボロに破壊されたガンダムMK-IIを涙目で修理する男子生徒Aもいる。

彼らはみな、このガンプラ学園で自らの技術を磨くため、必死になって戦っている、その姿は、確かに名門私立校ガンプラ学園の名に恥じぬ生徒と言えるだろう

 

「………………はぁ」

 

そして、その輪から外れたある意味で劣等生とも言えるべき俺は1人、どうしようも無い今に対する想いをため息に変えて吐き出した。

 

「……………あの時に戻れるなら、俺はアランとかいう講師をぶっ飛ばしてただろうよ」

 

この学園に入学することになったあの、忌々しい講師の名を苦々しく呟き、また、深いため息を吐いた。




男子生徒A……私立校ガンプラ学園の生徒、実力は高いはず。
いわゆるファイター枠として入学してきたのでビルダー技術は低い。
主人公が扱う黒い鴉のような機体に倒された。
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