ゲート・忍者来れり 作:体は大人!心は中二!
日(ひ)の国の中心に存在する城では一人の男がプレイヤールームで装備を選んでいた。
――――。
運動したこともあり、ぶっちゃけ暑いので装備を変えようと衣装室をあさっているのだが、中々いいのが見つからない。
うちはマダラの甲冑や二代目火影の戦闘服にサスケの着物、後は黒いジャケットや黒いスーツなどの趣味全開の服ばかりだ。
一部を覗いて見事に黒一色である。
一通り装備をあさったところで、一番無難そうな黒の長ズボンと黒いシャツを選択して着替えて、設置されている鏡で自分を見る。
ふむ…これは中々ではないだろうか?
黒いシャツとズボンを装備した、黒いストレートの長髪と切れ目のイケメンが立っていた。
ぶっちゃけ黒い髪のセフィロスさんかな?
我ながら中二心に溢れている。
試しに決めポーズをやったりしていると、扉からノック音が鳴った。
恐らく、サムイが報告書をまとめて持ってきてくれたのだろう。
「こちらが報告書になります。」
「マジか……」
プレイヤールームの書斎にサムイをベットではなく書斎に招き入れた俺は、ヒナタの報告書を受け取ると急いで目を通す。
そこには驚愕の事実が掛かれていた。
この世界には獣人やエルフと言った亜人が存在している。
まさに衝撃だった。
帝国とか文明レベルがどうとか、どうでもいい。
あの、空想のおとぎ話であったエルフが存在している上に、ケモミミ娘が存在する事実。
俺の中では今日はクリスマスと正月と誕生日が同時にやってきたような感覚である。
俺はお祭り気分で、報告書に添付されていた地図を見る。
日の国場所はアルヌスと呼ばれる丘の南の森に存在し、すぐ近くにエルフの村と人間の村…『コダ村』があって村のすぐ近くの街道を西に向かうとイタリカと呼ばれる亜人たちが多く生活しているフォルマル伯爵領があるらしい。
ムラムラが……いや、ワクワクが止まらねぇ!!
「駄目ですよ」
「……」
桃源郷を夢見ていると、サムイの冷静な声に釘を刺されてしまう。
ちょっとくらい駄目ですかねサムイさん?
「万が一の為に、最低でもバサラ様が行くのは潜入部隊を編成し、情報と安全を確保してからです」
「そんなに危険なのか?」
「この世界には忍術はなくとも、魔法や精霊魔法と呼ばれるものが存在しておりますので可能性はあります。」
「それに、仮にですが……我々以外の国がこの世界に来ている可能性もありますので」
確かにそうだ。
この世界に来たのは俺だけというのは都合が良すぎる。
サムイの言う通り警戒すべきだが……エルフ、見たいなぁ。
「……では、今後の為に語学を帰還したいのいちから学んで下さい。
彼の術なら脳から直接学べます。…もし、早く語学を習得されましたら護衛付きではありますがお好きにしてください。
潜入部隊は私が編成しますので。」
サムイのお許しの言葉を聞いた俺は速攻で部屋を飛び出し、いのいちを探した。
―――。
同時刻、バサラと国の為に帝国とイタリカに潜入する忍者達がいのいちのから伝心された異世界の言語を習得し、目的地へと向かって行った。
イタリカ潜入班うちはイタチ・薬師カブト、ペア。
「まさか、僕と貴方が組むことになるとは思いもしなかったよ、イタチ」
「……喋っていないで行くぞ。イタリカはバサラ様が行きたがっていたらしい、故にさっさと情報を収集する」
「分かった…分かったから、その写輪眼で威圧するのはやめてくれないか?」
帝国潜入班、桃地再不斬・白、ペア。
「再不斬さん、嬉しそうですね」
「『悪所』だったか?場合によっては支配しても問題ない掃き溜めだそうだからな。
久々に楽しめそうだ」
「…女子供は殺してはダメですよ。バサラ様に…いや、暁の皆様に殺されます」
「分かっている。大将は甘いからな」
こうして、少数精鋭の怪物たちがイタリカと帝国に放たれた。
―――。
イタチ カブトの二人は服を扱う旅の商人としてイタリカに潜入した。
「まさに異世界だね。報告通り住民は異種族が多くて文明は低い、建物はコンクリートを必要としない木材と石だ。
僕らの日の国と比べるまでもないね」
「……思っていても口に出すな。万が一にでも聞かれたら面倒だ」
二人は穀倉地帯を歩きながら周りを観察し、報告書の内容を確認するように村を見たり、通りかかった住民の話を聞きながら情報を収集する。
「へぇ、二人旅なのかい?二人でここに来るまで盗賊に襲われずに来られたとは……君たちは運がいいよ」
「ははは、そうですね。運がよかったみたいです。ところで盗賊ってよく出るんですか?」
「ああ、ここは帝国でもっとも重要な穀倉地帯だからね。帝国に出荷する食料を狙う輩が隙を伺っているのさ。
でも、受け取りに来る帝国兵が守ってくれるから、近くに出てくるだけで襲っては来れないんだ。
まさに帝国兵様様さ、でも…帝国兵が守るのはあくまで食料だけで、君たちみたいな商人は助けてくれないんだ。
今後どこに向かうかは分からないが、ここから出る時は護衛を雇うことをお勧めするよ」
「ありがとうございます。大丈夫ですよ、僕たちはこう見えてかなり強いんです」
「へぇ…そうは見えないが……商人になる前は兵士か傭兵だったのかい?」
「まあ、そんな感じです」
必要な情報を会話を通して取集するするカブトと親切に話してくれる農家のおじさんの話を聞いていたイタチは物流について質問した。
「兄ちゃん達は勉強不足だな……ここイタリカは穀倉地域だけど大商会もあって各地の品を取り揃えていて品ぞろえの良さは帝国の次なんだぜ。」
まだまだ若いなぁ、と若干呆れつつもおじさんは大商会に関して簡単に説明をしてくれた。
ただ……しばらく自分の故郷を自慢げに話すがとある青年への嫉妬話になったのを境に、これ以上は無駄と判断したイタチが写輪眼で男の瞳を見つめる。
自慢げにしゃべっていた男は目の前のイタチの目が赤くなった事に驚いたと同時に、幻術を掛けられた事で驚愕の表情は人形の様な無表情へと変化する。
「……初めから写輪眼を使って質問をすればよかったじゃないのかい?
お陰で、二コラって青年に美人の恋人が出来たことに関する嫉妬話まで聞いてしまったよ」
「魔法とやらで幻術が効かない可能性があったからな。とりあえず隙を見て幻術を強めに掛けたのだが……すんなりと掛かった。
これなら今度は写輪眼で相手の記憶情報を収集できるか試してみるか。
成功すれば俺よりも強力な瞳力を持つバサラ様の役に立つはずだ。」
「ははっ、イタチ君は僕の話を聞いているのかな?僕は謝れって言ってんだよ。殺すよ?マジで殺すよ?ねぇ?」
忠誠心溢れ、話を聞かないイタチと今にもチャクラメスで攻撃しそうなほど殺気立っているカブト達は、じゃれ合いながらも村人の男から聞いた大商会へと向かった。
ちなみに、じゃれている道中で娯楽に飢えた腐った女子の皆さんから妄想のネタにされたのは余談である。
予告・オリ主は勉強中につき、次回は潜入班がメインになる予定です。
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