俺の通う高校の名前は『
偏差値は忘れたが確か中学校でいう5教科で300点以上取れれば入学できた平凡な学校だったりする。そのわりには行われる行事は大胆だったり。
ちなみに俺は一切勉強せずここを受験し、受かった。ほんとたまたま。
そんな高校に入学して2ヶ月経つわけだが俺は気付いた。というか気付いてしまった。
「おはよー來斗」「よう來斗」「ちわっす來斗君」
昨日モンスターと契約し、戦っていたモンスターの契約者。あの男性がなんとうちの学校、それも俺のクラスの男子生徒だったんだから。
名前は凪枝來斗というらしい。
俺の見立てではクラスの人気者、という称号がよく似合う。
朝は必ず自分からではなく周りの人たちから挨拶が先。休み時間、昼の弁当の時間も彼の周りには自然に人が群がる。放課後になり帰る時間になると遊びのお誘いが2日に1回はかかる。
なにこれ思いっきり主人公属性。いや下手したらそれを超える可能性をはらんでる。
「というわけなのよ」
「なにが『なのよ』、よ。私からしたら同じクラスでありながら今までその凪枝?だったっけ、の存在に気づかなかったあんたの目の方がきになったわよ」
家に帰り、ルシファーに今日学校に行って初めて知った事を告げる。彼女は心底呆れたような顔をしていた。
「まいったな、同じ契約者が身近にいると自然に意識しかねない」
意識こそするかもしれない。関わりはしないがな。
「同じクラスになった自分の運命を呪うのね。あ、それとトーリ新しい情報よ」
「情報?」
「ええ。あなたと凪枝に加え、新たに3人目の契約者がでたわ」
「3人目?一体どんな奴?」
「さあね。気配で感じ取っただけだから」
俺と凪枝と同じ存在がまた1人増えたのか。
契約は俺とルシファーのような感じかな。それともモンスターが契約しに来た、って感じかな。
「気になる?」
「まあな」
同じ契約者である以上知ってはおかないと。
ズズンッ!
「モンスターが来たわね」
「最近頻繁に現れない?」
「頻繁って、まだ2体よ?これを入れれば3体。まだまだ序の口よ」
ルシファーはそう言って立つと窓の方に歩いていく。
目を凝視し、ある一点をじっと見る。
「・・・今回のは遠いわね。前回前々回みたいに歩いて行ける距離ではなさそう」
うーん、と唸る事数秒後。
「仕方ない。あれで行くわ」
「あれ?」
あれってなんだろ。とか思ってるとルシファーの背中から黒い翼が2枚生える。
なるほど。あれっていうのは翼のことか。羽ばたいて現地まで向かう寸法だな。
ガラッと窓を開ける。勢いよく飛び降り、羽をバサッ広げ飛んでいか――――――なかった。
家の手前にある道にしゅたっと着地する。そして羽をしまった。どうして?
「何してるのトーリ。早く来なさい」
「羽で飛んでいく手筈じゃなかったの?」
「それだとあなたを連れていけないでしょ。私に抱えて行け、っていうわけ?言っとくけどそんなめんどくさいことしないわよ」
羽だして飛ぶのだって私にとってはかなり労力使うんだから。とルシファーは加えた。
ならどうやって行くんだろ。とりあえず今は彼女の言う通り下に行こう。
階段を下りて玄関で靴を履き、ドアを開いて外に出る。
「遅い」
「さーせん」
「ま、いいわ。少し下がってて」
下がる?よくわからんが下がろう。
「この道の幅なら大丈夫そうね」
何やら独り言を述べ終えるとルシファーは指をパチンと鳴らした。
すると前方に紫色に輝く光があらわれる。
「うおっ」
その光の強さに目をつぶってしまう。
「いつまでそこで立っているのよ。乗りなさい」
光がおさまっても未だに目を開けられないでいる俺に声がかかる。
乗りなさい、ってどういうことだ?
「・・・・・・・・・」
目を開けてビックリ。
なんとそこには飛行機のような羽がついた大きな乗り物があった。
大きさは全長大体6、7メートルぐらいかな。
「えっとルシファー。これは?」
「
「うそだあ」
「本当よ。そしてその乗り物に私の魔力を注いで改造したのがこれってわけ」
改造したんだそれ。
にしても偶然、か。なんか話が上手すぎるな。そんな乗り物落ちてるか?普通。
まあ
「さ、話はこれぐらいにして早く乗りなさいっ」
「へいへい」
乗るための階段とかスロープとか欲しかったな。両腕使ってよじ登らないといけない、よっこいしょっと。
「さあ、一気に目的地まで飛ぶわよ!」
5教科300点以上取れば入れる高校。文化祭の名称は『
名前の由来は回転と突撃。
自分で飛ぶのがめんどくさいという理由で落ちていた?乗り物をルシファーが拾って改造したもの。燃料は彼女の魔力。
外見は航空機F-177 ナイトホークに酷似。色は全体的に白。両翼の翼の部分が黒。全体に紫色の線がひかれてる。限界速度は不明。