3次元を2次元で歌ったら(休止   作:邪ンヌ・ダルク

4 / 6
今回はしぶりん回です。


シンデレラ達は壁を知る

???START

 

私は渋谷凛。武内プロデューサーにスカウトされてアイドルの道に進む事になった。はっきり言えば私はそこまでアイドルに興味はなかった。せいぜい知ってて七咲菫ぐらい。と言っても彼女の歌は幅が広くアニメとかを見ない私でも知ってる曲が多い。かと言って大人や幼い子に人気がないのかと言われればNO。彼女のライブチケットは前売り予約者だけでステージが埋まるという事態や、数年前のCDが今では有名な新車が買えて余裕でお釣りが帰ってくるほどのプレミアムが付いているらしく近場の音楽関係の店にはCDがサインと一緒に額縁に入れられていたのを見て値をつけたらどれくらいになるか聞いて目を見開いた覚えがある。普通の店がこれならオークションとかではもっと凄いのだろう。

 

「凛ちゃん!もし菫さんにあったらどうしよう!?どうしよう!?」

 

「だよねだよね!しまむーの気持ちよーくわかるよ!!」

 

 

話が逸れたけどそんな私と、彼女たち島村卯月と本田未央と練習間の休憩に入っていた。練習が厳しくとてもじゃないけど明日は筋肉痛。そんな状態でまだまだやるらしい次は歌のレッスン。特に私は他の2人みたいに養成所にいたわけでも運動神経が良いわけでもない、だから歌のレッスンは他より二、三倍くらいしなきゃいけない。

 

 

「ん?なんの音?」

 

「わぷっ!?」

 

私が気付いたのはたまたまだった。が、突然私が止まったため先を進む未央はともかく後ろの卯月が私にぶつかる。必然的に二つの柔らかい山が背中にあたり自分の小ささに自己嫌悪したくなるのだが今はこの音の方だ。楽器と歌声。楽器はヴァイオリンで歌を歌っているのは女性としかわからないが取り敢えずまだ休憩時間なので見に言ってみる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〜〜小さ◯◯や◯◯◯花、一つとし◯同じも◯◯◯◯いから◯◯◯◯◯◯にならくても◯◯◯ともと◯別なOn◯y o◯◯♪」

 

 

 

見惚れた。ヴァイオリンを弾きながら歌う彼女の姿に。後ろ姿で誰かはわからないけれどトップクラスの実力者だと聞いて分かった。歌ってるのは2人、1人は栗色の髪にウェーブがかかっていて腕の飾りがとても似合っている。ヴァイオリンの演奏をしているのはこっちの人だ。もう1人は緑に近い黄緑のような髪色をしていて首元から見える汗がより色気を増しているように見える。歌はこっちの人だ。それでもヴァイオリンの人の方もハミングだっけ?ららら〜とかそういうので歌っていて互いに邪魔しないそれでいて小さ過ぎない声で歌っている。他の2人も聞き入っているようだ。そんな私達に、

 

 

「そんな所にいないで入ってきたら?」

 

 

突如として先程歌っていた女性が背を向けたまま言っていたのだ。つまりここにいた時にはバレていたという事になる。その事に私達は恥ずかしくなった。当たり前だが扉越しに耳を扉につけている私達だ、この状態でなくともよく聞きたいと耳を傾けるのは必然的で簡単に言えば側から見ると変人や不審者にしか見えないのである。私達は顔を合わせ頷く。ここで止まって中の人の機嫌を損ねるのは不味いと私達3人は判断した。そして扉を開けたそこにいたのは

 

 

「な、なななな七咲菫さんんんんんん!?!?」

 

卯月が悲鳴のような奇声を上げる。しかしそれだけではなかった

 

 

「あら?見ない子達ですね??菫は何か知ってる?」

 

「多分。おそらくだけど武内さんのとこの子」

 

「たたた高垣楓さんも!?」

 

 

私達の前にあのFlower dreamがいる。それだけで背筋に冷たい汗が流れるのがわかる。なぜか、簡単だ。私達と同じ人、同じアイドル。でもアイドルの部分でのレベルが違いすぎる。特に七咲菫さんの方の目は一見おっとりしているようだが無表情なので自分の心が見透かされているようで怖い。

 

「菫!新人の子を怖がらせない!!ただでさえ無表情なんだから」

 

「ごめん楓。でも、なんだろうね。『私はアイドルに興味がなかったのにどうしたらいいの?』かな?そんな感じ」

 

「「「???」」」

 

「っ!?」

 

 

何のことかさっぱりな卯月と未央そして楓さんは頭に?だが私には分かった。だってさっきまで考えてたことなんだもん、本当にバレてる。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイこわ「渋谷凛ちゃんか、凛って呼んでいい?」え?

 

「え?」

 

「ごめんね。私がさっきの事言ってからどんどん顔が青くなってる。私のせい。ごめん、でも君がここに来たのはきっと運命。()()を見た武内さんが()()は輝くシンデレラになれると思って()()に声をかけた。それはそっちの子たちも一緒。怖がらせた私が言うのも何だけど、だから怖がらないで、恐れないで。誰かを楽しませるのは二の次三の次、まず自分が笑顔で楽しまないと」

 

 

声と共に抱きとめられた私は涙が出そうなのを抑えて頷く。楓さんは分かったのか他の2人を止めていてくれる。高い高い壁を見て怯えた私に暖かく優しい手は背中を押してくれた。2人と並んで壁を越えられるように。

 

 

 

 

 

 

その日の残りのレッスンは休憩前とは全然違うとレッスンの先生に言われた。理由を聞かれた時菫さん達に合って励まされたことを伝えた。すると

 

「そう、なら貴女達にはあるのねそれだけの力が」

 

「どう言うことですか?」

 

気になったのか卯月が問いただす

 

「七咲菫は努力ができる子に応援してくれる。もちろん彼女のように才は必要。でも彼女はそれ以上に努力をしていたわ。それこそ私達とトレーナー側がオーバーワークで止める程に。それだけじゃないわ、彼女自分で作詞、作曲しちゃうんだもの睡眠時間を聞いたら1時間も寝てないなんてザラよ。彼女がエールを送った子は皆世界に名を轟かせてる。まさに旋慄、ね。本当に魔法使いよ。だからこそ頑張りなさい彼女が認めてくれたのだから。あ!でもオーバーワークはやめてね」

 

 

私には夢が出来た。彼女と七咲菫と同じ土俵で彼女と歌いたいと。今は私のレベルが低すぎて出来ないけど絶対に。

 

 

凛end

 

 

 

 

 

数年後世界に名を轟かせるアイドルがいた。今は原石でも丹念に研かれた原石は宝石となり世界を明るくさせるのだ。その者の名はまだ広がってはいない。

 

 

 

 

 




今回の曲はSMAPの「世◯◯一つ◯け◯花」

そしてユニット名も出て来ました。Flower dream
直訳で花の夢です。
これはほぼ偶然なのですが、菫は勿論花の名前で楓も植物それも花を咲かせる物だったのでこのユニット名に。

ちなみにドアですが学校などのスライドドアの取っ手版にしたものと思ってもらえればいいです

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。